今回は、『ウルトラマンルーブ』の総括感想記事です。
作品を通して主人公ウルトラマンが2人登場するという初の試み(『ガイア』はアグルが登場しないこともそこそこ多かった)が取り入れられた、平成最後のウルトラマンとなった本作。全体的にコメディタッチなお話が多かったですが、しっかりと「ウルトラシリーズ」としてのエッセンスはしっかり息づいていましたね。
『ルーブ』のお話は、いい意味で「ウルトラシリーズ」っぽくないところが最大の魅力。「ウルトラマンのお話に家族という要素をミックスした」お話というよりも、「家族のお話にウルトラマンという要素をミックスした」お話になっていたと言えるでしょう。そう、この作品はまさに、“ウルトラマン版ホームドラマ”だったのです。
それゆえに、湊家のキャラクターもよくたっており、お話の中では生き生きと活動。各キャラのメイン回or劇中で大活躍する回も用意されており、見せ場等もきちんと作られていましたね。まあ、その分悪役であるマコトやサキの描写等に若干しわ寄せがきていた感じがあるけど…。
このような『ルーブ』の世界観・お話のベースになるのが脚本ですが、本作の場合、全26話に対してかなりの数の脚本家が参加。これだけいろいろな人がいるので、様々な趣向のお話が観れるんじゃないか!?…と期待していましたが、『ルーブ』の物語は割と縦軸がしっかりあった関係で、残念ながらあんまりバラエティ豊富って感じではなかったですね。せっかくこれだけ参加したのだから、いっそ「縦軸はあんまり重視せずに、単発回をたくさんやる」って割り切って制作した方が、もっと面白くなったかもなぁ。
特撮面では、『ジード』の時より力の入れられたミニチュア破壊がインパクト大。とくに辻本監督担当回や、VSキングジョー戦での破壊描写は「円谷プロもテレビ特撮でここまでやれるくらい復活したのか!」驚くと同時にちょっと嬉しくなりました。いやぁ、キングジョーの力に負けて高層ビルにたたきつけられるルーブ、あのシーンのインパクトはニュージェネレーションヒーローズの作品の中でも1・2を争うドハデさだったと思いますよ!
さて、『ルーブ』の次となり令和時代最初となる新作ウルトラマンは、既に商標やシルエットなどが公開済み。巷ではウソかマコトか分からないような情報が飛び交っていますが、まあそう遠くないうちに公式情報解禁されて、いろいろなことがハッキリすることでしょう。
新たな時代を迎えるとともに、ウルトラマンというヒーロー、そして作品は、どのような発展を遂げるのか?楽しみで仕方ないですね。
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