史上初!複座式シンカリオン!!
兄弟2人で制御を可能にした、新機能が搭載してある。名付けて、「デュアル・グランパス・システム」だ!今回の『新幹線変形ロボ シンカリオンZ THE ANIMATION』は、新システム:デュアル・グランパス・システムを搭載したシンカリオンZ N700Sのぞみの登場回。戦闘面では引き続きシマカゼ・ナガラ兄弟の活躍が目立つ一方、お話の展開ではアブトがその中心になっており、バランスがとられていたように感じました。
アブトの父親がトコナミ(字幕より)であることが判明した他、彼が闇の新幹線(漆黒の新幹線)と関係がありそうであることを感じさせる描写が頻出。その服装から観て、トコナミは前作のイサブロウ(イザ)と同じく、敵側にその身を置いてるのだろうと思われます。それはなぜか?この辺りは、2クール目のお話のカギとなりそうな気がしますね。
なお、前回(第11話)の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
あちこちに見える全国津々浦々の駅名、天守閣のシルエット、そして闇の新幹線とトコナミの影―。アブトがそんな不思議な夢から覚めた日の朝。シマカゼとナガラは、道場にいました。相変わらず勝負を求めるナガラと、それを拒否するシマカゼ。そんな中、リュウジたちがやって来て、彼の意向で2人はいよいよ対決することになります。拳をぶつけ合った結果、勝利したのは…。今回は終始、アブトと父トコナミに関しての「におわせ描写」が随所に挿入。序盤から気になるシーンをいくつも流し、視聴者の興味を惹き付けてくれました。やたらアブトと闇の新幹線の関係性のにおわせが出てきたけど、今後闇の新幹線がシンカリオン化する時彼の能力か何かが作用することになるのでしょうか?このような意味深な描写のあとは、シマカゼとナガラの兄弟勝負。これを制したのはシマカゼであり、彼はその後、ナガラにシンカリオンを任せる理由を語るのでした。シマカゼとナガラの勝負を、積極的に行わせようとするリュウジ。これは、前作における彼の経験があるからでしょう。前作を踏まえたこの展開、Goodです。そして、勝負を経てついに明かされたのが、シマカゼがナガラにシンカリオンを任せ、自分が一歩退いている理由。それは、彼なりにナガラの今後の成長を思ってのことでした。シマカゼとリュウジ、雰囲気や性格は違いますが、弟への思いとそのアプローチは、ほぼ同じでしたね。
シマカゼ・ナガラ兄弟のしこりも解消し、Zコード探しに出たシンたち。しかし、名古屋城付近を探しても、何の手がかりもありませんでした。そんな彼らの話を聞いていたナガラは、その場所が犬山の明治村であると推測。園内を歩き回り、さらにアブトが見た新たなる夢からの手がかりで、ついにめがね橋の下でZコードを見つけるのでした。Aパート後半では、名古屋城と明治村が登場。今まではわりとすんなりZコードを発見できていましたが(何だかんだでアブトたちが自力でたどり着いていた)、今回はアブトたちが考えても全く検討がつかず、シマカゼとナガラのおかげで糸口をつかむという、ひと捻りが加えられていました。その地ゆかりのキャラクターがしっかりアシストするというのは、順当な流れであると同時に、しっかりと「そのキャラのいいところ」を観せてくれてて良かったですね。そして、この後の明治村のシーンでは、シンたちが探し回るのに合わせて、明治村の各所が描写。また、別行動をとっていたアブトの見た夢により、さらに意味深な描写が挿入されました。明治村、子供の頃に1回行ったことあったっけ。もう20年以上前のことだなぁ…。
巨大怪物体出現の報せが入り、シンたちは名古屋支部まで戻り、ナガラを除いて各シンカリオンで出撃。リュウジの指示のもと、的確な攻撃を仕掛けます。しかし、新手がやって来たことで一気に劣勢に。それを救ったのは、N700Sのぞみでした。今回巨大怪物体として登場したのは、ヒュージタートルとマキシマムドラゴン。前者がまず登場し、遅れて後者が登場する形になっていました。どちらも前作に登場し、リュウジもそのことを知っていたため、前回に引き続き出す指示は的確。E5はやぶさたちもそれに則って行動しており、マキシマムドラゴンの急な加勢がなければ、おそらく短時間で決着をつけられていたことでしょう。シンカリオンに乗れなくなった分、現場指揮官として頼れる男に成長しているリュウジ。今は臨時指導長代理ですが、ゆくゆくは正式な指導長や、あるいは指令長になることでしょう。リュウジがこれだけ成長してるのを観ると、他の前作の運転士たちも、何かの要職について『Z』に再登場してほしいなぁ。はてさて、今後どうなるかな!?
デュアル・グランパス・システムを搭載したN700Sのぞみは、シマカゼ・ナガラ兄弟の空手センスも相まって、大胆ながら的確な攻撃を連発。マキシマムドラゴンを真正面から撃破し、勝利をおさめます。こうして再び敵(ソウギョク)を退けたシンたちでしたが、アブトはトコナミのことが気になり続けていました。シマカゼの冷静さと、ナガラの大胆さを兼ね備えたN700Sのぞみは、今回文字通り究極最高の強さを発揮。ヒュージタートルを吹っ飛ばしたかと思うと、続いてマキシマムドラゴンへと真正面から突撃し、新専用武器:イヌクギクローをコアへ一発お見舞い!ガードをぶち破って中心部まで攻撃を到達させ、撃破に成功していました。2人で操縦することにより、さらに強くなったN700Sのぞみ。戦いの最中、シマカゼも「真正面から攻撃だ!」みたいな感じで、ナガラと同じ直球攻撃を提案していたのには、「ああ、この2人やっぱり兄弟なんだなぁ」と感じましたね。一方のE5はやぶさらも負けてはおらず、今回は前回に続き、E6こまちが特に目立った活躍を見せてくれていました。E6こまちは遠距離対応攻撃が可能だから、N700Sなどの超接近戦タイプのシンカリオンとは立ち位置が真逆だし、アシストにも周りやすいんですよね。E6こまち、前作よりいい活躍してるかもしれないなぁ。
懲りないソウギョクは、またまた大量の巨大怪物体を出現させ、超進化研究所に戦いを挑んできた。一方のシンたちが向かっていたのは、鉄道総研。ついに、N700SのZ合体が、そのベールを脱ぐ!
ポケモンの1時間特番等で2週間放送休止を経ての次回は、ついにN700Sヒダの登場回になりそう。でも、鉄道総研って確か東京の国分寺だよね?名古屋と東京、全然違う2つの場所を、お話上でどう繋げるんだろう?
さあ、第13話の感想記事は↓コチラだゼーット!
bongore-asterisk.hatenablog.jp
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