お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンクロニクルZ ヒーローズオデッセイ』第22話 ちょっとした感想

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全 て を 持 っ て い く ギ ン ガ

 

 

 

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今回の『ウルトラマンクロニクルZ ヒーローズオデッセイ』は、ゼロとティガの、先輩ウルトラマンとしての客演回の紹介。前者については『Z』における客演回、後者については劇場版『X』と『大決戦!超ウルトラ8兄弟』が取り上げられました。

 

いつもとは違い1話で3作品を取り上げる形になったため、1つ1つの紹介はいつも以上にスピーディー。ナレーションを頻繁に挿入し、さらにそのナレーションもかなりテンション高めだったため、なんだか「ウルトラマンワールドシリーズ」などの特別編集ビデオを観てる気分になりました。これはこれで、なかなかいい編集だなぁ。

 

なお、前回(第21話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

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上述の通り、今回はいつもとは違う3部構成。『Z』におけるゼロ客演回は、アバンタイトルとAパート序盤でサラッと流し、Aパート後半から中盤は劇場版『X』を、残りは『大決戦!超ウルトラ8兄弟』を紹介する構成でした。

 

序盤の『Z』の紹介は、ほぼ戦闘パートをそのまま放送。ゼロたちウルトラマンが自ら劇中で状況をナレーションもあまり挿入されていませんでした。こういう時、自分からしゃべるウルトラマン(特にゼロ以降)って便利だよね。

 

中盤あたりの劇場版『X』の紹介では、BGMをOPに差し替えて(ちゃんとProject.DMMとのデュエット版!)、先輩ウルトラマンたちの活躍を盛り上げる編集が。久しぶりにこの作品観たけど、初めて観た時以上に先輩ウルトラマンたちが色々持っていってる感がハンパないですね。そして、この紹介で初めて、『ウルクロZ』で「ティガに変身する人間」が放送されることになったんだね…。

 

そして後半は、ティガが主役である『大決戦!超ウルトラ8兄弟』の紹介へ。権利上の都合で、ティガの声がTV版(CV:真地勇志さん)に差し替えられていましたが、そのお陰で、逆に違和感が少なくなっていました。でも、若干声を挿入しすぎな感じがしたかなぁ。でも、久しぶりにあの横浜を舞台にしたハデな戦闘が観れて、個人的には満足でした。

 

 

 

 

 

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ティガのスピードは、彼自身の戦いや、その後のウルトラマンの戦いをも大きく助けることになった。次回は、そんなスピードが生かされた戦いの数々を振り返ってみよう!

 

次回は、『ティガ』よりゾイガー回と、『ルーブ』からマガバッサー回をそれぞれ紹介。なんだか構成も理由付けもかなり苦しい感じがするけど…、ゾイガーのソフビが発売されるし、まあいいか!

 

 

 

 

 

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『機界戦隊ゼンカイジャー』第14カイ ちょっとした感想

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圧倒的貫禄・ビッグワン!

 

 

 

番組は変わって、『機界戦隊ゼンカイジャー』です。

 

劇団ゼンカイジャーです、よろしこ!今回は、介人/ゼンカイザーとゾックス/ツーカイザーの決闘回。全てはステイシーによって仕組まれたものでしたが、ゾックスの気まぐれと介人たちの連携で、それは完全に叩き潰されることになりました。

 

介人たちとゾックスの仲も深まり、いよいよ本当の5+1人体制で新たなスタートを切った感のある『ゼンカイジャー』。その一方で、ステイシーはご自慢の作戦もバトルシーザーロボも打ち破られ、散々な結果に終わるという痛手を負いました。敵とはいえ、やることなすことすぐに裏目に出るステイシー、ちょっと不憫だな…。

 

なお、前回(第13カイ)の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

また、同日放送の『仮面ライダーセイバー(聖刃)』の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

前回、ダイリサイクルワルドを自らの手で倒したステイシー。彼は戦闘直後、ゾックスとコンタクトをとり、SDトジルギアを入手するためのトジテンドパレス行きをダシに、ゾックスを介人と決闘させるよう仕向けます。話に乗ったゾックスは、時間を改めてカラフルを訪れ、早速介人に決闘を申し込みますが…。バトルシーザーロボによるダイリサイクルワルド撃破という、気になる展開で終わった前回。今回はその続きからのスタートになるのですが、その戦いのことはサラッと流され、ステイシーも本編開始してすぐにゾックスに決闘の話を持ちかける構成になっていました。こんなにアッサリ流すのなら、無理に前回あれだけ引きを作らなくても、よかったんじゃないか?そんなステイシーの話を受けたゾックスは、時間を改めてカラフルへ。訪れるやいなや介人に決闘の話を切り出しますが、同時にその事情も正直に話すのでした。ここで、ゾックスが事情を全部話すのはちょっと意外。こういう展開だと、大抵無理してその事情をクライマックスで隠すパターンが多いですからね。義理というか、筋は通すタイプなのかな、ゾックスって。

 

荒野で対峙する介人とゾックスは、それぞれ仲間たちの応援を受けながら決闘を開始。両者センタイギアを多用し、激しい戦いを繰り広げますが、戦局はややツーカイザーの優勢。そして、ツーカイザーはキュウレンジャーの力を使って、ゼンカイザーを撃破します。勝負あったと見たステイシーは、ここで姿を現しますが、自身が介人たちの作戦にはまっていたことに、全く気づいていませんでした。中盤あたりは、いつもの場所でゼンカイザーとツーカイザーの一騎討ちがメイン。実際の火薬による爆破を多用して、その激しい決闘を演出していたのが魅力的でした。そして、同時に見逃せないのが、今回両者が多用していたセンタイギア。『ライブマン』や『マスクマン』、『キュウレンジャー』のセンタイギアが使用されていましたが、うーん、発現する能力がなんとも…。大きくズレてるワケじゃないけど、「このギアであえてその能力をやるのか?」と感じてしまう部分もありました。特にマスクマンギア、あれマスクマンというよりも姿長官の力では?そんな決闘も、ツーカイザーの勝利で決着。直後ステイシーが現れ全てをバラしますが、逆に介人たちから決闘そのものが演技だったということを知らされ、その作戦は完全に打ち砕かれるのでした。ステイシーが立てた作戦も、ゾックスの「介人の方が面白そう」という気分と、介人たちの連携によってパー。この直前、彼が「トジテンドパレスに連れてってやる…その首をな!」と、なかなかの悪役ムーブをかましてくれてただけに、このシーンでのステイシーはかなり不憫に見えました。

 

予定が狂ったステイシーは、クダックやクダイターを召喚し、さらに自身もステイシーザーに変身し、ニセジャッカー電撃隊を召喚して応戦。しかしそれらは、全てゼンカイジャーとツーカイザーの手により倒されます。追い詰められたステイシーザーは、今度はバトルシーザーロボを召喚し逆転を図りますが、それもツーカイオーリッキーとカッタナーの連続攻撃の前に大破。ステイシーは完全敗北を喫するのでした。後半からは、ついにほぼ仲間化したゼンカイジャーとツーカイザーの共闘が実現。ステイシーザーもあの手この手で応戦しますが、それらは全てゼンカイジャーたちにより撃破されます。ニセジャッカー電撃隊にどう対抗するのかと思いきや、ツーカイザーにビッグワンの力を召喚させて、行動隊長権限でこちらに寝返らせる展開には、さすがにおったまげました。ハハハ、こんなやり方もありなんだ…!やがて、全ての手駒を失ったステイシーザーは、起死回生を図ってバトルシーザーロボを召喚。しかしそれも、ツーカイオーの多段攻撃の前に大破するのでした。「なんかこの勢いだと、バトルシーザーロボも倒されそうだなぁ」と思ってたら、本当にツーカイオーに倒されて大爆発して今回は終わり。せっかく登場した悪のロボだったので、もうちょい活躍が見たかったですね。いや、もしかしてパワーアップして復活なんて展開もありえるのか…!?

 

 

 

 

 

ゾックスとの関係が良くなっても、攻撃の手を緩めないトジテンド。現れたレトロワルドのレトロ電波で、街の何もかもがレトロなものになっちゃった!?

 

次回は、なかなかロケにいけない昨今の情勢を逆手にとった、ちょっと面白い一編になりそう。1980年代すらもレトロとするくくりに違和感を覚えるけど、そうか、もう今から40年位前になるもんね…。

 

さあ、第15カイの感想記事は↓コチラだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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『仮面ライダーセイバー(聖刃)』第38章 ちょっとした感想

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交わる十本の剣!仮面ライダークロスセイバー!!

 

 

 

人の未来が、この世界を、未来を創るんだ!今回の『仮面ライダーセイバー』は、セイバーのTV本編における最終フォームであろうクロスセイバーの初登場回。その強さが存分に披露されたほか、数話前から飛羽真たちを手こずらせていたバハトの退場回にもなりました。

 

剣士たちの心が1つになる過程は、「これでいいのかなぁ」って思うところはたくさんあるけど、それにより誕生したクロスセイバーの設定そして能力は、なかなか見どころ多めな印象。最終フォームの聖剣に、作品タイトルでもある「聖刃(セイバー)」の名を挿入し、さらに破壊だけでなく創造の能力も持つという設定は、かなり魅力的なものだなと感じました。様々な面で思った以上にクロスセイバーのことが練りこまれていて、興味深かったですね。

 

なお、前回(第37章)の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

賢人の作戦を阻止したことで、彼の命を救った一方、マスターロゴスの行動を許してしまった飛羽真。苦しい状況に追い込まれる彼でしたが、仲間たちの厚いフォローにより、再び賢人と向き合うことにします。そんな賢人は、最初こそ世界を救うために自分が犠牲にならなければならないと考えていたものの、飛羽真、そして父隼人の言葉を受けて、その考えを改めるのでした。前半では、飛羽真の力強い思いと、それに心揺り動かされる賢人の描写が中心。冒頭でこそちょっと揺らいだ時もあったけど、今回の飛羽真は、終始ほぼ自分の信念に基づいて動いており、なかなか頼もしい印象を受けました。それは全然いいことなんだけど、この段階で賢人に「俺を信じろ」と何回も言っているものの、その根拠がかなり薄い―というかほとんどないのが、なんとも言えない感じです。いや、飛羽真のアツい思いはわかるけどさ、こう…これでよかったのか!?そんな賢人は、飛羽真の言葉を受けてもなお迷い続けますが、その迷いを断ち切り、背中を押されるきっかけとなったのが、父隼人の言葉。彼は再び飛羽真を信じることにし、彼らに遅れてマスターロゴスとの戦いの地へ向かいます。隼人が久しぶりに登場。賢人をずっと見守ってきたという設定で、彼の脳内に現れました。CM開けてからいきなり賢人の回想からスタートしてたから、ちょっと一瞬何が起こったのか混乱しちゃったな…。

 

飛羽真が賢人のもとに向かっている間、倫太郎たちは街中に現れたマスターロゴス/ソロモンと交戦中。遅れてようやく飛羽真が駆けつけますが、それに合わせるかのようにバハト/ファルシオンも現れます。その力の前に、一度は変身解除まで追い込まれた飛羽真でしたが、自分の強い信念と仲間たちの思いを受け、それを1つにして渾身の一太刀を放つことに成功。バハトはその一撃が決定打となり、消滅するのでした。中盤では、飛羽真/セイバーとバハトの一騎討ちがメイン。バハトをクロスセイバーの力で倒すのではなく、その前段階である「仲間たちの思いを結集させた力」で撃破したのは、ちょっと意外でした。主人公らしさを際立たせる狙いもあってか、このあたりの飛羽真のセリフは、かなり凛々しく感じるものが多め。多すぎてちょっとわざとらしい感じもしちゃって、ちょっと笑っちゃいましたね。そんな飛羽真は、その「仲間たちの思いを結集させた力」を火炎剣烈火に集め、変身せずにそのままバハトへ剣を一振り!その一撃が、バハトを倒す必殺攻撃となるのでした。バハトは悪役側なので、飛羽真たちに追い詰められるの当然なのですが、このあたりのシーンの彼は、ちょっとかわいそうな印象。まあ、ある意味ずっと拗ねらせていたとはいえ、得てしまった能力に1000年間苦しまされ続けてきたのに、それを「人の力のせいにしてきただけだ!」みたいな感じでポッと出の若者(飛羽真)に全否定されちゃったんだから、そりゃあ誰だってブチッできちゃうよね。

 

バハトを失ったソロモンでしたが、特に動揺せず行動を続行。剣士たちのこともナメてかかっていましたが、彼の想像以上に、飛羽真たちの結束は固くなっていました。やがて、火炎剣烈火の他すべての聖剣の力が1つになり、刃王剣十聖刃(はおうけんクロスセイバー)が誕生。それを使った飛羽真は、仮面ライダークロスセイバーへと変身し、ソロモンの撤退を許してしまったものの、その強大な力で彼の野望を一時的に阻止するのでした。ここでついに登場、仮面ライダークロスセイバー!なんか、剣士たちの思いが1つになっているのかなっていないのかよくわからない状況(特に、神代兄妹たちの行動がブレブレな印象)で誕生したこの聖剣ですが、その設定や能力は、上述した通り非常に興味深く魅力的なものに仕上がっていました。群青色のような鮮やかなブルーは、昼も夜もよく映えるし、雑誌バレとかで観た以上にカッコよさ前回な感じでGoodでしたね。そんなクロスセイバーは、初登場ということもあり、並々ならぬ強さを披露。各聖剣の力を召喚して敵を一掃し、ソロモンを撤退へと追い込みますが、決定的な一打を与えることはできませんでした。聖剣の力を召喚しまくり、「もうあいつ一人だけでいいんじゃないかな」状態の無双っぷりを見せたクロスセイバー。でも、これだけの力をもってしても、ソロモンを逃すのか…。ストーリーの都合上仕方ないのはわかるんだけど、やっぱりなんかモヤモヤしちゃうよね。

 

 

 

 

 

少しずつ、そして着実に飛羽真たちに押されている感のあるマスターロゴス。しかし、彼は依然として落ち着いており、世界の破滅を企んでいた。彼の放つ次なる一手は何か?クロスセイバーの強さが、再び発揮される!

 

クロスセイバーが登場したものの、戦局は大きくは変わらず、次回もマスターロゴスとの戦いが描かれそう。剣士たちの思いが試され、そしてワンダーコンボが復活するって…、どんな展開になるんだろう?

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

…というワケで、記事は「『機界戦隊ゼンカイジャー』第14カイ ちょっとした感想」に続きます。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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『新幹線変形ロボ シンカリオンZ THE ANIMATION』第9話 ちょっとした感想

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鉄道への興味には勝てないアブト

 

 

 


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本来、人々の生活に密着していたのは、在来線のはず。列車の最高峰が新幹線という見解には、同意できない!今回の『新幹線変形ロボ シンカリオンZ THE ANIMATION』は、九州を舞台とした、ヤマカサ&800つばめの登場回前編。ヤマカサの性格や800つばめ、そしてZ合体形態である800ソニックがそれぞれ披露されました。

 

今回は、現時点の『Z』の中で一番鉄分が高めなお話になっており、中盤におけるアブトとヤマカサの在来線談義は、個人的には今回の一番の見どころ。その一方で、次回まで話を繋ぐためか、少し無理してシンとヤマカサを対立させているような気がしました。ヤマカサの科学性&効率性重視な性格はよく分かるけど、シーンによってシンに優しかったり、逆に異常に冷たかったりと、落差が激しかったな…。

 

なお、前回(第8話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

前回の終盤、西鉄太宰府線太宰府駅に出現した巨大怪物体。それを撃破したのは、門司支部に改めて配置された、800つばめでした。その機体と運転士に強い興味を抱いたシンたちは、一路新幹線で門司へ。そこで、鷹匠の一面を持つ運転士:中洲ヤマカサと、門司支部を管理する小倉指令長と出会うのでした。今回は後半で800ソニックの活躍を描くため、ここでは800つばめの活躍を重点的に描写。単体での武器は、前作アローからクナイへと変更されており(800ソニックになった時にアロー使うけど)、それを的確に投げることで敵を翻弄していました。ヤマカサ曰く、パンタグラフクナイは「実に効率的な武器」らしい。えー、パンタグラフアローの方が、効率的だと思うけどなぁ…。そんな800つばめ、そして運転士であるヤマカサに興味を持ったシンたち。Zコード探しも兼ねて現地に向かった彼らは、ヤマカサ、そして小倉指令長と出会うのでした。ここでヤマカサの鷹匠の一面が描写され、「小6なのにこんな特技持ってるのか!」と驚かされましたが、それ以上にビックリしたのが、小倉指令長の再登場。前作でもレイの登場時等に併せて登場し、あの博多弁丸出しで豪快な姿は、本作でも健在でした。これは本当にサプライズ再登場だったなぁ。これを見せられると、ますます出水指令長やフタバさんが今どうしているのか、気になるな…。

 

ヤマカサと少しギクシャクしながらも、ソニックに乗って彼の家に向かうシンたち。ところが、途中アブトとヤマカサの在来線談義が白熱したおかげで、博多南線に乗るなどの寄り道をすることになり、遠回りをしてようやく現地に到着します。Aパート前半は、ザイライナーとしても登場する883系ソニックを舞台に、九州地方のJR線を走る列車の紹介が中心。なかなか凝っている作画や、鉄道のことに興味津々な登場人物など、前作の地方遠征回を彷彿とさせる展開になっていました。アブトとヤマカサのこだわりがぶつかるシーンは、普通の人ならイマイチピンとこないかもしれませんが、鉄道ファンである私にとっては、アブトの「在来線の方が重要」という意見には大賛成。また、883系ソニックについての解説もGoodでした。883系ソニック、私が子供の頃からずーっと現役で走ってるんだよね。一時期はイエローを使ったハデなカラーリングになった時期もあるけど、やっぱりソニックにはブルーが一番お似合いです。ちなみに、今回のアブトはいつになく鉄道談義に熱を入れており、Zコード探しそっちのけで博多南線にいきなり乗車するなど、おちゃめな一面が見られます。なんか今回のアブト、前作のハヤトみたいだったな…。

 

ヤマカサの家で、彼の様々な一面を知ったのち、今度は太宰府へ向かったシンたち。広大な太宰府政庁跡周辺を探すため、ヤマカサの提案で、彼の鷹:アルバートにスマットをつかませ、上空からZコードを探すという作戦をとります。作戦は実行されたものの、ヤマカサのやり方に納得できないシンは、反発しようとしたその時、巨大怪物体が出現するのでした。ヤマカサの家では、彼の家族趣味・趣向が紹介。彼の家はおきゅうと屋を経営しており、彼自身は次期社長としてその将来を約束されていました。お金持ちで将来安泰にも関わらず、それにかまけず自己研鑽に努めるヤマカサの姿はGood。それはいいけど、極めた特技のほとんどが、イマイチおきゅうと屋の経営と関係ないような気が…?その後、太宰府へ向かったシンたちは、Zコード探しを開始。効率性重視でスマットを乱暴に扱うヤマカサに対し、シンは反感を覚えますが、その時巨大怪物体が出現するのでした。アルバートにスマットをつかませ、上空からZコードを探すというのは、なかなか強引なやり方。せめてドローンとかにすればよかったのに…(そっちの問題か?)。

 

巨大怪物体と対峙するE5はやぶさたちでしたが、敵の攻撃を吸収する能力の他、功を焦るシンのせいで連携もとれず苦戦。火炎攻撃に囲まれ、絶体絶命のピンチに陥ります。そんな時、アブトがZコードをついに探し当て、ザイライナー883ソニックが緊急出動。Z合体して強化した800つばめ改め800ソニックは敵を撃破しますが、これによりシンとヤマカサの溝はさらに深まっていくのでした。終盤で登場、800ソニック!ザイライナー883ソニック登場時の圧倒的安心感と、その後の飛行能力を存分に生かした大空中戦は、800ソニックの初登場回にふさわしいシチュエーションでしたね。こうして敵を撃破したヤマカサでしたが、シンとの溝はさらに深まることに。感性が真逆の2人がどうなるか気になる中、次回へ続くとなり今回は終わります。シンとヤマカサの対立を描きたいのはわかりますが、そのわりには、シンの妖怪談義をヤマカサが真っ向から否定して関係性が少し悪くなった直後、883系ソニックの車内やヤマカサの家では2人とも仲良くしたりそれほど争ってる印象もなかったし、なんだか2人の関係が安定していません。どちらかといえば、最初の妖怪談義のシーンでは、ヤマカサがシンのことを「なんだコイツ」と感じる程度にとどめて、じょじょに対立が生まれていく構成の方がよかったんじゃないかなぁ。

 

 

 

 

 

 


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深まっていく、シンとヤマカサの対立…。そんな中、再び巨大怪物体が出現する。2人はお互いに歩み寄り、連携をとりながら、巨大怪物体を撃破することができるのだろうか!?

 

次回は今回の後編にあたるお話。次回予告映像には、ザイライナー883ソニックとZ合体したE5ソニックの姿があります。劇中でも別のザイライナーとのZ合体やってくれるだなんて、激アツだなこれ!

 

さあ、第10話の感想記事は↓コチラだゼーット!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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『機動戦士Ζガンダム』ちょっとした感想 Ζ-6(第16~18話)

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今回は、機動戦士Ζガンダム』の感想記事第6回目です。

 

激化していく戦いと、揺れ動くカミーユの心!アムロが登場した一方、アッシマーギャプランといった(現時点での)強敵モビルアーマーも登場し、戦いも登場人物たちの動きも激しくなっている『Ζ』の物語。今回はそれに拍車をかけるかのように、ミライが再登場する他、新たなる登場人物:フォウ・ムラサメ、そして強敵サイコ・ガンダムも登場します。ニューホンコンを舞台に繰り広げられる人間模様と戦闘は、なかなか観ごたえがありました。

 

なお、前回(第13~15話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第16話「白い闇を抜けて」

1985年6月22日放送
登場した敵他:ハイザック連邦軍仕様)、アッシマー

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「後ろにも目をつけるんだ!」


STORY:ベルトーチカやクワトロ=シャアとの会話で、その戦意をじょじょに復活させていくアムロ。彼が次に携わる作戦は、戦艦アーガマカミーユとクワトロ=シャアを帰還させるというものだった。ヒッコリーに無事降り立ったガンダムMk-Ⅱと百式だったが、アムロだけはアッシマーハイザック隊の接近を察知。リック・ディアスで応戦する。やがて、アムロを心配したカミーユも加勢。新旧ガンダムパイロットの共闘が実現し、アッシマーに挑むが…。


ついに実現、新旧ガンダムパイロットの共闘!今回は、『Ζ』で初めてアムロモビルスーツリック・ディアス)に搭乗。カミーユガンダムMk-Ⅱと共闘し、ブランの乗るアッシマーを撃破することに成功するお話です。自由落下の中での空中戦が、クワトロ=シャアたちの乗るシャトルのカウントダウンも相まって、緊迫感あふれる戦闘になっていてGood。終始アムロカミーユにアドバイスしながらの戦い方になっていたのも、アムロの先輩そして先代ガンダムパイロットとしての格を見せつけてくれる形になっていましたね。


ギャプランを退け、ヒッコリーに向かっているアウドムラ。その船内で、アムロは再びベルトーチカやクワトロ=シャアと出会います。彼らと会話する中で、アムロはその戦意を少しずつ取り戻していきます。同じ頃ブランは、引き続きアウドムラを追跡中。彼はそれの向かっている方面、そしてその先の地形から、ヒッコリーに彼らの拠点の1つがあるのではないかと踏んでいました。前回と似て、Aパート前半にはアムロベルトーチカやクワトロ=シャアと会話するシーンが挿入。前回のアムロは心動かされていなかったのに対し、今回は少しずつ戦意を取り戻していくきっかけを作ることになります。前回と今回の会話の違いは、特にベルトーチカが自分の会話の真意を語っている点。決してアムロを軽蔑したり同情したりしているわけではなく、本来の自分を取り戻してほしい―。そうした思いが伝わったからこそ、アムロの心に変化を起こし始めたのですね。ちなみに、このシーンをきっかけにアムロがちょっぴりベルトーチカに恋心を抱いているのも興味深いです。一方のクワトロ=シャアとの会話は、相変わらず「お互いわかってる感」のある会話に。アムロが宇宙に戻れない理由をララァの死にあると知り、クワトロ=シャアはそれに対してアドバイスします。アムロの回想シーンでは、実際の『ガンダム』でのララァ死亡シーンをそのまま流用。こう見ると、けっこう絵柄変わったなぁ…。


ヒッコリー上空に到達したアウドムラは、合図となる伝書鳩を地上へ放ち、それを受けてヒッコリーの滑走路の誘導灯が点火。クワトロ=シャアの意向もあり、カミーユガンダムMk-Ⅱに、クワトロ=シャアが百式に、アムロとカツがリック・ディアスにそれぞれ乗って、地上へ降下。いよいよ戦艦アーガマへの帰艦の準備を始めます。無事地上に降り立つカミーユとクワトロ=シャアでしたが、アムロだけはアッシマーハイザック隊の接近を察知し、地上に降りる前にリック・ディアスで叩こうとしていました。ヒッコリー周辺は常に雲が立ち込めている、非常に視界の悪い地帯。どう見ても空港を建設するには向かなさそうな地域ですが、だからこそ敵の目を欺くにはもってこいの地域ともいえますね。カミーユたちはこのヒッコリーから打ち出されるシャトルに乗って戦艦アーガマに帰艦する予定であり、併せてモビルスーツも持っていくため、彼らはそれぞれ機体に乗って降下。カミーユとクワトロ=シャアは地上にそのまま降り立ちますが、アムロだけはカツとともに別行動を取り始めます。カツはハヤトの許可を得たことにより、念願のアーガマ行きが決定することに。このままエゥーゴの一員として、本格的に戦いに身を投じることになるんだなぁ。そんな彼を連れてリック・ディアスで出たアムロは、カミーユやクワトロ=シャアよりも先に、アッシマーハイザック隊の襲撃を察知。しかし、シャトル発射を優先させるため、アウドムラカミーユたちに連絡を取らず、そのまま単独で決着をつけようとします。アウドムラのレーダーどころか、アッシマーアウドムラを視認するよりも前に、その接近に気づいたアムロ。やっぱり、“異常に勘が鋭い”ってのが、ニュータイプの特徴の1つなのかなぁ。


アムロリック・ディアスは、ついにアッシマー&ハイザック隊と接触アウドムラもその一団を発見し、一気に空中戦が始まります。アムロを中心に奮闘するアウドムラ側ですが、主要なモビルスーツパイロットは皆ヒッコリーに降り立ってしまっているため、戦力不足状態。無人のネモを使ってハイザック隊を少しずつ撃破していきますが、押され気味な戦局は変わりません。地球に残り戦うことを決意したアムロは、自分の拳銃をカツに託し、彼をヒッコリーへ降ろすのでした。アウドムラの現在の戦力は、ガンダムMk-Ⅱや百式がいないため大幅ダウン状態。ネモが数機搭載されているものの、乗るパイロットの人数が足りず、ギリギリの戦いを強いられることになります。せっかく機体があっても、乗るパイロットがいないのは痛いなぁ。本当、カミーユやクワトロ=シャアに頼りきりな感じだったんだね…。そんな中で一番の奮闘を見せたのが、アムロリック・ディアス。しかし1機だけの踏ん張りには限界があり、じょじょに劣勢になっていきます。このままではシャトル発進時間まで間に合わないと考えたアムロは、先行してカツを地上に降ろすのでした。アムロがカツを降ろす際に託したのは、自分の拳銃。それは、かつて一年戦争の時、シャアと撃ちあいになった際(最終回)に使用していた拳銃でした。このシーンにはゾワッと来たなぁ。


カツが降りてくるのと前後して、アムロリック・ディアスがなかなか降りてこないため様子を見に飛び立ったカミーユ。そこで彼は、アッシマー&ハイザック隊の攻撃を受けるアウドムラを目の当たりにします。戻ってきたアムロリック・ディアスとともに、カミーユガンダムMk-Ⅱはアッシマーとバトル。力を合わせて撃破することに成功しますが、カミーユ自身はシャトルに戻ることができず、引き続きアウドムラに滞在することになるのでした。終盤の戦闘シーンでの見どころは、なんと言ってもカミーユアムロの共闘!ガンダムMk-Ⅱとリック・ディアスで戦う彼らの姿には燃えたなぁ~。カミーユガンダムMk-Ⅱが一方的に活躍するのではなく、アムロリック・ディアスから戦い方を指示し、それをもとにガンダムMk-Ⅱが戦って撃破に成功するという構図にしていたのも、ちゃんとアムロの顔を立てる形になっていたのでGoodでしたね。カミーユはこれだけの戦果を挙げることに成功しましたが、残念ながらシャトル発射までには間に合わず、アウドムラにそのまま残ることに。ということは、しばらくカミーユアムロと行動を共にするってことなんですね。彼が宇宙に戻るのは、もう少し先か…。

 

 

 

第17話「ホンコン・シティ」

1985年6月29日放送
登場した敵他:ハイザック連邦軍仕様)、ガルダ、サイコ・ガンダム

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「あなたは変よ。戦いに吸い寄せられていく…。それでは、全体的な物の見方はできないわ。」


STORY:ニューギニアティターンズの拠点を叩くべく、ニューホンコンにて補給を行うことにしたアウドムラ。カイから紹介されたルオ商会を訪れたアムロベルトーチカが出会ったのは、あのミライだった。つかの間の再会を喜ぶ彼らだったが、その時、謎の黒い機体が市街地を襲う。ガンダムMk-Ⅱの攻撃を全く寄せ付けないその機体の名は…サイコ・ガンダム!戦いの中で、カミーユアムロそしてフォウ・ムラサメは、不思議な感覚を共有する…。


新たなる黒い敵:サイコ・ガンダム出現!今回は、ニューホンコンを舞台にミライが再登場し、そして新たなる強敵サイコ・ガンダムが初登場する回。カミーユの出番はサイコ・ガンダムとの戦闘パートが中心で、ドラマパートはアムロがその中心となりました。ガンダムMk-Ⅱとサイコ・ガンダムの戦闘は、市街地で行われることに。これ、「ガンダムシリーズ」初の本格的な市街地戦ってことになるのかな。


カミーユガンダムMk-Ⅱを宇宙に帰すべく、ティターンズの拠点を叩く作戦を立案するハヤトたち。そのための補給を求めて、彼らはカイのつてを頼り、ニューホンコンを訪れます。同じ頃、ティターンズベン・ウッダーは、日本のムラサメ研究所からフォウ・ムラサメを呼び寄せて、自分の指揮下に。彼女はサイコ・ガンダムパイロットでした。カミーユを宇宙に帰すためだけなら、ティターンズの本拠地ならどこを叩いてもいいはず。その中でもあえてニューギニアの拠点を選んだのは、そこがまだ出来立てで、防衛網等が構築されきれていないことが予想されるからでした。作戦としてはわからなくもないけど、発案の根拠がカツは前に言っていたことだけなのは、ちょっと薄いかなぁ。でも、ハヤトやアムロ自身も納得してるし、カツの読みは悪くないのでしょうね。とはいえ、ティターンズの拠点を攻めるのだから、ある程度の準備は必要。そのため、彼らはカイのつてを頼り、ニューホンコンのルオ商会と接触を図るべく、現地に赴きます。ハヤトたちと行動を別にしたものの、なんだかんだでその後も連絡を取り続けてくれているカイ。ちゃんとハヤトたちのために活動してくれているのが心強いですね。その一方で、新たな動きを見せていたのがティターンズアウドムラを狙うベンは、日本のムラサメ研究所からフォウを呼び寄せ、彼女の機体であるサイコ・ガンダムを手にするのでした。フォウの所属するムラサメ研究所は、ニュータイプ研究所。彼女もロザミアと同じく強化人間と呼称されていることから、ティターンズおよび地球連邦軍内での“強化人間”は、ニュータイプに近い存在のことである人間であることが窺えます。やはり地球連邦軍は、ニュータイプを人工的に作ろうとしているのか…?


ニューホンコンに到着したカミーユたち。そのうちアムロベルトーチカが、ルオ商会と接触するために現地に降り立ちます。店内に入った彼らが出会ったのは、コロニー行きのチケットを買い求めようとしていたミライでした。彼女との再会を喜ぶアムロでしたが、店内でルオの名前を出した途端、ボディーガードたちに襲われてしまいます。その時、市街地に黒い機体が現れるのでした。ルオ商会は、カラバそしてエゥーゴに協力してくれるという会社の1つ。表向きは真っ当な商売をしているのかと思いきや、闇ルートで仕入れている航空券の販売を行ってるらしい。地球連邦軍から見たら、表も裏も真っ黒じゃないか!よく今まで目をつけられずに商売し続けられたなぁ。そんなルオ商会でアムロたちが出会ったのは、今はブライトの妻で2児の母となったミライ。彼女は子供を宇宙で育てたいという思いから、地球を離れることを決意していました。ミライもこの回より再登場。『ガンダム』の頃よりも大人びていますが、アムロと似て全体的な印象はほとんど変わっていないですね。ブライトとの絶対的な信頼があるのは、夫婦というだけでなく、一年戦争を乗り越えた仲でもあるからなのでしょうね。そんな未来との再会を喜ぶアムロでしたが、ルオとの接触を焦り、窓口でその名前を出してしまったため、ボディーガードに襲われてしまいます。ルオの名前を安易に出すのは、ルオ商会の中ではダメらしい。まあ、わからなくもないかな。


ニューホンコンの市街地を襲う黒い機体に対し、カミーユガンダムMk-Ⅱで出撃。しかし、その異常な能力と圧倒的な体格差の前に、なかなか効果的な攻撃を仕掛けられずにいました。同じ頃、ミライ親子はベルトーチカに連れられ、一時的にアウドムラへ避難しハヤトと再会。ルオ商会に捕らえられていたアムロも、ルオの娘ステファニーとともに、建物から脱出します。サイコ・ガンダムは打倒ガンダムMk-Ⅱに燃えており、アウドムラがニューホンコンに着陸していることをキャッチしているため、市街地に堂々と出現。そのまま侵攻を開始します。ガンダムMk-Ⅱで飛び出したカミーユは、その無差別攻撃っぷりに驚くのでした。ニューホンコンの市街地は大都会で、中高層ビルが林立する場所。そのためサイコ・ガンダムは、変形前の状態でビルというビルをぶっ壊しながら、ガンダムMk-Ⅱに襲い掛かってきます。今までの『ガンダム』そして『Ζ』は、宇宙空間での戦闘が多く、地上戦でも住宅地の少ない高原や荒野、あるいは海上が主だった印象。こうした大都会での市街地戦は、今回がシリーズ初になるんじゃないでしょうか。これに対し出撃するのがガンダムMk-Ⅱですが、その体格差を前にサイコ・ガンダムの変形前の時点で大苦戦。おまけに相手は鉄壁の防御とサイコキネシスまがいの攻撃を仕掛けてくるため、ガンダムMk-Ⅱは防戦一方になってしまいます。モビルスーツというよりもモビルアーマー、そしてかつてのララァエルメスを思い出させるような攻撃を仕掛けてくるサイコ・ガンダム。これが、ニュータイプの力なのか…!?


サイコ・ガンダムは変形し、ガンダムMk-Ⅱを急襲。以前戦いを有利に進めますが、その時ハヤトが放ったネモの応援が駆けつけます。それによりペースを崩され、さらにカミーユの渾身の一撃を食らった際の不思議な感覚により、サイコ・ガンダムは一時撤退。カミーユアウドムラへ戻ります。そして、アムロもまたステファニーとともにアウドムラへ帰還するのでした。ララァが超人的な能力と引き換えに精神的な不安定さを持ち合わせていたように、フォウにも同じ傾向が。ネモの攻撃により彼女はペースを崩され、それがカミーユそしてガンダムMk-Ⅱの逆転を作り出します。ここで、逆転のきっかけを作ることになったのがネモなのにはビックリ。いつもどちらかといえば味方側のやられ役だったから、今回の活躍はナイスアシストと言えるでしょう。まあ、2機のうち1機は撃墜されちゃったけど…。このネモの攻撃をきっかけに、ガンダムMk-Ⅱは反撃。その攻撃と、それを食らった際に感じた不思議な感覚のせいで、フォウは戦えなくなりサイコ・ガンダムは撤退します。フォウの感じたという「脳で蛇がうごめく感覚」。これはニュータイプうしの一種の共鳴なのでしょうか―。そして、戦いを終えラストでは、カミーユアムロが会話するシーンが。アムロが先輩として、そしてガンダムの先代パイロットとして、カミーユを思いながらアドバイスしているのが印象に残りました。

 

 

 

第18話「とらわれたミライ」

1985年7月6日放送
登場した敵他:マリン・ハイザックガルダ

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「(カミーユは)アムロみたいな子?」「いや、違いますね。でも…僕より、ずっと見込みがある。」


STORY:ミライたちをアウドムラに乗せようと、交渉を続けるアムロ。しかし、その姿を見られてしまったことで、彼女たちはベンの人質に取られてしまった。アムロは1人奪還を試みるが、逆に自分も人質になってしまう。同じ頃、偶然からフォウと出会ったカミーユは、その仲を深めた後、アウドムラへ帰還。ハヤトから一連のことを聞き、彼主導による人質奪還作戦を開始する。水上で繰り広げられるマリン・ハイザックとの戦い。カミーユたちは、ミライたちを救出できるのか!?


前回登場したミライたちが人質になってしまい、カミーユたちによる奪還作戦に焦点が置かれた一編。「ミライたちが人質になる→アムロも人質になる→カミーユたちの作戦による決死の奪還」と展開が二転三転していくため、観ていて飽きないお話でした。一方で、カミーユとフォウの仲が深まっていくさまも、Aパート後半を使って描写。これは今後の展開にもかかわってくる要素になります。


ミライのことを心配し、今後宇宙に戻るためにも、アウドムラに乗るよう勧めるアムロ。しかし彼女は、ハサウェイら子供たちのことを考えると、それを安易に決断できないでいました。ミライは回答を保留にしてアムロと別れますが、一連の姿をティターンズのベンの部下に見られており、人質として誘拐されてしまいます。カラバそしてエゥーゴの仲間に引き入れるというよりも、純粋にかつての仲間として救いたい一心で、ミライにアウドムラに乗るよう勧めるアムロ。それに対する彼女の反応は、冷静でした。ミライ自身は小さい子供2人を抱えている身で、しかもこのままエゥーゴティターンズの争いが激化すれば、宇宙での戦闘も激化することは必至。アムロの純粋にミライを助けたいという強い気持ちはよくわかりますが、そりゃミライの立場なら、誰だって回答には躊躇するよなぁ。そして、そんなアムロたちの一連の行動を監視していたのが、ティターンズのベンの部下。アムロ接触をきっかけにミライの素性が判明してしまい、彼女は人質として捕えられてしまいます。ああ、アムロももう少し人気のない場所というか、バレにくい場所で交渉を行うべきでしたね。クルーズ船の甲板なんて人の密集するところでやるから…。


アムロベルトーチカを待っていたカミーユは、偶然近くを通りかかったフォウから市街地まで乗せるよう懇願され、それを受け入れることに。少しずつですが、車内でその仲を深めていきます。そんな時に、ベンが放送回線を利用して、エゥーゴに対し人質と引き換えにアウドムラを引き渡すよう要求。これを聞いたアムロは、いち早く海上にいるベンの船へ向かいミライたちの奪還交渉を行いますが、逆に自分も人質として捕えられてしまうのでした。Aパート後半では、カミーユとフォウのやり取りが中心。カミーユの方は純粋にフォウと接していたのに対し、フォウはハナからカミーユエゥーゴの関係者と知りながら接触していました。しかし、ベンのやり方が気に入らないため、アウドムラの位置を特定する前にカミーユの車から降りてしまいます。フォウとしてはガンダムMk-Ⅱと戦いたいため、ベンのような姑息な手段は不本意。そのため、当初はしぶしぶ彼の作戦に協力していたものの、理由をつけて途中で降りてしまいます。フォウは普段は割と物静かなタイプな印象だったけど、意外に気性が荒いんだね…。そんなカミーユとフォウが車に乗っている間に流れてきたのが、ベンのエゥーゴに対する要求。時同じくしてこれを耳にしたアムロは、単身ベンの船に乗り込んで奪還交渉を試みますが、逆に自分も捕らえられてしまう結果になります。最初は成功したかに見えた、アムロの交渉。しかし、海底にはマリン・ハイザックが潜んでおり、脱出しようとしたミライたちを足止め。油断したアムロも、ベンたちに捕まってしまいます。アムロの気持ちはよくわかるけど、ちょっと作戦が甘かったなぁ。


ベルトーチカからの電話で、アムロも人質になってしまったことを知ったハヤト。その時、カミーユが帰還します。ハヤトはわざと降伏して人質奪還の機会をうかがう作戦を立案。アウドムラに白旗を立て、ベンの船へ接近します。一方のカミーユは、ガンダムMk-Ⅱに搭乗し出撃。海底に潜む敵を一掃する任務を帯び、マリン・ハイザックと遭遇した彼は、偶然物音を立ててしまったことにより相手に気づかれ、戦闘が勃発します。もしアウドムラの引き渡しに応じなければ、人質の虐殺とニューホンコンの街を焼き尽くすとまで言ってみせたベン。一応ティターンズ地球防衛軍の一派閥なんだからさ、守るべきその地球の民間人への攻撃を盾に敵対勢力に迫るのはムチャクチャな気がするんだけど…どうなんだ!?このような卑怯なベンの手に屈するカミーユたちではなく、ハヤトを中心に作戦を立案。ステファニーの反対を押し切って、アウドムラに白旗を立てて降伏したふりをし、その間に人質奪還のチャンスをうかがう作戦を敢行します。「敵に屈したふりをして反撃の機会を窺う」という鉄板の作戦。作戦自体はそんなに珍しいものではありませんが、潜んでいる敵の一掃役としてカミーユガンダムMk-Ⅱが選ばれ、そして彼がこの作戦において重要な役割を担っているのがポイントです。複数のモビルスーツ相手に戦えるのが彼くらいしかいないとはいえ、今までの作戦の中で一番課せられた役割が大きい、今回の彼。彼の信頼度が上がっていることの表れともいえるでしょう。


一気に戦闘状態にもつれ込んだ、ガンダムMk-Ⅱとハイザック隊。その影響により周囲に波が立ち、ベンたちは一気に体制を崩します。このスキにミライたちとアムロは、それぞれ脱出。ハサウェイが海に投げ出されてしまいますが、彼はアムロにより救出されます。ガンダムMk-Ⅱもマリン・ハイザックには少し苦戦しますが、上手く海上におびき寄せて的確に撃破し、全滅に成功。形勢不利となったベンは撤退し、カミーユたちは勝利をおさめるのでした。マリン・ハイザックはその名の通り海での戦闘用のハイザックであるため、海底ではガンダムMk-Ⅱよりも機敏に活動。しかし、カミーユの戦略で1体ずつ海上におびき出され、次々にカミーユに撃破されていきます。海から出てしまえば、マリン・ハイザックもただのハイザックとほぼ同じ。ガンダムMk-Ⅱの敵ではありませんでした。ここでカミーユが、下手に海底で粘るのではなく有利な海上(地上)に戦闘場所を変えようと判断したのはGoodでしたね。このようなガンダムMk-Ⅱの戦闘により、周囲には当然波が発生。ベンたちはそのあおりを食らい、態勢を崩します。これをチャンスと見たアムロとミライたちは、それぞれ脱出。こうしてハヤトの立てた作戦は成功し、ベンはそのまま撤退していくのでした。今回はフォウが頭痛に苦しめられていたため、サイコ・ガンダムの出番はなし。カミーユたちの作戦が成功したのは、このような事情もあったからでした。もしサイコ・ガンダムが出てきてたら…、ちょっと厳しかったろうなぁ。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第19話から第21話をご紹介予定です。『機動戦士Ζガンダム』。君は、刻(とき)の涙を見る―。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

ガンプラ Pick Up!

Ζガンダム』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ウルトラBIGソフビ セブンガー

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今回は、5月28日に発売された「ウルトラBIGソフビ セブンガー」のご紹介です。

 

通常ソフビに対して約2.5倍の大きさを誇り、『ジード』あたりまではコンスタントにリリースされていたものの、最近ではすっかり鳴りを潜めていた「ウルトラBIGソフビシリーズ」において、新弾が久々に発売。現時点での最新作である『Z』より、ゼットとセブンガーがチョイスされ、このうち後者をゲットしてきました。

 

本当はネットで買おうと思ったけど、別の用事で訪れた家電量販店で格安で販売されていたので、方針変更して急遽購入。そのあとAmazonを確認してみると在庫切れになっていたので、ギリギリセーフといった感じでした。いやあ、よかったよかった!

 

なお、通常サイズのセブンガーのソフビの記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

どれも完全新規造形であるウルトラBIGソフビですが、今回のセブンガーは、通常サイズのソフビがそのまま大きくなった感じ。通常サイズのソフビの時点で、高い完成度を誇っていましたが、ウルトラBIGソフビになってそれがより際立った印象を受けます。

 

そんな「ウルトラBIGソフビ セブンガー」で注目したいのが、造形でなくその塗装。通常ソフビと比べて塗装がやや暗めになっており、より特空機らしい見た目になっています。スーパーミニプラ等のノウハウを生かして(?)、ソフビも進化しているんですね。


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ウルトラBIGソフビ版と通常ソフビ版を比較すると、こんな感じ。その大きさの違いだけでなく、上述の塗装の違いもよくお分かりいただけると思います。それにしても、本当に2つとも造形がよく似てますね。親子みたい…。

 

 

 

 

さて、「ウルトラBIGソフビ セブンガー」は全国の玩具売場で発売中。ネット通販では在庫が捌けているところもありますが、店頭ではけっこう残っているお店も多そうです。

 

ウルトBIGソフビはしばらくシリーズが途絶えてたし、もし当初から発売予定だったのであれば、『Z』放送中に発売されていたはず。今回の発売は、完全に『Z』放送時での人気を受けて実現したことなのでしょう。

 

この調子で、「ウルトラシリーズ」の防衛隊人気が復活するといいなぁ…。

 

 

 

 

 

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『ウルトラマンクロニクルZ ヒーローズオデッセイ』第21話 ちょっとした感想

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円 谷 英 二 の 思 い が 奇 跡 を 起 こ す

 

 

 

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今回の『ウルトラマンクロニクルZ ヒーローズオデッセイ』は、『Z』と『ティガ』における客演ウルトラマン特集。前者からはエースの登場したVSバラバ戦、後者からはウルトラマンの登場したVSヤナカーギー戦がチョイスされました。

 

それぞれチョイスされたと言っても、『ティガ』の方はメタさ前回&ダイゴ登場しまくりの回なので、最後の数分間を使ってダイジェスト的に紹介。本編の大半は、『Z』のVSバラバ戦に時間が割かれていました。なんで無理してVSヤナカーギー戦を取り上げたんだろう?これも『トリガー』本編と何か関係があるのか…!?

 

なお、前回(第20話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

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上述の通り、今回は『Z』のVSバラバ戦と、『ティガ』のVSヤナカーギー戦を紹介。ゼロのナレーションはOP前のアバンタイトルのみにとどめられ、OPとその後のCMを挟んで、いきなり『Z』本編に突入する形になっていました。そういえば最近、『ティガ』のタイトルバックを意識したオリジナルタイトルバックって全然使ってないですよね。『ティガ』を取り上げる頻度がそんなに多くなかったから、やめちゃったのかな?

 

それはさておき、前半~中盤にかけては、『Z』におけるゼットとエースの戦いを紹介。こうした『列伝』系番組ではお馴染みのBGM差し替えも行われており、『A』のOPを聞きながらエースの活躍が楽しめる、なかなかGoodな演出がなされていました。

 

本放送時は、どうしてもエースの登場&活躍ばかりに目が行ってしまっていましたが、改めて見直してみると、バラバの演出がちょいと昭和チック(カメラのズームを激しく変えて顔を全面に映すなど)なことに気づきましたね。これ、多分狙ってやった演出なんだろうなぁ。

 

そして、ラスト数分で駆け足気味に『ティガ』のVSヤナカーギー戦を紹介。ただでさえ大人の事情でダイゴが映せないのに、お話の内容自体がダイゴ主役&『ティガ』でもトップクラスの異端回なので、ナレーションを挟みまくって内容を補完していました。円谷英二の思いが奇跡を起こす!」なんてナレーション、本編を観たことがない人にとっては「???」なナレーションだぞこれ!?まあ、ナレーションの内容自体は間違ってないんだけどさぁ…。

 

 

 

 

 

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先輩ウルトラマンに助けられた、ティガとゼット。でも、ティガそしてナレーションを務めるゼロも、その後先多くの世界や後輩を救ったんだ。次回は、そんな彼らの先輩戦士としての活躍を振り返ってみよう!

 

次回は、ティガやゼロの先輩ウルトラマンとして活躍シーンの紹介。『超ウルトラ8兄弟』や、『決戦!ウルトラ10勇士』などの映像が取り上げられるようです。確かに『ティガ』は登場してるけど、また本編での活躍紹介って枠組みからは外れちゃうんだね…。

 

 

 

 

 

 

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