お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『鉄道公安官』ちょっとした感想 Track-13(第37~39話)


本日は、ドラマ『鉄道公安官』の感想記事第13回目です。


物語もいよいよ大詰め。とうとう鉄道がほぼ関係なくなってしまったお話も出てきますが、一方でゲスト出演者に力を入れるようになり、最終回直前である第39~40話では最後の遠征ロケを敢行。当時のアクション刑事ドラマブームを受けつつも、根底にある『鉄道公安官』というドラマのスタンスを崩さずにストーリーを作り上げる、制作側の奮闘が垣間見えます





37話「遠い旅・殺人者の青春」
198024日放送
主な登場列車:赤羽線(現:埼京線)103系普通電車
主な登場駅:王子駅

「君に近づいたのも仕事だった。しかし!それだけじゃなかった!」
 
 
STORY:王子駅などで、海外旅行を控えた旅行者を狙ったドル紙幣の強盗傷害事件が頻発!犯人の遺留品から、犯人に関係があると思われる雨宮裕子を突き止めた榊たちは、彼女の勤め先を張り込みすることに。しかしひょんなことから小林が彼女と知り合いになったことで、捜査は潜入捜査に変更。やがて小林は裕子に思いを寄せるようになって―?
 
 
意外にも、最初で最後の小林公安官単独メイン回となる一編。小林はメンバーの中でも露出が多かったものの、星野とコンビで活躍することが多かったのでメイン回が少くなってしまったんですね
 
 
そんな今回のお話は小林の淡い恋模様を描いた一編。完全に雰囲気は刑事ドラマそのものとなり、とうとう鉄道自体がほぼ全く絡まないストーリー展開になっています
 
 
海外旅行直前の、外貨を大量に持つ旅行者ばかりを狙う凶悪な犯人。外貨を執拗に狙う理由は後々明かされますが、ちょっと理由付けが甘いんじゃないかなとも思います。また当時は成田空港が開港して間もない頃。「外国便が成田に行っちゃって、朝5時くらいに出ないと間に合わない人も」という和子の発言が、当時まだ貧弱だった成田空港への交通アクセスを物語っています。
 
 
裕子と知り合いになることで潜入捜査をすることになったものの、じょじょに互いに惹かれあうようになっていく2人。鉄道公安官の身分をなんとか隠し続ける小林ですが、鉄橋を走るエル特急を見ただけで「ひばり12号東京ゆき」と一発で言い当てるのは、やはり職業柄から来ちゃったものなのかな?
 
 
最後は小林と犯人、11の取っ組み合いで決着。小林は本心を伝えるも裕子は彼のもとを静かに去り、彼の恋が悲恋に終わったことを暗示しています
 
 
ゲストには、犯人役の青年として『ウルトラマンレオ』でおなじみ真夏竜さんが出演。また雨宮裕子役として、時代劇への出演が多かった吉沢京子さんの姿があります。
 
 
 
 
 
38話「逃亡公安官を追え!!」
1980218日放送
主な登場列車:エル特急「ひばり」、山手線103系普通電車、小田急電鉄9000

「俺たちは俺たちの手で、真実を追求してやりたい。公安官が公安官を信じられなくなったら終わりだ。そうだろう?」
 
 
STORY:榊の後輩で上野公安室所属の丸山公安官は、上野駅東北本線ホームで、置き引きの指名手配犯を目撃。廃工場まで追いつめてもみ合いになって気を失うが、目が覚めると犯人は射殺されていた!警察の捜査が丸山を容疑者とする中、彼は事件の真相を突き止めるために突如病院から脱走した。後輩を、そして鉄道公安官の名誉を守るため、榊たちの捜査が始まった―!
 
 
丸山公安官が気絶していたわずかな時間の間に起こった事件の謎を解くという、36話とはまた違った趣向のミステリー仕立ての一編。容疑者たちのとる不可解な行動、無実を証明するために勝手に動き回る丸山公安官など、事件関係者が多様に活動することでこの事件における「駆け引き」を描き、それがこの話をさらに興味深いものにしています
 
 
丸山公安官は榊の後輩でありかつての部下であるという設定。丸山公安官は入職後ずっと上野駅で勤務しているようですから、榊も上野公安室で勤務していた時代あったのでしょうか。そして今回はいつも以上に榊はヒートアップし、星野たちも手が付けられない状態に…。
 
 
捜査はするもののほぼ犯人を丸山公安官と決めつけて捜査を行う所轄署の刑事たちと、丸山公安官の無実を証明するために捜査をする榊たち公安官。この対立構造がドラマ性をより強いものとし、そこに丸山公安官の逃避行が加わることで3者が事件捜査に絡み合い、競争するような形で捜査が進展していくさまが、観る者を飽きさせません
 
 
犯人側も一筋縄では行かず、射殺された置き引き犯の遺した大金を手に入れるため、騙しあいや捜査攪乱を行う始末。さて、この事件の本当の犯人は誰か?大金の行方はどうなるのか?この点は、観る人ぜひご自身で確認していただきたいですね
 
 
最後は疑いも晴れ、刑事たちの謝罪に対して特に声を荒げることもなく業務に戻る丸山公安官。さすが榊が認めるだけある…と言えるのかな?
 
 
ゲスト出演者としては、当時からスターとして名を馳せていたにしきのあきらさんが丸山公安官役に。また犯人役の1人として、任侠ものや特撮作品への出演が目立つ友金敏雄さんが重要な役回りを演じています。
 
 
 
 
 
39話「女子大生探偵旅行」
1980225日放送
主な登場列車:新幹線「ひかり」号、伊予鉄道モハ1000
主な登場駅他:東京駅、新大阪駅、広島駅、広島港、松山港伊予鉄道道後温泉駅

「小沢くん。私たち、いつまでも友達よ。いいわね?」
 
 
STORY:広島在住の女子大生3人組:リツコ・スズエ・タマミと、ひょんなことから広島まで「ひかり」号に同乗することになった榊。その「ひかり」号車内で強盗事件が発生し、スズエの姿が消えた!強盗事件の裏には拳銃密売が絡んでおり、スズエはそれを目撃したため誘拐されたようだ。榊たちの捜査と首を突っ込むリツコの証言により、事件の舞台は広島から松山へ。そして、スズエと犯人グループをつなぐ意外な接点は―!
 
 
今回と次回の第40話は、広島市を中心とした遠征ロケに。結果的にはこれが『鉄道公安官』最後の遠征ロケになりました。今回はそれにプラスして松山市にも足を延ばしていますが、あくまでもそこでの目的は聞き込みや犯人の追跡のため松山駅などの国鉄国鉄道管理局関連のものは一切登場しませんでした(その代わり、伊予鉄道はチラッと登場している)
 
 
大学ではよくある長い春休みを利用し、東京に旅行に来ていたリツコたち広島の女子大生3人組。そのおてんばっぷりは榊もドン引きするくらいで、特にリツコは驚くべき行動力で結果的に榊の捜査について回ることになります。サブタイトルは「女子大生探偵旅行」ですが、東京から広島へ戻るリツコたちからしてみればむしろ旅行ではなくその帰り道という感じ。まあ、そこら辺は気にしないことにしよう…。
 
 
拳銃密輸業者から拳銃を強奪した犯人の1人は、じつはスズエの高校時代の同級生:小沢。今回は犯人側のドラマも丁寧に描かれており、おびえつつも高校時代と同じようにふるまおうとするスズエと、非情になりきれない小沢が、物悲しさを演出しています
 
 
遠征ロケでは定番である、特定のホテルの登場。しかし今回は「なぜ犯人がそのホテルの一室をわざわざ選んだのか?」ということに理由付けを行っているため、そのホテルが舞台になることへの違和感を和らげることに成功しています。まあ、とはいえタイアップ先のホテルがそこに決まってから考えだしたんだろうけど…。
 
 
負傷して病院に搬送されることになるも、その後は罪の償いが待っているであろう小沢。しかしそんな彼に対し「いつまでも友達だ」とスズエが声掛けをして事件が終わるというのが、なんとも“救い”があるエンドになっていると感じます。
 
 
ゲスト出演者は、事件に首を突っ込みたがるリツコ役として、『噂の刑事トミーとマツ』で石立鉄男さんと共演し今や国立市議も務める石井めぐみさんが快演。また誘拐されるスズエ役として、7080年代にかけて刑事ドラマへのゲスト出演が多かった竹井みどりさんも出演されています。





今回はここまで。次回は、第40~42話(終)をご紹介予定です。








今日の動画紹介◎


今日ご紹介するのは、1999年放送の救急戦隊ゴーゴーファイブ』挿入歌「流星合体!ビクトリーマーズ」です。


ゴーゴーファイブ4機目のロボとなり、地上・宇宙空間共にマルチな活躍ができるようになったビクトリーマーズのテーマソング。個人的に、リアルタイムで観たこともあって「スーパー戦隊シリーズ」で好きなロボットの1つです。


当時発売されたDX超合金は、確か銀メッキやダイキャストがふんだんに使われていた仕様に。ほかのロボに比べて変形させにくかったことが今でも鮮明に思い出せますね。







 
 
 
 
 
 
 
 
それではまた次回、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
 
 
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