お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマントリガー』第18話 ちょっとした感想

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沈黙の臓器・肝臓は大切にしよう

 

 

 

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これ…健康診断の結果じゃん!肝臓悪いだけじゃん!!今回の『ウルトラマントリガー』は、今までにないくらいギャグ系のお話。そのオチ自体は、「何者か(おそらくキリエル人)による宇宙からの精神攻撃」という笑えないものでしたが、知らず知らずのうちにケンゴたちだけでなく闇の三巨人やイグニスまでもがその毒牙にかかり、ドタバタを引き起こしていくさまがとても面白く演出されていました。

 

ヒマリなどの、今まであまりスポットライトの当たっていないGUTS-SELECTの隊員たちの“素”も描写されており、そういう意味でも興味深かった一編。特に、タツミ隊長の反応は一番の笑いどころでした。でもさ、ここまでやるなら…彼ら個々人が主役のお話を、それぞれ1回ずつくらいやってほしいなぁ。

 

なお、前回(第17話)の感想記事は、↓コチラです

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

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いつの間にか精神攻撃を受け、登場するレギュラーキャラのほぼすべてがキャラ崩壊を起こしていくという、まさにギャグな感じだった今回のお話。主人公とその味方側がそうなってしまう話はメジャーですが、敵側も同じく崩壊していくというのは珍しい展開な気がします。こういうハチャメチャな感じも、たまにはいいよね。

 

カルミラの恋煩いにダーゴンたちが悩んでいた頃、GUTS-SELECTではタツミ隊長のアジア総司令就任の報せで大盛り上がり。何かお祝いしようと提案したユナと、テンション爆上げ状態のケンゴが中心となり、「スマイル作戦第一号」と題したパーティー準備が進められます。それが着々と進められる中、ヒマリやテッシンにも次々とラッキーなことが起こり…。今回のギャグのノリをより面白くさせてくれているのが、その構成のうまさ。本編を観てから改めて考えると、キリエル人の精神攻撃はアバンタイトル時点からすでに始まっていたことがわかりますが、私含めてほとんどの人は、ユナとダーゴンが街中でばったり出くわすシーンか、直後ヒマリやテッシンにラッキーが舞い込むシーンあたりまでは、まず気づかなかったことでしょう。このように、視聴者が気づいていないうちから、後半に向けての展開の種をまいているのが、とてもGoodでしたね。なお、個々が見るラッキーの幻覚は、本編を見た限りだと、どうやら本人が普段望んでいることになるらしい。テッシンの「広報ポスターのモデル起用」はなんとなくイメージあうけど、ヒマリの「宝くじ当選」ってえらく現実的だな。しかも、1等じゃなくて2等当選ってところが、またリアル…。

 

パーティー準備がタツミ隊長にバレた直後、市街地にゴルバーⅡが出現。GUT-SELECTはいつものごとく出撃し、ケンゴはいつになく早くトリガーへと変身します。ところが、戦いが進むにつれて隊員たちの様子がおかしくなり、やがてはアキトまで異常をきたすように。その様子を目の当たりにし、またナースデッセイ号に戻った際のイグニスの発言を耳にして、ユナはある真実にたどり着くのでした。ゴルバーⅡが出現したのは、序盤でケンゴとユナが買い出しに出ていた街:ヒコナシティ。ここには偶然、宝くじの換金先銀行・テッシンのモデル撮影スタジオ・マルゥルの見つけたちゃぶ台付きアパート物件が全て位置しており、隊員たちは私情に流されまくって戦闘どころではなくなってしまいます。ここで急激にキャラ崩壊していくヒマリたちが、お笑いポイント。でも、宝くじはどの支店でも換金できるはずだから、ヒマリはそんなに落ち込まなくていいのになぁ…。こうしたキャラ崩壊の波はアキトにまで波及し、さすがにおかしいと感じたユナは、一度ナースデッセイ号に帰還。そこで牢屋から飛び出していたイグニスの話を聞き、隊員たちが感じていたラッキーは、全て何者かの精神攻撃であることに気づくのでした。精神攻撃によって、あるはずのない幸運を感じていたタツミ隊長たち。ここで思いっきりがっくりする彼らの様子が、笑えると同時にどことなく可愛くも感じます。いや、本人たちにとってはとんでもない話だけどさ…。

 

ユナのおかげで目が覚めたタツミ隊長以下隊員たちは、態勢を立て直してトリガーを援護。ケンゴもまたトリガーの中で目が覚め、ゴルバーⅡから間合いを取ってグリッタートリガーエタニティにタイプチェンジ。グリッターブレードでそれを打ち破ります。こうして事件は解決したかに思われましたが、ケンゴたちは今回の事件の真の黒幕に気づいていませんでした。精神攻撃から立ち直ったタツミ隊長たちは、戦線復帰してトリガーを援護。ここから、苦戦を強いられていたトリガーの反撃が始まります。このシーンでは、トリガーの反撃も見どころですが、その最中ケンゴ自身も精神攻撃を受けていたことに気づくシーンが挿入されているのが、細かくてGood。結局、今回終始正気を保っていたのは、ユナだけだったんだなぁ。そんな展開を経て、グリッタートリガーエタニティがゴルバーⅡを撃破し、今回のお話は終了。しかし、真の黒幕はケンゴたちに前には姿を現しませんでした。ラストのカットに登場する謎の男。もうこれ100%キリエル人だよね。

 

 

 

◎特撮面

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ギャグ回に限って、特撮描写に力が入っていたり細かかったりするのが、円谷特撮の伝統。今回もそれに則ってか(?)、ゴルバーⅡの侵攻シーンやトリガーとの戦闘シーンでは、迫力満点な特撮を楽しむことができました。でも同時に、結構要所要所で田口監督の好みがバシッと出てたよね。

 

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しヒコナシティに出現したゴルバーを、速やかに迎撃するGUTS-SELECT。地上部隊として先に出たケンゴ・ユナ・アキトは、ガッツファルコン到着直前から攻撃を開始し、ケンゴはほとんど間を置かずにトリガーへと変身していきます。ゴルバーⅡの登場シーン、そして走りながらのケンゴのトリガー変身シーンが、もう田口監督の“好き”が出ているなという印象。こうした構図やカットは以前も取り入れていたし、本当に好きなんだなぁ。その後のトリガーの戦闘シーンは、巨大感よりも戦闘のアクティブさを重視して撮られており、カメラの前でトリガーとゴルバーⅡが動き回るので、ハンパない臨場感が楽しめるシーンに。ゼット客演回でもこうした演出取り入れてたし、これが最近の田口監督にとってのトレンドなのかな。

 

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自分たちのラッキーにかかわる施設がピンチであることを知り、絶叫しながら奮戦するヒマリたち。しかし、それをものともせず、ゴルバーⅡはヒコナシティを蹂躙していきます。意気消沈したヒマリたちは、今度は戦闘に手が付かなくなってしまい、それがナースデッセイ号のピンチを生むのでした。戦闘シーンの中盤は、ミニチュア特撮が特に目立っていて見ごたえ十分。「ヒマリたちのラッキーが潰されていく」という演出をするために、それにかかわる建物とその破壊を1つ1つ丁寧に撮影しており、ドラマ的にも特撮的にも、面白さとインパクトを増大させてくれていました。特に、マルゥルが目星をつけていたアパートの破壊シーンは、かなり丁寧にその破壊描写が撮られており、「そういえば、最近こういうカットって少なくなったなぁ」と、ちょっぴりと思ったり思わなかったり。ミニチュアを破壊しまくるのもいいけど、1つのものの破壊描写にこだわるっていうのも、いいよね。

 

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態勢を立て直したGUTS-SELECTは、反撃を開始。トリガーもゴルバーⅡの拘束から脱出し、グリッタートリガーエタニティへとタイプチェンジします。その後は完全に形勢逆転。グリッタートリガーエタニティはゴルバーⅡに多少力で押され気味だったものの、最後はグリッターブレードでキッチリ勝利を収めるのでした。グリッタートリガーエタニティになってから、トリガーの立ち回りが明らかに変化。グリッタートリガーエタニティの強さが、よく表現できていたと感じました。そして最後は、グリッターブレードでフィニッシュ。さすがに、第1話みたいな人形爆破ムリだったか…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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精神攻撃を受け続けたことにより、闇の三巨人たちの内部抗争が勃発。GUTS-SELECT、そしてトリガーもそれに巻き込まれることになる中、ユナに接触を図る怪しい男の正体は何か。救世主を自称する敵の本性を、暴いてやれトリガー!

 

次回は、児童誌でも告知がされていた、キリエロイドの登場回。とうとう『トリガー』に、『ティガ』に登場したオリジナルの敵が登場します。しかし、どうやってキリエル人はこの世界に来たんだろう?まあ、その方法も目的も、どうせろくでもないんだろうけどさ。

 

↓第19話も、スマイルスマイル!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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