お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士Vガンダム』ちょっとした感想 V-6(第16~18話)

今回は、機動戦士Vガンダム』の感想記事第6回目です。

 

今まで地球を中心に活動し、拠点間を頻繁に動いていたため、“旗艦”といえるものが無かったウッソたち。今回ご紹介の3話では、その原形となる戦艦リーンホースが登場します。併せて、ヴィクトリーガンダムの姉妹機と言えるVガンダムヘキサも登場。リガ・ミリティアの戦力が目に見えて増強されていきます。

 

なお、前回(第13~15話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第16話「リーンホース浮上」

1993年7月16日放送
登場した敵他:ガルグイユ、ゾロアット、戦艦シノーペ

「あたしと同じくらいなのに…、(ウッソは)“ニュータイプ”なのかもしれない。」


STORY:地上に残っていたカミオン隊は、地球連邦軍の旧式艦:リーンホースで宇宙に上がることを計画。ドゥカーたちの乗るガルグイユの妨害を受けますが、ユカ・マイラスやシュラク隊のおかげでそれを突破。ついにリーンホースは宇宙へと飛び立ちます。一方、スペースダストを潜り抜けたウッソたちは、運悪くベスパの戦艦シノーペ321と接触。拿捕され捕虜となりますが、そこで同年代の子供たちと出会います。協力して兵士たちを取り押さえ、彼らは脱出を果たしますが、ゾロアットが追ってきます。迎え撃つウッソは、そこで初めて宇宙での戦闘を経験することになるのです。


のちにウッソたちの初期の旗艦になるリーンホースと、彼らと合流することになるトマーシュ・マサリクらハイランドの子供たちそれぞれの初登場回。ヴィクトリーガンダムの活躍は今までに比べると依然やや少なめですが、初の宇宙での戦闘シーンも挿入されました。後半でのウッソの戦闘は、ゾロアットとの戦いを丁寧に描き、地球とは勝手が違う宇宙での戦闘の難しさ、そしてそれに適応し、敵の1人を人質にとるという戦法をとることで戦いに染まっていっているウッソの姿が、きっちり描写されていたように感じましたね。


前回、ウッソらを見送ったカミオン隊は、そのまま海岸へと移動。バクレ隊の生き残りであるというユカら地球連邦軍と合流し、サラミスの護衛の下、リーンホースに乗り込みます。そのまま宇宙へあがろうとしますが、この情報はベスパにキャッチされていたらしく、ドゥカーとレンダの乗るガルグイユがこれを急襲。しかし、それはユカとシュラク隊のガンイージの攻撃、そしてガルグイユ自身の設計の穴により撤退に追い込まれ、リーンホースは何とか宇宙へと上がっていくのでした。Aパート前半では、地球上におけるカミオン隊とシュラク隊の奮闘が描写。「リーンホースを絶対に宇宙に上げる」という使命のもと、ガンイージが大活躍を見せます。ここ最近の戦いでは、勝利するものの戦死者を出してばかりだったシュラク隊ですが、今回は1人も犠牲者を出すことなく戦闘を切り抜けることに成功。ガルグイユという、彼女らにとって初見のモビルスーツ相手に、全くひるむことなく立ち向かってくれました。ガルグイユの腕を見事斬りおとすガンイージ、カッコよかったな~。一方、ドゥカーたちの乗るそのガルグイユは、あまりいいところなし。最初こそ水中から魚雷で不意討ちをかけますが、主にガルグイユ自身の整備不良のせいで十分な力を発揮できず、やむを得ず撤退するという姿を見せていました。ガルグイユは水中戦を前提に作られたモビルスーツで、『ガンダム』でいうズゴックに当たる機体。水中が特殊な環境って言うのはわかるけど、「ガンダムシリーズ」の悪役は、その水中戦専用メカを開発しなければならない決まりでもあるのか?


スペースダストの宙域を抜けたウッソたちが、次に目撃したのは、ベスパの戦艦シノーペの1つ:シノーペ321。ヴィクトリーガンダムシャトルの上にいるせいで、リガ・ミリティアの内通者ではないかと疑われますが(実際、その一員なのですが)、ギリギリのところで何とか言い訳し、捕虜になる程度で済むことに。シャトルは拿捕され、シノーペ321に乗るハメとなったウッソたちが出会ったのは、太陽電池衛星ハイランドに住むという、トマーシュら6人の子供たちでした。シャクティたちとカミオン隊が危機を乗り越えていた一方、新たなる危機に直面していたのはウッソたち。運悪くベスパに発見され、尋問を受けた挙句シャトルごとヴィクトリーガンダムは拿捕、ウッソたちも捕虜としてとらえられてしまいます。ヴィクトリーガンダムがむき出しでシャトルの上に載ってるなんて、カーゴ部分が破損しているのでやむを得ないとはいえ、「リガ・ミリティアとこのシャトルは関係ありません!」と言い訳するにはあまりにも不利すぎる状況。それでも、マーベットとジニスは言い訳を貫き通し、またウッソのような子供が多かったからか、激しい追及を受けることはありませんでした。ウッソたちが捕虜になるシーンでは、ウッソが宇宙に上がった目的を「両親を探すため」と聞いて、艦長ハズ・カイフが「見つかるといいな」と返すシーンが存在。シノーペ321の乗員が、ある程度常識人で本当に助かったよ。戦闘狂みたいなのがいたらどうなってたことやら…。そんな、捕虜となったウッソたちが出会ったのが、トマーシュらハイランドの子供たち。両親の人質として捕らえられたという彼らは、やがてウッソたちの協力者となっていきます。


シノーペ321のコクピット内に、補修や殺虫用のための道具が装備されていることを目撃したウッソたちは、行動を開始。トリモチや殺虫剤で相手の動きを封じ、さらにワイヤーを発射しまくって出入口をふさいで、相手がもたついているうちに宇宙へ脱出。シャトルへ帰還します。1人ヴィクトリーガンダムに乗ったウッソは、シノーペ321をつないでいたワイヤーを切断しますが、その直後ゾロアット1機が出現。慣れない宇宙での戦闘と、ゾロアット特有の攻撃の前に、苦戦を強いられます。ただベスパの捕虜となって黙っているウッソたちではなく、Bパートから一気に行動を開始。非常用装備として備え付けられていたあらゆる道具を利用し、ベスパを一時的に鎮圧し、船外へと脱出します。ここでの脱出劇は非常に鮮やかで、宇宙の経験がほとんどないウッソもすすんで協力しスムーズに動いているのがポイント。ウッソの適応力の高さが、ここでも生かされることになりました。そんな彼らを、ベスパが放っておくはずがなく、乗員の1人であるヘンリー・ダグラスがハッチより抜け出し、ゾロアットに搭乗。攻撃を仕掛けてきます。ワイヤー切断のためにヴィクトリーガンダムに乗り込んでいたウッソは、これに応戦しますが、慣れない宇宙での戦いに苦しむことになります。地上とは違い、上下の区別なく戦える宇宙。しかも、敵であるベスパはスペースノイドであり、こちらが本拠地のようなもの。そのためウッソは、ヴィクトリーガンダムを容易に操縦できず追い詰められていきます。ここではウッソの慣れてなさもそうですが、何よりゾロアットの機体性能が彼を追い詰めた最大の要因である印象。ゾロアットの身軽さ、そして多様な装備に驚かされました。さすが、『V』を代表する敵モビルスーツの1つといえる機体ですね。


最初こそ戦い方の感覚がわからず戸惑っていたウッソでしたが、じょじょに感覚をつかんで応戦。最終的には、ヴィクトリーガンダムの分離合体機能を使ってゾロアットを欺き、中に乗っていたヘンリーを引きずり出して人質とします。これを目の当たりにし、また実質的に戦力がゾロアット1機になったシノーペ321は、ハズの決断により、ヘンリーの解放と引き換えにウッソたちを解放することを承諾。ウッソたちは約束を守り、ハズたちは遠く宇宙の彼方へと飛び去って行くのでした。やられてばかりのウッソではなく、だんだんと戦いに適応して、Bパート終盤では反撃開始。彼はヘンリーを殺さないために、ゾロアットに接近しコクピットを小突いて投降するよう迫りますが、それはヘンリーに大きな恐怖を与える結果となります。ウッソとしては、ヘンリーを殺す気は全くなく、シャトルを安全に脱出させるためにゾロアットを爆破せずに破壊しようとしていただけなのですが、ヘンリーからすればそんな意図はわかるはずもなし。その状態で、コクピット越しにビームライフルで「出てこい」とずっと小突かれるのですから、そりゃ怖いことこの上ないでしょう。意図しないうちに、なかなかえげつないことやってるんだよな、ウッソ…。そんな彼の前にヘンリーは投降し、人質となることに。ヴィクトリーガンダムに逆さまでつかまれる彼を目の当たりにしたハズは、やむを得ずウッソたちの要求を飲み、ヘンリーと引き換えにシャトルを解放するのでした。ヘンリーは一度ゾロアットの外へ出た後、抵抗しようとしたためヴィクトリーガンダムに一度宇宙に放り出されることに。その後、ヴィクトリーガンダム自身の手で拘束され、ハズの前に突き出されます。これもまた、なかなかえげつないやり方。「なんとか人を殺さないようにしよう」としているウッソのやり方が、逆にえげつなさを引き立ててるって、何とも言えないよなぁ。

 

 

 

第17話「帝国の女王」

1993年7月23日放送
登場した敵他:戦艦アマルテア、戦艦カリスト、戦艦シノーペ

「皆様は、世界をザンスカールの大いなる愛で包むことができるまで、その命を、私に預けていただきたい。」


STORY:ウッソたちがハイランドへ行き、シャクティたちがリーンホースでそこへ向かっていた頃。電波ジャックでモニターに映し出されたのは、ザンスカール帝国の将軍:ムッターマ・ズガンと、女王マリア・ピァ・アーモニアの演説でした。「マリア主義」を掲げ、自分たちの行為を正当化する彼女たちを見て、ウッソたちは、ザンスカール帝国そのものに、恐怖を覚えるのです。しかし、女王であるマリアは、本当に真の悪なのでしょうか?


『V』の敵であるザンスカール帝国の中枢が、どうなっているかが描写される一編。女王マリアの他、首相フォンセ・カガチ、将軍ズガンといった帝国のトップたちが次々に搭乗し、帝国の全貌が明らかになります。ですが、それ以外の面に目を向ければ、基本的には総集編のノリ。ドゥカーがマリアにプレゼンするという形で、自分たちの軍事行動の成果とその正当性をアピールし、今までの戦いを振り返っていました。マリアは確かに帝国のトップだけど、結局周りに踊らされてるお飾りなんだよな…。用済みになったら、すぐ消されちゃいそうだなぁ。


ウッソたちのいるハイランドに向かって、針路をとっていたリーンホース。その艦内で、ゴメスたちはザンスカール帝国の中継を受信。映し出されたのはズガンの演説風景であり、それを目の当たりにしたゴメスたちやハイランドのウッソたちは、その異様な自信にベスパの脅威を感じるのでした。オイ伯爵の公開処刑の時にも出てきたザンスカール帝国の中継が、今回も登場。自分たちの行為の正当化のため、帝国そしてベスパは、こうしたことを頻繁にやっているようですね。ロメロなど、昔からリガ・ミリティアに属している人々は「またか」って感じで観てたけど、こういうのってどこまで効果があるのかなぁ。宣伝にはいいだろうけど、これ観てザンスカール帝国について行こう!って思う人は、あんまりいなさそうな気が…。


ズガンが演説している間、マリアは玉座で静かに待機。カガチも見守る中現れたのは、地球から帰還したばかりのドゥカーでした。ベスパの行動と噂に不穏さを感じていたマリアでしたが、それに対しドゥカーは、彼女の弟であるクロノクルのことを中心に、本当とウソを織り交ぜながら、今までの戦いについて説明。彼女を落ち着かせて信頼を勝ちとるのでした。中盤では、上述の通りドゥカーのプレゼンという形で、過去映像を使いながら今までの戦いのことを解説。このパートが大部分を占めており、ゆえに今回は、実質的な総集編回であることがわかります。解説パートでは、特にクロノクルの活躍に焦点が当てられており、今回だけ観ると、彼はヴィクトリーガンダムには敗北しているものの、ほぼすべての戦いで戦果を挙げ、反乱分子リガ・ミリティアを鎮圧するために奔走している印象を受けます。クロノクルがメチャクチャカッコよく見えたぞ。もう今回に限れば、『機動戦士Vガンダム』じゃなくて『機動戦士クロノクル・アシャー』だったなぁ。そんなクロノクルの勇姿に目が行きがちな(?)総集編パートですが、構成自体がベスパのプロパガンダ映像になっており、さらに隙あらばドゥカーが自分たちの戦いを正当化し、何とかマリアの疑念を払拭しようとしているのがポイント。実際にザンスカール帝国の恐怖政治を敷いているのはカガチら帝国の上層部とベスパであり、彼らはマリアという象徴を笠に好き放題やってるんですね。クロノクルもベスパの中ではまともな方の軍人として頑張ってるけど、頑張れば頑張るほど、カガチたちがマリアを騙すための材料として使われていく―。そう考えると、クロノクルもかわいそうなヤツだなぁ。いつか、そのことに自分自身で気づく日が来るのでしょうか。


ドゥカーの報告を受け、ベスパがマリア主義の拡大と平和のために戦っていると確信したマリアは、ズガンに代わる形で、講堂の壇上へ。そこで集まった兵士に対し、引き続き戦うよう奮い立たせる演説をします。中継映像越しにそのさまを観たウッソは、彼女がザンスカール帝国のトップなのかと驚くと同時に、純粋な敵だとは思いきれないでいました。側近たちから完全に騙され、一般大衆を煽動するためのピエロとして使われているマリア。そして、そんな彼女を本当に信奉しているベスパの一般兵は、哀れに見えます。ザンスカール帝国という存在そのものが、“虚構”なんだなぁ…。

 

 

 

第18話「宇宙艦隊戦」

1993年7月30日放送
登場した敵他:ゾロアット、戦艦スクイード、戦艦アマルテア、戦艦シノーペ

「また助けられた!ペギーさん、コニーさん?僕には、宇宙戦や組織戦は、無理だって言うの…?」


STORY:ハイランドで、ウッソたちがリーンホースを迎え入れる準備をしていた頃、当のリーンホースは、ベスパの艦隊に捕まり、攻撃を受けていました。リーンホースは、Vガンダムヘキサやシュラク隊のガンイージを出して応戦しますが、相手を完全に追い返すことはできなかったのです。それを受けてウッソたちも、ヴィクトリーガンダムと拿捕したゾロアットで出撃。敵を翻弄して大きなダメージを与え、ガンイージ1機を犠牲にしてしまうも、敵を天体に追い込むことに成功します。しかしその中で、シャクティたちが宇宙に投げ出されてしまったことに、誰も気づいていなかったのです…。


まだ宇宙へ出たてのリーンホースが、ベスパの一部隊と交戦。ウッソたちも加勢し激しい戦いを繰り広げることになる一編です。前半から中盤にかけては戦闘中心のためお話の展開はシンプルであり、ジン・ジャハナムのことなどは終盤にのみチラッと登場するだけですので、わりとライトにお話を楽しむことができました。オデロやウォレンの淡い恋や、ウッソとの軽いやり取りも挿入されていたのは面白かったけど、ちょっと戦闘シーンとのノリの落差がありすぎたかなぁ。


宇宙に上がったリーンホースがこちらに向かっているという情報をつかみ、受け入れ態勢の準備に入るウッソたち。同時に彼らは、単独でベスパに立ち向かえるように武装の手入れも始めていました。そんな中で、オデロとウォレンは、クランスキー姉妹にデレデレ。彼らに恋心が芽生え始めているのは明らかでしたが、当のクランスキー姉妹はそのことに全く気付いていませんでした。Aパート前半では、ハイランドにおけるウッソたち子供らの活動が中心。今まで登場してきたウッソたちレギュラーメンバーと、前々回から登場したトマーシュらハイランドの子供たちが、共同して作業に当たることを通じて、各々がどんなキャラクターか、そしてそのキャラどうしが絡むとどんな感じになるのかということが、違和感なく描写されていました。トマーシュらは宇宙生まれの子供たちであり、ここ1年近く地球からの支援物資が届かなかったという事情もあるからか、オデロたちよりも同年代ながら精神年齢は高めな印象。中でもクランスキー姉妹は、女の子ということもあって特に思考は大人びており、彼女たちにすっかりデレデレなオデロやウォレンと、かなり落差がありました。年齢的にはオデロやウォレンの方が少し高いはずなんだけど、完全に彼らの方が子供に見えたよね。まあ、そういうおちゃめな一面を時々見せてくれるのが、彼らの魅力でもあるんだけどね。


ハイランドに向かうリーンホースは、ベスパの艦隊と接触。砲撃とゾロアットからの攻撃を受けます。これに対抗するため、ロールアウトしたばかりのVガンダムヘキサと、シュラク隊のガンイージたちが出撃。激しい戦いを繰り広げ、ゾロアットを次々に撃破していきますが、戦局をひっくり返すまでには至りません。リーンホースの危機を知ったウッソとマーベットは、それぞれヴィクトリーガンダムゾロアットで加勢。しかし、それにトマーシュたちが魚の骨でついてきてしまうのでした。リーンホースの航行は、既にベスパに感づかれており、クロノクルなどの乗る戦艦スクイードを中心とした艦隊が出撃。リーンホースを捕捉してから、すぐに攻撃に入ります。これに対抗するのは、オリファーの乗るVガンダムヘキサ、そしてシュラク隊のガンイージたちでした。OPにも登場しているVガンダムヘキサは、ヴィクトリーガンダムの改造機。頭部デザインが変わっているのが大きな特徴であり。シュラク隊とともに獅子奮迅の活躍を見せてくれました。前半の戦闘パートでは、特に彼らの目覚ましい活躍が印象的。ジュンコが「宇宙には不慣れなんでね」と言っていたように、彼らはほとんど宇宙での戦闘経験がないはずですが、すぐに適応しゾロアットを次々に撃破。地上と宇宙は勝手が違うはずですが、全く混乱することなくいつも通りの戦いをしていました。初登場回並みの大活躍を見せてくれたシュラク隊。冒頭で不慣れだと言っていたのは何だったのか…?まあ、カッコよかったからいいけどさぁ!


ヴィクトリーガンダムとマーベットのゾロアットが戦線に加わったことで、戦闘はさらに激化。前者はクロノクルを中心としたゾロの部隊に取り囲まれ、後者は味方機と勘違いして接近してくる敵を撃破するなど、戦局は複雑になっていきます。若干劣勢に追い込まれていたウッソでしたが、持ち前のセンスとヴィクトリーガンダムの機体性能で、ピンチを切り抜けることに成功。逆にクロノクル機を除くゾロアットをすべて撃破し、クロノクル機にはほぼ特攻にも似た攻撃を繰り出して撤退に追い込みます。こうして今回の戦闘はリガ・ミリティア側の勝利に終わりますが、リーンホースの破損個所からシャクティたちが宇宙に放り出されたことに、誰も気づいていませんでした。Bパートから、ウッソたちも加勢。ヴィクトリーガンダムの他、前々回で拿捕したゾロアットの塗装変更型、そして戦艦シノーペを改造した“魚の骨”が相次いで登場します。そんな形で加勢したウッソたちでしたが、マーベットのゾロアットが有利に戦いを進めていたのに対し、ウッソのヴィクトリーガンダムゾロアットに囲まれてピンチ。しかし、それに屈するウッソではなく、機転を利かせてゾロアットを掃討し、残るクロノクルのゾロアットは、ハンガーとブーツを犠牲にするという無茶な攻撃で下半身を撃破し、撤退に追い込みます。前々回のこともあり、少しゾロアットとの戦闘に対し苦手意識を持っていた印象のウッソ。しかし、同時に前々回の戦いである程度敵の武装を把握していたため、牽制攻撃に惑わされることなく突っ込む戦法に変更。それがゾロアット撃破につながります。今回のウッソの戦い方は、かなり危なっかしいものに。クロノクル機との戦いの際は、なんと突撃しながら総攻撃をかけ、ハンガーとブーツを分離して囮にし、コア・ファイターで最後の追い打ちをかけるという戦法を見せています。コア・ファイターで撃破できなかったら、絶対に死んでいたであろう戦法。命知らずすぎるよ、ウッソ…。


リーンホースの援護に駆け付けた、リガ・ミリティアの戦艦ガウンランド。それにジン・ジャハナムが乗っていることを知ったウッソは、彼に会いに艦橋へ向かいます。しかしそこにいたのは、想像とはかけ離れた小太りの中年男性。失意のうちにハイランドに帰還する彼でしたが、マーベットたちが温かく迎え入れてくれました。終盤の戦艦ガウンランド内のシーンで、ジン・ジャハナムが登場。こんなリガ・ミリティアを率いているのだから、さぞかし有能そうな人物なのだろう…と思いきや、ちょっとしたケガで子供のように泣きわめく、中年の小太りの男性でした。以前の話でも説明があった通り、ジン・ジャハナムは特定の人物を現すものではなく、リガ・ミリティアを組織するために置かれた、象徴的な名前。そのため、目の前にいる人物が本当のジン・ジャハナムではないことはウッソもわかっているはずなのですが…それでもその場から立ち去り、マーベットたちにつらく当たってしまったのは、やっぱり「ジン・ジャハナムが父ハンゲルグかもしれない」という淡い期待があったからなんだろうなぁ。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第19話から第21話をご紹介予定です。『機動戦士Vガンダム』、観てください!

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