ドンブラザーズよりちゃんとしているソノイたちの名乗り
番組は変わって、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』です。
私はね、お前たちの戦いぶりを監査するために来たわけ。脳人として、キチンと戦っているかどうか！今回は、新幹部であるソノシの登場回。ところが、お話の焦点は、ソノシの登場よりも「いけ好かないソノシをいかにハメるか」ということに当てられており、それがドンブラザーズとソノイら脳人の共闘という奇妙な団結を生み出していました。
最後の最後で、つよしにかかる衝撃的な描写があるものの、基本的にはかなりのギャグテイストでお話は進行。ソノシは意外に出番が少なかったものの、その中でしっかりとインパクト大な活躍を見せてくれていました。とりあえず今回は退場しなかったけど、ここからどう物語に関わってくるんだろう…？
なお、前回（ドン36話）の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
また、同日放送の『仮面ライダーギーツ』の記事は↓コチラです。
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なんだかんだでドンブラザーズのメンバーたちと仲を深め続けている脳人たち。つよしのおごりで、タロウたちがおでん屋の屋台でおでんを食べていると、彼らがやってきます。そしていつものようなやり取りを繰り広げていると、謎の男性が現れて…。今回は序盤から、はるかたちとソノイら脳人の絡み全開でお話が進行。もはやはるかの担当編集長と化したソノザ、翼に明らかに気があるソノニ、いつの間にかおでん屋の屋台の常連になっている（らしい）ソノイと、微笑ましいというべきなのかよくわからない（一応敵味方関係だし）シーンが連続します。この関係性って、本当に独特だよねぇ。そんな彼らのもとに、突然介入してきたのが、オネエ言葉の謎の男。その正体は、脳人の監察官であるソノシでした。この手のキャラクターは、たいていクソマジメか腹黒で、物語をピリッと引き締める役回りになりそうなものですが、ソノシはソノイらに負けないくらい、キャラクター性が振り切ったキャラに。スキあらばDDTのごとく消毒剤をまき散らし、アルコール消毒とアクリル板を欠かさない、超潔癖キャラとして、タロウたちに強烈なインパクトを与えます。潔癖キャラというのは、他の作品でも時折見られる属性ですが、ソノシの場合、このご時世を踏まえた演出になっているのが興味深いところです。
ソノシはソノイたちにドンブラザーズとの決着を要求し、ドンブラザーズに対しては、わざと暴れ回って挑発。こうして両者は、ソノシの前で戦わざるを得なくなります。これに最も拒否反応を示していたソノイは、喫茶どんぶらを訪れ、タロウたちにソノシをハメる作戦を持ちかけます。おでん屋や喫茶どんぶらでは、おかしな一面を見せたソノシでしたが、監察官としてマジメに話すシーン以降は、ある程度幹部怪人としての風格を漂わせながら活躍。ドンブラザーズを相手に楽々と1人で相手にするさまは、さすがだなと感じました。そんなソノシのことを、よく思っていないのは、ソノイたちも同じ。ソノイは馴れ合いを防ぐため避けていた、タロウたちとの直接の対話を解禁し、ソノシをハメる作戦を提案します。「別の悪役が目障りなので、主人公たちと本来の悪役が結託する」というのは、既に各所で指摘されているとおり、『ジェットマン』の女帝ジューザ回をほうふつとさせるもの。数話前では、「炎のコンドル」が出てくるし、翼とつよしの対立も若干トレンディドラマチックなのが入ってるし、『ドンブラザーズ』ってけっこう『ジェットマン』オマージュが多いな！
とうとう迎えた、ドンブラザーズとソノイたちの決戦。しかし、両者ともにここで決着をつけるつもりはなく、稔を再度ヒトツ鬼＝星獣鬼にして、ソノシに取り込ませ倒そうとします。この作戦はかなりいい線まで行き、星獣鬼はゴールドンモモタロウとドントラボルトの攻撃の前に散り、巨大化した星獣鬼ングも、ゴールドンオニタイジンとトラドラゴンジンによって倒されます。しかし、ソノイが最後の最後でトドメを刺すことをためらったために、ソノシの逃亡を許してしまうのでした。終盤では、キチンとソノシの意見を反映した、ドンブラザーズとソノイたちの決戦が描写。ソノイたちの名乗りがある程度サマになっていたのに対し、ドンブラザーズ側はイヌブラザー／翼が不在の状態でやっており、前回に続き不完全な状態でした。ジロウが介入しただけまだマシだったけど、もうこれ完全な名乗りは最終回まで無さそうだなぁ。いやそれどころか、物語通して結局一回も実現しないということもあり得るかも…？そんな形で始まった決戦は、最初こそそれっぽくやっていたものの、ドンモモタロウが死んだふりをしたことで本当に死んでしまう（ウソをつくと死んでしまう特性）シーンをキッカケに、全攻撃がソノシに向くことに。星獣鬼と化した稔と同化させられ、ドンブラザーズにズタボロにやられますが、ソノイの迷いのお陰で、ギリギリのところで生き延びます。忍者おじさんこと稔、まさかの4回目の登場。もう準レギュラーと言ってもいいくらいのキャラだよなぁ。タロウからも、真っ先に「ヒトツ鬼をすぐに生み出せそうなヤツ」として認識されてるし…。
戦いを終え、帰宅したつよし。部屋の中には誰もいませんが、彼自身はとても嬉しそう。その理由は…。今回のラストでは、つよしがみほがあまりにも帰ってこないことから、ドールをみほに見立てて精神の安定を保っているという、気が触れてしまっている描写が挿入。つよしがどんどんサイコなキャラになっていくけど、井上脚本は彼の諸々の話について、どう決着をつけるつもりなんだ…！？
なぜか羽振りのいいつよしが、招待してくれたレストラン。そこで勃発するのは、なんと料理対決だった！ドンブラザーズ側として戦うことになる翼に、勝機はあるのか！？
次回は、『仮面ライダーカブト』をほうふつとさせるお料理対決回になりそう。同時に、つよしの病みっぷりもメンバーたちにバレそうです。それを知ったとき、タロウたちはどんな反応を見せるのか―気になりますね。
やあやあ、ドン38話の感想記事は↓コチラだ！ここはブログ、リンクを踏んで記事を読んでくれ！
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