今回は、先週日曜日(6月30日)に訪れた、神奈川県足柄下郡湯河原町にある「西村京太郎記念館」のレビューです。
全国のトラベルミステリーファンが訪れるという、この記念館。訪問日当日はあいにくの雨…というよりも低気圧の接近に伴い強風と霧雨のダブルパンチという大荒れの天候でしたが、それでも行程を強行。その理由は、この記念館では不定期ながら日曜日に西村京太郎本人によるサイン会が開かれるためでした。
でも、タイミングが悪かったからか、結局この日は本人とは会えずじまい。会えなかったことは残念でしたが、上述の通り天候が悪かったせいで来館者が少ない状態だったので、じっくりと展示を堪能することができたのはよかったですね。
「記念館」は2階建て。うち1階は受付と喫茶店(茶房にしむら)が入居しており、実質的な展示フロアは2階のみと、かなり小規模なものになっています。
展示フロアには2つのブースがあり、どちらもカメラ等で撮影OK。本人へのインタビュー映像が流れているブースでは、ここ10年の間に放送された「西村京太郎トラベルミステリー」などの番宣ポスターや劇中スチールなどがズラリと貼られていました。三橋達也×愛川欽也時代のスチールが1枚でもあれば完璧だったのですが、不思議とそれだけはなかったですね。まあ、「トラベルミステリー」の代表コンビであるこの2人が最後に共演したのも、20年以上前の作品だからなぁ。あまりにも古すぎるので、わざと展示していなかったのかもしれませんね。
もう一方の大きいブースには、中央に鉄道模型ジオラマを配し、それを取り囲むようにして本人の著作(どれも当時発売された第一版)がびっしりと展示。その下には本人が所蔵する生原稿なども展示されており、規模は小さいながらも見ごたえは十分にありました。それにしても、なんでこの人江戸川乱歩や横溝正史の直筆生原稿を所蔵してるんだ…。
中央にある鉄道模型ジオラマは、レイアウトとしてはちょっとひねった配線(線路配置)になっており、設置されたボタンを押すことで各列車を動かすことが可能。有名な「ジオラマの中に死体が隠されている」という謎解きも健在でした。割と見つけやすかったと思うけど…。さあ、皆さんは見つけられるかな?
展示を堪能した後は、記念館に設置されているロボットのクイズに挑戦し、半分まぐれで全問正解(全問正解すると認定証がもらえる)。その後グッズを購入した後、1階にある「茶房にしむら」に立ち寄りました。
ここでは、本人がこだわったブレンドコーヒーを堪能することが可能で、記念館の入場者については無料(入館券の中にコーヒー代も含まれているため)で1杯コーヒーが飲めるサービスがあります。でも、ここで使用されている本人のサイン入りコップ付きのコーヒーが欲しければ、別途料金が必要。全く、うまい商売してるぜ。当然買っちゃったけどな!
この「茶房にしむら」のブレンドコーヒーは、苦みよりも若干酸味の方が強く印象に残る味に。ブラックでも飲みやすい、スッキリとした味わいになっていました。コーヒー豆もどうやらグッズとして売ってたみたいだけど、ちょっと荷物がかさばっちゃうからスルーしちゃったなぁ。
小規模ながらも、確実にファンの心をガッチリつかむ展示になっていた、この「西村京太郎記念館」。ファンの方なら、一度は訪れてみる価値が十分にあるスポットだと思いますね。
湯河原は関東を代表する温泉地だし、温泉旅行と併せてに立ち寄るのもいいかもしれませんね。私も、記念館を後にした後は温泉(町営浴場)に入りに行きました。湯河原の温泉街はここよりもさらに山の中になりますが、バスが15分に1本のペースで出ているので、それほど不便することなく温泉街回りをすることもできると思いますよ!
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