お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『シンカリオン』はなぜウケたのか

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現在、TBS系にて放送されている『新幹線変形ロボシンカリオン』。

 

昨今のロボットアニメでは珍しい2年目突入という快挙を成し遂げ、未だその人気は衰えを見せず、私を含めて毎週楽しみにして観ている方も多いことでしょう。

 

今回は、この作品がなぜこれほどまでの人気を獲得できたのか、ちょっと考えてみることにしましょう。

  

 

 

 

①バランスの良いプレーンなストーリー展開

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本作は、JR各社との全面タッグにより、“新幹線”という要素を大々的にプッシュしている作品。こうした作品だと、「そうしたコラボをしているため、実在の新幹線や列車が出せる」ことや「男の子向けロボットアニメのため、戦闘重視」とどちらか一辺倒になりがちなのですが、シンカリオン』の場合そうしたことがなく、どちらもバランスよくブレンドされている作風になっています。

 

鉄道要素については、ハヤトの鉄オタっぷりの話等で主に話の前半部に挿入され、戦闘要素は、巨大怪物体とシンカリオンのバトルで主に話の後半部に挿入。もちろんすべてのお話がこれに当てはまるわけではありませんが、大体毎回こんな展開になっており、どちらか一辺倒にならないように配慮されています。

 

しかも、各々の要素がお話にガツガツと暴力的に絡むこともなく、お話に“臭み”を与えていない。これが素晴らしいのです。

 

大体鉄道系重視になれば、一般人なら辟易しそうなくらいマニアックな情報を盛り込んできたり、逆に戦闘重視になれば異常なほど熱血展開になったりする場合もありますが、『シンカリオン』ではそれがないんですよね。

 

こうした“臭み”のないストーリー展開、そしてバランスの取れた各要素の挿入が、今の人気につながっているのではないでしょうか。

 

 

 

②“平和”な作風

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シンカリオン』の作風は、個人的には「非常に平和だな」と感じています。

 

「地底世界から地上が攻撃されているのにどこが平和だ」と思われる方もおられることでしょう。しかし、よく考えてみてください。確かに『シンカリオン』は敵味方のバトルが展開されますが、このお話の中で、両者が互いを過剰なまでに罵倒・否定したり、目的もなく単なる悪意で互いを苦しめたことがあったでしょうか。

 

そう、『シンカリオン』では確かに敵味方同士での対立はありますが、お互いにはちゃんと「戦わざるを得ない事情」があり、そして戦うとしても、その根底には「できれば戦いは避けたい」や「相手のことをよく知ろう」という思いがありました(一部例外的なキャラもいましたが)。

 

「絶対的に倒さなければならない存在」ではないがゆえに、お互いが対峙した場合や戦っている最中でも、相手を思いやる(特にハヤトたち主人公側)時がある。だからこそ私は、この作品は「平和である」と感じているのです。

 

これは、同じくタカラトミーがスポンサーである「ガールズ×ヒロイン!シリーズ」の作風にもいえることだと思います。両者対立しているにもかかわらず、お互い相手に対してイヤミを言ったりしないし、相手を絶対的に倒そうとしない―。こうした平和で優しい作風は、タカラトミー作品の持ち味と言えるのかもしれませんね(ちょっと過大評価しすぎかな?)。

 

 

 

③本当の意味で身近な鉄道たちの活躍・登場

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勇者特急マイトガイン』をはじめとする「勇者シリーズ」(こちらはJR非公認)、そして『ヒカリアン』等、“新幹線がロボットに変形する”というコンセプトは、決して珍しいものではありません。

 

にもかかわらず、『シンカリオン』はウケた。その理由は、JR各社との全面協力により、実際の車両をシンカリオンに変形させるというだけでなく、実在の駅や地域までもをお話の中に取り込むことができたからではないでしょうか。

 

ヒカリアン』もJRや私鉄各社の公認で実在車両がロボットに変形しますが、『シンカリオン』はそのさらに上を行き、実際の駅や地域までもが劇中に登場。「実在の鉄道博物館が基地になっている」・「東京駅の変形がカイレンとのバトルの鍵を握る」などは、この作品がJR各社公認であることをフルに生かしたがゆえにできた設定・展開と言えるでしょう。

 

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さらに、新幹線にとどまらず在来線もしっかり登場させたのもGoodでしたね。新幹線よりもさらに身近な在来線車両、知っている車両が登場すれば、鉄道ファンでなくとも「あっ、この車両知ってる!」と興奮したことでしょう。私も、第17話で225系新快速電車が出てきたときは、テンション上がっちゃったもん!

 

 

 

④主要玩具のリーズナブルな価格設定

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子供向け番組で切っても切り離せないのが、玩具販促。『シンカリオン』も当然様々な玩具が発売されてきましたが、「巨大ロボが主力商品」という点で共通している「スーパー戦隊シリーズ」に比べて、どれも割とリーズナブルな価格設定になっています。

 

シンカリオン』放送開始時の玩具で比較してみると、当時1か月差で始まった快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』の主力玩具:「ルパンカイザー/パトカイザーセット」が約8,000円だったのに対し、シンカリオン』の主力玩具:「DXS01 シンカリオンE5はやぶさ」は約5,000円。この時点で約3000円の差があります。

 

しかも、『シンカリオン』は1体買うだけでも単独で変形遊びやプラレール遊びができるなど、遊びのバリエーションが豊富ですが、対する『ルパパト』は合体遊びのみで、しかも変身玩具(VSチェンジャー)を買っていると一部商品が被るという有様でした。

 

最終的にどちらを買うかはチビッ子たちの判断になりますが、親目線から見て「ねだられて買いやすい」のはやっぱり『シンカリオン』。こうしたリーズナブルで手に届きやすい価格設定になっており、かつ単独でも遊びの幅が広いことが、『シンカリオン』がウケる要因の1つになったのではないでしょうか。

 

もっとも、『シンカリオン』の玩具も最近ではじょじょに値上がっており、発売を控えている「DXS101 シンカリオンE5はやぶさMkⅡ」は約6,000円もします。まあ、それでもライバルである「スーパー戦隊シリーズ」の「キシリュウオースリーナイツセット」よりは安価ですので、まだまだ勝ち目はあるといえるでしょう。

 

 

 

最後に

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さて、今回は『シンカリオン』の通常放送がなかったということもあり、こうした記事を作ってみました。

 

ほとんど勢いで記事を作ったので、文章がヘタクソなところも多々ありますが、まあ私が言いたいのは要するに「『シンカリオン』はとにかく面白い」ということです(そうなのか?)。

 

そんな『新幹線変形ロボシンカリオン』は、現在も毎週土曜あさ7時から放送中!皆で観よう!!

 

 

 

 

 

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