お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンタイガ』第6話 ちょっとした感想

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“カナ”だけにかなりヤバい状況(激寒ギャグ)

 

 

 

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50年くらい前にね、地球人の友だちができたんだ。星が大好きな青年でね―。今回の『ウルトラマンタイガ』は、事前告知等でも明らかなとおり、『ウルトラセブン』第45話「円盤が来た」を全力でオマージュした一編に。ゲストに高野浩幸さんを迎えた他、(児童誌では先行バレしていたけれど)ペロリンガ星人がサプライズ登場も果たし、ファンにとってはいろんな点でニヤリとさせられるお話になっていましたね。

 

オマージュに重きが置かれていたとはいえ、特撮面でも様々な取り組みがなされており、今回は特にミニチュアの爆破に注目させられました。ミニチュア1つ吹っ飛ばすというだけでも、様々な表現方法があるんだなぁ。ちょっと戦闘の激しさとお話の雰囲気がマッチしてなかった感もあったけど…。

 

なお、前回(第5話)の感想記事は↓コチラです

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

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上述の通り、『ウルトラセブン』第45話「円盤が来た」のオマージュ回となった今回。それと同時に、今までニュージェネレーションヒーローズ各作品のプロデュースや総集編の構成など様々な分野を担当されてきた、足立さんの初テレビシリーズ脚本回(ステージショーの脚本等は既に何度か担当されているため)になりました。今までのお話に比べるとライトタッチになっていて、確かに見やすかったなぁ。そして地味に、『タイガ』初のゲストキャラクターが1人も死ななかったお話になるんだね…。

 

トレギアの依頼を受けて、夜に地球に降り立ったガピヤ星人アベル。しかし彼は、星の世界に帰ることを夢見るという、自称宇宙人の男性にまとわりつかれることになってしまいます。アベルはその男性を抹殺しようとしますが、それを阻止したのが、偶然通りかかったカナ。彼女に助けられた男性はE.G.I.S.本部にて保護されますが…。地球に降り立ったアベル。本人としては密かに地球に潜入したつもりだったのかもしれませんが、本編開始50秒くらいで男性に発見され、おまけに抱きつかれてしまいます。このシーンは展開が速すぎて正直笑っちゃいましたね。アベルがちょっと間抜けに見えたのが滑稽でした。出鼻をくじかれた感のあるアベルでしたが、一応彼は宇宙のヒットマン。隙を見てその男性を抹殺しようとしますが、それはその場を通りかかったカナによって失敗に終わってしまいます。男性を連れてE.G.I.S.本部に戻ったカナは、ヒロユキとともに男性の話を聞くことになりますが…。男性は自分が本気で宇宙人であると信じ込んでおり、ヒロユキはちょっとあきれ気味。しかし一方で、カナはそんな彼の話を興味津々で聞きます。男性の話に出てくる、「50年前のに出会った地球人の青年の友だち」は、おそらくフクシン君のこと。ということは、やっぱりこの男性はあの時の少年だったのか―?

 

眠っている間に、男性の姿を見失ってしまったカナとヒロユキ。彼らは手分けして探すことにし、なんとかカナが男性を見つけます。カナは男性としばらく語り合いますが、それをぶち壊すようにアベルが現れます。アベルに襲われるカナたち。特に武装を持っていない彼女たちはピンチに陥りますが、それをギリギリのところで救ったのはホマレたちでした。眠っている間にカナが見ていた夢は、自分が外事X課にいた頃の出来事。セミ少女を救えなかったこの一件が、彼女にとってツラい思い出だったようです。このシーンから察するに、『タイガ』の世界は宇宙人が地球で密かに暮らしていることは「あまり知られていない」一方で、外事X課は宇宙人の潜入の事実を知っていたということは明らか。前々回頃に触れたことと少しかぶりますが、やっぱり警察は、宇宙人が地球に潜入していることをかなりハッキリと把握しているようです。なぜ警察はそのことを知っているのにあえてそれを伏せているのか?そして、一般警察(佐倉刑事)と外事X課で、宇宙人への対応がこんなにも違うのはなぜなのか?ここら辺をさらに掘り下げると、『タイガ』の世界観に深みが増しさらに面白くなりそうな予感がしますね。カナが目覚めた後は、行方をくらました男性探しが始まりますが、同じ頃アベルは霧崎と面会。彼の本当の姿(=トレギア)を見、そして彼の依頼を引き受けるのでした。アベルの前でわざわざ変身してくれる霧崎さん。やっぱり…本日発売のDXトレギアアイの販促のためか?

 

ホマレに追い詰められ計画が台無しになったアベルは、怒って巨大化。これにはヒロユキがタイガに変身して戦います。タイガ→タイタス→フーマとチェンジしてアベルとの戦いが繰り広げられる中、カナの言葉が男性の心に変化をもたらします。中盤での自分の夢(回想)を持ってきて、男性を説得するカナ。お話の持って生き方は上手いと感じましたが、「地球を人が自由に生きられる星にしたい云々」の話にまで広げるのは、壮大にしすぎちゃったかなぁとも感じました。男性に“気づき”を与えるだけで、ここは十分だったと思うなぁ。

 

事件が解決し、平和な夜がやってきた。今日も星を覗く男性のもとに、ある人物がやってきます。彼の誘いに対し、男性のとった選択は―。児童誌バレはあったものの、次回予告でもその登場が伏せられていたペロリンガ星人が登場。男性と星人が知り合いであるようなしゃべり方から、男性がもしかしたら「円盤が来た」に登場した少年だったのかもしれない…とにおわせてくれているのが興味深いです。そしてラストでは、フクシン君が乗っていた型に似た自転車に乗る男性の姿が。静かに映し出される彼の後ろ姿が、視聴者に様々なことを感じさせてくれていました。

 

 

 

◎特撮面

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お話は「円盤が来た」のオマージュだった一方で、戦闘シーンはオリジナルとは別方向の「市街地でドッタンバッタン戦う」スタイルのシーンとなった今回の特撮パート。アベルの素早さとヒットマンという特性、そしてタイガ側の各ウルトラマンの能力の双方を生かしつつ、ミニチュア破壊にも変化をつけていたのが面白かったです。

 

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アベルが巨大化し、ウルトラマンタイガも登場!アベルの素早い攻撃に当初は回避一方だったタイガでしたが、隙を見て上空へ脱出し、しっかりと反撃の機会を作り出します。タイガの登場シーンでは、なんとファミレスの店内から撮影というアングルが登場。ビルのオフィス内からの視点は過去にあったけど、ファミレスは私が知る限り今回が初ではないでしょうか。よく見ると料理等の縮尺が若干デカすぎるようにも感じますが、面白い試みだと感じましたね。その後のタイガパートの戦闘シーンは、アベルの銃撃をタイガが避けるシーンが一番の見どころ。ビルを盾にするのはまあアレですが、アベルの銃弾を受けてビルが徐々に壊れ最終的には崩壊する…という演出は、なかなか細かくてGoodでした。

 

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本人の強い要望で、ヒロユキはタイタスにチェンジ。文字通り筋肉でアベルの銃弾をはじき返し、圧倒的なパワーでアベルを追い込みますが、攻撃の衝撃波でアベルをカナたちのいる側に吹っ飛ばしてしまうというミスを犯してしまいます。全身のあらゆる筋肉でアベルの銃弾をはじき、ジャーマンスープレックスを食らわせた上に、最後は「適切なトレーニング方法を教えようか?」とまで言い出すタイタス。ああ、どんどんタイタスが筋肉キャラになっていくなぁ…。面白いけど!このパートでは一方的にやられているアベルですが、タイタスの攻撃を食らい吹っ飛ばされた際の着地シーンに注目したいところ。スゲェカッコいい着地してるんだよね、この人。

 

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アベルの攻撃は、間一髪フーマによって防がれたため、カナたちは無事。ここからフーマによる怒涛のスピード攻撃が開始され、民家がいくつも吹っ飛ぶという激戦を繰り広げた末、フーマはようやく勝利をつかむのでした。フーマの戦闘シーンでは、攻撃の余波を食らって民家が吹っ飛ぶシーンが何回も登場。しかし、この吹っ飛び方が興味深い!わざと1つ1つの瓦礫を大きくし、同じミニチュア破壊でも視聴者にまた違った印象を与えてくれているんですよね~。ミニチュア破壊でも、その破壊の仕方でこれだけ与える印象が変わるのかと驚かされました。

 

 

 

 

 

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E.G.I.S.が受けた次なる依頼は、霊能力系ネットアイドルのボディーガード。彼らが訪れた九頭竜村は、異様な雰囲気に包まれていた。何かおかしい…。そう、この村には、確実に“何か”がある―!

 

次回はババルウ星人やフック星人、そしてソフビ化が確定しているナイトファングが登場。サブタイトルが完全に『ウルトラセブン』の「魔の山へ飛べ」を意識してるんだから、ナースやワイルド星人がちらっと登場するなんてことは…ないのか?

 

そんな第7話の感想記事は、↓コチラだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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