お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ひみつ×戦士 ファントミラージュ!』ちょっとした感想 mirage.3

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今回は、『ひみつ×戦士 ファントミラージュ!』の第3クール(第27~39話)まとめ感想記事です。

 

取り戻せ、キズナスタイルの力!つかみ取れ、サライとの絆!「ガールズ×ヒロイン!シリーズ」の第3クールは、「パワーアップフォームになるための力を集める」お話が中心になることが多い印象。『ファントミラージュ!』も前2作と同じくそういった形になっていましたが、それにプラスして主人公たちの精神面全体の成長、そしてレギュラー悪役であったサライとの戦いという2つの要素を付加することで、話の軸をブラさず、またパワーアップフォーム(キズナスタイル)再登場後も「ストーリー上の目標が一時的になくなる」といったことを無いようにする配慮がなされていましたね。

 

特に、キズナスタイルの力を取り戻すお話に、彼らのキャッチフレーズや性格の“原点”に迫るお話も並行してやっていたのは秀逸。こういったことはストーリー上で説明されない(「このキャラはこういうキャッチフレーズを使うという設定です!」という形で押し通す)と思っていましたから、これにはかなり驚かされました。

 

なお、第2クールのまとめ感想記事は↓コチラです

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

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第3クールにおいて中心となった要素は、上述の通り2つ。1つが、「第26話においてその力を失ったキズナキーの力を取り戻してキズナスタイルの力を取り戻すこと」。そしてもう1つは、「レギュラー敵役としてココミたちの前に立ちはだかった、サライ(→ダークサライ)との決着」でした。

 

まずは、「第26話においてその力を失ったキズナキーの力を取り戻してキズナスタイルの力を取り戻すこと」から。「ガールズ×ヒロイン!シリーズ」における第3クールでのパワーアップの力を手に入れる過程は、『ミラクルちゅーんず!』では「単純に各々のアイテムをつかみ取る」のに対し、『マジマジョピュアーズ!』では「自分への試練を乗り越えてアイテムをつかみ取る」と、主人公たちの成長要素をプラスさせてきていましたが、今作『ファントミラージュ!』では、さらにそれに「主人公たちの過去」という要素をお話に混ぜ込む形に。主人公たちが過去に経験していたものが彼らの大切なものにつながり、それを取り戻すor再発見することが、キズナキーの力を取り戻す布石となっていました。

 

話の大まかな流れはそれほど珍しくないっちゃあそうなのですが、この展開において秀逸なのが、ココミとサキの各キャッチフレーズである「私のハート、ファンファンしてる!」と「完全に始まってる!」が、なぜ生まれたのかまで明確に説明していたという点。前者については母との思い出が、後者については小さい頃に出会ったアイドルの姿が、それぞれ深くかかわっていました。

 

上述したキャッチフレーズは、はっきり言って普通に考えて「どうやったらこんなの思いつくんだ?」というものでしたから(ほめてます)、これにちゃんと理由をつけてきたのは驚異的。そして同時に丁寧だと感じました。ここまでやってくれるとは思ってなかったよ。やっぱりシンプルにやっているように見えて、本当に『ファントミラージュ!』のお話の作り方は侮れないなぁ。

 

 

続いて、「レギュラー敵役としてココミたちの前に立ちはだかった、サライ(→ダークサライ)との決着」サライが人形から生み出されたことは、視聴者にとっては彼女の初登場時からわかっていたことですが、それにさらに「彼女は捨てられた人形から生まれた」という暗い展開をプラスし、それを受けて一度は堕ちた彼女を、ココミたちがキズナスタイルとその思いで救い出すという展開が見られました。

 

サライが「自分が人形である」と知る展開は、「ガールズ×ヒロイン!シリーズ」にしてはなかなかハードな展開に。彼女よりも先にギャンヌ署長たちがその真実を知ることで、敵側の中でも「正体を知らずにどんどん人間の小学5年生になりたがるサライ」と、「無邪気な彼女を見て真実を言うに言えないギャンヌ署長たち」というドラマを生み出し、見ごたえのあるものにしていましたね。

 

そして、サカサーマ様から真実を告げられたサライ。彼女はそれを受けてどんどん闇に染まりますが、むしろココミたちの心は、「彼女を救いたい」という気持ちが強くなりつつありました。「敵を倒さず救おうとする」というのはこのシリーズではもはや定番の展開。しかしこれに至るまでの過程、そして彼女を救うまでの過程をそれぞれしっかりと描くことで、12月15日放送回におけるサライとの和解をよりドラマチックなものにしていました。

 

 

第3クールも引き続きクオリティの高いお話を展開し続けてくれた『ファントミラージュ!』ですが、不満点を述べるのであれば、ココミが単独でキズナスタイルに変身できるという設定にしてしまった点。前2作ではメンバーがそろわないとパワーアップフォームになれないという縛りがありましたが、とうとうそれが取っ払われることになりました。

 

確かに、お話の展開をよりやりやすくするためにはこうした措置の方がその幅が広がりますが、やはりファントミラージュ!は集団ヒロインなのですから、「誰か1人強いヤツがいればいい」という展開は避けてほしいんですよね。バンクシーンにおいてサキたちが映っているのが救いではありますが、うーん…。

 

 

 

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サライを仲間にし、無事クリスマスパーティーも終えたココミたち。彼女らに待ち受ける新たな戦いとは何か?そして、謎の新アイテム:ファントミパフュームの力とは!?

 

1月5日の放送休止を挟み、物語はいよいよ4クール目へ。来年5月公開の劇場版にもつながる要素が、出てき始めることになります。少なくとも放送が5月まで続くことが確定してるから、たぶん4クール目でサカサーマたちとは決着つかないんだろうなぁ。じゃあ…なんのお話やるつもりなんだろ?楽しみですね。

 

さあ、第4クール目の感想記事は↓コチラだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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