今回は、9月15日から開催されている、「サンライズヒーローロボット展」のレビューです。
東京都杉並区にある、東京工芸大学杉並アニメーションミュージアムで開かれているこの展示。サンライズが同じ杉並区に本社を構えていることから実現した展示なのでしょうが、最も有名な「ガンダムシリーズ」をあえて外しているチョイスは、渋いなと感じました。
展示の対象となっている作品は、上述した「勇者シリーズ」の他、「魔神英雄伝ワタルシリーズ」や「疾風!アイアンリーガー」、「GEAR戦士電童」といった、90年代前後に放送されたロボットアニメ作品。「勇者シリーズ」は30周年記念だから、他の作品は新作が作られたり関連商品が発売されたりするからゆえのチョイスなのでしょう。
東京工芸大学杉並アニメーションミュージアムの構造は、3階が常設展示(日本のアニメーションの歴史や技術の紹介)、中3階と4階が企画展用のスペースになっています。
中3階では、今回チョイスされている作品の紹介パネルが左右にドンと掲げられ、中央には「勇者シリーズ」の歴代OP・EDをぶっ通しで放送。その他、ショーケースには当時発売された玩具や、現在発売中or開発中のスーパーミニプラが展示されていました。
興味深かったのは、放送されていたOP・EDが全てノンクレジット版だったということ。そういえば、昔発売された各作品のDVD-BOXには、映像特典としてノンクレジット版OP・EDがついてたんだっけ。存在自体は知っていましたが、モノ自体は初めて観たので新鮮でしたね。
そして、4階に上がると、当時の設定資料や原画・セル画などがコンパクトにまとめられて展示。キャラクター設定資料集は、以前墓場の画廊で開催されたイベントで展示されたものとほぼ同じでしたが、絵コンテや脚本に関しては、私が目にするのは初めて。これ、かなり貴重な展示なんじゃない!?
bongore-asterisk.hatenablog.jp
絵コンテは『ガオガイガー』第1話のヘル・アンド・ヘブンのシーンが、脚本は各作品の第1話のものが展示。ちょっと面白いなと感じたのが、『ガオガイガー』だけ第1話のサブタイトルが、本放送のものとは異なっている点でした。最初は「新世紀勇者誕生!」だったんだなぁ。これはこれでアリだと思うけど、インパクトも重視するなら…やっぱり「勇者王誕生!」の方がしっくりくるよね。
その他、中3階から4階に上がる階段には、各作品の番宣ポスターが展示。基本的にはサンライズの公式HPでアップロードされている画像とほぼ同じですが、一部異なっているものもありました(『ゴルドラン』等)。
番宣ポスターは、当時の雰囲気が感じられるからいいよね~。特に「勇者シリーズ」の場合、90年代からテレビ朝日の地方ネット局が急速に増えていくので、作品が新しくなるごとにネット局数が増えていくのが、なんとも感慨深くなりますね(『エクスカイザー』の時は14局→『ガオガイガー』の時は24局)。
さて、この「サンライズヒーローロボット展」は、かなり会期が長く来年(2021年)4月まで開催中。今のところミニシアターでは各作品の第1話をローテーションで放映していますが、11月以降は別のものを企画しているようです。
12月末~来年1月にかけては「超勇者展」もあるし、もしかしたら何かしら展示の入替えもあるかも?もしそうなれば、もう1回くらい行かないとなぁ!
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