お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『銀河疾風サスライガー』ちょっとした感想 Game.3(第8~10話)


今回は銀河疾風サスライガー』の感想記事第3回目です


1クールも終盤に差し掛かり、そのノリの良さに一層磨きがかかるJJ9のメンバーたち。その一方で、グレアム・シンジケートも一大攻勢を仕掛けてくることになります。今回ご紹介の3話は、ドラマあり活劇ありの見ごたえあるお話たちになっているように感じました





8話「栄光のイヨモンテロ」
1983524日放送
トライポイント:ゲイン星(グリーン惑星海第2惑星)
サイン場所:同星イヨモンテロ・レースの電光掲示

「君の希望に誇りを託して死んでいった人間に、八百長のあぶく銭がはなむけになるとは思えない!」
 
 
STORY:ゲイン星の海上で、今日もさすらうサスライガー座礁した漁船発見し、1人の少女を救い出す。その少女レミの話を耳にして、心打たれたJJ9。兄がいるというイヨモンテロへ直行する。しかしなぜか素っ気ない、レミの兄オロの不審な態度。栄光の、イヨモンテロ・レースに隠された、黒い真実が明かされる!Be happy, good Luck!人生金もいるけれど、捨てちゃならない誇りがある。
 
 
DDから仕事を請け負って資金稼ぎをするよりも、どちらかといえば各星々で事件に巻き込まれることが多くなってきたJJ9。今回もそういった“巻き込まれタイプ”のお話です。しかし、お話の中にグレアム・シンジケートに翻弄される青年のことを描いたりするなど、前回までのお話に比べて重厚なストーリーになっています
 
 
ブルースをなかなか始末できないため、ブラディ・ゴッドが殺し屋:フルザ・ゲルナーを呼び出していた同じ頃、JJ9はゲイン星の霧の中の海上を航行。その際レーダーで座礁した漁船を発見し、中からレミ・ステファンという少女を救出します。今回初登場の新キャラ:フルザ・ゲルナー。今回は一言もしゃべりませんでしたが、準レギュラーキャラとして、今後JJ9の前に立ちはだかることになります。一方ブルースたちが救出したレミは、ゲイン星の中でも貧しい島の出身。何とか仕事を終えてお金を稼ぎ、イヨモンテロ・レースに出場する兄の姿を仲間とともに見に行こうとしていたようです。イヨモンテロ・レースとは、『サスライガー』の世界では太陽系10本の指の中に入るトップクラスのレースらしい。『ブライガー』に出てきたカッシーニ・ラリーのようなものなのでしょう
 
 
座礁した漁船から燃料を拝借し、イヨモンテロの街に到着したJJ9。ジミーとスージーがレミの兄:オロに会いに行きますが、妙に冷たい対応をされてしまいます。一方ブラディにデカい口をたたいた割にブルースを同じく始末できていないグレアムは、ブラディに足元を見られ、八百長レースの取り分を大幅に増額されてしまうのでした。太陽系10本の指の中に入るトップレースのはずであるイヨモンテロ・レースも、その実態はグレアム・シンジケートなどによって人目につかないところで八百長が行われている出来レース。グレアムはレースを操作することでその配当金などを入手し、うち5%みかじめ料としてブラディに渡し、残りをシンジケートの資金源にしていました。グレアム・シンジケートがグリーン惑星海であれこれ手を出していることがわかる描写ですが、ブラディの発言によるとJJ9の活躍によりグレアム・シンジケートの資金源は60%減らしく、少々基盤が不安定になっていることも明かされます。そりゃ、金鉱山やら油井のある砂漠を攻撃されてるんだから、当たり前なんだよなぁ…
 
 
改めてオロと部屋で話しあうJJ9。ブルースはDDからの情報をもとにオロがグレアムの八百長レースに加担していることを明かし。彼を説得します。オロは表向きはトップクラスのレーサーでしたが、その実態はグレアムによって八百長レースができるように育てられた、ある意味奴隷のような存在。彼は生きるため、そして故郷への仕送りをするために、レーサーとしての誇りを捨ててグレアムに加担していました。このオロの告白直後のブルースの説得シーンが、定番的な流れではありますが、今回最大の見どころだと考えられます。お金のためにグレアムの犬に成り下がることが、島の人や漁船で死んでいったレミの仲間たちの幸せにはならない。お金よりも、レーサーとしての誇りを持ち、精一杯走ることこそが大切だ―。最後のセリフでブルースが「やってみたらどうだ、思いっきり!走れるだけは知ってみるんだ!」と、グレアムの名前を出さずにオロを元気づける形で説得しているのがいいですねぇ
 
 
ブルースの説得をきっかけに、レーサーとしての誇りを取り戻したオロ。彼はグレアムの指示を無視し、レースを走りぬきます。途中妨害しようとしていたグレアムの手下も、サスライガーの手によって全滅。かくして今回のイヨモンテロ・レースの栄光は守られ、またオロも実力で1位になったことで、レーサーとしての真の栄光を手に入れました。今回のサスライガーの活躍は、本当にわずか。J9-Ⅲ号でも戦車隊くらい撃破できるんじゃないかと思いますが、まあサスライガーの活躍は絶対必要だから仕方ないですね。そしてブルースがサインしたのは、イヨモンテロ・レースの電光掲示板。オロの名前が1位で表示された直後に電光板が切り替わり、「JJ9 I. C. Blues」というサインが出るのは、本当に粋な演出です
 
 

「イヨモンテロの夜は更けて、明日はいずこか夢追い列車。星をめぐってさすらいの、Behappy, good Luck!青春特急ただいま快調!」

 
 
 
 
 
9話「マシンガン・ブルース(前編)
1983531日放送
トライポイント:なし
サイン場所:なし

「だがお膳立てまでされちゃあ、逃げずに一発かましたい気もするぜ。」
 
 
STORY:ブラディの挑発に、わざと乗っかるJJ9。指定された場所ロングー星へ、向かったまではいいものの、フルザ・ゲルナーの攻撃受けてバルックリンの運河に着水。そんな彼らを待っていたのは、ハーティー団という若者衆!きらびやかなバルックリンの街に秘められた、シンジケートの狙いは何か?Be happy, good Luck!はびこる悪を見逃せず、つい首を突っ込むお調子者。それが我ら、JJ9
 
 
『サスライガー』初の前後編回となる今回は、ブルースたちが到着した星でのシンジケートの巨大なたくらみに気づき、首を突っ込んでいくお話に。サブタイトルからはブルースが主人公となるお話のように錯覚しますが、実際はそうでもありませんでした。
 
 
いつものように惑星間通信のテレビニュースを観るJJ9。そこでブラディ・ゴッドのJJ9に対するビデオメッセージが公開され、彼はJJ9をグリーン惑星海の第1惑星にして最大の惑星・ロングー星へと誘い出します。今までのトライポイントは『サスライガー』で初出の惑星が多かったですが、今回以降は『バクシンガー』などで登場した惑星がポツポツと出てくるようになります。今回と次回登場のロングー星もその1つ。かつては新惑星系の中で最も過激だと言われていたロングー星も、今ではすっかり様変わりし、栄華と貧困の両面を持つ星になっていました。ブラディの挑発をワナだとわかっていながらも、わざと乗っかることに決めたJJ9。念のためバーディとDDを先行してロングー星へ向かわせます。ここまでケンカを売られちゃあ、逃げるよりも買うしかない。そんな心境なのでしょうか
 
 
ロングー星への大気圏突入直前に、フルザ・ゲルナーの宇宙船と遭遇するJJ9。ロックの射撃のおかげで引き分けに持ち込みますが、ゲルナーの一発によりJ9-Ⅲ号は大きく損傷。サスライガーに変形してグレアム・シンジケートと応戦しますが、ロングー星・バルックリンシティの運河に着水してしまいます。今回もフルザ・ゲルナーにセリフはナシ。寡黙なキャラという設定なのでしょうか。彼の攻撃を受けてジミーが慌てふためくほどサスライガーは大きく損傷しますが、ビーム1発しか浴びてないうえに目立って損傷してないんだよなぁ…。一方これによりJ9-Ⅲ号と連絡が取れなくなってしまった、バーディとDDDDはやたら不安がりますが、バーディは「簡単にジ・エンドになる連中じゃない」として、彼らが生きていたらどんな行動をするかを予測します。JJ9のチームワークがかなり完成されてきていることがわかる貴重なシーン。バーディもなんだかんだで、ブルースたちのことを信頼しているんですね
 
 
着水したJ9-Ⅲ号に乗り込んできたのは、「ハーティー団」と名乗る若者集団。銃を突きつけられて従うブルースたちでしたが、スキをついて反撃。逆にハーティー団を制圧します。そこへ戻ってきたバーディから知らされたことは、グレアムが不良集団「ブラックスケルトン」をそそのかし、バルックリンシティを破壊して歓楽街を作ろうという野望でした。「ハーティー団」とはハーティーという青年を中心とするグループ。「ブラックスケルトン」の横暴さに嫌気がさしたハーティーたちが結成した団体でしたが、グレアムと結びついた「ブラックスケルトン」に脅威を感じ、そこへ突如訪ねてきた男から、武器と引き換えにブルースたち拘束の依頼をされたようです。しかしそんな集団に我らJJ9が負けるはずなく、メンバー全員が格闘などして逆転します。ロック以外はほぼ戦闘素人のはずですが、バーディやジミー、スージーまでもが格闘に参加。どうやらJJ9の面々は、思った以上に腕っぷしが強いようですね。バーディの情報により動揺したハーティーたちに対し、敵が同じシンジケートだと知ったブルースは、共同作戦を提案。「ブラックスケルトン」のアジトへ乗り込むことにします。今回のグレアムの悪事はかなり大きいものですが、いよいよ彼らとの決着も近いのでしょうか。
 
 
「ブラックスケルトン」のもとへ堂々と乗り込み、ハデにブチかますJJ9とハーティー団。しかしその戦闘の最中、ハーティーのガールフレンドであるジェレミーが連れ去られて…?グレアムをバックにつけた「ブラックスケルトン」は戦車まで持っているほどの大規模組織ですが、かまわずブルースたちは攻撃を仕掛けます。ブルースたちの登場の仕方がちょっと時代劇チックなのが、J9シリーズらしいですね
ちなみに今回はこの戦闘シーンで終わるため、JJ9はトライをすることはできませんでした。
 
 
「向こう見ずだと承知の上で、なぜに飛び込むチャレンジ魂。悪の誘いに後ろを見せて、逃げていけないへそ曲がり。一つ命を危険にさらし、どう切り抜けるJJ9!?」
 
 
 
 
 
10話「マシンガン・ブルース(後編)
198367日放送
トライポイント:ロングー星(グリーン惑星海第1惑星)
サイン場所:同星バルックリンシティのタワー、およびハーティーの持つ布の上

「やぁ、クソッたれのミスター・ブラディ!」
 
 
STORY:「ブラックスケルトン」を殲滅し、ひと段落したJJ9。しかしグレアムの攻撃果てしなく、とうとう始まる市街地戦。バルックリンシティを舞台に、町と誇りとその意地を守り切れるかJJ9?グリーン惑星海の歴史に残る、一大決戦に躍り込め。しつこいしつこいグレアムさん、今ここで決着をつけてやろうじゃないの!Be happy, good Luck!悪が栄えた試しなし。
 
 
前回に引き続き、ロングー星・バルックリンシティをめぐるお話となった今回。前回とは打って変わって、サスライガーの戦闘豊富、JJ9の個性も炸裂するなど、観ていてかなり楽しい回に仕上がっています。終盤でのJJ9のキザっぷりは見逃せないぜ!
 
 
前回の戦闘を経て、「ブラックスケルトン」を壊滅させたJJ9とハーティーたち。町にはつかの間の平和が訪れますが、しびれを切らしたグレアムは、とうとう自らも出撃。工事車両に偽装した戦車・宇宙船団をバルックリンシティへ向かわせます。「ブラックスケルトン」には実はボスであるデイブが生き残っており、最後の力でハーティーにケガを負わせますが、ロックの銃撃の前に倒れます。このシーンにおけるデイブの死にざまが興味深く、彼の顔を写さず風景を揺らすことで彼の視界を表現し、彼と「ブラックスケルトン」の旗を同時に落下させることで、「ブラックスケルトン」の真の崩壊を表現しています。実写ドラマ仕立てのこういった表現は面白いですね
 
 
いよいよバルックリンシティに迫るグレアム・シンジケート。ハーティーJJ9が中心となって市街地防衛線を繰り広げますが、相手の火力の前に劣勢気味に。しかし間一髪、ビートとバーディが呼んできたロム・リンレイGSPの援護により形勢は逆転。グレアム・シンジケートは一気に崩壊していきます。今回のサスライガーの活躍シーンは非常に長く、おまけに大半の時間を激しい銃撃シーンに割いているため、サスライガーが無双しているように見えて爽快です。この戦闘シーンでは、JJ9の個性の炸裂っぷりにも注目。ロックが敵を倒して調子に乗ったり、GSPを呼んできたビートとバーディが敵に降伏を薦めるセリフなど、見所満点です。特に後者の掛け合いは、『ブライガー』のボウィーとお町を想起させますね。ところでハーティー、いつの間にバルックリンシティの男たちを指揮できるだけの立ち位置になったんだ…?
 
 
最後に残ったグレアムも、サスライガーの攻撃の前に爆発四散。勝利を喜ぶバルックリンシティの住民たちでしたが、ハーティーはその頃、ジェレミーを取り戻すために郊外の墓地へ。しかし彼はブラディ・シンジケートに屈することなく、ジェレミーを拘束していた連中も、駆けつけたロックの早撃ちの前に倒れるのでした。部下全員がGSPの前に降伏し、とうとう孤立したグレアム。サスライガーへの攻撃を仕掛けますが宇宙船ごと捕まり、サスライガーに叩き潰されます。わざわざサスライガーが接近戦をしたのは、ブルースが「銃撃戦は不利だ」と判断したからですが、今まで銃撃戦してたじゃないか…。一方ブラディの手下に迫られるハーティーは、どこか強気。ジェレミーとの交換条件にJJ9の暗殺を提示されますが、難なく突っぱねます。その直後、ハーティーの言葉を称賛しながら現れ、敵を倒すロック。おそらくハーティーは、JJ9の暗殺を迫られた時点でロックがここに駆けつけているのを察知していたのでしょう。こちらも芝居がかった面白いシーンです
 
 
JJ9の棺桶を送ってやる」というグレアムの言葉を信じ、それを楽しみにパーティー会場で待つブラディ・ゴッド。そこへ確かにJJ9の棺桶が届きますが、中から出てきたのは生きているブルースたち。彼はパーティー会場であるタワーにライトアップという形で「JJ9」のサインをし、その後ハーティーが持ってきた布に「I. C. Blues」とサイン。ブラディを堂々と「クソッたれ」呼ばわりしてロングー星を後にします。ちょっとブラックな感じもしますが、本当に芝居がかった演出が好きなJJ9らしいトライとなった、今回のサイン。やはり『サスライガー』には、どこかアダルトな雰囲気もありますね。
 
 
DDの情報網により、フルザ・ゲルナーの名前を聞くJJ9。どうやらロックに因縁のある人物のようで…?
 
 
「何を思うかロック・アンロック。夢追い列車に一筋の、宿命の糸は絡みつき、明日はいずこの星定め。Be happy, good Luck!サスライガーは走りゆく。」

 
 
 
 
 
今回はここまで。次回は第11話から第13話をご紹介予定です。Let's get together J9!\イェイイェーイ!/









◎今日のJ9ソング


今日ご紹介するのは、2004年発売のスーパーロボット大戦GC』使用BGM「銀河疾風サスライガーです。


OPテーマを電子アレンジしたBGM。『GC』ではJ9シリーズ全てが網羅され、同時に各OPのアレンジBGMも収録。しかし個人的には、この「サスライガー」が一番爽快で完成度が高いと感じますね。


間奏のギターソロのアレンジが秀逸、まさに戦闘とベストマッチする曲です。まあ、その分ゲームの必殺技エフェクトがアレだったけど…。







 
 
 
 
 
 
 
 
それではまた次回、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
 
 
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