ダブルでトリニティ、やってみました！
だって、記憶とか力とか…あってもなくても、俺は俺だから。君だって、そうやって生きてきたんじゃないの？今回の『仮面ライダージオウ』は、『アギト』編の後編。一度はスウォルツたちの罠にはまりアギトの力を奪われてしまった翔一でしたが、ソウゴたちの助けもあり奪還に成功。さらにツクヨミの心も救い、ジオウトリニティとともにアナザーアギトを倒すなど、まさに『アギト』の正当な続編ともいうべき内容でした。
個人的にはメチャクチャ好き！…というわけではないけれども、やはりリアルタイムで視聴&完走したことがあるため、独特の思い入れがある『アギト』。それの『ジオウ』客演回がこんなに素晴らしいものになるなんてなぁ。東映、やればちゃんとできるじゃないか…！
前回、ピンチのツクヨミの前に現れ、アナザーアギトの大群と死闘を繰り広げるアギト＝翔一。そんな彼に対し、スウォルツたちはツクヨミを人質に取り、さらにそれを利用して翔一からアギトの力を奪ってしまいます。力を奪われてもそこまで気にしていなさそうに見える翔一に対し、思い詰めてしまったツクヨミは―。序盤から挿入されるアナザーアギトとの戦闘シーンでは、アギトストームフォームとフレイムフォームも登場。フレイムセイバーもきちんと変形するシーンが挿入されており、もうこの時点で感動&お腹いっぱいでした。やるじゃないか制作陣。でもこれを観ると、かつてディケイドがアギトにカメンライドしてグランドフォームでフレイムセイバー使ってたのはなんだったんだって思っちゃうぞ…。アギトはフォームを使い分けてテンポよく戦いますが、その彼を襲ったのが、スウォルツたちの卑劣な罠。それにはまった彼は、アギトの力を奪われてしまいます。ツクヨミにとってはどうしようもない状況だったとはいえ、様々なことが積み重なって動揺していた彼女は、ソウゴたちよりも先にクジゴジ堂を飛び出してしまいます。アギトの力を奪われた後も、翔一は先輩ライダーとして重要な役回りで大活躍。順一郎の料理を美味しいと言ってみたり（『警部補矢部謙三』コンビ！）、ツクヨミのことを心配するソウゴたちに対し、優しくアドバイスしたりしていました。翔一自身も、かつて記憶喪失だったからこそできるこの描写。いやぁ、本当に素晴らしいなぁ。
翔一経由で尾室くんよりアナザーアギト出現の報せを聞いたソウゴたちは、現場に急行。その大群と必死に戦いますが、一方でウォズはスウォルツのもとへ向かい、ツクヨミの正体についてある仮説を立てます。同じ頃、翔一はツクヨミを発見し、自分のお店で料理をごちそうすることに。そこで彼は、自身の過去を織り交ぜながら話をし、彼女を励ますのでした。再び出現したアナザーアギトの大群に挑む、ジオウⅡとゲイツリバイブ。彼らが倒しても倒してもアナザーアギトは出現し、さらにジオウⅡはウールの企みを見抜き、危機感を覚えます。どんどん増殖し襲い掛かってくるアナザーアギトのシーンは、おそらく何人かのみ実写で、あとはすべて合成で表現していると思われますが…、そう考えてもこれかなりの量だぞ。この後もアナザーアギトはさらに出てくるし、ゲイツリバイブなどはCG合成マシマシの攻撃繰り出してるし、今回CG合成の費用かなり掛かってるんじゃないか！？同じ頃、変身能力がない翔一は、ツクヨミのサポートに回ることに。彼女を自分のレストランに連れてきた彼は、料理をふるまい、悩む彼女に対しまたも優しくアドバイスするのでした。上述のソウゴたちのシーンでも触れられた「翔一の記憶喪失」ですが、このシーンではさらに翔一の本名＝沢木哲也のことや、（間接的に）あかつき号事件のことも登場。どちらもサラッと挿入されていましたが、この短いシーンの中で『アギト』の要素を次々に盛り込んでおり、グッときましたね～。こうしたツラい過去を語った後に、「記憶とか力とか、あってもなくても、俺は俺だから。」とする翔一が、これまたカッコいいんだよなぁ。
翔一の言葉を受けたツクヨミは、戦線復帰。ソウゴたちは罠だと知りながらウールの挑戦を受け、アナザーアギトの大群との戦いに再び身を投じます。そこへ現れたのは、翔一が装着したG3。途中で装着解除されてしまう彼でしたが、その時アギトライドウォッチをジオウⅡが奪還したことで、翔一は再びアギトへの変身に成功。最後はジオウトリニティとアギトトリニティフォームのダブル必殺技で、アナザーアギトを全滅させるのでした。終盤の戦闘シーンでも目立つのが、やはり翔一の活躍。変身能力がなくても、『アギト』本編でも見せたG3装着を敢行して戦闘に参加。残念ながら力及ばず装着解除されてしまいますが、その後ジオウⅡがライドウォッチを取り戻したことで、再びアギトへと変身を遂げます。翔一はここで、アギトへの変身ポーズを再び見せてくれただけでなく、ほぼ『アギト』本編以来のアギトトリニティフォームへと強化変身を遂げることに！シャイニングフォームに変身してもらいたかった感もあるけど、これはこれでいいじゃない！！そんなアギトトリニティフォームは、ジオウトリニティとともに圧倒的な強さを発揮。『アギト』を代表する挿入歌の1つ「Believe yourself」をBGMに、ばっちり必殺技を決めてくれました。なんなんだよ…、なんなんだよこれ！最近の東映らしからぬ素晴らしい客演回じゃないか！ゲイツが、ウォズと速さを競うためにリバイブに再変身するところは「んん？」って思ったけど、それ以外はもう100点満点に限りなく近い出来だったと言っても過言ではないでしょう。
ソウゴたちが次に会うレジェンドライダーは、響鬼。彼らに課せられた太鼓や筋トレの修行は、鬼になるための特訓か？そして、京介が響鬼に…！？
次回は『響鬼』編前編！トドロキさんと京介が登場しますが、京介が何で響鬼に変身することになっているのか…気になるぞ。
…というワケで、記事は「『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第6話 ちょっとした感想」に続きます。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
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