お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『伝説の勇者ダ・ガーン』ちょっとした感想 Legend-3(第8~10話)

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今回は、伝説の勇者ダ・ガーン』の感想記事第3回目です。

 

前回ご紹介のお話で、主要メンバーがそろった『ダ・ガーン』。今回はセイバーズとランダーズの各合体:スカイセイバーとランドバイソン、そしてレッドロンの一時退場など、物語に関わることが次々に描かれることになります。前2作に比べてストーリーの進行具合が複雑でかつ早くなった印象を受けますが、それが物語をさらに興味深いものにしてくれています。

 

 

 

 

第8話「南海の大決戦」

1992年3月28日放送
登場した敵他:セレーネα(レッドロン部隊)

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「お前の友だちって、いったい何者なんだぁ!?」「こっちが訊きたいくらいよ!」


STORY:ひかるのビデオレターを観て、南の島:マスカ島に行くことにした星史。調査という名目でダ・ガーンとセイバーズは駆り出されるが、彼の行動に不信感を抱きつつあった。しかし、そこでは実際にレッドロンによる新たな作戦が進行しており、彼の操る水中ロボ:セレーネαの前に、セイバーズは苦戦。さらにマスカ島には高波が迫る!ダ・ガーンXも力及ばない中、残された手段は1つしかない!合体せよセイバーズ!立ち上がれ、スカイセイバー!


セイバーズの合体形態、スカイセイバー登場!今回は、前回に引き続き、レッドロンのプラネットエナジー採掘作戦に関するお話に。彼が差し向けたロボ:セレーネαは意外な強敵でしたが、それを打ち破ったのがスカイセイバーでした。今回も星史のノリはかなり軽かったけど、やっぱり彼、やる時はやる男なんだなぁ。


ひかるから送られてきたビデオレターを観て、自分も南国の島:マスカ島に行こうと思い立った星史。彼はすぐさまダ・ガーンたちを調査の名目で駆り出し、ジャンボセイバーに乗ってマスカ島上空を飛び回ります。そして、現地に降り立った彼は、そのまま水着に着替えてビーチへ。星史の一連の行動に、さすがのセイバーズたちも不信感を抱き始めます。春休みを利用し、マスカ島でバカンスを楽しむひかる。そういえば第5話で「オセアニアにいつか行ってみたい」みたいな話をしていましたから、それが実現している形になっているんですね。これは脚本的には狙ったものなのか、それともたまたまなのか…?そんなバカンスをめいいっぱい楽しむひかるは、星史にビデオレターを送付。それを見た星史は、ビデオレターの録画の中に不審な点があるのに気づきますが、それよりもひかるがマスカ島でバカンスを楽しんでいることに嫉妬し、自分も行こうと思い立ちます。ひかるの送ってきたビデオレターには、もちろんひかるが現地を満喫する姿がメインとなって収録されていますが、同時に「地震が多い」「海の色が変わる」など、マスカ島で不可解なことが頻発していることに言及されるシーンも収録されていました。それを目にした星史は少し怪しみますが、結局は自分もバカンスを楽しみたいがためにマスカ島へ行くことにします。ひかるたちの発言から事件のにおいを嗅ぎつけたときは「さすが星史!」と思ったのに、結局彼、自分の欲望のままに動くことになっちゃった。第6話で同じことやって後悔してるはずなのに、あの時の反省は何だったんだ…。


ビーチで出会った女性たちと、星史がビーチバレーをして楽しんでいた頃、セイバーズは付近の海域をパトロール。そこで突然海底火山の噴火が起き、さらにタコ型ロボット:セレーネαが出現。セイバーズに襲い掛かってきます。命令がなければ動けないセイバーズは、セレーネαに対して防戦一方になり、さらにそのせいで高波が発生。高波はマスカ島のビーチに迫りつつありました。マスカ島での不可解な出来事は、全部レッドロンのせい。彼は次なるプラネットエナジーの開放点を学者ロボに発見させており、その発掘作業をさせていましたが、空振りで終了。怒ったレッドロンは、偶然上空を飛行していたセイバーズに目をつけ、彼らを全滅させる作戦に方針を変更するのでした。前回の失敗を受け、今度はちゃんと完璧な機械を用意してきた学者ロボ。しかし、今回は開放点だと思われていた場所自体が見当違いであり、またも失敗に終わってしまいます。そして、このことでやはりまたレッドロンは激昂。うーん、もうレッドロンが直々に開放点を探した方がいいのでは?そんなレッドロンは、セイバーズに目をつけ、プラネットエナジーの開放作業に使う予定だったロボ:セレーネαで海底火山を刺激。噴火させたうえでセレーネαにセイバーズを襲わせ、彼らを大ピンチに追い込みます。星史の命令がなければ、大きな作戦展開等ができないセイバーズ。星史に必死に呼びかける彼らでしたが、当の本人は現地で出会った女性たちと遊びまくっていました。すぐに仲良くなってキャッキャやってるなんて、星史もかなりやるじゃねぇか!


周囲から人がいなくなり、そしてダ・ガーンが駆け付けたことにより、今何が起こっているのかようやく状況を把握した星史。すぐさま自分を切り替えた彼は、ダ・ガーンをダ・ガーンXに合体させ、セレーネαとの戦闘を命令。さらに、セイバーズに対してはマスカ島の人々を避難させるように命令します。非難も順調に進みひと安心かと思われましたが、島内にはまだ動物園の動物たちが取り残されたおり、動物たちを救うべく、星史は奔走します。星史の命令を受けてから、セイバーズは命令をもとにのびのび動けるように。ダ・ガーンもダ・ガーンXとなってセレーネαと戦い、そのスキにセイバーズをマスカ島方面へ向かわせます。勇者たちの隊長らしく、上述の通りやはりやる時はやる男だった星史。第6話とは違い、非常事態におどおどせず、ちゃんと勇者たちに的確に指示して自らも行動しているのが印象的でした。星史の命令とダ・ガーンXの言葉でマスカ島に戻ったセイバーズは、島内の人々を高台に避難させることに。スムーズに避難は進んでいましたが、ひかるが島内の動物園にまだ動物が取り残されていることに気づき、その救出を星史に依頼。星史はセイバーズたちと別れ、1人動物園へと向かいます。勇者たちの隊長が星史であることには気づいていないひかるですが、彼と友だちだという認識はある様子ですね。


星史が動物たちの避難も完了させた一方で、ダ・ガーンXはセレーネαを抑え込めきれずに、マスカ島への上陸を許してしまうことに。島が高波にのまれそうになりますが、セイバーズから合体形態の存在を知らされた星史は、すぐさま彼らに合体を命令。スカイセイバーへと合体を遂げたセイバーズは、セイバーブーメランでセレーネαを一撃で撃破。ダ・ガーンXもレッドロンの円盤を文字通り真っ二つにし、レッドロンは取り逃がしたものの、マスカ島を救ったのでした。ここで登場、スカイセイバー!合体ロボにしてはかなり細身なスタイルをしており、さらにブルー×ホワイトの配色が、スマートさを引き立てていますね。そんなスカイセイバーは、セイバーブーメランでセレーネαを一撃で粉砕。もともとセレーネαは水圧をエネルギーに変えるロボットで、海底火山の噴火の影響を受け自爆まで秒読み状態でしたが、それを考えても技一発で撃破するなんて、スカイセイバーかなり強いぞ!一方のダ・ガーンXは、海底から浮上したレッドロンの円盤と対峙。ビーム弾を放つ敵に対し、ダ・ガーンXは大胆に接近。そのままダ・ガーンブレードを突き立て、真っ二つに切り裂いてみせるのでした。ドハデな技が目立った今回の戦闘シーン。さすが、「大決戦」というサブタイトルは伊達じゃなかったですね。

 

 

 

第9話「レッドロンからの贈り物」

1992年4月4日放送
登場した敵他:レッドロンアイ、メトロバトラー(すべてレッドロン部隊)

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「警察官っちゅうもんは、自分の命をなげうってでも、人々の安全を守るもんだべさ!」


STORY:レッドロンがプラネットエナジーの開放点探しに躍起になる中、根元巡査の休暇を利用し、彼の故郷:美里村にやって来た星史とひかる。ところがそこは、根元巡査から聞かされていた話とは真逆の、年寄りだらけの閑散とした村だった。根元巡査の悩みに気づく星史だったが、その夜彼はレッドロンたちの工作活動を目撃。襲撃を受けてしまう。連携攻撃に打ち勝つには、アイツらの力が必要だ!来てくれランダーズ!合体せよ、ランドバイソン!!


最近、セイバーズばかりが活躍し、ちょっと出番が少なめだったランダーズ。今回は彼らが初登場以来初の全員終結を果たし、さらに合体形態ランドバイソンを見せてくれるお話になりました。ストーリー面では、レギュラーメンバーである根元巡査のキャラにスポットを当て、彼の故郷でのお話をメインとしつつ、過疎問題等も取り入れた、観ていて飽きないお話に。戦闘面とストーリー面をうまく両立していたお話でしたね。


本格的にプラネットエナジーの開放点を探すべく、新たに開発した探索メカ:レッドロンアイを、地球各地に向けて発射したレッドロン。それが世界各地に降り注いだ日の翌朝、つくしでデザートを食べる根元巡査は、星史とひかるに自分の休暇を利用した里帰りを誘います。この誘いに対し、ひかるは二つ返事で、星史は少し悩んでからそれに同行することに決めるのでした。レッドロンの自信作らしいメカ:レッドロンアイ。プラネットエナジーの開放点探しのために、レッドロンはこれを1万個製造し、地球各地に向けて一斉に発射します。効率的に探すために、小型探索メカを放つのはなかなかの名案。でもさ、まだ探索が始まったばかりなのに「もう開放点は見つかったも同然」って、レッドロンさんちょっと調子乗りすぎじゃな~い?一方の星史とひかるは、根元巡査から彼の里帰りのことを聞かされ、同行することに。彼の故郷は、美里村という山間ののどかな村でした。根元巡査曰く、美里村は自然がいっぱいで、なおかつカワイ子ちゃんがたくさんいるらしい。これに引き付けられる形で、ひかると星史はそこへ行くことに決めます。まあそれはいいのですが、このシーンで気になったのは、根元巡査が食べているデザート。1日前に作り置きしたパンプキンケーキから始まり、なんと最後にはトリカブトのゼリーを食べています。こんなものを食べさせられても、根元巡査は平気な様子。ええ、胃袋どうなってるんだ!?


いざ美里村にやって来た星史たち。ところが村は、根元巡査から聞かされていたイメージとはかけ離れており、深刻な過疎化に悩む寒村でした。根元巡査は1人村の人々との再会を喜び、そして母とも再会しますが、彼は彼なりに悩みを抱えることになってしまい…。美里村に行くのは簡単ではなく、舗装されていない岩だらけの道を通ったり、今にも壊れそうな木のつり橋を渡らなければならなかったりと、かなりの難関ばかり。根元巡査は慣れた顔して笑いながら運転してたけど、大丈夫なのか?そんな苦労をして到着した美里村は、星史とひかるが根元巡査から聞かされていた話とはまるで違い、ひなびた寒村。しかも若者の流出が止まらず老人ばかりで、深刻な過疎化に苦しんでいました。根元巡査がこのシーンで「昔と雰囲気が変わった」と発言していますから、おそらく根元巡査が村にいた頃は、彼が語っていたようなことは事実だったのでしょうね。彼が里帰りをしていなかった数年の間に、村の環境もだいぶ変わっちゃったんだろうなぁ。村の惨状にガッカリする星史たちでしたが、根元巡査は楽しそう。ところが彼の母親が帰ってきたのをきっかけに、彼は村の過疎化問題を突き付けられ、できればこの村に残って村の活性化に携わってほしいと懇願されてしまいます。根元巡査の母親は、見た目は60~70代と言った感じですが、雄牛を両肩に担いで自力で徒歩で戻ってくるくらいに元気な様子。うーん、農業以外にもっと向いている職業がある気がするぞ…。そしてこの後のシーンでは、「都会に出ていった若者の1人」として、根元巡査が少し悩む場面が。過疎化の問題もちょこっとながら織り交ぜているのが、興味深いなぁ。


根元巡査が悩んでいることを知り、縁側で休む星史。その時彼は蛍を見つけ、それを追いかけた末、巨大な穴を発見します。実はそれは、レッドロンの採掘メカが掘り進んだ後であり、星史の接近に気づいたレッドロンは、円盤型ロボ:メトロバトラーで彼を襲撃。星史はダ・ガーンとランダーズを呼びますが、ダ・ガーンはダ・ガーンXに合体してもなお苦戦、ランダーズは合体の直前に星史がダイレクターを落としてしまったため、合体不能に陥ります。星史が見つけた蛍は、実は螢が願いを込めて外にはなったもの。ええ、東京から何時間もかかるここまで、この蛍飛んできたのぉ?そしてその蛍をきっかけに、レッドロンの悪事に気づいた星史。彼はダ・ガーンを呼び出してメトロバトラーに応戦させますが、メトロバトラーは連携攻撃でダ・ガーン、そしてダ・ガーンXを翻弄。のちに加勢したランダーズは、合体してランドバイソンになろうとしますが、星史から命令が出ないため防戦を強いられます。今までのレッドロンのロボは、力押しでダ・ガーンを苦しめることが多かったですが、今回のメトロバトラーは、1体1体はそこまで強くないものの、巧みな連携攻撃でダ・ガーンXたちを苦しめることに。この戦闘スタイルの変化は興味深かったなぁ。その後ランダーズが登場し、星史の「合体できるのか?」という問いかけに対し「あたぼうよ!」と威勢よく答えるも、星史がダイレクターを落としたため命令が受け取れず、しばらく合体ができないハメに。ああ、やっぱりランダーズのキャラ好きだなぁ。


ロボットを操る少年(星史)の様子がおかしいことに気づいたひかる。その直後根元巡査は、ダイレクターが落ちているのを発見し、直感的に少年(星史)がこれを探しているのだと気づきます。いち警察官として、命を懸けて星史のもとにたどり着いた根元巡査は、ダイレクターを手渡すことに成功。これにより星史は、ランダーズに合体命令を出し、彼らはランドバイソンに合体。ダ・ガーンXとともにメトロバトラーを打ち破ります。そして最後、採掘メカでレッドロンが掘り当てたのは…。ダイレクターを星史に届けようとするシーンこそ、根元巡査の今回最大の見せ所。警察官の使命を語り、身を挺して星史のもとへ向かっていったのがカッコよかったぞ!そして、ダイレクターを取り戻した星史は、ランダーズにランドバイソンへの合体を命令。合体したランドバイソンは、ダ・ガーンXとともにメトロバトラーを倒します。ランドバイソンは、スカイセイバーとは真逆のパワフルな見た目が特徴。さらに武器も豊富で、もう合体していない余剰パーツは全部武器になるんじゃないかというくらい、巧みな戦い方・武器の使い方を見せてくれました。ランドバイソン、口調はかなり荒っぽいけど、もしかして戦い方は結構頭脳派なのかな?こうして、レッドロンの企みを砕いたかに見えた星史たち。しかしレッドロンの採掘メカはまだ生きており、とうとう彼は熱源を掘り当てますが、そこから出てきたのはプラネットエナジーではなく温泉でした。レッドロンの掘り当てた温泉のおかげで、村に観光地ができて活性化しましたという驚異のオチ。なるほど、だからサブタイトルが「レッドロンからの贈り物」なのね!

 

 

 

第10話「必殺!合体破り」

1992年4月11日放送
登場した敵他:クラーケン、レッドローン(すべてレッドロン部隊)

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「お前たちが醜い合体をするまでに、この星の時間で3秒のスキができる!」


STORY:日本海溝で、深海調査艇が行方不明になった。美鈴経由でその情報を得た星史は、ランダーズにその調査を指示。彼自身はダ・ガーンやセイバーズとともに上空に現れた飛行物体の追跡を開始した。しかし、これ自体はレッドロンの罠だった!おびき寄せられ、合体を妨害されるダ・ガーンたち。追い詰められる彼らを救えるのは、ランダーズしかいない。早く来てくれランドバイソン!そして今、ついにレッドロンと勇者たちの、最後の戦いが始まった!


ロボットアニメで取り上げられやすい、「主人公機の合体妨害」。今回はレッドロンがそういった攻撃を仕掛けてくるお話であり、同時に彼の一時退場回にもなりました。ダ・ガーンたちは確かに合体を一度は破られましたが、結局勝負に敗れたのはレッドロン自身。そう考えると、今回のサブタイトルはなかなか上手いなぁと感じますが…、まあ、たまたまそうなったんだろうなぁ。


久しぶりに家に帰ってきた美鈴。彼女は星史に手料理をふるまおうと発起しますが、星史自身はかなり不安げ。そんな時、彼女の勤めるテレビ局から深海調査艇の行方不明事件の報せが入り、星史は直感的にこれにレッドロンがかかわっているのではないかと疑います。ダ・ガーンが諸事情により不在だったため、星史はランダーズにその調査を指示。指令を受けたランダーズには、行動を開始します。美鈴の家事下手は相変わらずのようで、今回もニンジンを包丁で切ることにすらあっぷあっぷ状態。星史のことを思って、色々しようとしてくれるのはいいことなのですが、そりゃ星史も彼女の手料理を拒否するわな…。そんな家族の時間に水を差すように飛び込んできたのが、日本海溝での深海調査艇行方不明事件の報せ。レッドロンの仕業ではないかと直感した星史は、美鈴を慌ててテレビ局へと送り出し、すぐにダ・ガーンのいる根元巡査の交番へ。ところがダ・ガーンは根元巡査とともに外出していたため、代わりにランダーズにその調査を指示します。車から変形するため、陸上特化型のメカかと思われたランダーズ。ところが今回、彼らは水中でも活動できることが判明します。「水ン中は少々苦手」みたいなことを言いつつも、全速力でテンションマックスになりながら、どんどん変形しながら海に飛びこんでいくランダーズ。ほんと、彼らノリがいいよなぁ。


日本海溝深海7000mで、行方不明になった深海調査艇と敵ロボット:クラーケンを発見したランダーズ。彼らは星史の指示に従い、調査艇を救出してからクラーケンとの戦闘に挑みます。同じ頃、星史とセイバーズは、それぞれ上空を飛ぶ不審な発光体を目撃。星史はダ・ガーンを呼び出し、各々追跡を開始。しかし、これはレッドロンの罠でした。深海調査艇を襲った犯人は、レッドロンがプラネットエナジーの開放点探しのために放ったロボ:クラーケン。実はきちんとプラネットエナジーの開放点を発見し、おまけに採掘作業も順調に進めていましたが、後述する理由で結局レッドロンがこれを活用することはありませんでした。せっかくのチャンスだったのに、あ~あ!ちなみにこのシーンでは、ランダーズ、特にその中のビッグランダーが、意外にも作戦をきちんと立ててから戦う派であることが判明。一見すると荒っぽい彼ですが、けっこう慎重派でもあるんですね。一方その頃、星史と彼に合流したダ・ガーン、そしてセイバーズは、世界各地に現れた謎の発光体を追跡。攻撃せずにひたすら追い続ける彼らでしたが、実はこれ、レッドロンの罠でした。以前からダ・ガーンたち勇者のことを邪魔に感じていたレッドロン。彼は勇者たちの合体に弱点があることを見つけ、わざと1か所におびき出して合体の際にそれを妨害し、一網打尽にする作戦を考えていました。作戦自体は悪くないのですが、勇者たちを全滅させることに固執するあまり、クラーケンからもたらされた「プラネットエナジーの開放点発見」の情報はガン無視状態。うーん、本来の目的を忘れてるぞ、レッドロン!


レッドロンの罠とも知らず、とある都市で合流したダ・ガーンたち。彼らは大量の円盤群を相手にしますが、その最中、レッドロンの旗艦:レッドローンが、ロボ形態に変形して現れます。これに対し合体して応戦しようとするダ・ガーンとセイバーズでしたが、そこでレッドローンから合体妨害のビームが発射!これによりダ・ガーンたちは合体が困難になり、レッドローンにどんどん追い詰められていきます。同じ頃、ランダーズはクラーケンを撃破。ダ・ガーンのもとへ向かおうとしていました。合体ロボの最大の弱点ともいえる、合体シークエンス時を狙ってきたレッドロン。合体シーンを攻撃してくる敵は「勇者シリーズ」でも他作品でいくつか出てきますが、第10話でこうした攻撃をしてくるなんて、「勇者シリーズ」の中では『ガオガイガー』の次に早いんじゃないかな?もちろん、一度合体を妨害されたくらいではあきらめないダ・ガーンたち。彼らは敵のスキを見て何度も合体を試みますが、そのたびにレッドローンの攻撃を受けてしまうのでした。今回は、お話の都合上ダ・ガーンたちが何度も合体に挑むシーンがあるため、様々な角度から合体シークエンスを描写してみたり、そのたびに妨害されて素早く元の姿に変形したりと、ダ・ガーンたち勇者の変形・戦闘シーンがかなり豊富。おまけに全員かなり動いてくれるため、かなり見ごたえがありました。レッドロン一時退場回でもあるから、作画にも気合いが入ってたんだろうなぁ。


星史からの指示を受けたランダーズは、ダ・ガーンたちと合流する前にランドバイソンへと合体。そのままレッドロンと対峙し、合体を妨害するセンサーをレーザー砲ごと破壊。これによりダ・ガーンたちは、それぞれダ・ガーンXとスカイセイバーへと合体します。敗北を悟ったレッドロンは、そのまま大気圏外へ逃亡。しかし。それをダ・ガーンXたちは追跡し、コンビネーションアタックという合体技でレッドローンを破壊。レッドロンを逃がしてしまったものの、これで敵の企みを打ち砕いたと確信した星史でしたが…。敵に合体を妨害されるのなら、その妨害を受ける前に合体すればいい。非常にシンプルな論理ですが、これを実践したことで、星史たちは逆転勝利をおさめることになりました。レッドローンは見た目はかなりデカく強そうなロボですが、もともと宇宙船が変形したものであるからか、大気圏内での活動は苦手。機敏な動きもできないため、ランドバイソンに合体妨害システムを破壊されて以降は、ビームを乱射するものの、ほとんどダ・ガーンXたちにダメージを与えられずに撤退することになってしまいます。そして、大気圏外に撤退後は本来の強さを見せてくれるのかと思いきや、ダ・ガーンXたちのコンビネーションアタック一撃で大爆発。レッドローンが弱かったのか、それともダ・ガーンXたちが強すぎたのか…?なおこのシーンでは、爆発に飲み込まれ断末魔をあげるロボットたちや、レッドロンのことを思いプラネットエナジーの開放点の情報チップを渡そうとするも爆死してしまう学者ロボのシーンも合わせて挿入。特に、学者ロボの爆死シーンは、敵ながらちょっとかわいそうに感じました。


命からがらレッドローンから逃げ出したものの、何者かに脱出艇ごと鹵獲されるレッドロン。そして、日本海溝に残されたプラネットエナジーの採掘装置。そう、オーボス軍の地球攻撃は、まだ終わってはいないのです…!

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第11話から第13話をご紹介予定です。『伝説の勇者ダ・ガーン』。隊長は、俺だいっ!!

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1992年放送の伝説の勇者ダ・ガーン』使用BGM「3体合体スカイセイバー」です。

 

今回初登場したセイバーズの一次合体形態:スカイセイバーの合体時等に使用されたBGM。その音楽は非常に軽快なものになっており、スカイセイバーの持つキャラクター性、およびその活躍をイメージした楽曲になっています。

 

キャラの濃さ的にはランダーズの方に軍配が上がるけど、戦績やダ・ガーンのアシスト具合ではセイバーズの方に軍配が上がると思うんだよなぁ。それでもインパクトにイマイチ欠けるのは、彼らが皆マジメ系キャラ(ランダーズのようにはっちゃけてない)からなんだろうけど…。

 

 

 


Brave Fighter of Legend Da-Garn OST 1 Tracks 23-27

 

 

 

 

 

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