お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

映画『シン・ウルトラマン』ちょっとした感想

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画像は、劇場に掲示されていたIMAX系シアター専用ポスター

 

 

 

今回は、昨日(2022年5月13日)に公開された映画『シン・ウルトラマン』の感想記事です。

 

新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、当初の予定よりも遅れて公開された本映画。事前のキャストやスタッフたちの反応から、その内容や出来を危ぶむ声もありましたが、ふたを開けてみれば、「現代の最新技術で、ある程度の大人向けに『ウルトラマン』という作品を本気でそのまま作ってみた」という形の、エンタメ性の非常に高い映画に仕上がっていたと感じました。いやぁ、『シン・ゴジラ』とはまた違った角度での面白さでしたね。

 

私が観たのは、昨日公開当日・TOHOシネマズ新宿21:05~の部。IMAXレーザーシアターでの上映でした。「現実以上の臨場感」云々と言われていましたが、確かに映像・音ともに通常の映画館とは比べ物にならないほどのダイナミックさがありましたね。

 

なお、今まで当ブログでご紹介してきた『シン・ウルトラマン』関連の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

また、本作とかかわりの深い(と言えるであろう)映画『シン・ゴジラ』の、公開当時の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

STORY:巨大不明生物が頻出するようになった現代日本。それは「禍威獣(カイジュウ)」と呼称されるようになり、自衛隊だけでなく、宗像室長と田村班長率いる専門の部署「禍威獣特設対策室専従班(禍特対)」も作られ、禍威獣対応は人々の日常へとなっていった。しかし、そんな日々は、ネロンガの出現を機に変化が生じる。それを光波熱戦により一撃で倒す、謎の銀色の巨人が現れたのだ。「ウルトラマン」と呼ばれるようになった彼は、敵か味方か?そしてその正体は?地球はやがて、外星人の襲来という新たな脅威にも直面していく―。

 

本作は、冒頭で述べた通り「現代アレンジを加えて『ウルトラマン』を作ってみた」という作風。ゆえに、シン・ゴジラ』のように何か特定の目的(ゴジラ撃退等)達成のために物語が進んでいくという形ではなく、『ウルトラマン』からいくつかお話をピックアップし、それをひとつなぎにしたという形になっています。大体20~30分ごとに話題や登場禍威獣・外星人が変わり、それに禍特対とウルトラマンが対処していくという流れの連続で、映画は進行していくんですよね~。

 

そんな、1つ1つのお話の連続で構成されている本作は、大まかに分けて5部構成に分けることが可能。どのお話も、それほど難しい内容でもなければ「終盤にはウルトラマンが登場して敵に勝利する」といういつもの流れ(ラストのみそのフォーマットから逸脱)になっているので、『シン・ゴジラ』に比べると非常にライトで娯楽性に富んだ作風になっています。てっきり『シン・ゴジラ』と似た作風で来るのかと思っていましたから、こうした『ウルトラマン』へのオマージュと娯楽性重視な形になっているのには、大変驚きましたね。

 

また、詳しくはネタバレになるので伏せますが、物語において「神永(主人公、演:斎藤工)がウルトラマンであることがバレる」ということが、そんなに重要視されていないのは、個人的に興味深いポイント。ウルトラシリーズ」では基本的に挿入される、まさにクライマックスともいうべきシーンですが、そこを意外にもサッと流してしまう大胆さと新たなアプローチには、脱帽でしたね。

 

こうした本作で肝と言えるのが、ウルトラマンと禍威獣・外星人の戦闘シーン。流麗なCGで描かれていることは、以前から公開されている予告編映像で明らかですが、映画本編ではあれ以上に多種多様な戦い方を披露してくれています。そしてなにより、ただ敵と戦うだけでなく、もととなった『ウルトラマン』のそのお話で、ウルトラマンがどう戦ったか、どんな所作を見せたか、怪獣はどんな攻撃を繰り出してきたかまでしっかりとオマージュしているのが素晴らしい!ファンからすれば「ここまでこだわるか!」と舌を巻く完成度でしたね。いやはや、中盤の外星人たちとの戦いにおけるオマージュの炸裂っぷりは、凄まじいものがありますよ。

 

このような、いくつもの怒涛の展開を経て、終盤、ウルトラマンは劇中世界において未だかつてない危機と脅威に直面し、その身を賭して戦いを挑みます(今まで公開されているどの予告編でも触れられていない、完全なサプライズ)。それを経た本作のラストシーンは、そのカットだけ観ると、かなり尻切れトンボな印象を受けることでしょう。ですが、ここでちょっと立ち止まってほしいのです。ウルトラマン』最終回において、ウルトラマンはどんな決断を下したのか?それを受けて、ハヤタはウルトラマンと分離できたもののどうなったか―?それを踏まえてあのシーンを考えると、あれはある意味神永や禍特対のメンバーにとって、かなり救いがあると同時に、視聴者に想像の余地を与えてくれるものになっていると言える…と感じるんですよね。

 

ちなみに、本作は『ウルトラマン』未履修の方でも十分に楽しめますが、できれば押さえておいた方がいいんじゃないかと思われるのが、下記に挙げるお話群。特に、予告編に登場している禍威獣・外星人の登場するお話は、内容だけでなくウルトラマンと敵の戦い方1つ1つについても、注目して頭に叩き込んでもらいたいですね。あと、欲を言えば、当時のスーツ改造の変遷や、怪獣図鑑の記述なんかも覚えておくといいかも…!

・『ウルトラQ』全編(登場怪獣がわかる総集編のようなものを見れば十分)

・『ウルトラマン』第1話「ウルトラ作戦第一号」

・同 第3話「科特隊出撃せよ」

・同 第9話「電光石火作戦」

・同 第18話「遊星から来た兄弟」

・同 第33話「禁じられた言葉」

・同 第37話「小さな英雄」

・同 第39話(終)「さらばウルトラマン

・映画『ULTRAMAN』(2004)

 

 

 

個人的には大満足であり、あと2回は観に行きたい本作。ですが、先にも繰り返し述べている通り、「『ウルトラマン』を作ってみた」作品であるため、『シン・ゴジラ』のような濃厚な人間ドラマだったり、「ウルトラマンの力を持ってしまった神永の葛藤!」のドラマを求める人にとっては、肌に合わない映画だと思います。

 

また、登場するメインキャラたちも、いい人たちであることには間違いないものの、アニメチックであり、物語においてあまりに都合がよすぎるという印象。特に、メインヒロインである浅見弘子(演:長澤まさみ)は、あらゆる意味で完璧すぎる、できすぎたヒロインです。

 

そうしたマイナス面もあり、物語面でも細かいところではガバガバだったり穴があったり(日本にだけ禍威獣が現れる理由が、触れられていないわけじゃないけどそこまで明確にされていない等)という感じもしますが、私はこれでいいと思います。

 

なぜかって?だってこの映画は、「空想特撮映画」なのですから。

 

 

 


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公開1日目にしてとてつもない好スタートを切り、「ウルトラシリーズ」初の興行収入10億円超えどころか、50億円台も視野に入るという『シン・ウルトラマン』。今まで述べた通り、シリーズのファンにはもちろんのこと、『ウルトラマン』をほとんど知らないライト層にこそ、観ていただきたい映画だなという感じです。

 

2回目、3回目と観に行くけど、いつBlu-ray BOXが発売されるかも気になるな。こんなの絶対限定版買うしかないよ。円谷プロ東宝特撮、万歳!そして、私はやっぱり…“ウルトラマン”が一番大好きです!!

 

グッズ紹介記事は、↓コチラをチェックだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

↓2回目も観ちゃったもんね!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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