『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』第27話　ちょっとした感想

もしかしてこれって…古武術じゃない？

まさか、なんというか…。どう見てもエアロビクスだ！今回の『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』は、透真と咲也という珍しい2人の組み合わせでお話が進行する完全なギャグ回。結局今回のギャングラーが何をしたかったのかよくわかりませんでしたが、まあ面白かったしこれでいいか！

前回そして今回と、物語の本筋からはいったん離れたお話となった『ルパパト』。今年から「スーパー戦隊シリーズ」も、近畿広域圏での甲子園中継の影響を受け放送休止&振替放送扱いになっていますし、それを意識してこういった編成になっているのでしょうか

突然現れたギャングラー：ピョードルと戦うルパンレンジャー。ところが攻撃はすべてかわされてしまったうえに、透真は謎の違和感を覚えます。その後彼は、路上で小紫庄右衛門という男性と会い、なぜか彼の古武術道場に入門することに。そこには先に咲也も入門しており、一緒にトレーニングさせられますが、その内容は…。いかにも胡散臭い人物：小紫庄右衛門。実はピョードルの人間態である彼がやっていたことは、妙な道場に人々を勧誘し、一緒に古武術という名のエアロビクスの特訓をすること。なぜか咲也も入門しており、透真もなぜか庄右衛門の勧誘に乗ってしまいます。今回はギャグ回ということで、もう序盤からギャグ面でのアクセル全開。自分の道場が高額な月謝だと堂々公表する庄右衛門、キャッツ・アイを意識したようなレオタードに身を包んだ透真・咲也・庄右衛門の3人が、エアロビクスしながらキメポーズ…。もう、笑うしかないじゃない！

やりたくもない古武術の道場に入門し、さらに咲也が異常なほど先輩風を吹かせることで、イライラしていく透真。しぶしぶ行動を共にした咲也からも有力な情報を訊きだせず、透真はついに道場をやめることを決意。ところが結局透真はやめることができず、さらに咲也は謎のお使いを頼まれることになって…。いつもは国際警察で新米として扱われているからか、やたらと先輩と呼ばれることにこだわる咲也。ジュレで透真に対して「咲也先輩」と言わせる際の、いかにもな感じの煽り演技が上手かったですね。そんな咲也に対してイライラとフラストレーションをためていた透真は、とうとう限界に到達。同情をなぜかやめることができなかったものの、庄右衛門と咲也のやり取りから、庄右衛門の正体がピョードルであることに気づきます。今までのおかしな展開は、全てピョードルのルパンコレクションが原因。人々を自分の発言に従わせてしまう力があり、これにより透真は道場に入門したりやめられなかったりしていたのでした。使い方によってはかなりの威力を発揮しそうなルパンコレクション。ギャグ回だったからこんな感じで済んだんだろうなぁ…

透真によってすべてを見破られ、さらに国際警察の爆破にも失敗した庄右衛門は、ついにピョードルとしての正体を現すことに。先行して駆け付けたパトレンジャーは彼のルパンコレクションに苦しめられますが、ルパンレンジャーも加勢したことでそれは解決。ルパンレンジャーに倒された後巨大化したピョードルは、今度は怒りに燃えるパトレン2号が操縦するパトカイザーの前に倒れるのでした。ピョードルがやった今回の悪役らしい行動は、この国際警察の爆破未遂。まさか、これをやるためだけに道場をやったり咲也や透真を勧誘したりしていたのか？そして、慕っていた庄右衛門がギャングラーであり、しかも習っていた古武術がやっぱりエアロビクスだということに気づいた咲也は、高額な月謝がパーになったことで怒り爆発。パトレン1号からクレーンとバイカーを受け取り、最後は怒涛の必殺技でピョードルを撃破しました。うーむ、やっぱりお金の恨みは恐ろしい！それにしても、なんで咲也は、今の今まで「これって古武術じゃないんじゃないか？」と感じなかったんだ！？