タ マ 2 つ ぶ ら 下 げ て ん だ ぜ
カドカワノベルスで発売された、鎌田敏夫翻案版『里見八犬伝』を原作としているため、本当の原作である『南総里見八犬伝』と比べると、ストーリーはやや脚色気味。とはいえ私が『南総里見八犬伝』を読んだのはもう10年以上も前のことで、ストーリーも断片的にしか覚えていないので、そこまで違和感なく『里見八犬伝』を楽しむことができました
全体的な作風・撮影の仕方は、時代劇風というよりかは舞台を見ているような作り方。演技面では役者たちの演技も全体的に芝居がかっており(映画自体が芝居だといえば確かにそうですが)、音楽も時代劇としては異例のロック調のものが使用されています。また立ち回りシーンなどは、メインキャストを中心に少し引いた状態で撮影したり、敵もしくは味方の背後を追いかける形で撮影したりするなど、普通の時代劇とはかなり違った作りになっています
上述した立ち回りシーンでのアクションは、まさに圧巻の一言。この映画はJACとタッグを組んでいるため、八犬士側のキャストに真田広之さん・千葉真一さん・志穂美悦子さん・大葉健二さんらが参加。どんな迫力あるアクションシーンになっているかは、もはやキャストの名前を見るだけで想像していただけることでしょう
そして、特撮。本作はファンタジー作品のようなものでもあるため、敵アジトである城郭はミニチュア、またその城郭内での各部屋は原寸大サイズのセットが組まれており、おまけにそのすべてが最終的に崩落・爆発するというドハデな演出が観られます
特に最後の戦闘シーン、玉梓を倒してからの脱出シーンでは、何もかもがハデに崩壊。原寸大セットは柱や階段、装飾品等あらゆるものが崩落して壊れ、組むのに時間がかかったであろう城郭のミニチュアも容赦なく爆発炎上します。あまりにもハデにやりすぎているので、観ているこっちがビビりましたね
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角川映画の黄金期の名作などという評価を得ている本作。確かに実際に観ると、その評価を得ている理由がわかるような気がします。
◎今日の特ソン◎
劇中エンドロールや、映画公開時CMなどで使用されていた主題歌。主題歌はがっつり日本語ですが、曲調は完全に洋楽であり、日本語が一言も出てこない歌になっています。
ファンタジー時代劇とはいえ、コンセプトとは真逆の楽曲を起用するとは、当時の映画制作陣のセンスはなかなかのものだと感じます。こういう作品はたいてい、三味線などの和テイストの音楽を意図的に取り入れたりするのになぁ。
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