グリッドマン…BABY DAN DAN BABY DAN DAN 輝け
私はピリカ…、旭川ピリカ!『ウルトラマンタイガ』の物語も、とうとう最終章へ。その前編となる今回は、ピリカの正体の判明、そしてタイガの敗北が描かれ、最終回直前らしいヒロユキたち主人公側のピンチが描写されることになりました。
特撮パートのシーンもそこそこ多かったものの、意外にタイガの敗北シーンはさらっと描かれていた印象。それよりも、ピリカをめぐるお話に比重が置かれていたように感じました。いろいろ解決しなきゃならない問題が山積みだけど、ちゃんと次回で完結できるのか?
なお、前回(第23話)の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
◎ストーリー面
レギュラーメンバーの中で一番E.G.I.Sでの在籍期間が長いのに、それに対してメイン回がほとんどなかったピリカ。そんな彼女にスポットがあてられたお話になりました。ピリカの正体(アンドロイド)は別にいいんだけど、いかんせん種明かしが唐突すぎる感は否めなかったですね。まあ、確かに5話以降よく見ると伏線っぽいものが張られていたと言われれば、確かにそうなんだけど…。
謎の巨大隕石が、海上に落下。それに関して様々な憶測が飛び交う中、何かを感じ取ったピリカは突然ヒロユキたちの前から姿を消してしまいます。突然の出来事の連続に戸惑うヒロユキたちでしたが、その時カナは、ピリカの正体について語り始めるのでした。落下した隕石を見て「ウーラー…」とつぶやき、姿を消すピリカ。何が何だかさっぱりわからないヒロユキたちに対し、ついに彼女の真実が明かされます。ピリカの正体は、アンドロイド:ピリカ03。7年前、外事X課の刑事だったカナは、捜査中にゴミ捨て場に倒れていた少女を発見。脈がないため死んでいると思われていましたが、それは実はアンドロイドだったからでした。突然出てきたアンドロイド設定。視聴後の指摘で、「人間ではないかもしれない」と思わせる描写(食事に手をつけていないなど)があったことに気づきました。まあ、確かにこれを伏線と言えばそうかもしれないけど、うーん…。そんなピリカが、何の目的で造られたアンドロイドなのかは自分自身でも不明でしたが、それはタイタスの語りで判明。ウーラーを止めるためのデバイス搭載しており、身を挺してウーラーを倒すことであったことが判明します。ここで、タイタスたちウルトラマン側に「ウーラーとは何か」等を一気に語らせることで、描写を圧縮しているのはGood。まあ、若干くどすぎる節はあったけどね。
ウーラーのいる海を臨むピリカ。プログラムされている命令にあらがう彼女ですが、そこへ霧崎が現れます。いつものごとくさんざん煽り倒す霧崎でしたが、ピリカは屈さずに何かを決意したようにその場から立ち去ることに。霧崎はギャラクトロンMk.2、そしてウーラーを出現させ、これにタイガが立ち向かいますが…。使命の遂行と自身の感情の間で揺れ動くピリカの前に現れたのが、あの霧崎。ここで彼が、なんで数話前にピリカを消さなかったのか、そして霧崎自身の目的がサラッと明かされます。その理由は単純に「面白い」から。自分自身に目的も何もない霧崎は、ウーラーを止められなかった場合は地球滅亡の未来を、ウーラーが止められた場合はそれによるピリカの消滅という未来を予測し、「どちらに転んでもバットエンディング」になるため、ピリカを生かしていたのでした。目的も何もないというのは、霧崎らしい設定。いつものように煽ってくる彼ですが、それに対しピリカは毅然とした態度をとります。霧崎の言葉に対し、「あなたの周りに何もないだけ」と一言でぶった切ってみせるピリカ。短いシーンで勝つシンプルな言葉でしたが、このシーンは唸らされましたね。爽快ってわけじゃないけど、なんかこう、腑に落ちたというか―。
ウーラーを前にエネルギー切れを起こし、消失してしまったタイガ。ヒロユキに戻ってしまいますが、その直後緊急連絡が入ります。ヴィラン・ギルドのアジトに突入したヒロユキが見たのは、ウーラーを止めるため決死の行動をしようとしていたピリカ。電磁バリアを強行突破し彼女を救おうとしたヒロユキでしたが、あと一歩のところで彼女を救いきれなかったのでした。久しぶりにマーキンド星人たちが登場。前回の次回予告でピリカが彼らを襲ってたので、「霧崎に操られてるのかな?」と思いましたが、ウーラーを止めるため自らの意思で行動しているという形になっていたのでちょっと驚きでした。そんなピリカは、自身のデバイスを起動しウーラーへのリンクを強行。強固な電磁バリアを前に苦戦するヒロユキたちでしたが、なんとかヒロユキが突破。しかし、時すでに遅しでした。電磁バリアを突破しようとする彼らを、「危険だから」として咎めるマーキンド星人たち。なんだよ、君ら意外と優しいな!しかし、そんなヒロユキたちの努力もむなしく、ピリカは消滅。さあ、彼らは彼女を取り戻すことができるのか―!?
◎特撮面
最終回前編ということもあり、怪獣が立て続けに2体登場&工場街と市街地での連戦という戦闘になった、今回の特撮パート。しかし、今回はどちらかと言えば内容に比重が置かれていたため、最終回直前にしては淡泊だなぁとも感じました。でも、工場街の爆破シーンは見ごたえありましたよ!
海上に隕石が落下。その衝撃波は海岸線を越え市街地までおよび、いくばくかの被害が出ます。「敵が現れる際に衝撃波が発生し街が襲われる」というシチュエーションはよくありますが、ミニチュアカットで衝撃波のみを映し、敵が一切出てこないというパターンは珍しい気がします。バチバチと散る火花も、臨場感を演出してくれていましたね。
霧崎の手により、ギャラクトロンMk.2が出現。これにタイガが挑みますが、苦戦を強いられます。しかし、プラズマゼロレットの力で形勢逆転。エメリウムブラスターで勝利をおさめるのでした。ギャラクトロンMk.2が、『タイガ』2回目の登場。工場街を蹂躙する描写は短いながら迫力あるカットでしたね。これに挑んだのがタイガですが、ストリウムブラスターは案の定(?)不発。プラズマゼロレットを使用したエメリウムブラスターで勝利します。またストリウムブラスターの黒星が増えちゃったよ…。
ギャラクトロンMk.2を倒したのもつかの間、その死体を食らう謎の影が。その正体はウーラーでした。トライストリウムに強化変身して挑むタイガでしたが、トライストリウムバーストも自分のエネルギーも食われて大ピンチ。エネルギー切れを起こして消滅してしまいます。前回の次回予告動画で言及されていた「ウーラーが最初に食べる意外なもの」は、ギャラクトロンMk.2のこと。武器だけを噛ませて登場させることで、「ウーラーが食べてしまった」を表現しているのはGoodでした。そんなウーラーは、体内にブラックホールがあるため無限の食欲でトライストリウムを圧倒。ほとんど抵抗させずにエネルギー切れに追い込みます。トライストリウムの力でも勝てないウーラー。やはり、勝つにはピリカを犠牲にしなければならないのだろうか―!?
タイガは負けた。ピリカは消えた。街中では宇宙人排斥運動が巻き起こる中、ヒロユキたちは本当の勝利をつかむことができるのか?俺が、いや俺たちが、“ウルトラマンタイガ”だ!
次回、『ウルトラマンタイガ』TVシリーズ完結!回収できる限りの伏線を回収し、全てに決着をつけているとのことだけど…、どうなんだろう。ウーラーとかトレギアとか、倒さなきゃいけない相手いっぱいいるぞ!?
そんな第25話(終)の感想記事は、↓コチラだ!
bongore-asterisk.hatenablog.jp
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
Twitterやってます。よろしければ↓閲覧&フォローの方お願いします!