お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『黄金勇者ゴルドラン』ちょっとした感想 1st-Adventure(第1~3話)

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今回は、黄金勇者ゴルドラン』の感想記事第1回目です。

 

勇者シリーズの中でも、トップクラスでギャグテイストの作品である『ゴルドラン』。しかしその物語は、ギャグだけではなく、いつの時代も誰もが大切にしたい冒険心が大切にされていました。この感想記事を通じて、『ゴルドラン』に込められたものを感じ取っていただければ幸いです。

 

今回ご紹介の3話は、ドランとアドベンジャーの登場編。彼らの活躍もそうだけど、拓矢たちの快活っぷりが、より印象に残ったなぁ。

 

 

 

 

第1話「目覚めよ!黄金勇者」

1995年2月4日放送
登場した敵他:キャノンガー(カスタムギア)

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「池に記された文字が“サッサ・ト・アッチヘ”…。「さっさとあっちへ行け」ってことか!」


STORY:原島拓矢・時村和樹・須賀沼大は、好奇心旺盛な小学6年生3人組。今日も突飛なものを作って騒動を起こし、担任のミチル先生に怒られるが、その後開発工事が進む丘を見て、昔を思い出す。現地でタイムカプセルとともに奇妙な石を掘り起こした拓矢たちだったが、そこにパワーストーンを追い求めるワルター・ワルザックが現れた!拓矢たちが復活の呪文を唱える時、勇者が目覚める。彼の名は、黄金剣士ドラン!さあ、「僕らの冒険」の始まりだ!


勇者シリーズ」一のギャグテイスト作品として名高い『ゴルドラン』。確かに、第1話からギャグ要素全開でかなりぶっとばしている印象を受けましたが、同時にメインキャラクターたちがかなり生き生きと描かれており、それぞれのキャラクターの快活っぷりが、物語をより面白くしているように感じました。ギャグあり魅力的なキャラありの『ゴルドラン』、こりゃ楽しめそうだぁ!


拓矢・和樹・大は、小学6年生で仲良し3人組。今日はスーパーグレートビッグエクストラ号なるソリの様なメカを作ってさっそく乗り込みますが、斜面に石ころがあったことがきっかけで大失敗に終わってしまいます。ミチル先生からの説教を何とか回避した彼らでしたが、同じ頃地球のどこかでは、ワルターによる黄金獣ゴルゴンの捕獲作戦が実行されていることを知りませんでした。今回はOPがなく、いきなり本編に入ってEDにOPテーマを使用するという異色の構成。最近では『新幹線変形ロボシンカリオン』の第1話で見られた構成ですが、「勇者シリーズ」で第1話からこれだけの変則構成をするなんて珍しいですね。冒頭からワルターの指示を受けたカーネルによるゴルゴンとの戦いが描かれますが、その直後挿入されるのが拓矢たちのシーン。彼らは学校に遅刻しないために、スーパーグレートビッグエクストラ号というソリの様なメカを自作し、さっそく試験運用を開始します。このスーパーグレートビッグエクストラ号とそれによる騒動のシーンこそ、拓矢たちの性格、そしてこの作品のノリを、視聴者にドンとアピールしているシーンに仕上がっており、初っ端からかなり笑わされました。まあこれの試験運用が失敗に終わるのはなんとなく予想ついたけど、民家のリビングを数軒破壊して工事現場の看板もなぎ倒し、さらにブルドーザーのショベルで勢いづいて学校のニワトリ小屋まで破壊しちゃうなんて、いくらなんでもやりすぎだろ!でも、面白いからいいけどね。そして、当然これの件で、担任のミチル先生に呼び出しを食らう拓矢たち。しかしどうやら彼らは呼び出しになれているようで、ウソ泣きをしてその場を回避するのでした。ミチル先生は厳しい先生ではないけど、どこか抜けている感じ。自分の生徒に向かって、「君のいいところは特にない」って、いくら何でも言わんでしょ。


ミチル先生から怒られた後、廊下から見えた丘の上の工事現場で、何かを思い出した拓矢。その夜彼らは現地へ向かい、そこで昔自分たちが埋めたタイムカプセルと、どういうわけか一緒に埋まっていた赤い石を発見します。一方のワルターは、発見していた石板をもとに、ソースカ高原の遺跡へ急行。石板の通りに行動し、やっとの思いでパワーストーンの在り処への道しるべを発見しますが…。丘の上の工事現場に、拓矢が妙な引っ掛かりを覚えた理由。それは、そこが4年前に自分たちがタイムカプセルを埋めていた場所だからでした。工事の手が伸びる前に掘り出そうと考えた彼らは、その夜現場に集合。無事タイムカプセルを掘り出しますが、その地下には謎の赤く輝く石が埋まっていました。タイムカプセルの中に入れていたのは、拓矢は自作のプラモデル、大はお気に入りのハンドグリップ、そして和樹がお手製の発明ノート。和樹の発明ノートは、今の彼らの年齢からみるとどれも幼稚なものばかりですが、拓矢と大がそれをバカにしていないのはいい演出だと思いましたね。一方のワルターは、すでに発見していた石板をもとに、ソースカ高原の地上絵からパワーストーンの在り処を見つけることに成功。すぐさまカーネルたちに命令し、その“方向”へと向かいます。ソースカ高原にはなかなか大掛かりな仕掛けが隠されており、地中に深々と刺さった剣を抜くことで、パワーストーンの在り処の謎が判明するという仕様。そこに書かれていたのは、「サッサ・ト・アッチヘ」という言葉のみでした。剣抜くと、突然遺跡が崩れて水が流入し、ワルターをも飲み込んですべてが流されてしまうことに。水が引いた後残っていたのは、かつて池だった場所に刻まれた、上述の古代文字でした。“池”にあった「サッサ・ト・アッチヘ」という言葉。つまりこれの意味は、「さっさとあっちへ行け」ということ。ええ、なんで日本語の駄洒落なうえに、そんなにアバウトなんだ…。


掘り出した赤く輝く石を不思議そうに拓矢たちが見ていると、そこへワルターが襲来。彼はそれをパワーストーンと呼び、その引き渡しを要求します。これに対し拓矢たちは、既に石から「レジェンドラの勇者」に関する話を聞いていたため、ワルターを挑発して復活の呪文を訊きだすことに成功。集中砲火を浴びる中、拓矢が復活の呪文を唱えたとき、黄金剣士ドランが復活します!パワーストーンからの声により、「レジェンドラの勇者」と「復活に必要な復活の呪文」についての情報を得る拓矢たち。そして、その直後パワーストーンを狙って現れるワルター。普通ならここで拓矢たちが強く願って、ドラン奇跡の復活…となりそうですが、ゴルドラン』はギャグ系の作品なのでそう順当にはいかず。なんと脅迫されているのにもかかわらず、拓矢はパワーストーンを「タダでは渡したくない」と言いだし、さらに本能的にワルターパワーストーンを渡してはならないと直感した彼は、言葉巧みにワルターをのせて復活の呪文を訊きだし、ドランを復活させることに成功します。拓矢に散々あれこれ言われて、つい復活の呪文について口を滑らせてしまうワルター。あちゃー、なんで言っちゃうかなぁ。まあそれ以前に、ワルターにほとんどビビらずあーだこーだ言って見せる拓矢たちにも驚きだけど…。


復活したドランは、そのままワルターのカスタムギア部隊をあっという間に撃滅。残されたワルターはキャノンガーで反撃に出ますが、対するドランは黄金獣ゴルゴンを呼び出し、ゴルドランへと黄金合体。スーパー竜牙剣・一刀両断斬りでキャノンガーを真っ二つにし、勝利をおさめますが…。第1話ということもあるからか、復活したドランは動く動く!自身の武器である竜牙剣を巧みに操ってカスタムギアを一掃し、さらにその後、ゴルゴンを呼び出してゴルドランへと合体します。ここで注目したいのが、ドランのメイン武器が竜牙剣という剣である点。『ダ・ガーン』のダ・ガーン以降、1号勇者の常用装備は銃系の武器でしたが、ドランは銃系の武器を持っておらず、この竜牙剣で敵をなぎ倒していきます。剣戟も見事で、黒と金のボディーカラーもアクション映えしていい感じ。ドラン、カッコいいぞ!その後合体したゴルドランは、キャノンガーの集中砲火をものともせず、逆にスーパー竜牙剣・一刀両断斬りの一撃で勝利。ワルターを撤退に追い込み、拓矢たちに自分たちの使命を語りますが、その一部始終はワルターに聞かれており、不意討ちを食らうことになってしまいます。拓矢たち、そしてゴルドランの使命は、地球に眠る残る7つのパワーストーンを見つけ出すこと。さあ、これから物語の始まりだ!…というときに、まさかのワルターから攻撃を食らい、拓矢たち生死不明で次回に続くという形で終わってしまいます。まあ、次回予告で生存確定してるからいいけど、ちょっとドキッとしちゃったよ!

 

 

 

第2話「その名はアドベンジャー」

1995年2月11日放送
登場した敵他:デザートロン(カスタムギア)

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「オイラたちの探している勇者の名前を知ってるか?」「その名は、アドベンジャー!」


STORY:パワーストーン探しをうっかり承諾してしまったために、ドランと行動を共にすることになった拓矢たち。ドランのくれたアイテムによって指示された場所は、アジプトの西ピラミッドだった。さっそくそこに潜入する拓矢たちだったが、なんとそこには守護神スミインクスがおり、彼らはパワーストーン入手のためにクイズに挑戦することに!ワルターの攻撃でゴルドランがボロボロになる中、新たな勇者が目覚める。その名は、アドベンジャー!


2番目のレジェンドラの勇者:アドベンジャー登場!まだ始まって2話目の『ゴルドラン』ですが、今回は拓矢たちやゴルドランたち勇者等の輸送でも重要な役割を果たすことになる、アドベンジャーの初登場回。しかし、彼の初登場までの道のりは、『ゴルドラン』らしい困難がありました。300問のクイズを、問題数以外すべて正解しきる拓矢たち、地味に驚異的じゃな~い!?


前回、ワルターの攻撃を食らって生死不明になった拓矢たち。しかし、彼らはスーパーカー形態に変形したドランによって救出されており、なんとかワルターから逃げ切ることに成功します。へとへとになる拓矢たちでしたが、ドランは勇者復活のためのパワーストーンの発見を急いでおり、彼らにアイテムを渡し、それに示された情報をもとに、さっそくアフリカのアジプトへと向かうのでした。前回の最後の最後で、視聴者をドキッとさせたワルターの攻撃。しかしそんなもの程度にやられるドランではなく、あっさりその場から走り去り、ワルターたち自身の企みもあり、逃げ切ることに成功します。まあ、前回の次回予告で「逃げ切った俺たちは~」って、スタイリッシュネタバレしてたもんね!その後、海岸沿いを走るドランは、車内でゴルドシーバー・ゴルドライト・ゴルドスコープをそれぞれ拓矢・和樹・大に授与。それをもとに次のパワーストーンの在り処を探すと、導き出されたのはアジプトにあるピラミッドでした。ゴルドシーバーなどのアイテムは、パワーストーンの在り処らしきところの形を表示することが可能。今回は三角錐が表示されたため、拓矢たちは真っ先にピラミッドだと直感します。今回は、ピラミッドがある国の名前を、終始「アジプト」と呼称。『ゴルドラン』の世界では、現実には存在しない国なども後々出てきますから、これはわざと何でしょうね。パワーストーンの在り処も順当にわかって楽々…かと思いきや、拓矢たちはそのパワーストーン探しを承諾したことを後悔。しかし、ドランからレジェンドラの話を聞かされたことで、態度を一変させます。レジェンドラは、この世界のどこかにある黄金郷のこと。ドランはそれについて丁寧に話し、拓矢たちが理解したと思っているようですが…。いや、彼らは多分欲にくらんでるだけだぞ。


アジプトに到着した拓矢たちは、さっそく聞き込みをしてパワーストーンの在り処らしきところが西ピラミッドであることを突き止めることに成功。身体が大きくて入れないドランを置いて内部に入りますが、その中には様々な罠が仕掛けられていました。そして、なんとかピラミッド内の奥にたどり着いた彼らが遭遇したのは、スフィンクスならぬスミインクスという、パワーストーンの守護神でした。ピラミッド内は、転がってくる巨大な岩や、どこからともなく飛んでくる矢羽、大量の毒グモと毒蛇、そして落とし穴など、罠のテンプレともいうべきものが数多く仕掛けられている危険地帯。しかし、拓矢たちはそれを運よく乗り越えます。彼らが「こういうところには○○○が仕掛けられてるんだよね」という話をした途端、その仕掛けが発動するのが面白い。ベタなギャグですが非常にテンポがよく、楽しく観ることができました。そしてそれを経て、彼らが遭遇したのがスミインクスという守護神。パワーストーンを入手するには、1人当たり100問、拓矢たちは3人組なので300問ノーミスでクリアしなければならないと言ってきますが、これに対し拓矢は、前回でも使用した泣き落とし作戦を実行。半ばムリヤリ1人あたり1問ミスまで許してもらえることになります。子供だからという理由と、拓矢の迫真の演技により、かなり譲歩した感じのあるスミインクス。うーん、守護神がこれでいいのか…?


スミインクスから、300問のクイズを出されることになった拓矢たち。途中妙な問題で1人1問ずつ間違えてしまいますが、時には力を合わせ、時には各々の得意分野を生かして、着実にパワーストーンに近づいていきます。一方のドランは、自分たちを追跡してきていたワルターたちと遭遇。出撃してきたカスタムギア軍団に対し、ゴルドランとなって立ち向かい一掃しますが、力尽きる寸前になってしまいます。そこへワルターは、ここぞとばかりに最後の兵器:デザートロンを繰り出してくるのでした。拓矢たちがクイズに答えるシーンは、ギャグのような描写が多いので笑わされっぱなし。第51問目からとんち問題になって、そのあとスポーツ問題になって、さらにその後はガチの物理学の問題になるなんて、スミインクスもあんまり拓矢たちをクリアさせる気ないだろ!しかし、そんなクイズに対して、拓矢たちは何とかほぼ全問正解。パワーストーン入手まであと一歩のところまで持ち込みます。唯一各々が間違えたのは、問題の番号くらい。つまり、その他のとんちやスポーツや物理学の問題には、全問正解してることになります。これって地味にスゲェよなぁ…。そして、ここで注目したいのが、各々の活躍。序盤はチームプレーでやっていた彼らでしたが、中盤以降は自分たちの得意分野に合わせて単独で答えるように変化していきます。集団での見せ場も作りつつ、しっかりと個人も活躍させている巧みさ。これ、よく考えられてると思いますよ。


スミインクスの出した最後の問題に、どうしても答えられない拓矢たち。そんな時、ゴルドシーバーなどにゴルドランからピンチを知らせる通信が入ります。これをチャンスととらえた拓矢たちは、ゴルドランから2番目の勇者の名前を聞きだし、見事正解。パワーストーンを入手し、復活の呪文を唱えたことで、第2の勇者:アドベンジャーが覚醒。ゴルドランは彼と力を合わせ、デザートロンを撃退するのでした。スミインクスが出した最後の問題は、「このパワーストーンに眠っている勇者の名前は?」というもの。当然拓矢たちが頭をひねっても出てくるわけもなく、もはやこれまでかと思われましたが、ちょうど通信してきたゴルドランを利用してクイズに正解し、パワーストーンを入手します。堂々とゴルドランと通信し、答えを聞きだしても、特に注意などしないスミインクス。あっ、他人に連絡して聞くのは別にOKなのね。いや、それとも地上のピンチを察して、わざと見逃してくれたのか…?ともかく、拓矢たちは入手したパワーストーン復活の呪文を唱え、アドベンジャーを復活させることに成功。アドベンジャーは驚異的なパワーでデザートロンの人口砂嵐を片手で押し返し、ゴルドランがスーパー竜牙剣・一刀両断斬りでフィニッシュ。ワルターは撤退し、ゴルドランは勝利をつかむのでした。アドベンジャーは単機だけでゴルドラン並みのパワーとデカさを誇る、かなり大型の勇者。頼もしい仲間ができただぜ!

 

 

 

第3話「南の島で大冒険!」

1995年2月18日放送
登場した敵他:マリンダー(カスタムギア)

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「聞いたかよ?アイツの名前。“ワルタ”だってよワルタ!きっと漢字で書くとこう(悪太)だぜ!」


STORY:アドベンジャーを秘密の場所に隠し、休日を利用してパワーストーン探しをすることにした拓矢たち。新たに提示されたヒントをもとに、候補地と思われるトコナッツ島へ向かうが、一連の行動はすべてワルターに筒抜けだった。やがて現地に到着した拓矢たちは、そこで入らずの洞窟にあるというキラキラ光る石の話を聞きつけ、すぐさまそこへ急行。幾多の困難を乗り越えた先に、本当にあった光る石。果たしてこれは、パワーストーンなのか!?


第3のパワーストーン探しとなる今回は、初めて「探していたパワーストーンが見つからなかった」というオチで終わるお話に。しかし、単純な無駄足話にとどまらず、トコナッツ島の光る石の真実、そしてその洞窟の秘密を深く描くことで、拓矢たちの冒険が決して無駄ではなかったという展開につなげているのが、非常に興味深いですね。ゴルドラン』、本当にこの作品は、やっぱり“冒険”の物語なんだなぁ。


学校が終わった放課後、明日から休みということもあり、パワーストーン探しをすることにした拓矢たち。座礁したタンカーにドランとアドベンジャーを隠していた彼らは、密かにそこに入り込み、次のパワーストーンの在り処のヒントを得ます。和樹の気づきで目的地を定めた彼らはすぐさま出発しますが、一連のことはすべてワルターに筒抜けだったことに、気づいてはいませんでした。前回まではちょっと冒険に乗り気じゃなかった拓矢たちでしたが、今回は一転かなりノリノリに。学校が終わった直後すぐにドランとアドベンジャーのもとへ向かい、次のパワーストーンを探すヒントはなんだと前のめりになっていました。第2話での冒険が、彼らの考え方を変えたのかなぁ。そんな彼らに対し、提示されたヒントは星型。いったい何なのかと少し考え込んだ後、和樹は南太平洋に浮かぶ島:トコナッツ島が星型にそっくりであることを思い出します。ゴルドスコープに表示されたヒントが何なのかさっぱりわからず、ドランたちに訊いても当初はイマイチよくわかっていなかった拓矢たち。でもさ、「なんだよ(ドランたち)使えねぇな」って、さすがにひどくな~い?そんなやり取りの後、トコナッツ島に向けて出発することにした拓矢たちでしたが、一連の行動及び自分たちの正体はすべてワルター側にバレており、ワルターたちは密かに彼らを追跡するのでした。拓矢が「ここならバレないだろ」といってアドベンジャーの隠し場所を和樹たちに案内した直後に挿入される、カーネルによる拓矢たちとドランの解析データの解説シーン。思わず「バレとるやないかいっ!」ってツッコんじゃったよ。


アドベンジャーにより、トコナッツ島にやって来た拓矢たち。島民たちの話を聞くうちに、彼らは“入らずの洞窟”にあるキラキラ光る石の話を耳にします。さっそくそこへ向かい、勇気を出してそこへ入っていく拓矢たち。様々な危険を潜り抜けて奥へと進む彼らでしたが、やはりワルターたちの尾行には気づいていませんでした。島民の老婆が語った、キラキラ光る石の話。それがパワーストーンのことであると直感した拓矢たちは、その入らずの洞窟に急行。少しビビりながらも中へ中へと入っていきます。“入らずの洞窟”っていうくらいなので、危険な所っぽいというのは容易に想像可能。しかしそこら辺のことは一切劇中では触れられておらず、さらに入らずの洞窟は入り口が2つありますが、もう一方の入り口はどこにつながっていたのかなどは結局明かされずじまいでした。“入らずの洞窟”の話や“入り口が2つある”という要素は、それだけで何かお話を付加できそうですが、今回はすがすがしいくらいにすべてスルー。おそらく、これわざとなんでしょうね。その後、その洞窟に入った拓矢たちは、様々な危険に遭遇。しかし何とかそれを自力で乗り越えていきます。一方のワルターは、カーネルや配下の者たちの力を借りて、悠々と拓矢たちを尾行するのでした。入らずの洞窟内の危険とは、急に風が冷たくなる通路や、かなり細い橋、滝の前の川を渡るための石など。うん、第2話のピラミッドに比べりゃ過酷じゃないな!(感覚麻痺)


ようやく洞窟の最深部に到達した拓矢たち。そこで彼らは、確かにキラキラ光る石を見つけますが、すぐに背後からワルターが迫り、彼らを脅迫します。拓矢のボケたノリに思わず本名を言いそうになるワルターでしたが、それをきっかけに名前を勘違いされた上にバカにされて怒り心頭。拓矢たちを配下に押さえつけさせて光る石を入手しようとしますが…。確かに洞窟の最深部にあった光る石。しかし、それを触ったワルターは「冷たい!」と言って投げ捨ててしまい、それを拾った拓矢の手の上で、なんとその石は融けてしまうのでした。キラキラ光る石の正体は、氷の塊。入らずの洞窟自体が冷蔵庫のような役割を果たしていたことで、零れ落ちる地下水が年月をかけて凍り付き、それが偶然宝石状になっていたのでした。今回見つけたものは、結局パワーストーンではなかったという展開。しかし、じゃあそれはなんだったのかということに対する回答(氷の塊)にプラスして、後述するようにそれがどういうことをもたらしたかまでを描写することで、今回の冒険に意味を持たせているのが面白いですね~。一方、結局パワーストーンを見つけられなかったワルターは激怒。おまけに拓矢たちに名前のことをバカにされ、彼らを追いかけまわし始めます。表向きはワルザック帝国駐日大使であるため、簡単に自分の名を名乗れないワルター。しかしそれが災いし、途中の「ワルタ…」まで名乗ってしまったことで、拓矢たちから徹底的にバカにされます。「漢字で書くと多分こう(悪太)だぜ!」はまだしも、「時代が時代なら、珍名特集の番組に出てきそうだぜ」なんて言い方、さすがにひどすぎるぞ…?


ワルターに追いかけまわされたものの、根性と勢いで何とか入らずの洞窟を脱出した拓矢たち。ところが、そんな彼らに今度はカスタムギア部隊が迫って来ていたため、拓矢はドランを呼び出します。駆けつけたドランは、カスタムギア部隊を殲滅。続いて現れたマリンダーは、ドランを苦しめたものの、合体したゴルドランによって返り討ちにされるのでした。今まで洞窟内にあった危険を、本当に勢いだけで乗り切り、見事に脱出してしまう拓矢たち。まあ既に一度通ってるし、勢いでやった方が上手くいくこともあるからね。そうやって運よく脱出したものの、今度現れたのはカスタムギア部隊。これに対してドランが立ち向かい、さらに現れたマリンダーは、ゴルドランのスーパー竜牙剣・一刀両断斬りによって倒されるのでした。海水を利用したジェットカッターなどを装備していたマリンダー。それは確かにドランの装甲の一部を破壊するなどの戦果をあげましたが、ゴルドランのスーパー竜牙剣の敵ではありませんでした。今回はスーパー竜牙剣・一刀両断斬りのバンクシーンに少し加工がなされており、マリンダーのそのジェットカッターを切り裂きながら接近する描写が挿入。いやあこのシーンカッコよかったなぁ。そしてラストシーン。入らずの洞窟の真実が拓矢たちに明かされたことで、その洞窟は島民の共有財産となることになり、食糧貯蔵用の冷蔵庫代わりにされることになったことが、拓矢たちの会話で明かされます。パワーストーンは発見できなかったものの、島民のためになるものを見つけ出した拓矢たち。ラストシーンも爽やかで、余韻の残るいい幕切れでした。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第4話から第6話をご紹介予定です。『黄金勇者ゴルドラン』。今度は本物…だよな!?

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1995年放送の『黄金勇者ゴルドラン』使用BGM「必殺スーパー竜牙剣」です。

 

タイトル通りのスーパー竜牙剣のシーンの他、ゴルドランの登場・活躍シーン等、『ゴルドラン』においてゴルドランのあらゆる場面で多用されたポピュラーなBGMの1つ。軽快さの中に重厚さが込められているその音楽が、心地よいです。

 

ゴルドラン勇者シリーズの1号ロボではおなじみの剣を武器としていますが、スーパー竜牙剣のデザインが刀寄りになっているのが、いい味出していますよね。まさに“剣士”という感じがして、カッコイイです。

 

 


Brave of Gold Goldran OST1 #30 必殺スーパー竜牙剣

 

 

 

 

 

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