お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機界戦隊ゼンカイジャー』第37カイ ちょっとした感想

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やっぱり捨てたくない大切なもの

 

 

 

番組は変わって、『機界戦隊ゼンカイジャー』です。

 

皆、そういうのあるんすね。好きだし、大事だけど、自信なくて「わあーっ!」ってなるもの。今回は、マジーヌとフリントが主役のヒロイン回。あらゆるゴミを操れるという、ギャグにしかならなさそうなダイコンワルドの存在とその能力から、ゲストキャラクター:由椰の秘密と気づきという、ちょっぴりハードなドラマを生み出していたのは、まさに驚異的だったと言えるでしょう。

 

また、ステイシーがらみのことでも、じょじょに不穏な空気が。ボッコワウスやゲゲの会話から察するに、彼には悲惨な未来が待ってそうな気がしないでもないですが…はてさて、どうなるのでしょうか。

 

なお、前回(第36カイ)の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

また、同日放送の『仮面ライダーバイス』の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

ジーヌが、とある少女:由椰と歩いているところを目撃した介人たち。その理由が人形探しであることを知った直後、突然ダイコンワルドが出現し予想外の暴れ方をします。ブルーンがゴミまみれになり戦闘不能になる中、さらにステイシーザーも現れ、ゼンカイザー/介人たちはダイコンワルドを取り逃がしカラフルにそのまま戻ってくるハメに。そこで、彼らはダイコンワルドとその能力の関係性について考えるのでした。本作におけるワルドの初登場シーンの大半が、それまでのドラマを無視したかなり力技な展開になっているのは周知の事実ですが(ほめてます)、今回もそのムチャクチャさは斜め上の方向へ。いきなり「ダイコン」を連呼するダイコンワルドが現れたかと思いきや、街の人々に次々と大根おろしをぶっかけ、それに反応するかのようにゴミだのなんだのが意思を持って攻撃を仕掛けてきます。今までは、そのワルドの名前から大体能力か特徴が予想できたのでマシでしたが、今回は本当に意味不明。一応「大根は捨てるところがない」野菜=捨てられたものを操れるみたいな説明があったけど、そうなのか…いや、そうなのか?ちなみに、カラフルのシーンでは、大根の葉っぱの調理法として大根菜飯が紹介。個人的には、これよりも油炒めする方が好きですね(どうでもいい情報)。

 

引き続きダイコンワルドが街で暴れまわる中、ゴミをまき散らすという危険な行動に出た由椰。マジーヌはそのことを心配しますが、フリントは由椰が隠していた人形の真実に気づいていました。彼女の正直な話を聞いた後、フリントは自分の思い出話を語り、マジーヌとともに人形を何とか見つけ出すことで団結。同じ頃、介人たちはついにダイコンワルドを発見しましたが、ハカイザーの介入により厄介な戦闘へともつれ込んでいました。ダイコンワルドの悪事(?)が予想外の展開すぎて引き続き笑えますが、ここから同時並行で描かれるのが、由椰の人形をめぐるお話。「失くしてしまった」と最初言っていた彼女でしたが、実際は不出来なのを友だちに見られたくないため、道中に捨ててしまっていました。「一度捨てたものをなぜ再び探すのか」という理由は語られてはいませんでしたが、この後のお話の流れから考えるに、由椰にとってそれが「自信はないけれども大好きで大事なものだから」ということに他ならないでしょう。フリントの思い出話を混ぜ込むことで、彼女のキャラクターを深掘りをする展開も兼ねており、中盤のこのドラマパートは非常に巧みだなと感じました。そして、マジーヌたちがこうしている間にも、ダイコンワルドの悪事は続行。介人たちはとうとうダイコンワルドを見つけますが、ハカイザーの介入もあり、なかなか倒せないでいました。ダイコンワルド自体はそこまで強くないものの、周りに出張ってくるハカイザーが厄介。しかも、マジーヌ&ブルーン不在という状況下でしたから、この時のゼンカイザーたちは非常にキツそうでしたね。

 

ジーヌたちの思惑通り、由椰の人形は彼女のもとに出現。間一髪のところでそれを拘束し、その間にスーパーゼンカイザーがなんとかダイコンワルドを撃破。ゴミ騒動は一応の終わりを迎えます。続いてダイダイコンワルドが現れますが、これには戦線復帰したブルーンも混じったゼンリョクゼンカイオーで応戦。トンチキな攻撃にはトンチキな攻撃でお返しをし、なんとか撃破にこぎつけるのでした。由椰のもとに現れた人形は、他のゴミと同じく明確な敵意を持っており、なんと包丁を持って背後から接近。マジーヌたちの気づきがなければ、危ないところでした。包丁は明らかに作りものだし、人形の声も可愛い感じですが、なんというかこういう「ありそうな感じ」で作られているのが、逆にホラー感を増幅させている印象。『怪奇大作戦』の「青い血の女」をなんとなく思い出しました。結局人形は、ダイコンワルドが倒されたことにより元通りになるけど、最後まで由椰のことを許したり感謝したりって描写がないのが、これまたゾクッとさせますね。たまたまなのかもしれないけど、強い演出の意図を感じるなぁ…。こうした一方で、ゼンカイザーたちはよみがえったクダックたちと応戦。しかしここはマジレンジャーの力を使って一掃し、さらにゼンリョクゼンカイキャノンでダイコンワルドを撃破します。ジュランとガオーンにくっつけられた大根おろしのせいで、復活したクダイター。これはマジレンジャーの魔法の力でパワーアップしたことで成仏させて撃破…というギャグ的な倒し方をしています。リアタイ時は笑って観てたけど、これってクダックたちはトジテンドから見たら道具に過ぎないってことの表れですよね。当たり前っちゃあそうなんだけど…地味にエグい演出を突っ込んできたなぁ。そしてラストは、ゼンリョクゼンカイオーのバトルが。ルパンレンジャーの力で何とか倒してたけど、まああれはオリジナルでもあんな感じの能力だったし、全然違和感ありませんでしたね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こトジテンドのせいで、文字通り盆と正月が同時にやって来た!死んだはずのご先祖さまが現れて大パニックになる中、ステイシーが出会ったのは、忘れられない自分の母親で…。

 

次回も今回に似てギャグテイストがかなり強そう。でも、ステイシーの描写から見るに、ギャグ回に見せかけたそこそこハードなお話になりそうな気がするなぁ。

 

 

 

 

 

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『仮面ライダーリバイス』第12話 ちょっとした感想

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胸に眠る悪魔とヒーローを揺り起こせ!

 

 

 

自分の弱さを受け入れた私は、無敵よ!今回の『仮面ライダーバイス』は、仮面ライダージャンヌの初登場回。前回、自分の弱さにうちひしがれたさくらが、その弱さそのものを飲み込み、1人の戦士として立ち上がるさまが描かれました。

 

後半の戦闘をジャンヌに割かなければならないという事情があったこともあり、さくらの成長&立ち上がり描写はかなりコンパクト。ですが、ちゃんと必要な過程はきちんと挿入されており、構成が上手いなと感じました。それにしても、天彦医師と決着がつかなかったのは、ちょっと意外でしたね。

 

なお、前回(第11話)の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

前回、変身を試みるも失敗したさくら。彼女はリバイ/一輝によって救われますが、リバイ自身は負傷。幸い大事には至らず、プラナリア・デッドマン フェーズ2もなんとか倒されますが、この戦いはさくらに大きな禍根を残す結果となりました。アギレラの執拗な誘いが迫る中、彼女の悩みはさらに深まって…。リバイは前回の終盤こそ一瞬無反応でしたが、そこまで大きなケガではなかった様子。その後立ち上がり、プラナリア・デッドマン フェーズ2を倒します。リバイ/一輝に何もなくてよかったよかった…と言いたいところですが、それによりさらに無力感にさいなまれ、立場が悪くなるのがさくら。大二から詰められ、アギレラには付きまとわれ、その迷いはどんどん深まっていきます。大二の指摘は、言い方はキツいものの真っ当なもの。ほとんど言い返すことができなかったさくらの様子から、彼女の悔しさがにじみ出ているように感じましたね。そして、この後展開されるのが、さくらとアギレラのやり取り。ここで初めて、部分的にアギレラの生い立ちが語られることになります。「物心ついたときからデッドマンズにいた」というアギレラ。そうなると、彼女の両親や出生が気になってきます。ここら辺は、おいおいまた語られていくことになるのでしょう。

 

食事も喉を通らなくなり、一輝以外の家族からも、その様子を心配がられてしまうようになったさくら。思い出のジャングルジムに上って考えていた彼女は、一輝のある発言に、1つの気づきを得ます。その後、街には天彦医師に唆された聖子が、またもデッドマン化。戦闘中にデモンズ/ヒロミが突然昏倒してしまったこともあり、リバイたちは事態の収拾に手一杯になり苦戦を強いられます。悩みが深まり、いつのまにかさくらの足は、思い出のジャングルジムへ。そこへ一輝も駆け付け、重要なアドバイスをして去っていきます。中途半端な強さは不要だと言う一方で、強がることは強さではないと説く一輝。ちょっとセリフとしても考え方としてもできすぎな感じがありますが、彼の子のアドバイスは、さくらに気付きを与えます。この直後いきなり彼女は特訓シーンに入ってしまいますが、欲を言えば、「この間に一輝の言葉について深く考える描写も入っていれば、もっとこのアドバイスが印象深いものになっていただろうなぁ」と思ったり思わなかったり。尺の都合上入れられなかったんだろうなぁ…。これと同じ頃、聖子は再びプラナリア・デッドマン フェーズ2となり市街地に出現。大量のギフジュニアが出現したこともあり、一輝たちはその収拾で手一杯になります。ここで気になるのが、デモンズ/ヒロミの様子。バッタバイスタンプを使おうとした直後身体に異変が生じ、変身が強制解除されてしまいます。バッタバイスタンプの力が単に強すぎただけなのか、それともヒロミの身体に何らかの限界がきているのか―どっちだ?

 

特訓の末自分の弱さを受け入れたさくらは、リバイたちの前に登場。その眼前で、堂々と仮面ライダージャンヌへと変身します。変身に伴い出現する悪魔:ラブコフが無防備状態になるという難点があるものの、ジャンヌはさくら自身の身体能力も組み合わさることで驚異的な強さを発揮。ギフジュニアを瞬く間に一掃し、プラナリア・デッドマン フェーズ2を倒して今度こそ聖子を救います。こうして、五十嵐家の兄弟たち全員が、仮面ライダーとなるのでした。終盤で満を持して登場、仮面ライダージャンヌ!そのスーツデザイン自体が身軽さを感じさせることもあり、徒手空拳のアクションが非常にカッコよく決まっていました。それでいて豪快な技をちょくちょく決めてくるんだから、もうGoodだよなぁ!そんなジャンヌにも1つだけ難点があり、変身に伴い出現するラブコフが無防備状態になる点。今回はバイスがその守りに当たり、なんとか事なきを得るのでした。ラブコフは、誰がどう見ても『カブタック』に登場するコブランダーに酷似したキャラクター。「なんで変身したと同時に悪魔が出てくるんだ?」って一瞬思っちゃったけど、そういやリバイ&バイスもそうだったよ。デモンズといいライズといい、彼らは変身時に悪魔が出てこないから(ヒロミの悪魔は第1話で倒されてるし)、逆に違和感覚えちゃったな。それにしてもこのラブコフ、本当にただの可愛い悪魔ってだけなのかな。な~んか裏の顔がありそうな気がするけど…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燃料補給のため、地上に降下したスカイベース。しかし、それをデッドマンズが狙わないはずがなかった。襲撃を受けるフェニックス!手薄となる部隊を、五十嵐一家がバックアップする!そして、一輝は新たな力を手に入れることになり―!

 

次回は、リバイの強化形態であるバリットレックスゲノムの初登場回。「もう強化フォーム登場かぁ」って思ったけど、次回は第13話だから1クール最終回でもあるんですよね。まあ、ある意味当たり前か。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

…というワケで、記事は「『機界戦隊ゼンカイジャー』第37カイ ちょっとした感想」に続きます。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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『ウルトラマントリガー』第19話 ちょっとした感想

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もはやそういうプレイと化したカルミラの戦闘

 

 

 

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お父様は私に話してくれた。「人は誰でも光になれる」って。信じて、お父様の光を!今回の『ウルトラマントリガー』は、キリエロイドとの対決回。宇宙線モルフェウスRにより闇の三巨人たちがひと騒動起こしてそれにトリガーが翻弄され、終盤になっていよいよキリエロイドが登場。大ピンチのトリガーを、シズマ会長たちの光が生み出したティガが華麗に救うというドラマが描かれました。

 

ティガの登場展開は「まあこれでもいいかな」という感じでしたが、せっかく『ティガ』からキリエロイドを引っ張り出してきているにもかかわらず、それをドラマ内で生かしきれていなかったのが非常に残念。闇の三巨人の小競り合いに、あまりにも時間をかけすぎていた印象でした。結局、キリエロイドが『トリガー』の世界に来た理由も、消化不良だったよなぁ。

 

なお、前回(第18話)の感想記事は、↓コチラです

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

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前回から暗躍していたキリエロイドにより、闇の三巨人がさらに異常をきたし、さらにはユナを自分たちの“救世主”にしようとしたり、それが無理だとわかれば暴れだしたりと、お話の中に詰め込まれた要素はそこそこ多く、キリエロイドらしいやり口が描かれていた今回。しかし、それらの配分がかなりアンバランスで、せっかく詰め込んだ要素を殺してしまっている感が否めませんでした。前回の構成は良かったのに、なんで今回は…。やっぱり、闇の三巨人のシーンが長すぎるよなぁ。

 

前回、ユナの気づきをきっかけに目を覚まし、ゴルバーⅡを破ったGUTS-SELECT。その後の調査とシズマ会長の助言により、全ての原因は何者かによって宇宙から発せられた宇宙線モルフェウスRが原因だと判明します。一方、カルミラたち闇の三巨人は未だにその宇宙線の影響から立ち直りきれておらず、内輪揉めを始めてしまうことに…。前回の、ユナを除くGUTS-SELECTに異変をもたらした原因は、宇宙線モルフェウスR。「モルフェウス○」というネーミングは、『ティガ』以降ちょくちょく出てきますが、『トリガー』でも登場しました。このような宇宙線の存在にいち早く言及していたのが、シズマ会長。久しぶり&唐突な登場だったので、「もしかしてキリエル人の変装か?」と疑っちゃいましたが、そんなことはありませんでした。これだけスパッと言い当ててたのは、もちろんTPUに調べさせていたんだろうなというのもありますが、もといた『ティガ』の世界での知識もあったからなんだろうなぁ。このように、GUTS-SELECTが早めに原因を特定し立ち直っていたのに対し、まだグズグズしていたのが闇の三巨人たち。モルフェウスRの影響が薄れつつあることは、彼女たち自身も自覚していましたが、それに乗じたダーゴンを除く各人の思惑が交錯し、内輪揉めへと発展していきます。皆正気を取り戻しつつあるのに、それを各々が利用することで見えてくる別の狂気。この構図はなかなか面白いですよ。

 

内輪揉めがエスカレートした闇の三巨人は、そのまま市街地で大暴れ。GUTS-SELECTも対応に追われ、ケンゴもトリガーに変身して介入します。一方、この直前に謎の男を目撃したユナは、彼を追跡。得体の知れぬその男と対峙した直後、トリガーたちの戦闘が、彼女のすぐ近くまで迫っていました。中盤は、市街地での闇の三巨人たちの争いと、それを止めようとするトリガーがドラマの中心。闇の三巨人との戦闘時間を確保する&このあとのVSキリエロイド戦でグリッタートリガーエタニティを使えないようにするためか、トリガーとGUTS-SELECTの苦戦するシーンが長くとられていました。グリッタートリガーエタニティ初登場時は闇の三巨人を圧倒してたし、ナースデッセイ号バトルモードも今までかなり強めに描かれていたから、今回の戦闘シーンはムリヤリトリガーたちを苦戦させてる感が否めなかったなぁ。そんなトリガーたちの一方で、ただ一人謎の男を追跡していたのはユナ。彼女はビルの一角へその男を追い詰めますが、男は突然救世主の話を始めるのでした。男の正体はキリエル人。彼が『トリガー』の世界に来た理由は、おそらく“救世主”探しだったのでしょうが、それ以上深く触れられることはありませんでした。今までは(『ティガ』等で)「自分たちこそが救世主になり得る」とかなんとか言ってたクセに、えらい方向転換してるなぁ。何があったんだろ…?

 

ユナは自らの意思でユザレの力を覚醒させ、トリガーを救うことに成功。しかし、謎の男はそのさまに呆れ、とうとうキリエロイドとなって市街地に出現します。エネルギー切れ寸前で再び窮地に立たされるトリガーでしたが、ここでユナ、そして駆けつけていたシズマ会長の光が奇跡を起こしてティガを召喚。2人の光の巨人の猛攻の前に、キリエロイドはあっという間に倒されるのでした。ケンゴ=トリガーを救いたい、その一心とシズマ会長の登場により、ユナのユザレとしての力が完全に覚醒。それを目の当たりにした闇の三巨人たちは、突然争いをやめ撤収していきます。「なんでここで撤収?」と思ったけど、そういえば闇の三巨人たち、ユザレの覚醒も目的の1つだったね。それを目の前で見届けたし、グリッターブレードの攻撃で弱っていたこともあったから、ここで退いたのでしょう。これでようやく戦闘も終わり…かと思いきや、続いて現れたのはキリエロイド。エネルギー切れ寸前のトリガーは大苦戦を強いられますが、それを救い、ともに倒したのはティガでした。シズマ会長がユナの姿を見て、そして自身と彼女の中にある光を信じ結集させたことで、『トリガー』の世界にウルトラマンティガが堂々登場!流れとしては十分アリでGoodでしたが、「人は誰でも光になれるんだ」というワードを若干曲解しているとも受け取れる展開だったのはちょっと気になりました。あの言葉は、少なくとも「誰でも光を信じればティガになれる」という意味じゃないと思うんだけどなぁ。

 

 

 

◎特撮面

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闇の三巨人との戦闘では泥臭さとミニチュア破壊、キリエロイドとの戦闘ではティガ登場による連携攻撃と、それぞれの戦闘において違った見どころがガツンと用意されていた今回。ドラマパートは若干アレでしたが、特撮・戦闘面は前回に続き力の入った見ごたえ十分なものに仕上がっていましたね。トリガーもカッコいいけど、やっぱり…ティガの方がレジェンド的なカッコよさがあるよねぇ。

 

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闇の三巨人が市街地に出現!ダーゴンの制止もまるで聞かずに内輪揉めをするカルミラとヒュドラムは、周りの被害など全く気にせずに、暴れまくります。闇の三巨人の戦闘前半戦は、土埃とチップによる演出が印象的。大量にこれらを使用し巻き上がらせることで、その戦闘の激しさとドロドロした感じをうまく表現していました。あと、カルミラたちが市街地に落ちてきた直後、ビルの隙間から2人が見える描写。なんだか、平成三部作でよく見た構図な気がしましたね。もしかして、これも狙って挿入しているのか?

 

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闇の三巨人の争いを止めるべく、ケンゴはトリガーに変身。しかし、彼らは止まるどころかさらにエスカレートし、特にカルミラは、尋常じゃない憎悪をぶつけるようにトリガーに攻撃を仕掛けてきます。グリッタートリガーエタニティの力でも苦戦するトリガーでしたが、ユナの力で形勢をひっくり返し、なんとか闇の三巨人を撤退に追い込むのでした。前半とは打って変わって、闇の三巨人との戦闘の後半では、ミニチュア破壊が印象的に。特に、トリガーとカルミラの戦闘におけるビル破壊描写は、唸ってしまうほどの(興味深いという意味で)面白い出来でした。市街地で引きずり回すかのように、トリガーの頭をビルにたたきつけるカルミラ。彼女の並々ならぬ憎悪を感じるとともに「こういうミニチュア破壊の見せ方もありだなぁ」と感じました。

 

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ようやく闇の三巨人を退けたトリガーの前に出現したのは、なんとキリエロイド。ただでさえ厄介な敵なうえに、エネルギー切れ寸前のトリガーは、ほとんど抵抗できずまたもピンチに陥ります。その時、シズマ会長たちの光によってティガが出現。トリガーと初対面とは思えぬ絶妙な連携攻撃を見せ、最後はダブルのゼペリオン光線でフィニッシュするのでした。後半でようやくキリエロイドが登場。しかし、それよりも視聴者の関心をさらっていったのは、ティガの登場でした。OPクレジットでティガの名前があったから「まさか」と思ったけど、本当に登場して、しかもトリガーと共闘してくれるとはなぁ~。おまけにタイプチェンジもすべて披露して、アクションとCG合成をミックスした縦横無尽な戦いっぷりを見せてくれたので、本当にこの戦闘シーンの出来は満足でしたね。でもさ、キリエロイドに翼生やすんだったらさ、どうせならキリエロイドⅡのスーツ使えばよかったのにね。ウルサマ2021で展示してたからスーツはあるはずだし、ちょっと色違いにしてネーミングも「キリエロイドⅢ」とかにすれば、「これはこれでいいじゃん」って感じになってたと思うんだけどなぁ。

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グリッタートリガーエタニティ登場前後から、『トリガー』に登場する敵はいっそう多様化することになった。トリガーダーク、アブソリューティアン、そして闇の三巨人の引き連れてきた怪獣―。『トリガー』の物語終盤を迎える前に、今一度デバンとともにそれらを振り返ってみよう!

 

次回は、『トリガー』が来年1月放送終了になったことに伴う、日程調整も兼ねた総集編。まさか、またまたデバンチャンネルが帰ってくるとはね…。でも、年末年始の放送休止とかを加味すると、これが最後のデバンチャンネルになるのかな。

 

↓特別総集編3も、スマイルスマイル!

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『機動戦士ガンダムΖΖ』ちょっとした感想 ΖΖ-13(第37~39話)

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今回は、機動戦士ガンダムΖΖ』の感想記事第13回目です。

 

発進せよ、ネェル・アーガマ今まで戦艦アーガマ内でも第一線で戦線に立ち、その存在感も回を追うごとに増しまくっていたガンダム・チーム。そんな彼らも、とうとう今回ご紹介の3話でネェル・アーガマという自分たちの艦を持ち、独自行動をとっていくことになります。そんな彼らを試すように、物語は引き続き少しハードな展開が連続。ジュドーたちの戦いと成長は、まだまだ続いていきます。

 

なお、前回(第34~36話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第37話「ネェル・アーガマ

1986年11月15日放送
登場した敵他:エンドラⅡ、リゲルグアイザック、ズサ

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「総員、持ち場につけ!」「ついてる!」「ネェル・アーガマ、発進!!」


STORY:ハマーンが宇宙に飛び立ったことで、俺たちの戦場は再び宇宙になった。シャトルラビアンローズに到着した俺たちを待っていたのは、エマリーたちと、新造戦艦:ネェル・アーガマ!でも、メッチャーたちは俺たちが子供だからって、ネェル・アーガマには乗せないって言うんだ。ここまで戦ってきたのに、そりゃないだろ!そんな時、マシュマーのズサ隊やリゲルグが襲ってきた。こうなりゃやるしかねぇ。ネェル・アーガマ発進!俺たちの力、見せてやろうぜ!


サブタイトル通り、ジュドーたちの新たなる戦艦:ネェル・アーガマのデビュー回。それだけでなく、マシュマーやエマリーたちなど初期に登場したメンバーたちの再登場、そして宇宙空間でのΖΖガンダムリゲルグの一騎打ちなども描かれており、これまたお話面・戦闘面ともにかなり面白い一編になっていました。最近はジュドーたち側が複数のモビルスーツを一度に相手することが多かったので、モビルスーツうしの1対1のバトルは新鮮。そしてその中で、きちんと両者の駆け引きが描かれていたのが、さらに面白さを加速させていました。


コロニー落としを成功させたハマーンは、シャトルで宇宙へ帰還。それをキャッチしたジュドーたちもまた、宇宙へ向かうことになります。多くの人々に見守られながら、彼らはついに宇宙へ。たどり着いたラビアンローズでは、エマリー・ミリィ・メッチャーといった面々と、新造戦艦ネェル・アーガマが待っていました。ネェル・アーガマの最新設備を目の当たりにし、興奮気味のジュドーたちでしたが…。ハマーンの行動をきっかけに、宇宙へ戻ることになったジュドーたち。戦艦アーガマは大気圏突入時にすでにその脱出能力を失っていたためカラバに譲渡し、本人たちはシャトルラビアンローズへと向かいます。『Ζ』の頃からエゥーゴを支えてきた戦艦アーガマとも、ここでついにお別れ。しょっちゅうボロボロになってたイメージだけど、やっぱりいざ別れるとなると寂しいですね…。ちなみに、ジュドーたちが宇宙へ飛び立つこのシーンでは、彼らの姿を見守る人々の姿も描写。グラスゴーでは生き延びたカミーユとファが、ダカールではセイラとリィナが、飛んでいくジュドーたちのシャトルを見つめていました。このシーンにより、リィナが生存していたことが判明。第28話で生死不明になってたけど、セイラに助けられたのでしょうね。とりあえず、生きててよかったよ!こうしたシーンを挟み、ジュドーたちはついに宇宙へ。地球軌道で待機していたラビアンローズに合流します。そこで待っていたのは、エマリー・ミリィ・メッチャーといった、序盤で出会ったメンバーたちと、戦艦アーガマをベースに新造されたネェル・アーガマでした。「アーガマに近い」という意味の名を持つネェル・アーガマは、その名の通りアーガマに酷似した戦艦。見た目は戦艦アーガマホワイトベース主翼を取り付けたような見た目をしていますが、内部にはあらゆる最新機器が搭載されていました。艦橋に入るやいなや、無我夢中で動かしまくるジュドーたち。彼らのここでの座る位置が、のちにネェル・アーガマの基本陣形になっているのが面白いです。


ネェル・アーガマの設備に目を輝かせるジュドーたちのもとへ、やってきた兵士たち。彼らの発言に怒りを覚えるジュドーでしたが、ミリィのはからいにより、その場をしのぎます。その後、ネェル・アーガマの艦長室を通りがかった彼らは、ブライトとメッチャーの会話を盗み聞き。その内容に再びいかったジュドーたちは、声を上げて抗議します。メッチャーがたじろぐ中、敵の接近を知らせるサイレンが鳴動。その正体はエンドラⅡであり、中に乗っていたのはイリア・パゾムとあのマシュマーでした。ネェル・アーガマに乗艦予定の兵士たちは、なぜかジュドーたちにかなり冷淡。それもそのはず、エゥーゴの本部の意向により、ネェル・アーガマはブライトら大人の兵士たちのみが乗艦し、ジュドーたち子供は降ろされる予定になっていたからでした。ハマーンにサイド3を割譲すれば戦争は早期に収束することや、兵士たちの訓練のメドも立ったため、ジュドーたちは用済みだとしたエゥーゴの本部。なんだよ、考え方が地球連邦軍と大差ないじゃないか!それをメッチャーから伝えられたブライト、そして盗み聞きしていたジュドーたちは激怒。メッチャーの論理を言いくるめますが、そんな中サイレンが鳴り響きます。メッチャーの発言に対し、「結局エゥーゴ地球連邦軍を止められなかったんだ」などと言い、彼の主張に真っ向から反発するジュドーたち。言っていることは事実であるため、メッチャーもこれには黙り込むしかありませんでした。ジュドーたちがこうして積極的に反論するシーンは、ちょっとスカッとしましたね。このようなジュドーたちの会話を遮った、サイレンのもととなる敵の正体。それは、エンドラⅡに乗るマシュマーたちでした。度重なる作戦失敗で一度姿を消したマシュマーですが、今回から戦線復帰。見た目と性格はあまり変わっていないように見えますが…はてさて。


マシュマーはズサ隊を放ち、ラビアンローズネェル・アーガマを攻撃。ジュドーたちはすぐにこれに応戦します。ジュドーたちの動きを見たブライトは、わざとその指揮をビーチャに任せ、自身は艦内の巡回へ。そこで小競り合いをする兵士たちとシンタ・クムを目撃しますが、その際戦闘の衝撃でハッチが開いてしまい、彼らが宇宙空間へ放り出されてしまいます。一方、ズサ隊が一度撤退するのを確認したイリアは、リゲルグに乗って出撃。これにはジュドーΖΖガンダムに乗って応戦しますが…。マシュマーは第1陣としてズサ隊を派遣。ミサイル総攻撃でネェル・アーガマを落とそうとしますが、この程度で屈するジュドーたちではありませんでした。このネェル・アーガマのシーンでは、Aパート前半でのノリをそのままに、ジュドーたちが各配置につき、不完全ながらも連携を取って攻撃を行うさまが描写。彼らの動きっぷりを見たブライトは、艦長席に座っていたビーチャにその指揮権を預け、自らは艦内の巡回に向かいます。ジュドーたちがブライトなしでも十分戦えることがわかると同時に、今回の終盤の展開にもつながっていくシーン。「ビーチャが艦長代理ってどうなの?」って思ったけど、意外に上手く指揮してましたね。この後、艦内を回るブライトは、シンタやクムと小競り合いをする兵士たちを発見。不満を述べる彼らを叱りますが、その時攻撃の影響で付近のハッチが開き、彼らは宇宙へ放り出されてしまいます。リゲルグが登場しジュドーΖΖガンダムが応戦する中、ブライトは1人ランチに乗って救出に向かうのでした。命令されたとはいえ、ジュドーたちが艦橋で指揮を執り、自分たちが砲座で対空砲火を担当するのが不満そうな兵士たち。言いたいことはわからんでもないけど、コイツら文句言ってばっかりだな!彼らはジュドーたちを子供扱いしていますが、この戦闘においては不平不満ばかり述べる彼らの方がより子供じみているのがちょっと面白いです。そんな彼らは、ハッチが壊れたことで宇宙空間に放り出されるハメに。その攻撃を加えたのは、イリアの乗るリゲルグでした。リゲルグは、キュベレイの身体にゲルググの頭を取り付けたようなモビルスーツ。若干パチモン感がするモビルスーツですが、その強さは本物でした。


リゲルグと対峙するΖΖガンダムでしたが、その予想をはるかに超える高機動性を前に、想像以上に苦戦。しかし、彼らが触れ合うたびに発生する共振現象が、ジュドーの危機を何度も救います。このままでは相手のペースに飲まれると考えたジュドーは、ΖΖガンダムの機体自体を囮にする作戦を敢行し、リゲルグにダメージを与えることに成功。エルのガンダムMk-Ⅱによる援護もあり、リゲルグを撤退に追い込みます。こうして戦闘は終わり、ネェル・アーガマラビアンローズが一緒にいては敵に狙われる一方だと考えたジュドーたちは、ブライトたちをラビアンローズに残し、出航。ブライトはそんな彼らを温かく見守るのでした。リゲルグの機動性はΖΖガンダムを圧倒しており、それだけでΖΖガンダムを翻弄。一気にそれを窮地に追い込みますが、機体に触れるたびに起こるニュータイプうしの共振現象が、とどめの一撃を何度も邪魔していました。ジュドーとイリアの間に起こる共振現象。ということは、イリアもまたニュータイプなのか?今回の描写だけでは、それを感じられるようなところはなかったけど…。こうした事態を経て、ジュドーは戦いの流れを自分の方に持ってくることを画策。ΖΖガンダムの機体自体を囮にし、相手が油断したスキを突いてコアファイターで一気に勝負をかけるという作戦に出ます。この一連のシーンでは、ジュドーとイリアの駆け引きが面白い。モビルスーツどうし1対1のバトルになっていることで、お互いの息づかいや思考が細かく描写され、戦闘の緊迫感を演出してくれています。そして、この戦いの結果は、ジュドーの辛勝。ネェル・アーガマに帰投した彼は、ビーチャたちとともにネェル・アーガマを動かし、ラビアンローズから飛び立っていくのでした。明るいノリで出航準備を行い、旅立つネェル・アーガマ。この時の和気藹々とした雰囲気、よかったですね。

 

 

 

第38話「鉄壁、ジャムル・フィン」

1986年11月22日放送
登場した敵他:エンドラⅡ、ジャムル・フィン、シュツルム・ディアスリゲルグ

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「自分の船を守ってこそ艦長でしょ?先頭に立って船を守ってみせない限り、誰もあなたを艦長とは認めないわ!」


STORY:ネオ・ジオンのお膝元:サイド3に乗り込む俺たちだけど、ビーチャは艦長になって調子乗ってるし、エマリーはブライトにお熱で、士気はガタガタなんだ。そんな時にエマリーが信号弾なんか打ち上げるから、敵が来ちゃった!モビルアーマー:ジャムル・フィン!?なんて強さなんだ!一度はジュドーの活躍で撤退して敵だけど、さらに戦力を増強して攻めてきた。ジャムル・フィンを打ち破る秘策…。それは、ジュドーとビーチャのコンビネーションだ!


サブタイトル通り、ジャムル・フィンが前面に登場し、まだフォーメーションが固まりきっていないジュドーたちを苦しめる単発回。しかしその内容は、そんなジャムル・フィンの脅威よりも、ビーチャとエマリーの成長、そしてネオ・ジオン側でうごめく勢力争い(というべきか?)の方に重点が置かれていました。また今回は、ジュドーニュータイプとしての能力を受け入れたのか、その力を自ら進んで使う描写が散見。戦いの役に立ったからいいけど、君…そんなキャラだったっけ?


ネェル・アーガマと別れたものの、物資補給のために引き続きそれを追い続けるラビアンローズグラナダに寄港したのち、ブライトは別行動となり、エマリーとミリィがその中心となります。が、エマリーは隙あらばブライトのことばかり考えており、挙句の果てには敵がいないと踏んで堂々と信号弾を打ち上げてしまう始末。しかしそれは、偶然付近を航行していたネオ・ジオンモビルアーマー:ジャムル・フィン3機を引き寄せることになり、ラビアンローズは瞬く間にピンチに陥るのでした。Aパート前半で描かれるのは、ネェル・アーガマラビアンローズのガタガタっぷり。ネェル・アーガマの方はビーチャが艦長になったことで調子に乗っている程度なので可愛いものですが、ラビアンローズではブライトが離れたことでますますエマリーが彼のことばかり考えるようになってしまい、とても単独で指揮をとれるような状況ではなくなってしまいます。作戦中だろうが何だろうが、占いの小型端末を取り出し、隙あらば自分とブライトの恋路を占っている始末。いや、エマリーがブライトのことを好きになっているのは以前からの描写でよくわかるけどさ、ここまでやるようになったらもう軍人としてはダメでしょ…。そんなエマリーのことを時には注意し、全面的にバックアップしていたのがミリィ。しかし、彼女のそんな注意等も聞かず、エマリーは勝手に信号弾を射出。彼女は周囲に敵がいないから大丈夫だとしていましたが、実際にはジャムル・フィン3機が航行しており、信号弾はネェル・アーガマではなくそれを引き寄せる結果になるのでした。いくら周りに敵がいないからって、ネオ・ジオンのお膝元であるサイド3に近づいてるんだから、レーダーくらい確認してから撃とうよ!


ラビアンローズの危機を知ったジュドーたちは、ΖΖガンダムΖガンダム・メガライダーで出撃。ラビアンローズの救援に間に合わない可能性もありましたが、それはジュドーの機転により奇跡的に回避されます。敵を退け、ラビアンローズに乗り込んだジュドーたちは、そこでエゥーゴからの信書、そしてブライトからのビデオメッセージを目の当たりにすることに。ジュドー主導で士気を高めるガンダム・チームでしたが、彼らはジュドーの様子の異変にも気づいていました。ネェル・アーガマラビアンローズからかなり離れていたため、このままでは全速力で向かったとしても、それまでラビアンローズが持つかどうかわからないというギリギリの状況。それを打開したのは、ジュドーニュータイプとしての力でした。ジュドーは目を閉じて、ラビアンローズ付近の敵(ジャムル・フィン)の配置を確認。レーダー等ではなく自分のニュータイプとしての感覚の身を頼りに、メガライダーを使ってメガバズーカランチャーを発射。ジャムル・フィンの各バーニヤを破壊し、撤退に追い込みます。今までは「自分はニュータイプじゃない」と言ってみたり、その力を自覚して以降も積極的にそれを使うことを控えようとしたりしていたジュドーですが、今回は「俺に任せろ」と言わんばかりにニュータイプとしての能力を何回も発揮。自分の力に対する考え方が変わったのか…?こうして戦闘を終えた後、彼らはラビアンローズへ。エマリーらと再会した彼らは、エゥーゴからの信書と、ブライトのビデオメッセージを目の当たりにします。ジュドーが中心となり、その指揮を高めるガンダム・チームでしたが…。ブライトの「君たちはもう自分たちの力で戦っていける」という旨の言葉や、ジュドーを中心にガンダム・チームが結集するなど、このシーンは観ていて「いいな」と思える描写。唯一不安を感じさせる点は、ジュドーがしきりにリィナのことを口走っていることです。リィナが生きていることはまだ知らないはずなのに、なぜ?この時点はジュドーがおかしくなってしまったのかと心配になりましたが、それに対する答えはちゃんと今回終盤で用意されていました。

 

ジャムル・フィン3機は、エンドラⅡへ向かってマシュマーと合流。そこで待機していたサトウ率いるシュツルム・ディアス隊、イリアのリゲルグとともに、ネェル・アーガマを発見し再び攻撃を仕掛けます。これにネェル・アーガマが対抗し激しい戦闘が繰り広げられる中、リゲルグビームライフルがサトウのシュツルム・ディアスを破壊。イリアはさもサトウがネェル・アーガマにやられたと装い、隊を鼓舞します。ジャムル・フィンと併せて今回初登場するのが、シュツルム・ディアスというモビルスーツ。その姿は、名前からも連想できる通り、『Ζ』に登場したリック・ディアスにそっくりです。なんでも、もとはエゥーゴが開発し運用されるはずだったけど、その途中で隠れジオン派に奪われ、敵機となってしまった点という設定らしい。劇中ではそのことは描かれてなかったけど、かつて味方機としてよく活躍してた機体の強化版が、敵になるとはねぇ。そんなシュツルム・ディアスの隊を率いていたのが、サトウというジオン公国軍あがりの将校。根っからの軍人気質で、マシュマーやイリアの指示にもなかなか従わない厄介者であり、ジャムル・フィン3機とともにネェル・アーガマ破壊のために出撃しますが、その戦闘の最中イリアによって謀殺されます。出撃前にマシュマーやイリアが明らかにサトウの扱いに手を焼いているため、謀殺という行動に出ること自体はうなずけるのですが、そのタイミングがネェル・アーガマの艦橋を狙った時。いや、これならわざと艦橋部をサトウに破壊させて、それに乗じて謀殺した方が「爆発に巻き込まれました」ってことでより怪しくなく殺せたんじゃないかなぁ。ネェル・アーガマを倒したって戦果を、取られたくなかったのかな。


最初はパニックを起こしていたエマリーでしたが、ミリィのバックアップにより落ち着きを取り戻し、ネェル・アーガマのビーチャを叱咤激励。これによりビーチャも考えを変え、自らも百式で出撃。じょじょにネェル・アーガマ側の連係プレーがより強固なものになっていきます。ΖΖガンダムはジャムル・フィン3機のフォーメーション攻撃に苦戦したものの、ビーチャの加勢とジュドーの能力により、最終的にはジャムル・フィンに大ダメージを与えることに成功。撤退に追い込むのでした。ミリィのバックアップにより、正気を取り戻したエマリー。その後彼女は、ビーチャを叱咤激励するなどして、今までとは一転して頼れる(?)指揮官としての行動が目立つようになります。「ブライトがどこかで見ているかもしれない」と思うことで、その行動にキレが出るようになったエマリー。本当に単純というか、ブライト一筋なんだね…。そんなエマリーの言葉と、トーレスの勧めもあり、百式で出撃しジュドーに加勢するビーチャ。ジュドーはジャムル・フィンのフォーメーション攻撃に苦戦していましたが、ビーチャの加勢により態勢を立て直し、最終的にはジャムル・フィンを撤退に追い込むことに成功します。ジャムル・フィンは、今回初登場ということもあり強敵として描写。変形したその姿は『Ζ』に登場したメッサーラに似ており、またその攻撃方法は『ガンダム』の黒い三連星に似ていました。これ、たまたまなのかな。それとも意図的な演出か?そんなジャムル・フィンは、ビーチャの加勢後は一気にジュドーたち側の優勢となり、大きな活躍もないまま最終的には撤退に追い込まれることに。ジャムル・フィンは『ΖΖ』としては初の完全新規モビルアーマー(サイコ・ガンダムMk-Ⅱは『Ζ』にも登場していたため)ですが、今回の後はほとんど劇中には登場せずじまいの機体。なんだか、もったいないなぁ。

 

戦いを終えたジュドーたち。ジュドーは内心リィナが生きていることを確信し、遠くに見える地球を見つめます。今回ジュドーが突然リィナのことを再び言い始めたのは、別におかしくなったからではなく、彼のニュータイプとしての能力が、「リィナは生きている」ということを確信させていたためでした。ジュドーが正気のままで、よかったよ。

 

 

 

第39話「サラサ再臨」

1986年11月29日放送
登場した敵他:エンドラⅡ、ザクⅡ、ガ・ゾウム

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「この船は、邪悪な気で満ちています。人の戸惑いを誘うような…。」


STORY:マシュマーの追撃を何とか振り切った俺たち。でもそれは、逃げ切ったんじゃなくて敵がわざと見逃しただけだから、油断は禁物だ。そんな中、ネオ・ジオンに襲われる輸送船と民間船を立て続けに発見!エマリーの指示で救うことになったけど、中に乗ってたのはラサラたちムーン・ムーンの人々だった!再会を喜ぶモンドだけど、その裏ではネオ・ジオンのスパイが暗躍していたんだ。待てモンド!責任を取るからって、今出撃するのはムチャだぞ!


今回から第41話までは、第14・15話で登場したサラサ・ラサラ姉妹、そして光族の人々たちが再登場するお話。それと同時に、モンドの成長も描かれることになります。その一発目となる今回は、戦闘描写をそこそこ盛り込みつつ、ハマーンネオ・ジオンの暗躍、そしてモンドの奮闘が描かれていました。ネェル・アーガマの指揮系統と避難民チェックがしっかりしてれば、今回の事態は防げたような気がするなぁ…。


前回、ジャムル・フィンをなんとか撤退に追い込んだジュドーたち。あとはマシュマーからの追撃を振り切るだけでしたが、マシュマーが追撃を中止したことで離脱に成功。ネェル・アーガマ艦内の緊張が解けます。しかし、そんなのもつかの間、今度はザクⅡ部隊に襲撃される輸送船を発見。エマリーの指示を受けたビーチャは、エルとルーに出撃を指示。ガンダムMk-ⅡとΖガンダムがこれに挑みますが、ザクⅡ部隊は彼女たち翻弄し、やがて去っていくのでした。マシュマーがネェル・アーガマの追撃をやめたのは、彼らがコア3に向かっていることが明らかだったため。ゴール地点がわかっているのであれば、そこで待ち構えて叩けばよいという理論でした。スゲェ、序盤に比べればかなり策士になったな、マシュマー!でも、イリアの言う通り、まだまだ楽観主義なところが抜けていないけどね…。一方、そんなマシュマーの考えに気づきつつも、振り切ったことで落ち着きを取り戻していたジュドーたち。しかし今度は、ザクⅡ部隊に襲撃される輸送船を発見します。これに対し、エルのガンダムMk-ⅡとルーのΖガンダムが出撃。しかし、敵は攻撃を回避するばかりでほとんど彼女たちに手出しせず、やがて全速力で撤退していくのでした。このシーンで出てきたザクⅡは、リゲルグなどのように旧機体をアップデートした機体ではなく、本当に旧式のザクⅡ。しかし、相手の連携がよく取れていたからか、混乱の中エルとルーが出撃したからなのか、ガンダムMk-ⅡとΖガンダムは、ほとんど攻撃を当てられずに撤退を許してしまいます。うーん、彼女たちの腕なら、絶対1・2体くらいは仕留められたと思うんだけど…。


回収した輸送船の中に乗っていたのは、避難民たち。彼らの身元チェックを行ったモンドとアストナージたちでしたが、彼らはその中にスパイが紛れ込んでいることに気づきませんでした。やがてネェル・アーガマは、今度は旧式の民間船の襲撃シーンに遭遇。襲っていたのは先ほどのザクⅡ部隊であり、今度はジュドーΖΖガンダムで出撃します。ΖΖガンダムの機動性は圧倒的で、民間船の援護射撃もあり、ザクⅡ部隊を撃滅。その後回収した民間船から出てきたのは、サラサ・ラサラ姉妹そして光族の人々という、懐かしい面々でした。前半における避難民たちの身元チェックシーンこそ、今回のお話で重要なポイント。実は避難民の中には変装したハマーンとその部下が、そして荷物の中にはネオ・ジオンの兵士2名が潜んでおり、これを見抜けなかったモンドとアストナージたちは、その後の彼女たちの暗躍を許してしまうことになります。ハマーンたちの方は、IDとかを偽装していたら完全にわからないので見落としても仕方ないとは思いますが、荷物の方はきちんと検査すれば絶対に見抜けたと思うんだよなぁ。ここでのモンドたちのチェックは、ちょっと杜撰すぎましたね。その後、ネェル・アーガマは旧式の民間船の襲撃シーンに遭遇。今度はジュドーΖΖガンダムが出撃し、ザクⅡ部隊を撃滅します。そして、回収した民間船から出てきたのは…。ΖΖガンダムのスペックは当然ザクⅡを上回っており、向かってくるそれらを次々に撃破。格の違いを見せつけてくれましたが、隊長機だけには思いのほか苦戦。ラサラたちの乗る民間船の援護がなければ、危うくやられているところでした。やっぱり、今回登場したザクⅡ部隊、実は普通に強かったのか…?その後、民間船の回収をしたネェル・アーガマ。中から出てきたラサラたちの姿を見て、モンドは顔をほころばせます。この時の彼の、嬉々とした表情がGoodでしたね。


サラサの言葉から、艦内の避難民の再チェックを始めたジュドーたち。しかし時すでに遅く、ハマーンたちの暗躍は始まっていました。ハマーンの部下の合図を受けたネオ・ジオンの兵士たちは、ガ・ゾウムに乗り込んでネェル・アーガマに急接近。ネェル・アーガマそのものを人質に取ろうとします。ビーチャが判断に迷っている中、責任を感じたモンドは、なんと単独で百式に乗り込み、出撃するのでした。サラサの「この船は、邪悪な気で満ちています。」という言葉から、一気に危機を感じて避難民の再チェックを行うジュドーたち。やがてジュドーは変装したハマーン接触しますが、彼女がハマーンであることにまでは気づきませんでした。サラサの言葉がなければ、完全にハマーンの策に気づいていなかったジュドーたち。仕方ない面があるとはいえ、こんなガバガバでいいのか…?そして、ジュドーたちは大急ぎで避難民の再チェックを行いますが、ハマーンの部下たちは行動を開始しており、潜んでいたガ・ゾウム2体が一気にネェル・アーガマに接近。ネェル・アーガマの無傷での引き渡しを要求してくるのでした。これに対し、モンドが独断で百式で出撃していきます。ガ・ゾウムは、輸送船のドックの中に隠されていたもの。これも、きちんと調べてれば発見できてたと思うんだけど…。


甲板上で、ガ・ゾウムと対峙するモンドの百式。覚悟を決めたモンドに対し、やがてガ・ゾウムは謎の気を感じて気圧されていきます。もう1体のガ・ゾウムも現れ百式はピンチに陥りますが、ジュドーΖΖガンダムも出現し、形勢逆転。それぞれが1体ずつ撃破し、最悪の事態は回避されるのでした。しかし、ハマーンとその部下は潜伏したままで…。モビルスーツの操縦に慣れてるとは言えないモンドですが、今回は大活躍。敵の挑発に乗らずに覚悟を決めて立ちはだかり、その姿はガ・ゾウムを圧倒するまでになります。ガ・ゾウムは、このシーンで立て続けに攻撃を外すわ誤って輸送船1機にダメージを与えるわと、散々な活躍。どうやらパイロットの操縦ミスではなく、“謎の気”によるバリアのようなものに邪魔されたからとのことですが、結局何だったんだろう。ハマーンニュータイプのオーラとかかな?やがてもう1体のガ・ゾウムも現れ、モンドの百式はピンチに。しかし、ジュドーΖΖガンダムも現れ、さらに百式自身もブースターを犠牲にして反撃のチャンスを作ることに成功。それぞれ1体ずつ撃破し、危機を脱するのでした。最初の出撃こそ独断とはいえ、今回のモンド、カッコよかったよ!そしてこの後、ネェル・アーガマは避難民を降ろすためにコア3の24バンチ中立コロニーへ進路をとることに。まだハマーンとその部下が潜伏している状況でしたが、サラサだけは彼女の正体に気づいていました。その正体に気づきつつも、あえてここでジュドーたちに突き出すなどということをしなかったサラサ。それはハマーンの真意に気づいていたからですが…、ハマーン、本当にジュドー固執してるよなぁ。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第40話から第42話をご紹介予定です。『ガンダムΖΖ』。サラサさん、冷静ね…!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

ガンプラ Pick Up!

ガンダムΖΖ』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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これが「ウルトラシリーズ」のグッズだ!モノ・マガジン2021年8-16.9-2合併号

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今回は、今年8月2日に発売された雑誌『モノ・マガジン 2021年8-16.9-2合併号』のご紹介です。

 

巻頭特集・ウルトラマンと銘打ち、最初のページから誌面中ほどまで、ブチ抜きで「ウルトラシリーズ」を特集した本雑誌。発売当時は『ウルトラマントリガー』放送開始直後ということもあり、ネット書店等では売り切れるところも多く、在庫切れが頻発していた雑誌でした。

 

私がこれの存在を知ったのは、発売されてから何日も経った後。既にAmazonセブンネットショッピングなどでも在庫切れで、入手あきらめていましたが、別の用事でふらりと立ち寄った、家から数駅離れたところにあるちょっと大きめのスーパーの中にある本屋で発見。迷わず購入しました。…で、購入して読んで、そのままブログで紹介せずに今日まで来ちゃったんだよなぁ。いけないいけない。

 

 

 

誌面の構成はシンプルであり、「ウルトラシリーズ」の歴史の振り返りや、シリーズもしくは各作品に関わったキャスト・関係者へのインタビューが主。それに加えて、本雑誌がもともと商品やアイテムを掘り下げて紹介するものであることから、現在発売中のあらゆる「ウルトラシリーズ」グッズを取り上げていました。

 

特に注目させられたのは、やはりグッズ特集。フィギュアやプラモなど、特定の分野であれば他のホビー誌でも取り上げられることが多々ありますが、アパレルグッズや書籍、日用品からプレミアアイテムまで、多種多様なグッズをここまでギュッと紹介している雑誌は、なかなか珍しいように感じます。

 

食器とかはウルトラマンショップで見かけたことあるけど、他にもたくさんあるということを初めて知ったよ。というか、メチャクチャ商品展開してるんだな、ウルトラシリーズ…。ここら辺は、東映等とは違い、自社のみでコンテンツを有している円谷プロだからこそできる、フットワークの軽さなのでしょう。

 

そして、こうした特集記事に負けていないのが、豊富なインタビュー記事。黒部さんや桜井さんなどといったおなじみのキャストへのインタビューはもちろん、『帰ってきたウルトラマン』50周年を記念して団時朗さんときくち英一さんのインタビュー、そして最新作『トリガー』より寺崎頼我さんのインタビューと、編集部の気合が伝わる充実っぷり。その他寄稿文も合わせれば、かなりの数の関係者の“思い”を感じることができます。

 

いやあ、これだけいろんな人に訊いてるなんて、雑誌というかもうムック本に近いくらいの濃厚さだよ。よくアポイントとれたな…。

 

 

 

 

全体を見ると、ファンにとって真新しい情報やマニアックなネタはあまりない『モノ・マガジン2021年8-16.9-2合併号』。しかし、グッズ特集という切り口や豊富なインタビュー記事、そして一般人でもとっつきやすい誌面構成が、それを補い、ファンが読んでも十分読み応えのある雑誌に仕上がっているように感じます。

 

雑誌は既に在庫切れになっていますが、一部ストアではまだ購入できる模様。でも、転売系が多いのかな…。電子書籍版があればいいんだけど、それもあるのかなぁ?

 

 

 

 

 

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『ウルトラマントリガー』第18話 ちょっとした感想

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沈黙の臓器・肝臓は大切にしよう

 

 

 

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これ…健康診断の結果じゃん!肝臓悪いだけじゃん!!今回の『ウルトラマントリガー』は、今までにないくらいギャグ系のお話。そのオチ自体は、「何者か(おそらくキリエル人)による宇宙からの精神攻撃」という笑えないものでしたが、知らず知らずのうちにケンゴたちだけでなく闇の三巨人やイグニスまでもがその毒牙にかかり、ドタバタを引き起こしていくさまがとても面白く演出されていました。

 

ヒマリなどの、今まであまりスポットライトの当たっていないGUTS-SELECTの隊員たちの“素”も描写されており、そういう意味でも興味深かった一編。特に、タツミ隊長の反応は一番の笑いどころでした。でもさ、ここまでやるなら…彼ら個々人が主役のお話を、それぞれ1回ずつくらいやってほしいなぁ。

 

なお、前回(第17話)の感想記事は、↓コチラです

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

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いつの間にか精神攻撃を受け、登場するレギュラーキャラのほぼすべてがキャラ崩壊を起こしていくという、まさにギャグな感じだった今回のお話。主人公とその味方側がそうなってしまう話はメジャーですが、敵側も同じく崩壊していくというのは珍しい展開な気がします。こういうハチャメチャな感じも、たまにはいいよね。

 

カルミラの恋煩いにダーゴンたちが悩んでいた頃、GUTS-SELECTではタツミ隊長のアジア総司令就任の報せで大盛り上がり。何かお祝いしようと提案したユナと、テンション爆上げ状態のケンゴが中心となり、「スマイル作戦第一号」と題したパーティー準備が進められます。それが着々と進められる中、ヒマリやテッシンにも次々とラッキーなことが起こり…。今回のギャグのノリをより面白くさせてくれているのが、その構成のうまさ。本編を観てから改めて考えると、キリエル人の精神攻撃はアバンタイトル時点からすでに始まっていたことがわかりますが、私含めてほとんどの人は、ユナとダーゴンが街中でばったり出くわすシーンか、直後ヒマリやテッシンにラッキーが舞い込むシーンあたりまでは、まず気づかなかったことでしょう。このように、視聴者が気づいていないうちから、後半に向けての展開の種をまいているのが、とてもGoodでしたね。なお、個々が見るラッキーの幻覚は、本編を見た限りだと、どうやら本人が普段望んでいることになるらしい。テッシンの「広報ポスターのモデル起用」はなんとなくイメージあうけど、ヒマリの「宝くじ当選」ってえらく現実的だな。しかも、1等じゃなくて2等当選ってところが、またリアル…。

 

パーティー準備がタツミ隊長にバレた直後、市街地にゴルバーⅡが出現。GUT-SELECTはいつものごとく出撃し、ケンゴはいつになく早くトリガーへと変身します。ところが、戦いが進むにつれて隊員たちの様子がおかしくなり、やがてはアキトまで異常をきたすように。その様子を目の当たりにし、またナースデッセイ号に戻った際のイグニスの発言を耳にして、ユナはある真実にたどり着くのでした。ゴルバーⅡが出現したのは、序盤でケンゴとユナが買い出しに出ていた街:ヒコナシティ。ここには偶然、宝くじの換金先銀行・テッシンのモデル撮影スタジオ・マルゥルの見つけたちゃぶ台付きアパート物件が全て位置しており、隊員たちは私情に流されまくって戦闘どころではなくなってしまいます。ここで急激にキャラ崩壊していくヒマリたちが、お笑いポイント。でも、宝くじはどの支店でも換金できるはずだから、ヒマリはそんなに落ち込まなくていいのになぁ…。こうしたキャラ崩壊の波はアキトにまで波及し、さすがにおかしいと感じたユナは、一度ナースデッセイ号に帰還。そこで牢屋から飛び出していたイグニスの話を聞き、隊員たちが感じていたラッキーは、全て何者かの精神攻撃であることに気づくのでした。精神攻撃によって、あるはずのない幸運を感じていたタツミ隊長たち。ここで思いっきりがっくりする彼らの様子が、笑えると同時にどことなく可愛くも感じます。いや、本人たちにとってはとんでもない話だけどさ…。

 

ユナのおかげで目が覚めたタツミ隊長以下隊員たちは、態勢を立て直してトリガーを援護。ケンゴもまたトリガーの中で目が覚め、ゴルバーⅡから間合いを取ってグリッタートリガーエタニティにタイプチェンジ。グリッターブレードでそれを打ち破ります。こうして事件は解決したかに思われましたが、ケンゴたちは今回の事件の真の黒幕に気づいていませんでした。精神攻撃から立ち直ったタツミ隊長たちは、戦線復帰してトリガーを援護。ここから、苦戦を強いられていたトリガーの反撃が始まります。このシーンでは、トリガーの反撃も見どころですが、その最中ケンゴ自身も精神攻撃を受けていたことに気づくシーンが挿入されているのが、細かくてGood。結局、今回終始正気を保っていたのは、ユナだけだったんだなぁ。そんな展開を経て、グリッタートリガーエタニティがゴルバーⅡを撃破し、今回のお話は終了。しかし、真の黒幕はケンゴたちに前には姿を現しませんでした。ラストのカットに登場する謎の男。もうこれ100%キリエル人だよね。

 

 

 

◎特撮面

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ギャグ回に限って、特撮描写に力が入っていたり細かかったりするのが、円谷特撮の伝統。今回もそれに則ってか(?)、ゴルバーⅡの侵攻シーンやトリガーとの戦闘シーンでは、迫力満点な特撮を楽しむことができました。でも同時に、結構要所要所で田口監督の好みがバシッと出てたよね。

 

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しヒコナシティに出現したゴルバーを、速やかに迎撃するGUTS-SELECT。地上部隊として先に出たケンゴ・ユナ・アキトは、ガッツファルコン到着直前から攻撃を開始し、ケンゴはほとんど間を置かずにトリガーへと変身していきます。ゴルバーⅡの登場シーン、そして走りながらのケンゴのトリガー変身シーンが、もう田口監督の“好き”が出ているなという印象。こうした構図やカットは以前も取り入れていたし、本当に好きなんだなぁ。その後のトリガーの戦闘シーンは、巨大感よりも戦闘のアクティブさを重視して撮られており、カメラの前でトリガーとゴルバーⅡが動き回るので、ハンパない臨場感が楽しめるシーンに。ゼット客演回でもこうした演出取り入れてたし、これが最近の田口監督にとってのトレンドなのかな。

 

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自分たちのラッキーにかかわる施設がピンチであることを知り、絶叫しながら奮戦するヒマリたち。しかし、それをものともせず、ゴルバーⅡはヒコナシティを蹂躙していきます。意気消沈したヒマリたちは、今度は戦闘に手が付かなくなってしまい、それがナースデッセイ号のピンチを生むのでした。戦闘シーンの中盤は、ミニチュア特撮が特に目立っていて見ごたえ十分。「ヒマリたちのラッキーが潰されていく」という演出をするために、それにかかわる建物とその破壊を1つ1つ丁寧に撮影しており、ドラマ的にも特撮的にも、面白さとインパクトを増大させてくれていました。特に、マルゥルが目星をつけていたアパートの破壊シーンは、かなり丁寧にその破壊描写が撮られており、「そういえば、最近こういうカットって少なくなったなぁ」と、ちょっぴりと思ったり思わなかったり。ミニチュアを破壊しまくるのもいいけど、1つのものの破壊描写にこだわるっていうのも、いいよね。

 

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態勢を立て直したGUTS-SELECTは、反撃を開始。トリガーもゴルバーⅡの拘束から脱出し、グリッタートリガーエタニティへとタイプチェンジします。その後は完全に形勢逆転。グリッタートリガーエタニティはゴルバーⅡに多少力で押され気味だったものの、最後はグリッターブレードでキッチリ勝利を収めるのでした。グリッタートリガーエタニティになってから、トリガーの立ち回りが明らかに変化。グリッタートリガーエタニティの強さが、よく表現できていたと感じました。そして最後は、グリッターブレードでフィニッシュ。さすがに、第1話みたいな人形爆破ムリだったか…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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精神攻撃を受け続けたことにより、闇の三巨人たちの内部抗争が勃発。GUTS-SELECT、そしてトリガーもそれに巻き込まれることになる中、ユナに接触を図る怪しい男の正体は何か。救世主を自称する敵の本性を、暴いてやれトリガー!

 

次回は、児童誌でも告知がされていた、キリエロイドの登場回。とうとう『トリガー』に、『ティガ』に登場したオリジナルの敵が登場します。しかし、どうやってキリエル人はこの世界に来たんだろう?まあ、その方法も目的も、どうせろくでもないんだろうけどさ。

 

↓第19話も、スマイルスマイル!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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『機界戦隊ゼンカイジャー』第36カイ ちょっとした感想

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あまりにも高くて嬉しい『ゴーゴーファイブ』要素

 

 

 

番組は変わって、『機界戦隊ゼンカイジャー』です。

 

いや、ビックリ箱が自分で驚いちゃってるよ!次回予告から、明らかにギャグ回っぽそうだった今回。確かにメインとなるお話はギャグであり、ビックリバコワルドの能力に悩まされる介人たちは笑えましたが、その一方でゾックスとの思いのぶつかり合いや、ステイシーの悲しい決意が描かれる等、しっかりとシメるところはシメていた印象でした。

 

戦闘シーンでは、ゾックスの素面アクションシーンが目立ったほか、廃工場内でのフリント救出シーンで、ガッツリ『ゴーゴーファイブ』を意識していたのがGood。ファンとしてはもう嬉しいことこの上ないって感じでした。前回と言い今回と言い、妙な『ゴーゴーファイブ』推しは何なんだ…?

 

なお、前回(第35カイ)の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

また、同日放送の『仮面ライダーバイス』の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

前回、ハカイザーの正体が功博士だと知った介人。彼はゾックスにハカイザーを倒さずに捕まえてほしいと頼みますが、ゾックスはそれを承諾したものの、別の考えを持っていました。そんな中、ビックリバコワルドが街に出現。介人たちが駆けつけて戦う中、遅れて駆け付けたゾックスは、なんとビックリバコワルドを倒さずに、どこかへ連れ去ってしまうのでした。ビックリバコワルドは、商店街に現れてあらゆるものをビックリ箱化。しかし、そこから出てくるピエロや仕掛けには攻撃力はなく、最初はそれに驚いていた人々も、やがて慣れてその場を立ち去っていきます。迷惑なヤツだけど、かといってワルドにしては全然攻撃力がなかったビックリバコワルド。この時点ではかなりのへっぽこだなぁと思いましたが、それには裏があるとはなぁ…。

 

ゾックスがビックリバコワルドを連れてきたのは、とある廃工場。そこで彼を追い詰めて、ハカイザーをおびき出す作戦でした。ところが、やって来たのはバラシタラ。おまけにビックリバコワルドはパワーアップし、あちこちに仕掛けを発生させてゾックスたちを急襲。ゾックスはバラシタラに襲われ偶然外に出る一方、フリントたちは中に取り残され絶体絶命のピンチに陥ります。それを救ったのは、介人たちでした。ゾックスが考えていたのは、ビックリバコワルドを使った囮作戦。しかし、それをしてくるであろうことはバラシタラ&ビックリバコワルドは予想済みであり、ビックリバコワルドはその本性を現してゾックスたちに一輝に襲い掛かってきます。本気を出したビックリバコワルドは手ごわく、あらゆる仕掛けで特にフリントたちを攻撃。廃工場は火の海に包まれ、フリントたちは窮地に立たされます。廃工場のシーンは、実際の火を使いながらCGエフェクトなども盛り込んで、かなりハデな演出に。そしてこの後展開されたのが、ジュランたちによる救出シーンでした。ジュランたちは、ゴーゴーファイブのギアを使い、そのレスキュー能力でフリントたちを救出。OPを意識したか現場への突入演出の他、ちゃんと役割分担がオリジナルのそれと同じになっているなど、様々な面でオマージュを感じられるものになっていました。この直前の変身描写が結構笑えるポイントだったんだけど(ビックリ箱化されたギアトリンガーを、仲間内で無理やり押さえつけて変身)、そんなの吹っ飛んじゃうくらい、この救出シーンはグッとくるものがあったなぁ。

 

洗脳を強化されたハカイザーは、自分の意志で外へ飛び出し、ゼンカイジャーとの戦いに介入。ジュランたちがビックリバコワルドを倒す一方、スーパーゼンカイザーへとチェンジしたゼンカイザーは、ハカイザーへと戦いを挑みます。しかし、ステイシーザーに邪魔され捕まえることに失敗。最後に現れたダイビックリバコワルドは軽々撃破したものの、介人にとっては手放しで喜べない勝利に終わるのでした。終盤になって、ハカイザーが登場。ノリは今までと相変わらずでしたが、言い回しや考え方が微妙に変わっていたところに引っかかりを感じました。「自分の仲間は自分で決める」みたいなこと言ってたけど、これって前回ステイシーに彼が言ってたこととちょっとズレるような気がするのが、とても気になるなぁ。そんなハカイザーの手助けを必死にやっていたのが、ステイシー。彼は、以前のヤツデとの会話から、功博士が彼女の息子であり介人の父であることを知っていましたが、ヤツデとの約束よりも目の前の自分の仲間を失いたくないという思いが強くなるあまり、そうした行動に出ていました。ここでのステイシーの葛藤は、短時間ながら非常にうまく演出できていた印象。観ていてゾワッときましたね。こうした戦いを経て、最後はダイビックリバコワルドとの巨大ロボ戦へ。ビックリ箱を使って攻撃を仕掛けてくるダイビックリバコワルドでしたが、ゼンカイジュウオーとゼンカイオーブルマジーンの敵ではありませんでした。今回のロボ戦は、ギャグ的なノリながらかなりミニチュア特撮に力が入れられており、迫力満点。ゼンカイジュウオーが押されるシーンは、圧巻でしたね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

街中に生えまくる、大根、大根、そうあの大根!こんなトンチキな悪事を働くのは、トジテンドしかいない。ダイコンワルドの仕業だ。そのダイコンワルドに立ち向かっていくのは…マジーヌやフリントらヒロインたちだった!?

 

次回は、「スーパー戦隊シリーズ」ではよくある、ヒロインたちが大活躍するお話。それはいいけど、ダイコンワルドの悪事とそれがどうかかわるのか、まったく予想がつかないぞ。まあ、斜め上の展開に行くのは『ゼンカイジャー』では日常茶飯事だから、今さら驚くほどのことでもないか…。

 

 

 

 

 

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