お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンZ(ゼット)』第3話 ちょっとした感想

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ウ ル ト ラ ボ デ ィ ラ ン ゲ ー ジ

 

 

 

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ごっ、ゴモラも、花粉症みたいっス!今回の『ウルトラマンZ』は、ゼットの初期タイプの1つ:ベータスマッシュのデビュー回。その活躍はもちろんのこと、セブンガーの活躍もしっかり確保されたストーリー展開になっていました。

 

若干コメディタッチでしたが、その内容は非常に「ザ・ウルトラシリーズ」という感じの一編。展開面も変化球的な要素はなかったので、とても純粋に楽しむことが出来ました。ああ、なんかこんな純粋な気持ちで「ウルトラシリーズ」観れたの、久しぶりな気がするなぁ。

 

なお、前回(第2話)の感想記事は、↓コチラです

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

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眠っているゴモラの輸送、そしてその時起きたゴモラ復活というハプニングに対し、ストレイジが全力で挑むお話。ゴモラ輸送を中継しようとするテレビクルーたちと、ストレイジ日本支部の活躍を視察する上層部たちが、その現場に居合わせて一連の事件を目撃することで、二重の意味で「生中継」になっていたのが興味深い構成だなぁと感じました。ストーリー自体にも暗さはほとんどなく、そして「ウルトラシリーズ」だからこそできる、いい意味でプレーンな一編でした。

 

特空機2号の開発にストレイジが四苦八苦する中、怪獣ギガス出現の報せが。ちょうど新兵器:硬芯鉄拳弾(ロケットパンチ)を搭載したセブンガーで、ハルキが出撃します。ハルキのセブンガーの活躍でギガスは倒されますが、守るよう忠告されていた観測所は、ギガスの爆発に巻き込まれ大破。またもクリヤマ長官から叱責を受けるハメになりますが、彼はそんなストレイジにあるチャンスを用意していました。冒頭からいきなりギガスが登場。これはウルトラマンゼットではなくセブンガーの硬芯鉄拳弾により倒されますが、その際誤って観測所もその爆発に巻き込んでしまいます。ギガスがウルトラマンと戦う前に怪獣に倒されてしまうというのは、オリジナルの個体と同じ。今回もウルトラマンと戦わせてもらえなかったか…。そんなギガスを倒したのはハルキのセブンガー。しかし彼は、最後の最後で観測所破壊という大きなミスをし、クリヤマ長官に叱責されます。いつも通り平謝りするストレイジのメンバーたちでしたが、長官はただ叱るだけではなく、ストレイジに名誉挽回の機会も用意していました。せっかく特空機2号(ウインダム)の開発予算を取るためにあちこちで根回しをしていたのに、今回の失敗でパーになるかもしれないと、怒り心頭のクリヤマ長官。しかし彼は、まだ特空機2号の開発をあきらめてはおらず、ちょうど計画されていたゴモラの輸送作戦を上層部に視察させることで、ストレイジ日本支部における特空機の有用性をアピールしようとしていました。小言ばかりのうるさい長官かと思いきや、ちゃんと部下そしてストレイジのために奔走し、大きなミスを受けてもなお新たな手立てを考えていたクリヤマ長官。なんだかんだでこの人も、ハルキたちメンバー、そしてストレイジ日本支部のことをちゃんと考えてくれているんですね。こうした登場人物のある種の“優しさ”を感じられるのが、『Z』という作品のいいところだと感じますね。

 

とうとう迎えた、ゴモラ輸送作戦とストレイジ上層部の視察の日。ヘビクラ隊長はあえてハルキをセブンガーに搭乗させ、視察会場にはクリヤマ長官とヨウコが向かいます。最初は順調だった輸送作戦ですが、花粉症のせいか、ゴモラが輸送途中に覚醒。進路上にあった市街地は一気に戦場と化してしまいます。ハルキはセブンガーで善戦するも、バッテリー切れによりダウン。やがてゴモラは、ヨウコたちのいるビルに近づいてきて…。今回の輸送作戦は、セブンガーのバックアップのもと、ドローン3機によってゴモラを吊り上げ、無人島であるスフラン島に送るというもの。ゴモラの覚醒確率はわずか0.1%でしたが、その0.1%の事態が輸送中に起きてしまいます。この輸送作戦の概要、実は小ネタがたっぷり。「ドローン3機」というのは『ウルトラマン』で科特隊がゴモラを輸送しようとした際に使用したジェットビートルの機数と同じですし、「スフラン」は同じく『ウルトラマン』でゴモラがいたジョンスン島に生息していた吸血植物。さらに「スフラン島」は、『ウルトラゾーン』に登場した島でもありました。この概要が説明された時は、「わかってるな!」って思ってにやけちゃったよ。しかし、輸送作戦はストレイジの筋書き通りにはいかず、ゴモラは覚醒。市街地で大暴れしてしまいます。ハルキはバッテリーに切り替えてゴモラに立ち向かい善戦しますが、あと一歩のところでダウンしてしまうのでした。このシーンでは、セブンガーの大活躍に目が行きますが、同じくらい注目させられたのが、ゲストキャラクターであるストレイジ事務次長の存在。最初は特空機に疑問を持っていましたが、いざセブンガーの姿を目にしてからは、ハイテンションに全力でその活躍に反応してみせます。単なる嫌味キャラでもなければ、過度に主人公たち側に優しいキャラでもない。この塩梅がいい味出してました。

 

ヨウコの奮戦むなしく、ゴモラは彼女らのいるビルに接近。ここでゼット アルファエッジが登場し、ゴモラをビルから引き離します。ゴモラの腕力と尻尾の前に苦戦するアルファエッジでしたが、ヨウコの持っていたウルトラメダルをもらい、ベータスマッシュへと変身。ゴモラ相手に堂々の立ち回りを見せ、撃破に成功します。今回の一件を目の当たりにした事務次長は、特空機2号開発のための予算確保を、クリヤマ長官に約束するのでした。ウルトラマンゼット、このシーンでついに登場。ここで事務次長に「It's ULTRAMAN!」と言わせるのが、いい演出ですよね~(『ウルトラマンG』のオーストラリア版主題歌のサビのフレーズと同じ)。そんなゼットは、アルファエッジで登場したもののゴモラに苦戦。ヨウコがウルトラマンのウルトラメダルを持っていることを知り、彼女からそのメダルをもらったことで、ベータスマッシュへと新たな変身を遂げ、ゴモラに対し逆転勝利をおさめるのでした。ヨウコからウルトラメダルをもらおうとするアルファエッジの姿は、笑えると同時にちょっとかわいいなって感じました。その気になればしゃべれるだろうに、あえて話さずボディランゲージで挑んでいたのが、これまたよかったですね。そしてラスト、今回の事件を通じてセブンガーの健闘を認め、特空機2号の開発予算確保を約束した事務次長。本当にいいキャラしてるよなぁ。もう1回くらい、ゲスト出演しないかな?

 

 

 

◎特撮面

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ベータスマッシュの活躍はもちろんのこと、アルファエッジ、そしてセブンガーの活躍も確保され、ミニチュア特撮もしっかりと取り入れられていた今回。戦い方にも工夫が凝らされており、いろんな意味で楽しむことが出来ました。ものすごくハデなものはなかったけど、その分バリエーションで魅せてくれてましたね。

 

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観測所付近にギガス出現!ハルキはセブンガーに搭乗してこれに応戦。満を持して新兵器:硬芯鉄拳弾を使用し、勝利をおさめますが…。ギガスとの戦いは、『ウルトラファイト』調の演出に。でも、今回登場するベータスマッシュの影響で、なんだか『ウルトラファイト』よりも『レッドマン』って感じがしたなぁ(打撃の効果音も同じなため)。この戦いの中でセブンガーは、硬芯鉄拳弾を初使用。いわゆるロケットパンチ系の武器ですが、いきなりその腕から射出するのではなく、「一度切り離してからブースターを点火させて発射」という形になっていたのが興味深いですね。おそらくセブンガーへの射出によるダメージを軽減するため…という設定なのでしょうが、スゴくミニチュア特撮っぽい演出だなぁとも思いました。

 

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輸送作戦途中に、ゴモラが覚醒。市街地で暴れだしてしまいます。セブンガーに乗っていたハルキは応戦しますが、あと一歩のところでバッテリー切れを起こしてしまうのでした。ゴモラが暴れるシーンでは、ビルを引っこ抜いて放り投げる描写が挿入。ゴモラの荒々しさと、パワー系の怪獣であることを象徴する、Goodな描写でした。そんなゴモラに挑むことになったセブンガー。事務次長たちが見守る中でかなりの健闘を見せますが、水路に足をとられて転倒。その後はほとんど反撃できずにダウンしてしまいます。水路に足をとられ、事務次長たち曰く「カブキアタック」な攻撃を見せたセブンガー。そのコミカルさには笑えましたが、同時に一瞬だけ“水”の演出が登場したのは、個人的にはかなり嬉しかったですね。

 

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ヨウコたちのピンチを知り、ハルキはゼット アルファエッジに変身。最初こそ技を連発して攻撃を仕掛けますが、ゴモラのパワーに押されるようになっていきます。追い詰められたアルファエッジは、ヨウコの持っていたウルトラマンのウルトラメダルに全てを賭けるのでした。アルファエッジは、今回ベータスマッシュ登場までの繋ぎ役。しかし、終始やられっぱなしではなく、きちんと技を繰り出し、善戦する描写も挿入されていたのはGoodでした。

 

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ヨウコからウルトラマンのメダルを受け取ったアルファエッジは、ベータスマッシュへと変身。そのパワー重視の戦闘スタイルで、プロレス形式での戦闘に挑みます。ゴモラから思わぬ攻撃を食らい一度は怯んだベータスマッシュでしたが、最終的にはゼスティウムアッパーでゴモラを破るのでした。ついに登場、ベータスマッシュ。その見た目のインパクトもさることながら、登場時には「ウルトラマンゼット ベータスマッシュ!」と太い声で叫び、そのうえ「3、2、1、ダーッ!!」なんてことまでやってのけたのには、ビックリしました。そんなベータスマッシュが今回見せたのが、プロレス風の戦闘。鉄塔と電線をリングに見立て、光線系の攻撃はお互い最低限にとどめ、見ごたえある肉弾戦が展開されていましたね。ゴモラが毒霧攻撃してきたのには笑っちゃったなぁ。お前、そんなこともできるのかよ!

 

 

 

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開発予算もおり、ついに完成した特空機2号:ウインダム。しかしコイツには、エネルギー消費量など様々な問題があった。そんな時に入るテレスドン出現の報せ!ウインダムのことは、ユカとバコさんに任せるしかない。ウルトラ痺れる活躍、期待してるぜ!

 

次回はウインダムのデビュー回。敵怪獣としては、ウインダムとはあまり相性がよくなさそうなテレスドンが登場します。児童誌に登場していたあのテレスドンの別形態、本当に劇中に出てくるのかなぁ…?

 

そんな第4話の感想記事は、↓コチラだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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