お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンZ(ゼット)』第20話 ちょっとした感想

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薬 は 注 射 よ り も 飲 む の に 限 る

 

 

 

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俺は、命を守るためのロボットを造ってるんだ―。今回の『ウルトラマンZ(ゼット)』は、敵怪獣としてM1号が登場。『X』の時の登場回が妙にダーティーな仕上がりだったこともあり、今回はどうなるのか…とちょっと心配になりながら観ていましたが、全体的にコメディタッチで、M1号も倒されることなく救われるENDになっており、正直ホッとしました。

 

M1号が巨大化してからは、それを食い止めるべくストレイジが奮闘するさまが描かれており、勢いとインパクトのある描写で走り切った印象。「よく考えてみると、これ結局どうだったんだっけ?」という点もいくつかありましたが、観ていて面白い回に仕上がっていたと感じます。

 

なお、前回(特別編2)の感想記事は、↓コチラです

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

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M1号の登場回であると同時に、ゲストキャラクターとしてバコさんの娘:ルリの登場回でもある今回。M1号の生みの親である彼女が、そのM1号をもとに戻すために、ユカそしてバコさんと協力して戦いに挑むさまが、しっかりと描かれていました。若干バコさんとの絡みが少なくもったいない印象も受けましたが、中盤のシーン配分(M1号に対するストレイジたちの奮闘)のことを考えると、仕方ないかな。

 

私服でおめかしして、気合いを入れてストレイジから出ていったバコさん。彼の目的は、カナダから一時帰国している生物学者の娘:ルリと会うためでした。会ったはいいものの特に行く場所を決めていなかった2人は、ルリの提案でストレイジの格納庫へ。そこで彼女は、父の仕事を始めて目の当たりにするのでした。ルリは生物工学の第一人者であり、世界で初めて人工生命:M1号を開発したという設定。M1号の初登場シーンは、ルリ含めて研究をしているため非常にマジメなシーンなのですが、なんだろう、『ウルトラゾーン』にしか見えなくて、思わず笑っちゃったぞ!そんな彼女と、バコさんは3年ぶりに再会。2人はストレイジの格納庫へ行き、そこで働く隊員たち、そして待機しているキングジョーストレイジカスタムなどの特空機を見て、ルリはバコさんの仕事を実感するのでした。短いシーンでしたが、このストレイジの格納庫のシーンは、ルリのセリフを通じて、バコさんの仕事に対する矜持などを感じることができる興味深いシーン。特空機は、「命を守るためのロボット」だという表現は、とても素晴らしいものでした。ちなみにこの時のバコさんは、作業着を着てなくても班長として隊員たちを指示。すっかり仕事モードに戻ってしまっていました。せっかく休みを取って娘と会ったのに、職場に行くのってどうなのかなぁと思ったけど、いい意味で仕事人間であるバコさんは、全く苦ではなかったのでしょう。

 

ルリが一時的に在籍している研究所に戻った、ルリとバコさん。2人はM1号の様子を見に行くことにしますが、当のM1号は悪の組織の襲撃を受けており、危機に瀕していました。バコさんが抵抗する中、M1号は電撃を受けたことで巨大化。ストレイジに出動要請が下り、上層部からは駆除命令が出ます。この状況下で、ハルキたちがとった選択は―。今回だけポッと出の登場、悪の組織。その実態はまるで不明で、結局最後まで素の片鱗すら明かされることはありませんでした。M1号は世界初の人工生命体であるため、金儲けやら何やらを企む組織に狙われる可能性は十分にありますが、ストーリー展開的に見てこのキャラたちはいらなかったかな。結局過剰な電撃で巨大化しちゃうなら、「研究中の失敗」などの理由付けでも十分ストーリーとして成立しますからね。こうして巨大化してしまったM1号に対し、ストレイジ上層部は駆除を決定。一方ハルキたちは、ルリの思いを汲み取り、ギリギリまで倒さずに落ち着かせる方法を模索し続けます。しかし、彼らの作戦はどれも失敗に終わるのでした。ハルキたちの作戦は、バナナのガスを出したり、特殊ロープで拘束したり、挙句の果てには太鼓の音頭で注意を引きつけるなど、傍から見れば「マジメに考えてそれやってるの?」というような作戦ばかり。まあ、今回はコメディタッチのお話だから、いいんだけどさ…。ハルキたちが作戦を実行している間、ヘビクラ隊長は隊長らしく上層部からの催促にテンプレ文言で対応し時間稼ぎ。ハルキたちの作戦より、こっちの方が笑えました。

 

限界ラインを突破し、後がなくなったハルキは、ゼット ベータスマッシュへと変身。文字通り力でM1号を抑え込もうとしますが、イマイチうまくいきません。その最中、ようやくルリとユカが共同開発していた細胞分裂逆進剤が完成。これをバコさんがキングジョーストレイジカスタムから直接M1号に撃ち込みます。これにより、M1号は元のサイズに戻り事件は解決。ルリはM1号との再会を喜ぶのでした。クライマックスシーンで、バコさんがステッグに乗って颯爽登場。細胞分裂逆進剤を携えた彼は、なんとM1号に直接バズーカ砲で撃ち込むという大胆な行動に出ます。「怪獣に対してバズーカ砲を打ち込む」というシチュエーションは、『ゴジラ VS ビオランテ』に出てきたシーンのオマージュ。これには「ええ、これやっちゃうか!」とニヤリとさせられました。でも、あれをやった権藤一佐を演じたのは峰岸徹さんなんだよね。バコさん役の橋爪さんだって「ゴジラシリーズ」出てるんだから(『VSスペースゴジラ』)、そっち方面のオマージュがあったら、もっと面白くなったかもなぁ。いや、でも今回はこのシーンだけで十分ですよ。いろんな意味でね!

 

 

 

◎特撮面

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M1号は(少なくともハルキたちにとっては)もとから倒す対象ではないことから、あまりハデな戦闘シーンは多くなかった今回の戦闘&特撮パート。しかし、その分というべきなのか、違和感のない実景合成が多用されており、かなりの臨場感がある映像となっていました。「実景合成と着ぐるみは相性が悪いんじゃないか」ってずっと思ってたけど、今回の映像でその認識が変わりましたね。

 

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悪の組織の電撃により、M1号が突然の巨大化!怪獣災害発生として、ストレイジに出動要請が下ります。最初はM1号の正体に気づかず攻撃を仕掛けるハルキたちでしたが、それに気づいて以降は、麻酔弾を発射して一時的に眠らせ、その間にM1号を抑え込む作戦を考え始めるのでした。M1号との最初の戦いでは、研究所のロケ地となった建物を大胆に使った実景合成が注目ポイント。破壊された研究所付近でキングジョーストレイジカスタムが戦うさまは、とてつもない迫力がありました。ミニチュア破壊ばかりにこだわらず、こういった破壊表現をするのも、アリだな…!

 

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M1号を抑え込むため、あれこれ作戦を立てては実行に移すハルキたち。しかし、どれも失敗に終わり、とうとう市街地までの限界ライン1000mに達してしまいます。中盤の戦闘シーンは、M1号・ウインダム・キングジョーストレイジカスタムのコミカルな動きが見もの。まさかキングジョーストレイジカスタムが盆踊りをすることになるなって思っても見なかったぞ。そしてそして、これらのシーンでも見逃してはいけないのが、実景合成。M1号に跳ね飛ばされて、川に着水して立ち上がるキングジョーストレイジカスタムのシーンがあるのですが、合成に全く違和感が無くてビビりましたね。

 

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追い詰められたハルキは、半ばヤケクソでゼットへ変身。ベータスマッシュの力で何とかM1号を抑え込もうとします。その時、細胞分裂逆進剤を持ったバコさんが到着。ヨウコのキングジョーストレイジカスタムの呼びかけにより、M1号の行動を封じたゼット デルタライズクローは、そのままバコさんたちの活躍を見届けるのでした。今回のゼットの活躍は最低限。デルタライズクローはM1号を拘束するためだけに登場しましたが、「これ、ベータスマッシュが羽交い締めにするとかでも行けたんじゃね?」という程度の活躍でした。ベリアロクとかの販促の関係で、こうなったんだろうなぁ。

 

 

 

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ストレイジが新たに開発した兵器:D4は、凄まじい威力を持つものだった。その仕様に反発するハルキたちだったが、そんな時怪獣ケルビムが現れる!果たして、ハルキたちの選択は―。次回は、ウルトラ増えるぜ!

 

次回は敵怪獣としてケルビムが登場。D4というのは、既に登場が告知されている特空機4号:ウルトロイドゼロのことでしょうか?あれっ、でもそう考えると、ソフビの発売スケジュールと合わないな。ということは違うのか?

 

そんな第21話の感想記事は、↓コチラだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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