お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『銀河烈風バクシンガー』ちょっとした感想 巻之六(第16~18話)


さあ今週もやってまいりました。銀河烈風バクシンガー』の感想記事、今回は第6回目となります


新惑星系の連中との戦いが激化する中、結束を続ける銀河烈風。しかし時代の流れは、そんな銀河烈風の内部をもかき乱し始めます。銀河烈風、そして太陽系の平穏は、いつ訪れるのでしょうか
 
 
 
 
 
16話「ゴワハンドの攻防」
19821019日放送

「武器装備の差は歴然。にもかかわらず果敢に戦うゴワハンド、見事だ!」
 
 
STORY:ケイ・マローンの奇襲の後、ディーゴたちとセゾンJr.は、ロングー星を避けるためゴワハンド星方面を迂回して帰ることにした。だが、立ち寄ったゴワハンド星の様子が変だ。どうやら、外宇宙のエンゲーレス星艦隊が攻めてくるらしい。新惑星系の連中とはいえ、太陽系の同胞の危機。それなら俺たち銀河烈風も加勢するぜ!銀河烈風バクシンガー、参るッ!
 
 
今まではロングー星ばかりが登場し、名前くらいしか出番がなかったゴワハンド星。今回はそこが舞台となるお話です。本来なら敵同士である銀河烈風(バクーフ側)とゴワハンド星(反バクーフ側)が、手を取り合ってエンゲーレス星艦隊に立ち向かう!という胸熱展開となる一編ですが、戦闘シーンは思ったより短かったなぁ…
 
 
ケイ・マローンらロングー星の再度の攻撃を恐れ、最短距離となるロングー星付近からゴワハンド星経由の迂回航路をとることになったディーゴたち。いざゴワハンド星に降り立って彼らが目にしたものは、エンゲーレス星の攻撃に備えるゴワハンド軍、そしてそれを見つめるトルサ星のオズマ・ドラーゴたちでした。そしてディーゴらとオズマらが二言三言会話する中、ヘリコプターでその場に降り立つ男が1人。その名はイーゴ・モッコス、ゴワハンド星のキレ者だ…!ゴワハンド星は新惑星系の一派ではありますが、過激なロングー星に比べると中立を保っている星であるとのこと。ゴワハンド星が穏健派というより、ロングー星が過激すぎるんだよなぁ。そんなゴワハンド星がエンゲーレス星と戦うことになったのは、以前両者の間で起こった小競り合いの復讐のため。死亡者の中にエンゲーレス星の有力者の息子がいたようで、それに怒ったというワケですね。それに屈することなく立ち上がるのが、ゴワハンド星の司令官:イーゴ・モッコス。かなり恵まれた体形をしている彼ですが、見た目とは裏腹にかなりの実力を持っている、今後のストーリーで重要な人物の1人です
 
 
いよいよ攻めてきたエンゲーレス星艦隊。当然武器装備はエンゲーレス星側の方が優れており、ゴワハンド星は劣勢を強いられるものの何とか頭脳戦で持ちこたえるという驚異の踏ん張りを見せます。今回初登場するのは、ゴワハンド星の量産型ロボ「クラウワンカ」型。ベースカラーは紫で、頭部にはクワガタムシのような角が、胸部には羊の角を想起させる装飾がついています。対するエンゲーレス星艦隊は、小型の宇宙艇のようなメカを使用。武器の性能自体は後者が圧倒的で、「クラウワンカ」型はビーム一撃で木っ端微塵になってしまうほど。しかしイーゴ・モッコスの作戦により、敵の誤射による同士討ちや狭いところに追い込んで墜落させるなど、劣勢ながらもなかなかの戦果を見せます。作戦を立てるも結局最後は正面攻撃に出るロングー星とは違い、ゴワハンド星はなかなかしたたか。これは、銀河烈風にはかなり手ごわい敵になりそうですね
 
 
ゴワハンド側の劣勢を知り、加勢するオズマとディーゴたち。オズマはオフス星でエンゲーレス星から買い付けた宇宙艇、ディーゴらはバクシンガーで応戦します。さすがのバクシンガーもエンゲーレス星の最新ロボ「クリスタルゴ」には苦戦しますが、バクソード一突きで何とか勝利しました。銀河烈風は本来ゴワハンド星とは敵対勢力なのですが、ゴワハンド軍に感服し、また外宇宙からの太陽系に対する攻撃ということで、ディーゴがゴワハンド軍の支援を提案します。この展開がアツいですね!前回も登場した「クリスタルゴ」は、太陽系のビーム兵器の大部分を跳ね返す装甲を持っていますが、バクシンガーのビームも、その装甲の前には跳ね返されてしまいます。窮地に立たされたバクシンガーは、「クリスタルゴ」を羽交い絞めにして装甲にスキを作り、バクソードを上半身に一突きすることで逆転勝利をおさめます。ビーム兵器は跳ね返すのに、物理攻撃はダメって、いったいどんな装甲してるんだ…?
 
 
何とか勝利し、セゾンJr.の輸送船に戻るディーゴたち。しかしなぜかシュテッケンは1人で浮かない顔をしており、輸送船のデッキからひたすら窓の外を眺める形で、今回は幕を閉じます。このシーンで、新挿入歌「マイ・ソウル・ジャーニー」が初披露。この歌をBGMにシュテッケンが無言で考えを巡らせます。てっきり何か決意の言葉でも述べるのかと思ったら、本当に無言でフェードアウト。挿入歌を披露するためだったのか、それとも尺が余ってしまったからなのか…?
 
 
(エンディングモノローグなし)
 
 
 
 
 
17話「乱斗・ミーブ荒野」
19821026日放送

「カシム・タローン…、“策士策に溺れる”とはこのことだ!」
 
 
STORY:ディーゴたちがバクシンバードに戻ると、えらく隊士の数が増えている。なんでも、カシム・タローンという男が入隊してから、彼を慕う形で入隊者が増えたのだという。だが、当のカシムという男はどうも胡散臭い。俺たち銀河烈風のもとに転がり込んで、ヤツめ何か企んでやがるな!そうはさせねぇ、決着をつけてやるぜ!銀河烈風バクシンガー、参るッ!
 
 
数話ぶりに登場、銀河烈風の本拠地:バクシンバード。ディーゴたちが不在の間、ジューロ・南の尽力もあって隊士も増えたようですが、その中に不穏分子がいた!今回は、太陽系の動乱の話から少し離れて銀河烈風内部での事件に関するお話です。とはいえ新惑星系の連中が全く出てこないというワケではなく、イーゴ・モッコスがキョーラーク星にやってくるなどの動きもあります
 
 
セゾンJr.から、絵葉書やオフス星で取引されている新型武器のカタログをもらい、バクシンバードに帰ってきたディーゴたち5人。彼らは、自分たちがいない間にかなり隊士たちが増えたことに気づきます。士郎がもらったのは、オフス星の絵葉書。直接セゾンJr.からもらう描写はありませんが、ジャッキーやファンファンにそう語っていることから、宇宙船を降りる際にもらったのでしょう。士郎は前回知り合ったリリィのことで上機嫌。リリィも士郎のことを思っているようで、このシーンで新挿入歌「面影ララバイ」が使用されます。一方シュテッケンは、カタログをひたすら熟読。前回の戦いで外宇宙の脅威を身をもって知ったこともあり、彼にも何かしらの考えがあるようですね
 
 
ジューロ・南に訊くと、これだけ短期間に隊士が増えたのは、少し前に入隊したカシム・タローンという男によるものだという。五番隊隊長のテディの幼馴染で、ジューロをはじめとする隊士にも慕われているカシム。しかしシュテッケンらと出会った瞬間、シュテッケンはカシムが隠している何かを察知します。カシムは右目を眼帯で覆った隻眼の青年。右目を隠しているのは、幼い頃テディと遊んでいた際にケガをしたかららしい。武芸に秀でているほか、本を出版するくらいの理論家という一面もあり、彼の思想に共感するバクーフ側や新惑星系側の人間も一定数いるようです。しかしシュテッケンは、「そういうヤツに限って裏がある」とバッサリ。彼がカシムに不信感を抱いているのは当てつけではなく、カシムの表情と視線から何か不穏な空気を感じ取ったからなのでした。エルン・バイストの一件でもそうでしたが、シュテッケンの何か胡散臭さを感じ取る勘はかなり敏感。さすが鬼の副長というべきか…
 
 
シュテッケンから逃げるようにテディたちを連れ出し、ミーブ荒野に出撃するカシム。そこで彼は、自分が銀河烈風を乗っ取る気でいること、銀河烈風はバクーフ側につくべきではないということ、そしてそれらのためにテディに協力してほしいということを打ち明けます。シュテッケンのにらみ通り、カシムはやっぱり裏切り者。しかし彼は単に銀河烈風を乗っ取りトップに立ってやろうというワケではなく、今後の太陽系の行く末を案じたゆえの行動でした。つまり、隊を乗っ取ってお山の大将を狙うというよりも、乗っ取ることで銀河烈風を別方向へ切り替え、新惑星系に味方させ倒バクーフ運動に加担させようとしたワケです。テディもカシムの計画には驚きますが、幼馴染という縁もあり、「自分としての烈の精神を貫く」ということで、カシムに加担することになります
 
 
佐馬とライラの諜報活動により、カシムとテディの裏切りを確信したディーゴとシュテッケン。士郎たちアステロイド時代からの仲間のみで決着をつけると宣言し、カシムとの戦闘に挑みます。カシムも「ニオーム」型ロボ3体を用意して立ち向かいますが、銀河烈風の「テングーム」型ロボ軍団とバクシンガーの攻撃によりロボットもろとも壊滅。その前後にテディも、士郎との一騎打ちによって若い命を散らすのでした。ロボットの戦闘シーンは短いのですが、それよりは士郎とテディのバトルを描くため。テディは銀河烈風創設時からのメンバーの1人だったため、士郎も涙をこらえながら戦い、やむなく彼を斬ります。テディを弟のようにかわいがっていたというシュテッケンは、戦闘中は特に感情を表さないものの、テディの墓を作る際には自分の剣も一緒に埋めるよう指示します。隊規に基づいて討ったものの、やはりシュテッケンもテディに対しては「情け無用」にはなれなかったようですね。そりゃあ、古い付き合いの仲間だったんだから―
 
 
「テディの墓には、これ()を一緒に埋めてやれ―。」
 
 
 
 
 
18話「別れ星出あい星」
1982112日放送

「好きなヤツを殺るのは辛いことさ。いくら烈風隊の統制のためでもな。」
 
 
STORY:カシムを討った後も、やはり隊士たちの様子がおかしい。そんな中、55名の隊士とジューロ・南が脱走する事件が起きた。脱走した隊士はカシムの件で俺たち銀河烈風を逆恨みしたヤツらだが、ジューロが脱走したのは違う理由らしい。そして裏で動く怪しい影、それはあのジル・クロードだ!ヤツめまだ生きてやがったのか!銀河烈風バクシンガー、参るッ!
 
 
まだ続いている銀河烈風内部の混乱、そんな中発生する脱走事件。そして、途中参加ながら良きメンバーとして活躍していたジューロ・南との決別―。今回は、銀河烈風内での混乱とともにジューロ・南にもスポットを当てたお話です。敵役としては、久しぶりにジル・クロードが登場します
 
 
宇宙艦隊に脅威を感じ、急ピッチで銀河烈風の組織再編や武器の増備を考案するシュテッケン。一通りその構想をスリーJやディーゴに話した後、彼はジューロ・南に呼び出されるのでした。外宇宙の純正装備は法外な値段になるため、主要パーツを買い付け、それをベースに機動ロボ部隊を作ることを提案するシュテッケン。銀河烈風はバクーフ側の勢力ですが、外宇宙の優れたものを取り入れようとする精神はあるようです。しかし、シュテッケンの考える再編成後の銀河烈風に必要な隊士たちは、300名ほど。現状の隊士の数よりも少ないようですが、シュテッケンはその残りの隊士は何らかの形で隊を抜けるだろうと考えていたようです。余剰となる隊士の件で質問する士郎に対し、「いらん」の一言で片づけるシュテッケン。この後予測していた事件が本当に起きたからよかったものの、万が一離反者が出なかった場合どうするつもりだったんだろ…?
 
 
ジューロ・南がシュテッケンに悩みを打ち明ける中、ついにかつてカシム・タローンを慕って入隊した隊士たちが脱走。彼らは銀河烈風への復讐を考えており、その裏で糸を引いていたのは、ジル・クロードでした。またこの直後、なぜかジューロ・南も行方をくらまします、久しぶりの登場、ジル・クロード。前回登場時はシュテッケンにより右腕に重傷を負わされていましたが、義手に換装することで戦線復帰したようです。脱走した55名の隊士たちは、銀河烈風の羽織を自ら捨て、銀河烈風への復讐を決意しジル・クロードの宇宙船へ。カシムが連れてきたメンバーは、前回の事件でカシム側に参加していたため全滅したはずですが、それとはまた別にカシムを慕う隊士たちがいたということなのでしょうか。
 
 
ジル・クロードの本拠地、そしてジューロ・南がキョーラーク星の隣:バーチカル星にいることを突き止めた銀河烈風は、士郎・佐馬・ライラ・ジャッキー・ファンファンを現地へ派遣。途中士郎をライラ側に合流させた佐馬は、ジューロ・南を発見。彼が銀河烈風への反乱のために脱走したわけではないということが判明しますが、彼の意思により、佐馬はジューロ・南を斬ります。この直前のシーンでジューロ・南とその妹:キャシー・ルーの仲睦まじいシーンが挿入されるのが、このジューロ・南の死亡シーンをより悲劇的なものにしています。彼はカシムの一件で自分の責任を感じ、わざと追われる身となって粛清されることを望んでいました。自分自身の意思とは言え仲間同士が斬りあうとは悲しいことですが、これが彼なりの「烈の精神に殉じる」ということだったのでしょう。またこのシーンではキャシーがジューロ・南の死亡と佐馬の姿を目撃していますが、ジューロ・南の「誰も恨むんじゃない」という遺言に従い、特に佐馬に恨み節をぶつけるといったことはしていません
 
 
一方、ジル・クロードの本拠地を発見した士郎とライラたちは、スリーJの仕掛けた罠をきっかけに奇襲を開始。わずかに残ったジル・クロード側の「ニオーム」型ロボも、ディーゴとシュテッケンが到着したことにより、シンクロン合身したバクシンガーの手で倒されるのでした。奇襲に遭ってからはあっという間に本拠地が陥落し、脱走した隊士が次々とやられていく中、さっさと逃げてしまうジル・クロード。時間の都合とはいえ、ちょっとあっさりすぎやしないか?バクシンガーの戦闘後、ゴーショ・キャッスルのバルコニーで鳩と戯れる佐馬の前に現れたのは、あのキャシー。佐馬は彼女が復讐に来たのかと感じますが、彼女にそんな意思はなかったようです。自分の兄を斬った佐馬のことを「優しい人」と呼び、BGMに「アステロイド・ブルース」のサビの1フレーズが流れるこのシーン。これは一体、何を暗示しているのか―
 
 
(エンディングモノローグなし)





今回はここまで。次回は第19話から第21話をご紹介予定です。銀河烈風バクシンガー、参るッ!!








◎今日のJ9ソング


今回ご紹介するのは、1982年放送の銀河烈風バクシンガー』挿入歌「面影ララバイ」です。


当記事で紹介した話でも登場する、新しい挿入歌。『バクシンガー』の楽曲では増田直美さんの登板率が高く、この曲も彼女が歌うものになっています。


バクシンガー』の挿入歌には恋する男女をうたったものが多く、この曲もその1つに。思えば、なんだかんだで『バクシンガー』の主人公たちは、皆様々な形で恋をしているんですよね。そういった展開を見越して、こういった曲を作ったのでしょうか。




(ニコニコ動画非会員でも視聴できるニコビューアへのリンクです)



 
 
 
 
 
 
 
 
それではまた次回、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
 
 
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