お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士Vガンダム』ちょっとした感想 V-2(第4~6話)

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今回は、機動戦士Vガンダム』の感想記事第2回目です。

 

第1話の前日譚が終わり、いよいよドラマが動き出す今回ご紹介の3話。その内容は、第1クール中盤という観点から、また主人公が13歳の少年であるという点から考えると、あまりにもハードで過酷な内容になりました。戦争によって狂わされるのは、もちろん民間人の生活や精神もそうだけど、兵士たちのそれらもまた、例外ではないんだなぁ…。特に、第6話の内容はかなり壮絶だと感じましたね。

 

なお、前回(第1~3話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第4話「戦いは誰のために」

1993年4月23日放送
登場した敵他:クロノクル専用ゾロ、ゾロ

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「こんなところで戦争をやったら、皆亡くなっちゃうのに…。」


STORY:サバト隊の攻撃を受けたウッソたちは、オイ伯爵たち=リガ・ミリティアのカミオン隊と、行動を共にすることにしました。その中で、彼らに協力するウッソと、戦争に巻き込まれることを恐れるシャクティ、どんどんお互いの考えがすれ違っていきます。そうした時、クロノクルとサバト隊が、カサレリアの森を襲撃。ウッソはシャッコーで出撃しますが、敵の数の前に、翻弄されるのです。やがて、マーベットのコア・ファイター、そしてトップ・リムの援護により態勢を立て直したウッソは、サバトと対峙します。そして、人を殺めるという恐怖に、取りつかれるのです…。


第1話の前日譚の最後に当たる今回は、前回も登場したサバトとの決着回。彼との決着は、ウッソにシャッコーを失うきっかけを作ったと同時に、人を殺めるという本当の恐怖を植え付けるきっかけになりました。今回はベスパ側の出撃が偵察のためということもあり、登場する敵は少なめ。しかしそれに対し、まだモビルスーツの操縦に慣れきってないウッソと、圧倒的に戦力不足なカミオン隊が挑むという構図が、戦闘の緊迫感をこれでもかというほど演出しています。


前回、戦闘の最中出会った、ウッソたちとオイ伯爵らリガ・ミリティアのカミオン隊。カルルマンを保護し、戦争に巻き込まれることを恐れカサレリアで静かに暮らしたいと考えるシャクティに対し、ウッソはカミオン隊に協力するようなそぶりを見せます。そして彼は、自分の隠れ家や、その地下にあるデータセンターを公開。それを目の当たりにしたオイ伯爵たちは、ウッソがどうしてモビルスーツの操縦をすることができ、それに必要な知識を身に着けたのかを、知ることになるのでした。序盤から描かれるのは、カミオン隊と行動を共にする中での、ウッソとシャクティの考え方のすれ違い。ウッソは戦いに取りつかれたのか、あるいは純粋な善意なのか、カミオン隊のカモフラージュやワナの設置に積極的に協力。これに対しシャクティは、カミオン隊と早く別れて、カサレリアで引き続き静かに暮らしたいと考えていました。この時の2人の考え方は、さすがにどちらが正しいか間違っているか、単純には決められないもの。ウッソの行動もシャクティの主張も、それぞれ一理あります。でもさ、シャクティの考え方も行動も、どこか他人事な感じなのが、ちょっと共感を呼びづらい感じがしますね。でもまあ、彼女にしてみればカミオン隊は、偶然出会ってこっちに来たせいでベスパの攻撃を受けるハメになった原因みたいなものだから、そんな対応になるのも仕方ないかな…。そんなシャクティをよそに、ウッソは正式にリガ・ミリティアの一因になったかのように、積極的にカミオン隊に協力。自分の隠れ家も惜しみなく公開し、使えるチップなどを渡していきます。このシーンで、ウッソがこの地でどう暮らしてきたか、そして学校に行ってないのにどうやって知識や技術を身に着けたのかが判明。今は不在の両親が集めて作り上げた、地下のデータセンターやシミュレーションマシンなどが、そのベースを作り上げていたんですね。こんな地にこれだけのものを作り上げるなんて、ウッソの両親って何者なの…?


サバトらとともに基地に戻ったクロノクルは、シャッコーを奪われ部下のガリーを負傷させたという事実を、ありのまま上官:ファラ・グリフォンに報告。彼は降格等こそなかったものの、格下であるサバトの下で、一時的に動くことになります。そして再びカサレリアの森を偵察中。クロノクルは不審なワイヤーを発見。さらにシャクティとも遭遇し、この地にリガ・ミリティアが潜伏していないか訊き出そうとしたその時、早まったサバトらほかのメンバーが、空襲を始めてしまいます。自機を奪われるわ、部下をケガさせるわと、散々な状態で戻ってきたクロノクル。本来なら何らかの処分が下りそうなものですが、サバトの進言もあり、彼の下で働くということで決着がつきます。ベスパの基地のシーンから展開される、クロノクルとサバトのやり取りは、個人的にクロノクルへの好感度がとてもアップした描写。一応ウーイッグの空襲を成功させており、上官を部下にすることで完全に調子に乗っているサバトに対し、クロノクルは自分の非と失態を認め、何一つ言い訳もせず、その後もサバトの部下として、しっかりと仕事をこなしていきます。普通だったら、内心サバトに激しい怒りを燃やし、何とかして汚名返上してやろうというような行動に出そうなものですが、この時のクロノクルは非常にスマート。さすが、サバトより上の階級の中尉であるだけのことはありますね。そんな彼は、カサレリアの森偵察中も、紳士的な態度でシャクティに事情を聴取。しかし、それをぶち壊すかのように、サバトが勝手に空襲を始めてしまいます。クロノクルとシャクティの、初めての対面。彼はシャクティがリガ・ミリティアに通じていることをこの時は知らないため、純粋な民間人として接し、優しくしつつも鋭く問うてきます。いやカッコいいよクロノクル。今回で見直したぞ!


装備の整備もままならず、さらにマーベットが負傷している状態のカミオン隊は、ウーイッグ方面への脱出を開始。ウッソはそれにシャクティをついて行かせ、自身はシャッコーに乗り反撃を開始します。これに対し、サバト隊は早い段階でゾロ1機を失ったものの、クロノクルを除く2機で包囲網を形成して集中攻撃。機動力では上回るとはいえ、シャッコー1機では分が悪く、さらに長時間の空中戦を強いられたことで、開発途中のガトリングガンも、ろくに使えずに弾切れを起こしてしまいます。現状使える戦力がシャッコーとコア・ファイターのみであることから、戦力差が明らかであるため脱出の選択肢をとるカミオン隊。そんな彼らを支援すべく、ウッソは独断でシャッコーに再び乗り込み、まだ調整の終わっていないガトリングガンを勝手に持ち出し、ゾロに立ち向かっていきます。Bパート前半で展開されるのが、シャッコー対ゾロ3機による空中戦。全機が合体してモビルスーツ形態になれば、不利になることがわかっていたウッソは、合体前に何とか撃墜しようとガトリングガンを乱射。大きく弾数を消費したものの、1機の撃墜に成功します。ロボットアニメでおなじみの合体阻止を、まさかのされる側ではなくする側に回ってそれをやってのけたウッソ。作戦としては有効なんだけど、この時のウッソの表情、悪役みたいだったな…。こうして戦力を1機失ったサバト隊でしたが、それでも数の面で有利なのは変わらず。そのため彼らは、包囲網を形成して集中攻撃を行い、ウッソのシャッコーはじりじりと追い詰められていきます。

 

事態を見かねたマーベットは、無理を押してコア・ファイターで出撃。クロノクル専用ゾロを翻弄したのち、一度地上に戻って合体。トップ・リムとなって、ゾロ1機を撃破します。残るサバトのゾロは、地上に舞台を移してウッソのシャッコーと戦闘。ウッソは、あらかじめ仕掛けられていたワナを利用して着実にゾロにダメージを与えていきます。そして、最後はとっさにビームサーベルを発動させゾロを刺し貫きますが、それが当たった場所は…。劣勢のウッソを救ったのは、マーベットのコア・ファイター。それ単独では火力に限界があり、サバト隊とクロノクル専用ゾロを翻弄するので精いっぱいでしたが、オデロたちによるトップ・リムの用意が間に合ったことから、スキを見てそれに合体。圧倒的な火力でゾロ1機を破壊します。トップ・リムにはヴィクトリーガンダム用のビームライフルがセットされていたため、コア・ファイター単独に比べれば火力は段違い。しかし、ヴィクトリーガンダムになる前にゾロ1機を撃破しちゃうなんて、とんでもない性能だな…。そんなマーベットの支援に助けられたウッソの相手として残ったのが、サバトのゾロ。その怒涛の攻撃の前に再び劣勢に陥りますが、偶然序盤でワナを仕掛けていた地点に降り立ったため、それを利用して応戦。そして、相手が正面からとびかかってきたところを、ショルダービーム・ガンで迎撃し、そのままビームサーベルで刺し貫くのでした。そのビームサーベルが刺さったのは、偶然にもサバトの乗っていたコクピットの部分。それを直接的な描写にせず、サバトの断末魔と、人を殺めてしまったことに気づき恐怖するウッソの様子で表現しているのが、その事実を視聴者に印象付けてくれています。これは…ウッソにとってはトラウマ物の衝撃だよなぁ。


人を殺めた恐怖にさいなまれるウッソでしたが、直後間を置かずしてクロノクル専用ゾロが襲撃。ウッソはその反撃を強いられますが、シャッコーが攻撃に耐えきれず大破。脱出を余儀なくされます。そう、ここでようやく、第2~4話と第1話が接続。ここから本格的に、『V』の物語が始まるのです。

 

 

 

第5話「ゴッゾーラの反撃」

1993年4月30日放送
登場した敵他:ゴッゾーラ、リカール、ゾロ

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「僕は…カテジナさんにも、マーベットさんにも、死んでほしくないんです!」


STORY:ヴィクトリーガンダムに魅せられていくウッソに、シャクティが不安を覚えている頃、ベスパの基地では、ガリーがサバトの死を知りました。それを受けて彼は、新型モビルスーツ:ゴッゾーラで、サバトの弔い合戦に打って出ます。皆を守るべくヴィクトリーガンダムで出たウッソは、ゴッゾーラを撃破するも、ガリーの気迫に飲み込まれそうになるのです。その翌朝、今度は兵士:ワタリー率いるゾロ部隊が、秘密工場を急襲。ウッソは再び出撃していきます。彼をそこまで戦いに駆り立てる原動力は、一体何なのでしょうか?


第2話でウッソのシャッコーに撃破されたガリーが、ゴッゾーラを引っ提げてリベンジマッチを仕掛けてくるお話。しかし、展開されるドラマはそんな単純なものではなく、ウッソがリガ・ミリティアとは直接関係ないのに戦いに身を投じる理由が明かされたり、ファラが敵であるヴィクトリーガンダムの調査も兼ねてガリーを捨て駒に使ってあっさり見捨てたりと、様々な人々の思いが描写される形になりました。ガリー自身も、自分の行動がムチャで勝算は低いことがわかっていたのでしょう。でも、戦士として…ああした行動をとるしか、考えが浮かばなかったんだろうなぁ。


第1話で、ゾロとの戦いを終えて無事帰還したウッソ。彼にはヴィクトリーガンダムの整備の後、パーツの分離作業が待っていたました。ヴィクトリーガンダムへの合体がぶっつけ本番だったということを知りウッソが驚愕する中、分離作業は終了。地下工場の整備班のところへ向かった彼は、そこでメカマンたちから驚きの目で迎え入れられるのでした。一方のシャクティは、この時もカルルマンのお散歩中。ある程度のところで切り上げて秘密工場に戻りますが、その一部始終をクロノクルに見られていたことに気づいていませんでした。ヴィクトリーガンダムの整備や分離作業に集中し、そして楽しそうなウッソ。序盤のシーンでは、彼による微笑ましいシーンが散見されます。でも、いくら冗談だからって、ヴィクトリーガンダムの指でオデロたちの頭を小突くのはどうかと思うけど…。そしてこのシーンで同時に描写されるのが、ヴィクトリーガンダムの分離作業。『ガンダム』のガンダムに比べると、その分離も短時間でかつシステムも簡素化されていますが、それでもゾロに比べれば、若干もたついている感が否めない印象でした。そのまま空中で分離して、トップ・リム&ボトム・リム状態に戻るとかできないのかな?システム上できそうな気がするけどなぁ。このように、ウッソたちがヴィクトリーガンダムにかかりきりになっていた頃、カルルマンのお世話をしていたのがシャクティ。彼女の行動をクロノクルは偶然目撃し、それにより秘密工場の位置を特定します。この時のクロノクルのセリフは、聞き逃せないポイント。今後の展開につながる重要なことが、サラッとながらしっかり触れられていて興味深かったですね。


病床でサバトの死を知ったガリーは、担当医を脅迫して痛み止めを強奪。そのまま格納庫へ向かい、まだ整備中のゴッゾーラに勝手に乗り込み、出撃します。そんなガリーのゴッゾーラが向かったのは、サバトが撃破された地点。この時、クロノクルが変装して秘密工場に潜入していたこともあり、彼はすぐにそれを見つけ、攻撃を開始します。ヴィクトリーガンダムで出撃するか、それとも民間人として静観するか―。マーベットとカテジナの考えが対立する中、ウッソは1つの答えを出すのでした。サバトの死を知ったガリーは激昂し、担当医を脅迫するわ、独断でゴッゾーラに乗り込んで出撃するわとムチャな行動を連発。このままもし帰還すれば軍法会議ものでしょうが、ファラはそんな彼を特に咎めることなく、むしろ徹底的に利用してやろうという魂胆でした。ガリーの行動の報告を受けた直後、ワタリーなどが焦る一方で、「憎しみはどんな武器よりも力を発揮する」と述べ、制止するのをとがめるファラ。この後の描写で、ゴッゾーラをモビルアーマー:リカールで追跡し、秘密工場の位置を特定した後援護もせずにすぐ撤収していることから、この時点で彼女は、ガリーの復讐心を利用してやる気満々だったことが窺えます。第1話時点では割とおっとりした上官だなという印象があったけど、やることと考え方がとんでもねぇな、おい!そんなガリーのゴッゾーラは、ゾロの発展形ともいえる機体であり、より強化されたその火力で秘密工場を襲撃。マーベットが以前戦線復帰できない状態のカミオン隊にとって、ウッソが頼みの綱でしたが、カテジナがそれに反対します。彼女とマーベットの考え方がぶつかる中で、ウッソは自らの意志で出撃を決断するのでした。戦力として頼れるのがウッソしかいないため、何とか出撃してほしいマーベットらカミオン隊。子供を戦争に巻き込むことなどもってのほかと考え、彼女たちに義理立てする必要はないと主張するカテジナ。どちらの意見も一理あるものでしたが、ウッソが下した決断は「戦う」というものでした。ここでウッソが戦う理由を、「カテジナとマーベットどちらも守りたいから」としているのがGood。どちらかの意見につくのではなく、ウッソが自分なりに第3の意見を出している形になってるんですよね~。


コア・ファイターで出撃したウッソは、ゴッゾーラ相手に奮戦。マーベットらの連携により、トップ・リム→ボトム・リムの順で合体していき、ヴィクトリーガンダムとなってさらに攻撃の手を加速させます。とはいえ、やはり軍人であり訓練を受けたガリーの方が、この時はモビルスーツの操縦技術が上。脚部などを破壊され機動力が落ちるヴィクトリーガンダムでしたが、ウッソのとっさの反撃により、上手いこと相討ちに持ち込みます。これで戦いは終わったかと思われましたが、復讐に燃えるガリーは、コクピットから這い出して最後の反撃を仕掛けようとして―。Bパート前半で、ヴィクトリーガンダムとゴッゾーラの戦闘が描写。第2~4話は第1話の前日譚でしたから、久しぶりにヴィクトリーガンダムの戦う姿を観ることができました。そんな両者の戦闘は、性能はウッソのヴィクトリーガンダムが上回っている一方、操縦技術はガリーのゴッゾーラの方が上。結果いい勝負となって長期戦にもつれ込み、最終的には両者ボロボロの状態でヴィクトリーガンダムが辛勝する形になります。何とか勝利を収めたものの、登場して実質2話目にもかかわらず、四肢損傷でトップ・リム&ボトム・リムどちらも使い物にならなくなってしまったヴィクトリーガンダム。こうしたムチャな戦い方は、ヴィクトリーガンダムが量産機である=パーツの替えがいくらでもあるからこそできる戦闘だと言えるでしょう。こんなの『ガンダム』とかでやったら、ブライトたち真っ青だろうな…。このような状態になったものの、ゴッゾーラの撃破に成功したウッソ。これでガリーも沈黙するかと思いきや、ガリーはコクピットから這い出し、勝ち目がないのを承知で、拳銃で最後の抵抗をしてくるのでした。その執念、そして気迫に押され、バルカン砲の引き金を引くか否か最後まで迷ったウッソ。結果的には引かずに、ガリーを捕虜にするという形で終わりましたが…、本当、この結末でよかったよ。


ガリーを捕虜として収容したカミオン隊は、その夜、敵の攻撃を避けるために、秘密工場の放棄を決定。翌朝になると同時に、それを実施し始めます。しかしその途中で、既にこの秘密工場の位置を突き止めていたワタリー率いるゾロ部隊が急襲。現場は騒然となります。そうした混乱の最中、ウッソはコア・ファイターで出撃。彼を止めようとするシャクティでしたが、その時彼女は、彼が戦いに出る理由を初めて知るのでした。オイ伯爵が早めに決断したことから最悪の事態は免れたものの、それでもカミオン隊の被害は甚大。ワタリー率いるゾロ部隊の空襲にさらされ、秘密工場の地上部分は壊滅。脱出もしくは応戦にでたメンバーやその車両の多くも失います。そうした大ピンチの最中、再び出撃しようとしたのがウッソ。それを止めようとするシャクティでしたが、ウッソの決意は固く、止めることはできませんでした。ウッソが、死を恐れているにもかかわらず戦いに身を投じる理由は、ずばり生き延びるため。突然消えた自身の両親、そして行方どころか誰かもわからないシャクティの両親を探し出し再会したいという思いが、死の恐怖よりも強かったからでした。生きるためという、シンプルながらも何よりも強い理由が素晴らしい。そしてこれが、ウッソの主人公らしさと少年らしい純粋さの象徴の1つになっているとも感じましたね。そうした理由でウッソが出撃したため、シャクティは再び彼と離れ離れになることに。天井の崩落に巻き込まれそうになった彼女を救ったのは、なんと潜入していて身バレを恐れているはずのクロノクルでした。文字通り身を挺してシャクティを守り、自分の正体がバレかけても彼女に避難するようアドバイスするクロノクル。スゲェや、あんた“漢”だよ…!

 

 

 

第6話「戦士のかがやき」

1993年5月7日放送
登場した敵他:ゾロ

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「白いモビルスーツが…ガンダムが抵抗のシンボルなどという伝説は、このワタリー・ギラが打ち砕いてやる!」


STORY:ワタリー隊を迎え撃つウッソは、トップ・リムとなって戦った末、ヴィクトリーガンダムとなって隊を退けました。しかしその陰で、オイ伯爵とカテジナが、クロノクルによって誘拐されてしまったのです。ワタリー隊と合流した彼らは、そこでの部下による狼藉と、それに怒るワタリーの姿を通じて、彼なりの戦士としてのあるべき姿を見るのです。しかし、そんなワタリーも、理想と現実のはざまに揺れ動いていました。そして、ヴィクトリーガンダムパイロットがウッソであると知った時、彼はかつてない動揺を見せ、悲しい選択をするのです―。


戦争は、その道のプロである兵士をも狂わせるのか―?今回は、ウッソたちとベスパの一部隊であるワタリー隊との戦闘を描いたお話。中でも、ワタリー隊の隊長であるワタリーに関する描写に多くの時間が割かれており、彼の持つ戦士としての矜持、カテジナを守るためにとったそれに反する行動、さらにヴィクトリーガンダムパイロットがウッソであると知った時の衝撃など、その心情変化がこれでもかというほど挿入されていました。一部ややすっ飛ばしているようなところもありましたが、今回のお話だけで、ゲストキャラクターの孫z内観をメインキャラクター級にまで成長させているのは驚き。それと同時に、兵士という視点から見た戦争の狂気も描いているのが、大変興味深いです。


前回、空襲をかけてきたワタリー隊に対して、応戦するため出撃したウッソ。最初はコア・ファイターのみでの苦しい戦いを強いられますが、トップ・リムへと合体したことで、戦力強化。ゾロ3機相手に単機で堂々と立ち回り、うち1機に大ダメージを与えます。大破寸前に陥り恐怖のあまりパニックに陥ったパイロットのバクーは、あろうことか爆発寸前の機体でワタリー機に接近。戦士としての矜持に反し、また隊を守るため、ワタリーは自らの手でバクー機をビームサーベルで刺し貫くのでした。今回は、前回の続きから描写がスタート。そのため、序盤から戦闘シーンが描かれ、トップ・リムで華麗に舞いながらゾロ3機を圧倒するウッソの姿が描かれます。以前から、トップ・リムはヴィクトリーガンダムビームライフルを使用できるため大火力を持つという描写がなされていましたが、今回それだけでなく、顔を出したり上半身に変形したりと、合体が不完全な状態でもヴィクトリーガンダムになった後の機能が使えることが判明。これにより、完全に合体しない状態でもかなりの強さを誇り、バクー機に大ダメージを与えます。理論上や玩具システム的にできることがある、ヒーロー作品のメカにおける不完全な合体での変形。普通、それは劇中でほとんど見られず、あったとしてもピンチシーンとして使われることが多いですが、『V』の場合逆に逆転シーンとして使用されているのが興味深いですね。パーツは予備があれば使い捨て可能、不完全状態でも変形による攻撃が可能って、ヴィクトリーガンダムは量産機として本当に優秀な機能を備えてるなぁ。そんなヴィクトリーガンダムのシステムに圧倒され、恐怖を覚えたのがバクー。ワタリーの指示通り、機体を捨てて脱出すれば十分助かる可能性はありましたが、なぜかその爆発寸前の機体ごとワタリー機に張り付くという行動をとったため、隊を守るためワタリーはやむを得ず彼を手にかけます。ワタリーの指示を聞かず、一般人でもちょっと考えればとらなそうな、トンチンカンな行動に出て結果死んだバクー。彼の恐怖と混乱が、よく伝わってきました。


トップ・リムと合体し、続いてブーツを待っていたウッソですが、それは一向に射出されずじまい。それもそのはず、射出口はクロノクルによって押さえられ、オイ伯爵とカテジナが人質になっていたからでした。そこへ偶然、ゾロの流れ弾が飛んできたことで、クロノクルは人質を連れて逃走。それをチャンスに、オデロたちはようやくブーツを射出します。こうしてようやく合体したヴィクトリーガンダムは、続いてワタリーのもう1人の部下であるトランプ機にも大ダメージを与え、行動不能に追い込みます。劣勢を悟ったワタリーは、そのままトランプとともに撤退するのでした。ウッソが戦っていた間に、地上の秘密工場で起きていた異変。それは、ずっと潜入していたクロノクルがその正体を現し、オイ伯爵を銃撃。偶然近くにいたカテジナともども2人を人質にし、ブーツの射出を妨害していました。大多数に対し1人で挑んでいるため、さすがに強引な手段に出ていたクロノクル。しかし、そんな中でも冷静さを崩さず、ある程度紳士的に接しようとしている彼の姿勢がGoodです。戦闘時にマスクつけていること以外は、今のところクロノクルってかなりいいキャラしてるよなぁ。そんな彼は、あわよくばブーツを強奪しようとしますが、ゾロの流れ弾が飛んできたため脱出を優先。それにより運よくブーツを奪還したオデロたちは、外に出て射出。これでようやくウッソはヴィクトリーガンダムに合体することができ、ワタリー隊に立ち向かっていきます。まだまだ戦い方は粗削りですが、ワタリー隊を撤退に追い込むことに成功したウッソ。ビームシールドを上手いこと活用していましたね。


オイ伯爵とカテジナが連れ去られていることを知り、怒りのあまりオデロとケンカを始めたウッソ。彼の変わりようにショックを受けたシャクティは、カルルマンを連れてカサレリアへ帰ってしまいます。それと同じ頃、クロノクルはワタリー隊と合流。紳士的にふるまい会話する彼とワタリーに対し、トランプは下心丸出しでカテジナに手を出そうとします。それだけでなく、クロノクルを散々こき下ろしたことから、ワタリーはやむを得ず彼を射殺。衝撃を受けるクロノクルに、「騎士道精神など飾り」と笑い飛ばしてみせるワタリーでしたが、その心の中では激しい迷いが生まれていました。ケンカするウッソとオデロは、その描写も相まってどこかコメディチック。しかし、そうした感情の爆発のさせ方を見て、シャクティはウッソに対しある種の絶望をしてしまいます。ウッソが戦いにのまれているように見えたシャクティ。彼女も考えすぎな感じはするけど、その直感自体は間違ってないんですよね。ウッソのところに戻ってきてくれるのかなぁ。ウッソたちがこうしていた頃、クロノクルはカテジナたちとともにワタリー隊に合流。ワタリーと話す一方で、部下のトランプの行動に辟易していると、ワタリーは彼を射殺するのでした。Bパート前半、このシーンでワタリーがどういう人物なのかが細かく描写。見た目に反して繊細で礼儀正しい彼は、同時にトランプのゲスな行動が許せず、バクーに続き彼をも自らの手にかけてしまいます。自分の率いる隊の部下全員を、事情があったとはいえ自分の手で死なせてしまったワタリー。いくら敵キャラとはいえ、この展開はあまりにも悲しすぎるよ…。


カテジナたちの捜索に、ヴィクトリーガンダムで出たウッソは、草原に転がるゾロを視認。警戒しながら接近しますが、それはワタリーのワナであり、ウッソは完全に引っかかってしまいます。腕部も脚部も破壊されピンチに陥り、さらにワタリーの並々ならぬ気迫に圧倒されるウッソでしたが、とっさの判断でビームサーベルを投げつけ逆転勝利。負傷しているワタリーに、銃を突き付けて近づきます。そんな彼に対しワタリーは、ウッソがまだ少年であり、かつヴィクトリーガンダムパイロットであることに激しい衝撃を受け慟哭し、戦争という現実に震えた末、自決という道を選ぶのでした。終盤で描かれるのが、ヴィクトリーガンダムとゾロのバトルを通じた、ウッソとワタリーの戦い。ウッソを何よりも追い詰めたのは、ワタリーの仕掛けたワナや、ゾロの捨て身の攻撃ではなく、ワタリー自身の放った気迫でした。ここでのワタリーは、ガンダムに関する言葉をいくつも述べており、悪の組織の中ボス並みの存在感を見せているのがGood。それだけ、この宇宙世紀0153という『ガンダム』から見ればかなり未来の時代でも“ガンダム”の伝説は語り継がれており、同時にそれはシンボリックな機体&ネーミングになっていることが窺えます。そんなワタリーの前に、攻撃を受け破壊されていくヴィクトリーガンダム。ウッソのとっさの判断で逆転勝利をおさめますが、その先にあったワタリーとの決着の結末は、ウッソの予想もしなかった形で終わります。ヴィクトリーガンダムから出てきたウッソを見た直後、涙を流しながら、まるでウッソを諭すようなことを話し始め、最終的に自決するワタリー。このシーンにおける彼の感情の爆発は、かなりガツンとくるものがあります。こんな子供(ウッソ)に負けたこと、そしてこんな子供までもが戦争に駆り出され、戦っていること。ワタリーは、その二重の悲しい現実に耐えられなくなったため、死という道を選んだのでしょう。もとはといえばザンスカール帝国側の仕掛けた戦争ですが、彼もまた時代に翻弄された、ある種の被害者だったのかもしれませんね。

 

ワタリー「まだ遊びたい盛りの子供が、こんなとこで、こんなことをしちゃあいかん!子供が、戦争をするもんじゃない…。こんなことをしていると、皆おかしくなってしまう!そうなる前に、モビルスーツを降りた方がいい。現実が、こんなに残酷とはな…。」

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第7話から第9話をご紹介予定です。『機動戦士Vガンダム』、観てください!

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機動戦士Vガンダム』の本編は、各種サイトで公式配信中!↓コチラもチェックだ!

 

 

 

 

 

ガンプラ Pick Up!

Vガンダム』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

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