今回は、昨年(2021年)11月24日に発売されたシングルCD「明日見る者たち」のご紹介です。
『ウルトラマントリガー』の後期EDテーマとなり、久々の純粋なキャストのみの合唱曲となった(歌手とのデュエットであれば、『ジード』等でもあったけど)本楽曲。前期ED「なないろのたね」と似て、比較的落ち着いた楽曲であるように感じましたが、フルで聞くと、細かい変化やパート違いが設けられている曲でもあるなと感じました。
なお、OP「Trigger」および前期ED「なないろのたね」のCDにかかる記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
中盤から転調が目立った「なないろのたね」に対し、本楽曲はそこまで音程や曲のイメージは変わらずに2番以降も進行。急に曲調が変わってビックリするということはないため、わりと穏やかに聞いていられる曲であると感じます。
そうした大きな変化がないからこそ、サビ等で展開されるユナとケンゴたちの女声・男声パートの使い分けや歌詞の分配が、聞いていて強く印象に残るところ。3人合唱であることをしっかりと活かし、1人で歌う曲では絶対に出来ない構成にしているのが、大変魅力的です。しっとりしながら力強さを感じる―、なかなか面白いですよ。
歌詞のほうに目を向けると、明らかにケンゴ・ユナ・アキトの3人のことを歌っているのだなという感じ。TV本編でも使用された1番の歌詞のみだと、他の意味でも捉えられそうな感じがしますが、2番以降の歌詞になると、直球な表現が増える形になります。
そうなると、タイトルである「明日見る者たち」が指しているのは、やっぱりケンゴたちなんだろうなぁ。そして、その『トリガー』の未来を描く『ウルトラマンデッカー』の主人公がアスミ カナタっていのは、やっぱり意識してるのかな。それとも、『ダイナ』のアスカ・シンに名前を寄せたことによる、単なる偶然か―?
そして、プラスして収録されているのが、『エピソードZ』の主題歌として使用された「Believer」。こちらは、映画本編でほぼフルで使用されていたため、そこまで違和感なく聞くことが可能。「明日見る者たち」とは逆に、かなり明るい曲調であるのが特徴的です。
歌詞についても、最初は「仲間がいてくれる」というちょっとぼんやりした表現(少なくとも自分は信じている)から「仲間がいてくれた」→「僕らは一人じゃない」と表現が変化し、だんだんと仲間の存在が確信に変わっているのが興味深いです。この曲もまた、ケンゴたち3人のことを歌った歌なんですね。
メインキャスト3人の合唱で、『トリガー』後半の物語を彩ってくれた「明日見る者たち」、そして「Believer」。ハデな楽曲ではないので、そこまで注目された感はありませんでしたが、強いメッセージ性と高い歌唱力を感じる、味わい深いスルメ曲でした。
そういえば『デッカー』も、カナタ・イチカ・ソウマの3人が、メインキャストの中でも主要メンバーなんだよなぁ。これは、『トリガー』と同じく何らかの合唱曲が来るパターンか…!?
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