お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『勇者指令ダグオン』ちょっとした感想 Command-7(第19~21話)

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今回は、勇者指令ダグオン』の感想記事第7回目です。

 

6人目のダグオン、その名はドリルゲキ!今回ご紹介の3話は、全てドリルゲキとその専用マシン:ドリルライナー(ダグドリル)に関わるお話に。ダグドリルのデビュー→ダグドリル登場→スーパーライナーダグオン完成と、畳みかけるような展開が見ものです。炎と似たキャラである激も再登場し、ダグオンメンバーもにぎやかになりました。

 

 

 

 

第19話「ダグオンNO.6」

1996年6月8日放送
登場した敵他:宇宙植物シード星人
       植物獣ドランゴラン
       シード星人の大グモ

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「ワシは無敵のドリルゲキじゃ~い!ワッハッハッハッハ!!」


STORY:空飛ぶ蒸気機関車がバイオプラントを襲った翌日、激は炎と決着をつけに山海高校へ。ところが彼は真理亜と出かけようとしており、真理亜に気のあった激は、それを阻止すべく子分に頼み込んで炎の借金を代わりに返済。炎に代わって真理亜の調査に同行するが、その先にはとんでもないものが待っていた。恐るべきシード星人の陰謀、追い詰められる激と真理亜。激が崖から滑落する時、彼に奇跡が起こる。6番目のダグオン、ドリルゲキの誕生だ!


6番目のダグオンにして追加メンバー:ドリルゲキ登場!今回は、第16話でエンたちの戦いをサポートした激が再登場するお話。彼のキャラクターがこれでもかというほど描写されており、第16話以上に、彼が実はかなり明るく、そして実直な性格であることがよくわかりました。追い込まれていた状況とはいえ、自らダグオンになることを志願し、ダグオンになって以降は堂々とそれを自慢する激。こんなタイプの追加戦士、珍しい気がするなぁ。


交通博物館から蒸気機関車が消えた日の夜、空飛ぶ蒸気機関車がバイオプラントを襲撃する事件が発生。その翌日、風雲高校の番長である激は、炎と決着をつけるべく、山海高校を訪れていました。何とか炎を探そうとするも、海・森・翼にたらいまわしにされた挙句、真理亜の超常現象研究会の部室にたどり着くのでした。冒頭からいきなり挿入される、蒸気機関車の不可解な消失事件と、その蒸気機関車によるバイオプラントの攻撃。一切説明がないので何が起こっているのかこの時点ではわかりませんが、蒸気機関車が消えるシーンが、かつてブレイブ星人がダグビークルを作る際に使った能力のエフェクトと同じであるため、よく本編を観ている人なら「この件にブレイブ星人がかかわっている」ということが推測できるようになっています。さて、そんな事件のあった翌日。風雲高校に通っているはずの激は、なぜか炎たちの山海高校へ。その理由は炎と決着をつけるためでしたが、肝心の炎の居場所が全く分からず。海に偶然出会ったのをきっかけに、森・翼と、ダグオンメンバーを順々にあたることに。ようやく彼がたどり着いたのは、真理亜の超常現象研究会の部室でした。激が炎の居場所を訊いて回るシーンでは、激を含む各キャラクターらしい反応が見もの。海はとにかく風紀委員長として激を排除しようとし、森は女子バレーボール部とイチャイチャしながら激に回答、翼はひたすら生物の研究をしながらも一言だけヒントをくれていました。でも一番面白かったのは、激の大ぶりな反応でしたね。


真理亜と緊張しながら会話をする激は、荷物持ちとしてこき使われている炎を発見。炎が臨時部員として真理亜と二人きりで出かけようとしていることを知った激は、炎との決着などどうでもよくなり、子分たちに土下座して1万円を回収。炎の代わりに借金を返済し、炎を追い返して代わりに真理亜に同行します。やがて2人は森のど真ん中でバイオプラントを発見し、侵入。そこで彼らが見たのは、保育器のような機械で育てられている、大量の宇宙人の幼体でした。前回、借金5000円を返済していなかったがために、臨時部員として真理亜とともに行動していた炎。今回なぜかその額が1万円にアップしており、やっぱり返せなかった炎は、渋々真理亜の調査に同行することになります。これに対して危機感を覚えたのが激。真理亜に気がある彼は、炎との決着よりも彼が真理亜と二人きりで出かけることを阻止することを優先し、子分たち100人を緊急招集。土下座して1人100円ずつ回収して1万円を集めきり、見事炎の代わりに彼の借金を返済するのでした。真理亜に気がありすぎるあまり、彼女のこととなると思わず大胆な行動をしてしまう激。強面の子分いきなり集めて何するかと思えば、炎の借金を返すための集金だったのには笑わされたなぁ。こうして、炎の代わりに真理亜の調査に同行することになった激。彼が不審な緑色の液体を発見したことをきっかけに、彼らは奇妙なバイオプラントへと到達。内部に侵入した彼らは、大量の宇宙人の幼体を目撃します。宇宙人の幼体は、ある程度成長すると自ら保育器を破壊するらしく、その後は奇声を発して相手を威嚇。激たちはこれに苦しめられます。なんだか、ちょっと「ハリー・ポッターシリーズ」を連想させる描写でした。


宇宙人の幼体に抵抗している最中、内部にいた大グモに捕らわれてしまった激と真理亜。そこで彼らは、敵であるシード星人と対面し、彼らの目的を知ることになります。シード星人は植物獣ドランゴランを召喚し、街を破壊。これに対しては、ライナーダグオンとシャドーダグオンが挑みます。一方、囚われの身であった激たちは、エンによって救出。内部の宇宙人を倒して脱出しますが、それをアシストしたのは、空飛ぶ蒸気機関車でした。今回の敵:シード星人の目的は、人類抹殺と地球環境の浄化。地球を自分たちの生活しやすい星にしようとしていました。どちらかと言えば惑星狩りというよりも完全な地球侵略って感じ。明確に地球を侵略してやろうと企んでいた宇宙人は、このシード星人が『ダグオン』では初めてではないでしょうか。そんなシード星人は、地球環境浄化のために植物獣ドランゴランを召喚。金属等を何でも溶かす花粉をまき散らす敵に、ライナーダグオンとシャドーダグオンが挑みますが、倒しても倒してもまた別の種が繁殖し、いたちごっこのような状態になってしまいます。一方、その間シード星人に囚われていた激たちは、エンにより救出。バイオプラント内の星人を倒したエンは、激たちとともに脱出。バイオプラントは空中に浮上しますが、それを撃墜し破壊したのは、空飛ぶ蒸気機関車でした。真理亜から解放されたものの、「帰りの電車賃がなかった」ため、彼らのもとに戻ってきたエン。エンが金欠じゃなかったら、2人は完全に終わりだったよなぁ…。


森の中を逃げ惑う激と真理亜でしたが、シード星人に発見されてしまい、崖に追いつめられることに。激は星人に果敢に挑みますが、返り討ちにされ崖から滑落してしまいます。そんな彼を救ったのが、あのブレイブ星人。ダグオンのことを知っていた激は、自らダグオンになることを志願。ブレイブ星人もそれを承諾し、彼にドリルゲキに変身する能力を与えます。ドリルゲキとなったゲキは、真理亜とエンの前にさっそうと現れて星人を撃破。さらに、空飛ぶ蒸気機関車だったドリルライナーを召喚し、ドランゴランのもとへ到着。ヨクのアドバイスをもとに地下の根っこをドリルライナーが破壊したことで、ドランゴランは枯死。シード星人の野望は、完全に粉砕されたのでした。ピンチに陥る激、それを救うブレイブ星人。そして、救える力が欲しいとダグオンになることを志願する激!もうヒーローもののテンプレのような展開ですが、やっぱりこういったベタな展開は、その先が読めていたとしてもアツくさせられますね。ダグオンの力を得た激改めドリルゲキは、持ち前のパワーでシード星人を壊滅させ、ドリルライナーでドランゴランのもとへ。ライナーダグオンのヨクからドランゴランの弱点を聞いたゲキは、ドリルライナーをドリルが戦闘になったアタックモードに変形させ、直接地下に潜って突撃。ドランゴランの根を完全に破壊するのでした。ダグオンのメンバーになったこと、そして宇宙人を倒したことで、大喜びし調子に乗るゲキ。ゲキの豪快なキャラクター、私はかなり好きだなぁ。

 

 

 

第20話「突撃!ダグドリル」

1996年6月15日放送
登場した敵他:宇宙商人ヌーベル星人

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「このくらいで負けてたまるか!ワシは…、ダグオンじゃい!!」


STORY:ダグオンとなったことが嬉しくてたまらない激は、早朝にメンバーを呼び出したり、炎を連れて勝手にパトロールに飛び出したりとやりたい放題。その最中、宇宙船を発見したゲキはそれを撃墜。しかし、それから放たれたビームにより、街一帯が水晶のようなもので覆われてしまった。迫りくるヌーベル星人の脅威、どうしても破れない水晶の壁!ゲキが真のダグオンとして目覚める時、ドリルライナーもそれに呼応する!「融合合体!ダグドリル!!」


ドリルゲキのデビュー回の次は、彼のビークルの融合合体形態:ダグドリルの初登場回。単なる新ロボの登場回というだけでなく、ゲキ自身がダグオンとして成長していく姿も描かれており、シンプルな展開ながら非常に見ごたえがありましたね。それにしても、激のダグオンになれたことの喜びっぷりは異常。きっと、本当に嬉しくてたまらなかったんだろうなぁ。


前回、ドリルゲキとして新たにダグオンの力を手に入れた激。そのことがよほど嬉しかったのか、彼は早朝に炎たちを呼び出してピカピカに磨き上げたドリルライナーを自慢したり、炎をムリヤリ連れてパトロールに出かけたりなどしてしまいます。いがみ合いながらパトロールをしていると、とある城下町の上空で円盤を発見。激は撃墜しようと攻撃を仕掛けますが…。冒頭、激の通信でいきなりたたき起こされる炎たち。何か事件でも起こったのかと思いきや、そこにあったのはピカピカに磨き上げられたドリルライナーでした。ちょっとしたことで、ダグコマンダーで皆を集めてしまう激。メンバーたちの迷惑を顧みず、彼はひたすらドリルライナーの自慢を始めてしまいます。ドリルライナーのことを語る激は、本当に楽しそう。ダグオンになり専用のダグビークルを入手したことが、かなり嬉しかったんでしょうね。とはいえ、そんなことで呼び出された炎たちはウンザリ気味。炎は激にパトロールにでも出かけるよう提案しますが、それを真に受けた激は、炎を連れてパトロールに出動。その道中で円盤を発見し、ドリルライナーで突撃して撃墜するのでした。このシーンでは、炎と激のやり取りがテンポよく描かれつつ、ドリルライナーの活躍もしっかりと描写。まさか、今回の敵となるヌーベル星人も、直接突撃されて撃墜されるとは思わなかったろうなぁ…。


ヌーベル星人の円盤を撃墜したのはよかったものの、そのまま止まり切れずにビルに突っ込んでしまったドリルライナー。その直前、墜落寸前の円盤からビームが放たれ、街一帯が水晶のようなもので覆われてしまいます。先にドリルライナーから降りた炎が学と合流する一方で、激はドリルゲキへと変身し、人々の前に登場。自分がダグオンであることを自慢しますが全然信じてもらえず、名誉挽回とばかりにドリルライナーで壁を破ろうとするも、アタックモードのドリルでも歯が立たず、アッサリ弾き返されてしまいます。ヌーベル星人の目的は、クリスタルビームにより対象物を水晶のようなものでコーティングしクリスタル像化したものを違法オークションで宇宙人に売り飛ばすというもの。撃墜された円盤は、ドリルライナーに撃墜される寸前、たまたまそのクリスタルビームの発射準備に入っており、墜落した際に上空に誤射。これにより、街はクリスタルで覆われてしまいます。結局、街がこんなことになったのも激のせい。円盤を撃墜するのはいいけど、街に被害を出しちゃイカンでしょ…。この街の惨状を見た激は、ドリルゲキに変身して人々の前に登場。自分がダグオンであると名乗り、人々の冷ややかな視線に耐えながらドリルライナーでクリスタルの壁に挑みますが、弾き返されてしまうのでした。自信満々に自己紹介してみせるゲキ。ところが人々はドリルゲキの姿を今まで見たことがなかったため疑いの目を向け、学からは「ダグオンの偽物」とまで言われてしまいます。せっかく頑張っているのに、ちょっとかわいそうな気がするゲキ。まあ、あのキャラで「ダグオンです」と信じてもらうのも難しそうだけど…。


ゲキがクリスタルの壁を撃破するのに四苦八苦する中、炎は学の提案で地下鉄の線路からの脱出を敢行。ところがクリスタルの壁は地下にまで伸びており、さらにヌーベル星人の残党の襲撃を受けピンチに陥ってしまいます。一方、クリスタルの壁の外では、事件の報せを受けたカイたちが現場に到着。クリスタルの壁の中が異常高温になっているのを発見する中、ヌーベル星人の円盤の本体の襲撃を受けるのでした。クリスタルの壁は地下にまで伸びており、ここから脱出するには壁を直接破るしか方法がないという状態に。おまけにクリスタル自身が偶然レンズのような役割を果たしており、これにより街一帯が異常高温に見舞われ、熱中症で倒れる人が続出してしまいます。別の脱出方法を炎が模索する中、ヌーベル星人の生き残りが彼らを襲撃。炎は変身し、星人たちを倒したうえで学を救出するのでした。ヌーベル星人はこのシーンで複数体登場。キュビズムの絵のような顔をしていますが、一体一体の表情や配色がかなり違うのが面白いです。エンたちがそうやって戦っている一方で、カイたちはようやく現場に到着。クリスタルの壁を打ち破ろうとしますが、攻撃が全く通用しない上に、ヌーベル星人の円盤の本体の攻撃を受けてしまいます。ダグシャドーの手裏剣すらクリスタル像化してしまう、ヌーベル星人のクリスタルビーム。これはかなりの強敵だぞ!


ドリルライナーでは一向にクリスタルの壁が破れず、それを嘆くゲキ。そんな彼に対し、エンは彼を激励。再び自分を奮い立たせたゲキは、自分がダグオンであることを自覚し、限界までドリルライナーでクリスタルの壁を攻撃。ドリルライナーが彼の思いに応えたのか、やがてゲキはドリルライナーとの融合合体に成功。ダグドリルとなった彼は、クリスタルの壁を破り、その勢いでヌーベル星人の円盤の本体も貫通。これにより街は救われ、ヌーベル星人も倒されたのでした。エンからの激励を受け、自分がダグオンであることを自覚し、ドリルライナーに乗り込んでクリスタルの壁に挑むゲキ。エンからの言葉で、彼は初めて「自分が地球を守る戦士・ダグオン」であることを自覚したのでしょう。ここでの彼の眼付きの変化が、彼の心情変化そして成長をよく表しています。考えを改め、クリスタルの壁に食らいつき続けたゲキは、ドリルライナーが限界寸前を迎えた際に、初めての融合合体に成功。ダグドリルとなった彼は、クリスタルの壁もヌーベル星人の円盤の本体もブチ破り、勝利を収めるのでした。ダグドリルのドリル攻撃は、初登場補正もかかっているからか、とにかく強いの一言。ダグターボたちが総出で攻撃しても歯が立たなかった壁や円盤を、一撃で打ち破っています。今回の戦いを通じて、戦士として心強い味方になったゲキ。今後の彼の活躍が、楽しみです。

 

 

 

第21話「男!涙の友情合体」

1996年6月22日放送
登場した敵他:死神宇宙人ヒュドロン星人、亡霊宇宙人軍団(フェニックス星人・ガラバード星人・アルマー星人・キラード星人・ガロン星人・ヌーベル星人・宇宙魔女サキュバス

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「よっしゃあ!今こそ、ダグオン魂見せる時じゃ!!」


STORY:ダグオンになりたての激は、他のメンバーと親交を深めようとするが、行動はすべて空回り。そんな中、倒したはずの宇宙人が復活して暴れるという事件が発生した。現場に向かった戦闘になるエンたちだったが、エン・リュウ・ライアンは真犯人のヒュドロン星人の手に落ち、処刑の時が迫っていた!負けるかもしれない戦いに赴くカイたち。その時、ゲキの機転が逆転勝利を呼ぶ!「超重連合体!スーパーライナーダグオン!!」これが、友情合体の力だ!


ライナーダグオン強化形態:スーパーライナーダグオンのデビュー回。そんな今回は、ヒュドロン星人自身がかなりの強敵であるうえに、過去に登場した宇宙人たちも亡霊として多く再登場。戦闘シーンが豊富なお話になりました。一方で、スーパーライナーダグオンは単に強化合体して終わりというだけでなく、その過程で激と海たちが仲を深める場面も。今回で初めて、激は本当にダグオンのメンバーになった…と言えるのではないでしょうか。


街で人体発火という奇妙な事件が起こっていた頃、激は他のダグオンメンバーと親交を深めるべく、またまた山海高校へ。ところが、彼の行動はすべて空回りで逆効果。メンバーたちは逆にうんざりしてしまいます。ダグベースで文句を言われた激は、海たちの会話をもとに、ダグドリルがダグファイヤーと合体できると勝手に思い込み、炎と通信。その通信に割り込んできたのは、キラード星人と交戦中であるリュウでした。人体発火事件の犯人は、以前登場したフェニックス星人。「倒されたはずの宇宙人がなぜか活動している」というのが、今回のお話の重要な要素の1つになります。そんな事件をほとんど気に留めず、ダグオンメンバーとさらに仲良くなろうとしていたのが激。彼は海の風紀委員の活動への協力、森の参加する女子ソフトボール部の練習への飛び入り、翼の蝶の研究の補助などをしてみせますが、どれも逆効果で彼らからは疎まれてしまうのでした。風雲高校の番長なのに、意外に人懐っこいところがある激。「非協力的な追加メンバーに既存メンバーが歩み寄ろうとする」というのはよくあるけど、今回みたいな「追加メンバーが歩み寄ろうとしすぎて鬱陶しがられる」って、珍しいんじゃないかなぁ。そして、あまりにもその行動が度を越えていたため、ダグベースで直接注意を受けてしまう激。しょんぼりする彼でしたが、海たちの発言から自分のダグビークルも何かと合体できるのではないかと推測。勝手にダグファイヤーがそのパートナーだと思い込み、炎に突然通信を入れてしまいます。皆さんご存知の通り、激のダグビークルは、機関車型のドリルライナー。鉄道型で“ライナー”って名前がついてるんだから、どれと合体できそうかは想像しやすいと思うんだけどなぁ…。


リュウの連絡を受け、総出で駆け付けたエンたち。そこには確かに倒したはずのキラード星人がおり、さらにフェニックス星人・ガラバード星人・アルマー星人・ガロン星人も出現。乱戦の様相を呈します。一度倒したことがあるということで果敢に戦うエンたちでしたが、星人たちにすべての技を見切られており大苦戦。そこに真犯人であるヒュドロン星人が現れ、ファイヤーダグオンとシャドーダグオン、そしてライアンは、異世界へと吸い込まれてしまうのでした。かつてダグオンに敗れ去っていった宇宙人軍団が、このシーンから再登場。ダグオン+ライアンに対してこれだけの宇宙人が登場するのですから、乱戦のような激しい戦闘になっていきます。しかもこの宇宙人軍団、ただ復活したわけではなく、エンたちの技全てを学習済み。アルマー星人はライオソードを弾き返し、ガロン星人はライナーダグオンを逆に取り込んでしまうなど、以前やられた技や相手を軽く退けてしまいます。再生した敵ってたいてい弱いはずなのに、ヒュドロン星人の亡霊宇宙人軍団は強かった。ヒュドロン星人、この時点でかなりの強敵ですよ。劣勢を強いられるダグドリルは、自分が推測していたダグファイヤーとの合体を敢行。しかし合体は成功せず、ダグファイヤーはファイヤーダグオンに火炎合体。亡霊宇宙人軍団に立ち向かいますが、シャドーダグオンやライアンとともに、ヒュドロン星人の手に落ちてしまうのでした。ライナーダグオンとシャドーダグオンが絶賛ピンチ中の中、まるで曲芸でもやっているかのようにダグファイヤーとの合体に挑むダグドリル。そりゃあ、皆から「何やってるんだ!?」って突っ込まれるに決まってますよね。


何とかダグベースに帰還してきた海たち。彼らに対し、ヒュドロン星人から挑戦状が叩きつけられます。あからさまな罠であり、出撃することをためらう海。これに対し、海と考え方が違う激は、罠だとわかっていながら出撃。翼や森もそれに続く形で出撃し、海も覚悟を決めます。ヒュドロン星人の指定した場所に向かった彼らを待っていたのは、亡霊宇宙人軍団。その数と強さの前に、カイたちはファイヤーダグオンたちを救うどころか、防戦するのが精いっぱいだったのでした。ダグベースのモニターに映し出される、磔にされたファイヤーダグオン・ライアン・シャドーダグオンの姿。当然これを見た海たちは衝撃を受けますが、海自身はかなり慎重でした。なかなか出撃しようとしない海に対し、いら立ちを見せる激。そんな彼に対し、海は「ダグオン全員がやられるわけにはいかない」ため出撃しないと発言します。仲間を助けたいのは当然の思いだが、負けるとわかっている戦いに出向いて玉砕してしまっては、地球を守るものがいなくなってしまう―。確かに、海らしい論理的な意見です。激はその海の考えを理解しますが、やはり出撃。彼に続く形で、翼と森も出撃し、エンたち救出へ向かうのでした。海の考えはもっともだけども、「後悔したくない」、そして「非論理的な思考だがそれでも行きたいと思う」ため出撃する激たち。彼らは負けるとわかっていても、やっぱり仲間を救いに行きたいと考えていたんですよね~。結局、海も彼らを追う形で出撃。このBパート前半の一連のシーンは、メンバー各々の考え方が分かり、それにより激と海たちの友情が深まるのを描いた、重要なシーンだったといえるでしょう。


窮地に立たされるカイたち。そんな中、ゲキの提案により、彼らは一か八かの合体を決行。超重連合体に成功し、スーパーライナーダグオンとなった彼らは、亡霊宇宙人たちをことごとく粉砕。ヒュドロン星人も亡霊宇宙人らを吸収してパワーアップしますが、それはスーパーライナーダグオンのスーパーライナークラッシュにより倒されるのでした。極限の状態に追い詰められ、一か八かの合体を提案したゲキ。今の自分たちならできるかもしれないと感じたカイたちは、超重連合体を決行。見事スーパーライナーダグオンへの合体に成功します。ゲキ、そしてカイたちが、お互いのことを信じたからこそ実現したスーパーライナーダグオン。この合体は、サブタイトル通り「友情合体」でもありましたね。サブタイトルの「友情合体」のワードは、てっきり前半のエンとゲキのネタ合体(実際は合体できてないけど)でのセリフから引用しているのかと思いきや、スーパーライナーダグオンの合体のこともちゃんと意味していたんですね~。そんな形で完成したスーパーライナーダグオンは、圧倒的すぎる強さを発揮。今まで登場したことがない合体ロボであるため、亡霊宇宙人たちはうろたえながらスーパーライナーダグオンの前に次々と倒れることに。残ったヒュドロン星人も、亡霊宇宙人たちと合体してパワーアップしますが、それもスーパーライナーダグオンの必殺技:スーパーライナークラッシュの前に爆散するのでした。強いぜ、スーパーライナーダグオン!力押しではヒュドロン星人に対して劣勢になっていましたが、ゲキの踏ん張りで両腕を引きちぎり、リーチを取って豪快に必殺技を決めてくれました。この必殺技のシーンで、4人全員が順番に必殺技名を叫んで放つという演出も、よかったですね。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第22話から第25話をご紹介予定です。『勇者指令ダグオン』。また、新しい仲間の登場っちゅうわけじゃ!

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1996年放送の勇者指令ダグオン』挿入歌「学ランに隠したラヴソング」です。

 

激役の江川央生さんと真理亜役の長沢美樹さんが歌う挿入歌ですが、実際はどちらかと言えば前者がメイン。曲自体の長さも5分超と長くなっています。

 

激だけに激しい曲調になっているのかと思われますが、曲のテンション自体はけっこう淡々としている印象。しかし歌詞自体は恋焦がれる男子学生って感じで、甘酸っぱさ全開です。激ってかなりの…純情青年なんだなぁ。

 

 

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