今回は、『トミカ絆合体アースグランナー』の総括感想記事です。
「トミカ50周年記念作品」として、2020年ほぼ唯一の子供向けロボットアニメとして走り抜けてくれた本作。徹底的に暗さや難しさを排除したその作風は、ほんのちょっとだけ「勇者シリーズ」も彷彿とさせる(檜山修之さんも出てるしね!)、タカラトミーらしいロボットアニメだったなと感じました。
なお、第4クール時の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
『アースグランナー』を1年間見続けて感じたのは、「令和のこの時代にここまで徹底的に子供向けロボットアニメをやったのは驚異的だな」ということ。かつての『シンカリオン』や『ドライブヘッド』も、出来るだけ小難しい要素を排除した作風になっていましたが、本作はそれら以上にシンプルな作りになっていました。
かといって、ストーリーがないがしろにされているわけでもなく、きちんと散りばめた要素や伏線は、最後の最後でキチンと回収。正直お話の中では、あまりストーリーに影響を与えなかったり、話数調整のための引き延ばし回もありましたが、一年4クールを通して改めて振り返ってみると、意外に構成はよく練られていたんじゃないかなぁと思います。
そして、肝心要のロボ(アースグランナー)たちの活躍も劇中では豊富に挿入。合体バリエーションを多く出さず、登場する機体数を絞り、アースグランナー1つ1つの活躍を深く描いていたのには好感が持てましたね。
まあ、その分タカラトミーとしてはタイプチェンジトミカを出しまくって販促に繋げようとしてたんだろうけど、こちらはあんまり上手く行ってなかった印象かな…。GT-Rトミカとカッコいい車種もあったけど、劇中ではほとんど活躍しないものが多かったからなぁ。
その他の面に目を向けると、やはりキャラ1人1人を大事にしてたのがとても印象的。「こんなの絶対単発キャラだろ」というなキャラも、再登場したり最終回でその後が描かれたりと、本当に丁寧でした。この“姿勢”は、もっと注目されるべき点だと思いますね。
新しい放送枠を、偶然か狙ってかニチアサの真裏に作り、徹底的な子供向け作品として作られた『アースグランナー』。本作はタカラトミーにとって、いろんな意味でまさに挑戦的な作品だったと言えるでしょう。
こうした『アースグランナー』の精神を次に受け継ぐのが、4月9日から始まる『新幹線変形ロボシンカリオンZ』。タカラトミースポンサーのロボットアニメ作品の、さらなる発展と人気の拡大を、これからも応援したいですね!
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