『仮面ライダービルド』第33話　ちょっとした感想 - お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの？ver.2.0

灯台下暗しとはまさにこのこと

ついに、戻ってきたぁぁぁぁぁっ！今回の『仮面ライダービルド』は、最悪にしておそらく『ビルド』のラスボスになるであろう敵：仮面ライダーエボルの初登場回。泰山首相も死亡し、物語は戦兎たちにとって不利な方向に向かい始めました

ローグこと幻徳も、自身の真の目的を明かすことに。今回を機に戦兎側の人間となり、行動を共にするのでしょうか。今回のローグはアクション面で印象に残るカットもあったし、頑張ってほしいですね。

前回、西都に誘拐されてしまった泰山首相。マスターはその交換条件として、「エボルドライバー」なるベルトの引き渡しを要求します。そのベルトの情報を探す戦兎は、葛城巧、そしてその父である忍の研究データから、ある情報を掴みます。忍の残した研究データには、マスターがエボルトに乗っ取られ、ブラッドスタークになったことの顛末が詳細に記録されていました。その情報によると、10年前の火星探査の際、パンドラボックスに触れた瞬間にマスターはエボルトに身体を乗っ取られ、そのままエボルドライバーとともに地球に帰還。式典の際に乱入してパンドラボックスを開こうとしましたが、中途半端に力が発動したせいでスカイウォールが誕生。その直後マスターは政府関係者によって病院に収容されますが、すぐ脱走してファウストの創設にかかわったようです。忍の研究データがすべて正しいとすると、マスターがエボルトに乗っ取られたことは、少なくとも式典の時点では政府関係者などの一部の要人たちは知っていたことになります。にもかかわらず彼をある種放置していたということは、彼がいることで何らかのメリットがあったからなのでしょう。ということは、真の敵は別にいる…かも？

自分のひらめきを頼りに戦兎がエボルドライバーを発見したのと同じ頃、幻徳は密かに泰山を連れて脱走。途中内海に見つかるも華麗にハードスマッシュを撃破しますが、結局ブラッドスタークにハメられてしまいます。エボルドライバーのありかについてあれこれ考える戦兎。その果てに彼が手を付けた場所は、美空がボトルの浄化に使っていた場所。この装置の構造とエボルドライバーの構造に共通点があり、彼が推測した通り、この装置の奥に分解されたエボルドライバーが設置されていました。装置自体を作ったのは戦兎ですが、同時に「ベースとなる機械は既にできていた」と語る彼。えっ、じゃあベースは誰が作ったんだろう？マスターの店の地下室なのに…。今まで悪役に徹していた幻徳でしたが、今回は泰山を連れて脱走。ハードスマッシュも退け、脱出を図ります。彼は心の底では国を1つにしたいと思っていたらしく、泰山のために悪役に徹していたとのこと。その割には早い段階からムチャな人体実験とかに手を出してたけど、これは全部スタークのせいってことかな？ローグがハードスマッシュを撃破するシーンでは、相手の攻撃を後ろにジャンプしてよけながらパンチを撃ち込むという攻撃を披露。最近敗北シーンばかりだっただけに、このシーンのローグはとてもカッコよく見えました

とうとう取引の時間。エボルドライバーを先に入手しようとするスタークでしたが、ローグとグリスの介入により失敗。戦兎たちも変身して乱戦となります。追い詰められるスタークでしたが、外に脱出。やがて彼は、エボルドライバーを手にすることになって…。倉庫内での乱戦シーンで一番カッコよかったのは、やっぱりクローズマグマ。パンチを主体にした豪快な攻撃はやっぱり好きですね～。クローズマグマに追い詰められたスタークは、どうしてもエボルドライバーを入手したいがために脱出。それを持つ美空に迫りますが、ローグに阻止されます。とうとう変身解除してしまうスタークでしたが、内海のアシストによりエボルドライバーを入手。彼は仮面ライダーエボルへと変身してしまいます。エボルはかなりカラフルなデザインをしており、悪役らしからぬキレイなエフェクトの技が特徴的。それにしても、「主人公の関係者の父親がライダーに変身して、なおかつそれがボスキャラ」って、去年の『エグゼイド』とほぼ同じだなぁ…