お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『勇者王ガオガイガー』ちょっとした感想 GGG-17(『FINAL』第1~3話)

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今回は、勇者王ガオガイガー』の感想記事第17回目です。

 

機界四天王、原種、そして機界新種の戦いを経て、ついに平和をつかみ取ったかに見えた人類。しかし、彼らとゾンダーとの戦いはまだ終わってはませんでした。今回より、『ガオガイガー』の物語はOVAの『FINAL』編に突入。大人向けに振り切った作風になっていたのにはビックリしましたね。

 

 

 

 

FINAL.01「勇者王新生!」

2000年1月21日発売
登場した敵他:ギムレットアバンアンプルーレ/ギムレット・アンプルーレ(ともにバイオネット)
これが勝利の鍵だ!:Qパーツ

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「人類を守るため新生した、ファイティングメカノイド。その名も、勇者王ガオファイガー!」


STORY:君たちに、最新情報を公開しよう!ゾンダーとの戦いから2年後。平和を取り戻したかに見えた地球だったが、護と戒道の戦い、そして犯罪組織バイオネットの暗躍が始まり、再び人類に脅威が迫りつつあった。パリに現れたバイオネットは、強奪したQパーツを輸送し逃亡を図るが、凱とルネ、そして最強勇者ロボ軍団の前に阻止される。後がないギムレットは凱たちに挑んでくるが、対する凱も新たな姿へと変化した!ファイナルフュージョン!ガオファイガー!!今、新たなる勇者王伝説が幕を開ける!


ゾンダーとの戦いも終わり、本来の目的は終わったはずの凱たち、そしてGGG。しかし、彼らは強大な犯罪組織:バイオネットとの戦いに身を投じていた!今回から始まる『FINAL』は、『ガオガイガー』の世界観や登場人物を引き継ぎつつも、戦う敵などが一新。『ガオガイガー』を観ている人はもちろん、それを観ていない人でも楽しめるような作りになっているように感じました。それにしても強いぜ、ガオファイガー!


ゾンダーとの戦いから2年後。護はいなくなってしまったものの、平和な生活を享受していた華ちゃんたち。いつものように犬のヨーゼフたちの散歩をしていた彼女でしたが、波止場を通りがかった際、なんと行方不明になっていたはずの戒道と遭遇。彼に話しかけようとしますが、その直後護も現れ、2人は戦い始めてしまいます。衝撃波に吹っ飛ばされた華ちゃんが目を覚ました時には、もう2人の姿は消えていたのでした。物語が始まるとまず描写されるのが、華ちゃんら護のクラスメイトの今の姿。2年たつとはいえ彼らはまだ小学生なので、大幅に外見や性格等も変わることなく、以前と同じような生活をしていました。華ちゃんの犬、ヨーゼフ以外にも大量に増えてるけど、皆性格がヨーゼフと同じ。ええっ、2年間でこれだけ子犬ができたのか!?見慣れたキャラたちが登場してなんとなくホッとしますが、この直後描写されるのが、まさかの護と戒道のバトル。なんの説明もなく始まり、そして2人とも消えてしまうため、「一体何があったんだ!?」と視聴者を強く惹きつけてくれます。地味にこのシーンで『ガオガイガー』で生死不明になっていた戒道の生存が確定しているのですが、それよりも護の闇落ちが衝撃的で見逃しかけちゃったよ!


一方、フランス:パリでは、謎の犯罪組織バイオネットが暗躍。Qパーツを強奪し輸送していた彼らでしたが、その阻止のために動いていたのが、シャッセール所属のサイボーグ:ルネ・カーディフ獅子王でした。ルネはバイオネットの車列を光竜・闇竜とともに叩くことに成功しますが、バイオネットの想像を絶する戦力の前に苦戦。そこに加勢したのは、凱と最強勇者ロボ軍団でした。映像作品としては今回が初登場となる新キャラたち、ルネ、光竜・闇竜、バイオネットらがこのシーンで一気に登場。パリの市街地を舞台にハデな戦闘をやってのけてくれていました。ルネと光竜・闇竜は、『ガオガイガー』と『FINAL』の間に当たる小説(『獅子の女王』)で初登場を果たしているからか、今回は説明等が特になく、視聴者が彼女らのことを知っている前提でお話が進行。しかし、登場人物たちの会話等から、彼女たちにどういう過去があり、またどういう性格をしているのかがある程度わかるようにもなっています。ルネは作戦遂行のためにはある程度の犠牲は恐れず、また自分自身は望んでサイボーグになったわけではないなど、凱とは真逆の性格や生い立ちをしているのが強く印象に残りましたね。そんな彼女たちは、ギムレットが率いるバイオネットの車列を食い止めますが、ギムレットは大量のメカと共にパリ市街を侵攻。ルネや光竜・闇竜の活躍でもすべてを食い止めることができず、これまでかと思われたその時。我らが知っているあの柚須屋たちが駆け付けるのでした。氷竜・炎竜、ボルフォッグ、そして凱がこのシーンで登場!皆以前と変わらぬ活躍っぷりを見せてくれており、このシーンの安心感がハンパじゃないです。凱もIDアーマーをまとってギムレットに応戦。以前のゾヌーダとの最終決戦の際に起きた奇跡により、凱はサイボーグを超えたエボリュウダーとして覚醒。そのためか、彼がまとっていたアーマーも以前よりハデなデザインに改修されていました。


GGGの登場に形勢逆転されたギムレットは、ギムレットアバンアンプルーレ、そしてギムレット・アンプルーレと強化合体。凱たちの前に立ちはだかります。これに対し凱は、ファントムガオーを召喚してガオファーにフュージョン。さらにはガオファイガーへとファイナルフュージョンし、最後はゴルディオンハンマーギムレット・アンプルーレを粉砕するのでした。ついに登場、ガオファー、そしてガオファイガー!護の旅立ちによって、ガオガイガーの核となるギャレオン/ガイガーを失ったGGGは、それに代わるメカを開発。その結果完成したのがファントムガオー/ガオファーでした。ガオファー、そして後述するガオファイガーのそれぞれの初登場シーンは、描写もナレーションも『ガオガイガー』第1話を意識したつくりになっており、今まで作品を観てきた視聴者をニヤリとさせてくれます。こういう演出が光るんだよなぁ。ガオファーはガイガーに負けない機動性でギムレットアバンアンプルーレと戦いますが、Qパーツの力で合体・パワーアップしたギムレット・アンプルーレの前には大苦戦。そこで凱はファイナルフュージョンを行い、ガオファイガーへの合体を果たします。ガオファイガーは、ガオファーを核として、ドリルガオーⅡ・ライナーガオーⅡ・ステルスガオーⅢが合体した姿。胸の部分のデザインがガオガイガーと大きく異なりますが、全体的なフォルムはスターガオガイガーよりもスリムになり、ガオガイガーに近いデザインになっています。しかし、武装面ではスターガオガイガー以上のパワーを誇り、ディバイディングドライバーでディバイディング空間を作った後は、ギムレット・アンプルーレの両腕を握りつぶして破壊。さらにはプロテクトウォールで風穴を開け、ブロウクンマグナムで大ダメージを与え、最後はゴルディオンハンマーで粉砕してしまいます。圧倒的な強さを誇るガオファイガー。「勇者王誕生!-神話(マイソロジー)バージョン-」をBGMに戦うんだから、もう魂が燃えまくりです!ちなみに、一連の戦闘シーンでは、命などのGGGのメンバーも登場。パピヨンや八木沼長官などの新メンバーが加入し、また配備されているメカニックも一新されていることが描写されていました。


戦闘終了後、オービットベースに戻る凱たち。そこで彼らは、残る2つのQパーツが補完されているアメリカのGGG宇宙センターや中国科学院とコンタクトを取ります。鉄壁の守りで固められているため、GGG宇宙センターで安心していた雷牙博士でしたが、そこに侵入者が現れて…。ここで描かれるのが、Qパーツの説明と、まだ登場していなかった残りのかつてのGGGのメンバーたち。Qパーツは半年ほど前に地球各地で発見された道のパーツであり、その正体はよくわかっていないようですね。その後のシーンで、残りのGGGメンバーが登場。雷牙博士・スタリオン・スワンはGGG宇宙センターに戻っており、風龍・雷龍の生みの親であるヤン博士は、中国科学院で研究を続けていました。一方の大河長官は、すでにGGGから離脱しているらしく、宇宙開発公団の総裁として活動中。彼がGGGに戻ることはあるのかな…。GGGのメンバーが登場して懐かしくなったのもつかの間、最後に出てくるのが、GGG宇宙センターに殴り込みをかける護の姿。なんでQパーツのことを知ってるんだ?そして、そもそも彼は本物の護なのか!?

 

 

 

FINAL.02「破壊神!嵐の決戦!」

2000年3月23日発売
登場した敵他:天海護レプリジン体/レプリガオガイガー
これが勝利の鍵だ!:パピヨンノワール

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「忘れたのか護?勝利するのは…勇気ある者だ!」


STORY:君たちに、最新情報を公開しよう!GGG宇宙センターを襲った護は、今度は中国科学院を襲撃。ともにQパーツを奪い、さらには旧ガオーマシンまでをも奪ってしまった。護のことを信じたかった凱たちだったが、護はオービットベースに侵入し残りのQパーツを強奪、パピヨンをも犠牲にし、徹底抗戦の構えを見せてきた。やむを得ず凱は出撃し、ガオファイガーにファイナルフュージョン。対する護もレプリガオガイガーへとファイナルフュージョンする。京都を舞台にした2体の勇者王の決戦、勝つのはどっちだ!?


激突!ガオファイガーVSガオガイガー!今回は、前回から不審な動きを見せていた護と凱が、真っ向からぶつかるバトル中心のお話。テレビ本編で実現しなかった勇者王同士の対決が実現することになりましたが、その戦いは悲しいものになりました。まあとりあえず、今回現れた護が本物じゃなくて安心したかな。


前回、GGG宇宙センターに現れた護。彼はマイク・サウンダース13世を利用して雷牙博士たちを眠らせ、まんまとQパーツの強奪に成功します。その次に彼が向かったのが、中国科学院。ここではヤン博士がQパーツと旧ガオーマシンの研究を行っていましたが、護の襲撃により研究施設は大破。風龍・雷龍の活躍によりヤン博士らの命は救われましたが、Qパーツと旧ガオーマシンは奪われてしまったのでした。今回は、OPが始まるの前のアバンタイトルで、1分かけて今までの経緯等の説明が挿入。おかげでルネたちや新たに加入したGGGメンバーのことがよくわかりました。親切な構成になっているなぁ。さて、前回から不審な行動が続いている護ですが、今回の彼の行動は徐々に過激さを増していくことに。GGG宇宙センターではマイクをそそのかし、催眠音波を利用して安全にQパーツを強奪。続いて中国科学院では、大爆発を起こして研究施設を吹っ飛ばし、Qパーツと旧ガオーマシンを強奪してしまいます。護がこんなことをするなんて衝撃的。テレビ本編での彼を知っている者からすれば、あまり信じたくないような描写が続きます。後半の展開があるとわかっていても、観るのはツラかったなぁ。ちなみに、中国科学院の研究施設は大破してしまいますが、ヤン博士たちは風龍・雷龍によって無事救われることに。「人命救助を第一に」の精神を忘れていない彼らが、とても頼もしく見えました。


報告を受けたとはいえ、まだ護の行動を信じられないでいた凱たち。そんな時、護がステルスガオーⅡでオービットベースやってきます。生体検査でも異常がないため入場を許可しますが、パピヨンだけは何かしらの違和感を覚えることに。やがて彼女の予感は的中し、護は態度を一変させてQパーツを強奪。さらにはギャレオンまでをも召喚して脱走を図ります。その後護は、ルネの攻撃によりバランスを崩し地球に落下しますが、パピヨンはQパーツの強奪の際の爆発に巻き込まれて―。生体検査の結果、以前在籍していた際の情報と相違ないため、立ち入りを許可された護。しかしこの時、パピヨンだけは彼に対して違和感を覚えていました。その理由は、「生命の息吹が感じられない」から。この時現れた護は後述するようにニセモノであるため、パピヨンの持つセンシング・マインドの能力が通用せず、そこからこうした感覚を覚えたのでしょう。そのパピヨンの予感通り、護はウッシーたちからQパーツの場所を訊きだした途端、態度を一変させてそれらを強奪。パピヨンはその爆発に巻き込まれて死亡し、脱出した護はルネに撃墜されます。護のことを不審に思い、Qパーツ保管庫へとくることを予想し先回りしていたパピヨン。しかしこれが仇となり、彼女は護の強奪と脱出の際の爆発に巻き込まれてしまいます。前回初登場したばかりなのに、パピヨンは早くもここでいったん退場。ああ、せっかく猿頭寺といい感じになってたのに…。


ルネに撃墜された護は、日本付近の太平洋上を飛行。引き続き脱出を図りますが、凱のフュージョンしたガオファーに叩き落され、京都市内に墜落します。凱は護と話し合おうとしますが、話し合いはあっという間に決裂。2人はそれぞれファイナルフュージョンし、凱はガオファイガー、護はレプリガオガイガーとなって、激しい戦いを始めます。護が召喚したギャレオンは、なぜか以前登場していたものとは違い、カラーが真っ白。これも、のちに明かされる「今回登場した護はニセモノでした」という展開の伏線なんですね。護はガイガーステルスガオーモードで逃亡を図りますが、これにあっという間に追いついたのがガオファーでした。ここで注目したいのは、ファントムガオー/ガオファーの圧倒的な機動性。ガイガーはそれ自身に飛行能力はないため、ステルスガオーとの合体が不可欠でしたが、ガオファーは単独での飛行能力を搭載。おまけにそのスピードはステルスガオーⅡよりも速く、護の乗るガイガーステルスガオーモードにすぐ追いついてしまいます。ゾンダーとの戦いから、わずか2年。人類の技術はここまで進歩したのか!とちょっと感動しました。そして、ガイガーステルスガオーモードが墜落した京都市を舞台に始まるのが、ガオファイガーとレプリガオガイガーの決戦。両者ブロウクンマグナムなどで周囲に甚大な被害を出しながら、激しい戦いを繰り広げます。2体の決戦のシーンでは、ミニチュア特撮のようなアングルが多用されているのが興味深いところ。清水寺渡月橋がぶっ壊れてしまうのも、迫力があったなぁ。


護に対してゴルディオンハンマーを使うことを決意した凱は、承認を要請。レプリガオガイガーにそれを振り下ろしますが、対するレプリガオガイガーは、完全なるヘル・アンド・ヘブンで応戦。ゴルディオンハンマーを大破させてしまいます。武装を失ったガオファイガーは、不完全な状態のヘル・アンド・ヘブンで応戦。その勇気により逆転勝利を収めます。戦闘後、傷ついた護を介抱する凱でしたが、そこに彼を攻撃する影が―。今回最大の見どころが、ガオファイガーとレプリガオガイガーのヘル・アンド・ヘブンどうしのぶつかり合い。普通に考えれば、完全な呪文を唱えたレプリガオガイガーの方が勝ちそうなものですが、ガオファイガーはその勇気によりレプリガオガイガーの技を押し返し、逆転勝利します。肝心なところを“勇気”で押し切るのが、この作品のいいところ。でも、今回は今までの描写が暗かったせいで、あまり爽快感はなかったなぁ。戦い終わって、血だらけになった護。護は近づいてきた凱を油断させて暗殺しようとしますが、それは復活した戒道により阻止されます。戒道より明かされる、今回現れた護はニセモノだったという情報。全ての元凶とされる謎の敵:ソール11遊星主とは、一体…!?

 

 

 

FINAL.03「GGG追放命令」

2000年7月26日発売
登場した敵他:パルパレーパ(ソール11遊星主)、国際連合宇宙軍
これが勝利の鍵だ!:タイガーウッド

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「戒道、信じてたよ。僕の代わりに、GGGの皆を導いてくれることを。地球人の友だちとして!」


STORY:君たちに、最新情報を公開しよう!Qパーツの集合体:パスキューマシンを強奪されたGGG。しかし彼らは、戒道と合流したことにより、戒道と護が体験した出来事と、この宇宙に迫りつつある脅威を知ることになった。地球ひいては宇宙全体を救うべく、出撃しようとするGGGだったが、GGGを管理する国連はそれを良しとせず、オービットベースのシステムをダウンさせるという強硬策に出てきた!GGGは、この窮地を脱出することができるのか?そして、オービットベースに現れる頼もしい仲間たちの正体は!?


謎が次々に出てきていた『FINAL』の物語でしたが、今回で敵の正体と彼らが何を目的としているか、そして戒道と護の身に何があったのか一気に解明。それと同時に、物語は次なるステージへと踏み出すことになりました。今回のガオファイガーの活躍はごくわずか。ソール11遊星主との戦闘ではなく、まさか人間同士の戦いが描かれることになるとはね…。


護のニセモノが消失したところに出現した、ソール11遊星主。その1人であるパルパレーパは、パスキューマシンを強奪しどこかへ飛び去ってしまします。GGGはここでパスキューマシンを失ったものの、戒道と合流してオービットベースへ帰還。そこで彼から聞かされたのは、彼がZマスターを倒してから体験した出来事と、この宇宙に迫りつつある新たな脅威でした。人間に酷似した姿を持っているも、どことなく得体の知れない雰囲気を持つソール11遊星主。戒道曰く、彼らの正体は三重連太陽系を修復するために活動しているプログラムとのこと。ゾンダーによる機界昇華で三重連太陽系は消滅したはずですが、今になって何らかの原因により活動を開始したようです。ゾンダーを生み出した紫の星を含む三重連太陽系を修復できる存在…。どうやら彼らは、ゾンダー以上の強敵として、GGGの前に立ちはだかりそうですね。そして、その後戒道から語られたのが、Zマスターを倒した後に起こった出来事。『ガオガイガー』第47話で、Zマスターとともに消えたソルダートJと戒道。彼らはザ・パワーの反発作用を受け、気が付くと大宇宙の果てを漂流することに。そこで、宇宙全体が何者かの手によって収縮しつつあることを知り、それを阻止すべく行動を開始したのでした。やがて彼らが到達したのは、ザ・パワーが眠るあの木星。そこには地球を旅立った護がパスキューマシンを抱えた状態で飛んでおり、ソール11遊星主の攻撃を受ける中、戒道のみがESウインドウを潜り抜けて地球に到達。護とソルダートJは行方不明になってしまっていました。このシーンで、Zマスターを倒した後の戒道、そして地球を旅立った護の身に何が起きたのかが一気に解明。テレビ本編とも内容がリンクすることになり、一気に面白さが増していきます。それにしても戒道、よく生きていたな…。


生前のパピヨンの言葉通り、彼女をアマゾン川付近の草原に埋葬するGGGの面々。パピヨンの敵を討つため、そしてこの宇宙の危機を救うため、凱たちはたとえ国連の承認を得られなかったとしても、三重連太陽系への出撃を強行することを誓います。同じ頃八木沼長官は、国連最高評議会でGGG三重連太陽系への出撃の許可を何とか取り付けようとしますが、大河総裁の協力もむなしく、それを得ることはできませんでした。パピヨンのお墓での前で、凱たちが決意するシーンこそ、今回のアツいポイントその1。凱が強行してでも出撃しようとしているのに対して、ウッシーや激が「いくら凱でもディヴィジョン艦の操縦まで一気に担当できないから」「護に会いたいのは凱だけじゃない」として協力を申し出てくるのが、イイ感じですよね~。そんな彼らとは対照的に、国連最高評議会はGGGの出撃には反対。それよりも、ザ・パワーの開発に躍起になっていました。ここで登場するロゼ事務総長は、大河総裁や激とは旧知の仲らしい。詳細はPSゲームで描かれているらしいけど、何の説明もなくアニメにも登場するとはなぁ。


オービットベースに再び戻ってきた凱たちは、急ピッチで出撃準備に取り掛かることに。ところが、国連最高評議会権限に基づき、オービットベースの電源はダウン。さらにはヤン博士率いる国連宇宙軍が接近し、GGGは窮地に立たされることになります。凱のエヴォリュダーとしての力を使ってシステムは復旧したものの、ガオファイガーへの合体プログラムは国連最高評議会により削除済み。もう打つ手はないのかと思われたその時、オービットベースに現れたのは…。『ガオガイガー』第39~41話であった、機界最強7原種によるオービットベース占拠事件。それを踏まえた国連は、その後国連最高評議会権限で緊急時に全システムを停止させることができるシステムを組み込んでおり、今回これによりオービットベースのシステムはダウンしてしまいます。しかし、これ打開したのが、凱のエヴォリュダーとしての力。メインシステムにアクセスした凱は、命たちの協力を得てシステムを奪還します。ガオガイガー』最終話で、Gストーンの力を宿す人間:エヴォリュダーへと進化した凱。しかしまさか、コンピューターシステムに侵入してプロテクト解除するなんてことも出できるとは思わなかったなぁ。Gストーン、チートすぎるだろ!システムを奪還し、ガオファーで出撃した凱。宇宙では光竜・闇竜と風龍・雷龍、マイク・サウンダース13世が戦闘を繰り広げており、さらにはヤン博士率いる人間が搭乗するCR部隊が接近。これに対し凱はガオファイガーとなって応戦しようとしますが、プログラムが消去されたことによりファイナルフュージョンできず。ピンチに陥った凱ですが、オービットベースになんと大河総裁・雷牙博士・スタリオン・スワンが登場。大河総裁の持つゴルフクラブに、ガオファイガーへのファイナルフュージョンプログラムが組み込まれており、それを利用してガイはガオファイガーへとファイナルフュージョンします。長官を退任し、オービットベースを去る直前、万が一の場合に備え、愛用のゴルフクラブに予備プログラムを仕込んでいた大河総裁。これを利用してファイナルフュージョンを可能にした際の彼の姿が、妙に劇画タッチでアツいです。


ガオファイガーへのファイナルフュージョンに成功した凱は、ガトリングドライバーを応用してCR部隊の動きを封じ、GGGの出撃空間を確保。これにより堂々と航行することができるようになったGGGは、ギャレオリア彗星を利用して一路三重連太陽系へと向かうのでした。ところが、三重連太陽系に到着した際、猿頭寺が見た物は…。人が乗っているものを攻撃できないガオファイガーは、ガトリングドライバーで作り出した湾曲空間にそれらを閉じ込めるという作戦を披露。なるほど上手いことを考えたなぁと感じさせられました。これにより国連宇宙軍はGGGの出撃を許してしまうのですが、ここで興味深いのが、ヤン博士とロゼが全く悔しそうな顔をしていないこと。ヤン博士はCR部隊をGGGのマークに整列させて彼らを見送り、ロゼも心の中で大河総裁と激を応援しながら彼らの姿を見届けます。なんだかんだで、この2人はGGGのことを後押ししてくれてたんですね~。風龍・雷龍、そしてマイク・サウンダース13世も、GGGの合流すべくわざと芝居をしていたことが判明。大河総裁も八木沼長官から長官権限を委譲され、以前のようなGGGが復活することになりました。見慣れたメンツが集結し、いよいよ三重連太陽系へ出撃だ!…と思ったら、急に場面は凱たちが気を失って倒れている場面へ。別室にいたため唯一難を逃れた猿頭寺は、メインオーダールームへと向かいますが、そのモニターにはなんと死んだはずのパピヨンが映っていました。えっ、なぜ彼女が…!?

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第4話から第6話をご紹介予定です。君も、セカンドステージへ、“メガ”フュージョン承認!

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、2000年発売のOVA勇者王ガオガイガーFINAL』前期OPテーマ「勇者王誕生!-神話(マイソロジー)ヴァージョン-」です。

 

TVシリーズのOP「勇者王誕生!」の音楽をほぼそのままに、歌詞を『FINAL』用にバージョンアップしたのが本曲。サビの流れはあまり変わっていませんが、それ以外の歌詞はほぼまるっと変わっています。

 

フルバージョンで聞いていると、1番がガオファイガー、2番はジェネシックガオガイガーのことを歌っていることがよくわかる曲。歌詞もストーリーの流れを考えて作られているんだなぁ。『FINAL』は完結までに数年の歳月がかかりましたが、そのストーリーの流れ・プロットは、当初のものからほぼブレずに作られたんですね。

 

 

 

 

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