お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

平成ウルトラマン メカクロニクル

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今回は、3月31日に発売された『平成ウルトラマン メカクロニクル』のレビューです。

 

ウルトラマンティガ』放送開始25周年記念として、平成三部作関連商品を続々と発売している円谷プロ本書もその1つですが、発売告知がなされたのは発売日の2週間くらい前であり、ちょっと急な発売となりました。

 

店舗やネット通販での一般販売の他、楽天ブックスでは数量限定としてクリアファイル付きバージョンも販売。ファンとしては後者を入手したかったですが、その存在を知ったのが既に別のサイトで予約注文した後だったので、あきらめました。「もう1冊注文すればいいじゃん」って?3,000円代の書籍を何冊もポンポン買うのは、さすがにキツいよ…。

 

 

 

タイトルに「平成」と銘打っていることから、本書では『ティガ』以降の作品のライドメカのミニチュアを、新撮を含む特写や過去画像、および決定稿デザイン画とともに紹介。『ナイス』や『ネオス』などもキチンと紹介されており(ただし、特別枠扱い)、各作品の劇中に複数回登場したライドメカは、ほぼ全て網羅されています。

 

ライドメカの特写はもちろん見どころなのですがそれ以上に興味深く、そして豊富に掲載されているのが、決定稿デザイン画。各ライドメカと同じ項目に掲載されている他、変身アイテムや武器等は、後ろのページにまとめて掲載するなど、ライドメカの特写以上に充実してるんじゃないかと思えるくらいの掲載量になっています。

 

ライドメカ特写と決定稿デザイン画を比較しながら読むと、デザインの変遷や細かな違いが楽しめますね。特に変化が激しいなと感じたのは、『ティガ』におけるGUTSのライドメカたち。当初はシャーロックもデ・ラ・ムも、ハデなマーキングが入っていたんだなぁ。

 

その他、各防衛チームの紹介のラストには、チームの隊長役の方々のインタビューが掲載(『メビウス』のみサコミズ隊長が故人のため、リュウが登板)当時の思い出などを語っておられますが、オファーを受けた時のことや撮影秘話など、今までのムック等ではあまり語られなかったんじゃないかと思われることにも言及されています。この項目も、見逃せないぞぉ!

 

 

 

ライドメカの特写だけに留まらず、様々な面で本当に見どころだらけな『平成ウルトラマン メカクロニクル』。価格は3,300円とそこそこしますが、値段以上の価値がある書籍だと感じましたね。

 

『Z』のストレイジといい、本書の発売といい、「ウルトラシリーズ」において防衛チームの注目度が高まっているのは確実。よし、じゃあ新作ウルトラマンでの防衛チームを猛プッシュは固いな!(願望)

 

 

 

 

 

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ブログ開設8周年!

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画像は以前大宮(さいたま市)の高島屋で撮影した1枚

 

 

 

先週土曜日の4月3日で、当ブログはYahoo!ブログ時代から通算して、開設8周年を迎えました!

 

いや~8周年、8周年か。5周年を過ぎたあたりから「こんなに続くとは思わなかった」ということもあまり思わなくなってきましたが、改めて考えてみるとヤバいっすね。よく続いたなぁおい!(自画自賛

 

 

世間では、まだまだ新型コロナウイルス感染拡大の影響が深刻な昨今ですが、昨年の7周年の時の記事に比べると、まだ外出に対しての縛りが緩和されてきているので、今後は通常の作品や商品レビューの他、イベント等に行った記事もじょじょに増やして行けたらなぁと考えています。

 

また、ブログ記事の更新頻度も、以前の週6回レベルには回復させる予定。仕事の配置換により電車通勤の時間がそこそこ出来たので、この時間を使って記事を練ることが出来るようになったんですよね。体調や体力との相談ですが、今のところそんなに無理なく記事を練ることが出来そうです(実際、この記事も車内で文章を練った)。

 

そうそう、相変わらず溜まってる積みプラもどんどん作らないとね!作る意欲はあるけど、時間がとれてないだけなんだ…。頑張るぞ!

 

 

 

プライベートも世間もバタつく中、9年目を迎える当ブログ。よほどのことがない限りは、自分も当ブログも通常運転でいく所存ですので、今後ともよろしくお願いします!

 

 

 

 

 

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『機界戦隊ゼンカイジャー』第5カイ ちょっとした感想

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す し ざ ん ま い

 

 

 

番組は変わって、『機界戦隊ゼンカイジャー』です。

 

ムチャでも何でも…この手で全部握ってやる!前回のブルーン加入でメンバーが勢ぞろいし、今回よりいわゆる通常回の放送となる『ゼンカイジャー』。ハイテンションで単純明快なノリはそのままに、ハチャメチャな展開が連続する(ほめてます)一方で、少しずつですが今後の展開にもつながる要素が小出しにされていました。

 

冒頭の暗い雰囲気からどう今回の寿司の話なるのかと思いきや、いきなりスシワルドが市街地に登場して暴れまくり、そこに介人たちが駆けつけるという、かなりの力技でつなげてきたのには笑わされました。これだけ強引だと、逆に清々しい。いいぞ~。

 

なお、前回(第4カイ)の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

また、同日放送の『仮面ライダーセイバー(聖刃)』の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

「功と美都子の名前を聞いたことがある」―。ブルーンの言葉に強い興味を示した介人は、翌朝彼とジュランたちを叩き起こし、ブルーンがこちらの世界にやって来た時に降り立ったという狭い路地へ。そこから逆にキカイノイドの世界へ向かおうとする介人でしたが、失敗に終わります。そんな時、トジデンドの新たな怪人:スシワルドが出現。人々を助けるよりも、スシワルドを倒してキカイノイドの世界へ行こうとはやる介人=ゼンカイザーでしたが、一瞬のスキを突かれて、逆にジュランとともに公園のベンチとの握り寿司にされてしまうのでした。今回は、少し暗めの雰囲気からスタート。序盤では、やっと両親への手がかりをつかみ、それをもとにキカイノイドの世界への入口を見つけようとする、介人の姿が描かれます。暗めといってもそこまでダークな雰囲気ではありませんでしたが、今までかなり明るいノリで来ていただけに、このシーンは強く印象に残りましたね。そんな介人の努力も、今回は空振りで終了。直後スシワルドの出現により市街地はパニックとなり、応戦した介人とジュランは握り寿司にされてしまいます。上述した通り、介人がキカイノイドの世界に行くのに失敗してからのスシワルド登場までの展開の繋ぎ方は、かなり強引というか力技。でも、こういうところが『ゼンカイジャー』っぽくてGoodです。

 

握り寿司にされたまま、一夜を明かすことになった介人とジュラン。その中で、彼らは話し合い、ジュランは介人の思いを知ります。同じ頃、ガオーンたちはスシワルドをおびき出すべく、大量の酢飯を炊いて採石場で待機。この作戦は成功し、彼らは一気に攻撃を仕掛けますが、バラシタラの登場により逆に劣勢に追い込まれます。窮地に陥ったゼンカイガオーンたちを救ったのは、キュウレンジャーギアで奇跡的に駆けつけた、介人たちでした。夜、握り寿司にされながら、けっこうマジメなことを語り合う介人とジュラン。見た目こそギャグみたいですが、2人の強い絆を感じられるシーンでした。一方のガオーンたちは、スシワルドを誘き出すべく大量の酢飯を炊きあげ、採石場で待機。狙い通りやって来たスシワルドに対し攻撃を仕掛けます。「敵が寿司で攻めるなら、俺たちも寿司で対抗だ!」というノリは容易に予想出来ましたが、「寿司を握ること」よりもその前段階である「酢飯を炊くこと」に注力しだすとは予想外でした。しかもスシワルドはホイホイ釣られて来るし、一方で登場人物が誰1人としてこの状況にツッコミを入れないし、もう笑っちゃいましたね。このようにガオーンの作戦は途中まで成功しますが、バラシタラの出現により一気に劣勢に。そんな彼らを救ったのは、遠く市街地の公園で握り寿司にされていたはずの、介人とジュランでした。セッちゃんからの連絡でガオーンたちのピンチを知った介人でしたが、誤ってゼンカイジャーではなくキュウレンジャーのセンタイギアを使用。しかし、それにより発揮された驚異的なラッキーの連続により、奇跡的に現場に駆けつけます。介人たちがラッキーの連続で様々なところを巡るシーンでは、大森坂や大泉学園西友など、東映特撮いつもの場所」が頻出。メジャーなロケ地が1話の中でこれだけ登場したの、珍しいんじゃないかなぁ。

 

介人とジュランは、握り寿司状態のまま何とか変身に成功。海苔巻きで動きが制限される中、なんとか絶妙のコンビネーションでスシワルドを撃破します。その後登場したダイスシワルドも、最初こそ回転寿司攻撃でゼンカイジャーを苦しめたものの、最後はゼンカイオージュラガオーンとブルマジーンによる連続攻撃で倒されるのでした。終盤のゼンカイジャーフルメンバーでの戦いは、採石場という好ロケーション(?)を生かし、火薬による爆破やアクションを多数挿入。やっぱり、ハデな爆発演出は、CGよりも実写の方が迫力あるよね~。そして、ラストで展開された巨大ロボ戦は、わりとすぐに終了。最初こそジュランたちを握り寿司にして苦しめてダイスシワルドでしたが、戦闘力面ではゼンカイジャーの敵ではありませんでした。リュウソウジャーの力を使って、文字通り物理的にダイスシワルドの回転寿司を破壊したのには笑ったなぁ。しっかし、なんでセッちゃんはここで、リュウソウジャーのセンタイギアの力を使うよう勧めたんだろう…?

 

 

 

 

 

街をゴミだらけにするゴミワルドが現れた!ゴミを駆使して攻撃や逃亡を繰り返すゴミワルドの前に、介人たちはなかなか手が出せない。こうなれば、ゴミを掃除してやるまでだ。介人たちのお掃除作戦が始まった!

 

次回のテーマは“ゴミ”。今回と同じくギャグ回っぽい雰囲気になりそうですが、新たなるレギュラーキャラ:ステイシーの登場が気になるところです。児童誌等での言及が一切なかった一方で、扱い的に単発ゲストではなくレギュラーキャラっぽいということは、まさか…!?

 

さあ、第6カイの感想記事は↓コチラだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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『仮面ライダーセイバー(聖刃)』第29章 ちょっとした感想

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帰ってきた2人のコンビ!

 

 

 

だから、こんなところでは死なせない。一緒に帰ろう、仲間の元へ!今回の『仮面ライダーセイバー』は、倫太郎が主役のお話。前回のセイバー エレメンタルプリミティブドラゴンの登場に刺激を受けた彼が、組織に対してけじめをつけ、離脱するさまが描かれました。

 

敵ライダーとして、玲花の兄である凌牙が変身する仮面ライダーデュランダルも登場。時間や空間を操る厄介な能力を持っており、初登場補正もかかってかなりの強さを見せつけてくれていましたね。能力的にはラスボス級だけど、この強さと活躍度合いもいつまで持つかな…(サーベラはもうめっきり出てこなくなっちゃったし)。

 

なお、前回(第28章)の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

前回の飛羽真の覚悟、そして彼の遂げたエレメンタルプリミティブドラゴンへの変身に、強い刺激を受けた倫太郎。彼は芽依に組織と決別することを宣言しますが、飛羽真たちのもとへ行く前にけじめをつけるとして、サウザンベース内の裏切り者探しに乗り出します。そして、玲花がソフィアを監禁している決定的瞬間を目撃した倫太郎。彼は速やかにマスターロゴスに報告しますが、そのマスターロゴス自身が組織を裏切っていることまでは想像していませんでした。今回は倫太郎の出番が非常に多く、冒頭のシーンもタッセルの語りなしで倫太郎と芽依のシーンからスタート。彼のどこまでも誠実な性格は、やっぱりいいですよね。そんな倫太郎は、組織との決別を宣言。「けじめをつける」という名の裏切り者探しに乗り出し、玲花がその1人だというところまで突き止めますが、マスターロゴスまでもが裏切り者であることには気づいていませんでした。倫太郎がマジメにマスターロゴスに報告しているシーン、既にマスターロゴスさえも裏切り者であると知っている視聴者としては、かなり観ていてツラいものがありました。それだけに、この直後倫太郎が真実を知った時のショックのシーンは、インパクトがありましたね。なお、マスターロゴス曰く、賢神(前回大秦寺がチラっと言っていた人たち)は、全員消したらしい。誰か1人くらいラスボスになるかと思ったら、そんなことはなかったか…。

 

マスターロゴスさえも裏切り者だったと知った倫太郎は、ブレイズに変身しますが、そんな彼の前に神代凌牙が登場。仮面ライダーデュランダルへと変身し、ブレイズを完膚なきまで叩きのめします。大ピンチに陥る倫太郎。同じ頃、飛羽真とユーリは、倫太郎の身を案じサウザンベースに再び乗り込みますが、デュランダルの能力に翻弄されていました。今回本格的に登場、仮面ライダーデュランダル。見た目的にはそこまで強そうには見えませんが、持っている能力や彼の振るう時国剣界時は、今まで登場した剣士の中で最も厄介な能力を持っていました。時間や空間を操るという、ラスボスが持っていてもおかしくない能力で、ブレイズや飛羽真たちを苦しめるデュランダル。中盤は彼のデビュー戦でもあるからか、ひたすらその強さがアピールされる演出が挿入されていました。しばらくはセイバーたちの強敵として立ちはだかりそうだけど、ブレイズの強化フォームが出たあたりから、劣勢に陥っては撤退を繰り返しそうな気がするなぁ。これから芽依から生まれるメギドの話とかもあるし、ストーリー上うまく生かせるのかな…。

 

ボロボロになった倫太郎のもとに、ようやく駆けつけることができた飛羽真。彼はエレメンタルプリミティブドラゴンに変身し応戦しますが、デュランダルの攻撃に翻弄されてしまいます。倫太郎を人質に取られ、火炎剣烈火を渡せと迫られる飛羽真。抵抗する倫太郎に対し、飛羽真はあえて火炎剣烈火を渡すそぶりを見せます。デュランダルに一度は政権を取られますが、直後最光が不意討ちを食らわせて、聖剣もろとも倫太郎の救出に成功。この際飛羽真は重傷を負いますが、なんとか倫太郎とともにノーザンベースに帰還するのでした。終盤の地下駐車場のような場所での戦闘こそ、今回のクライマックス。倫太郎と飛羽真の掛け合いには、グッとくるものがありましたねデュランダルが律儀に待ってくれてるなんて、野暮なツッコミはなし!)そんないいシーンの後で、素晴らしい活躍を見せたのが最光=ユーリ。シャドーをうまく使ったその攻撃は効果的でしたね。同じ頃、カリバー=賢人によってソフィアが救われたこともあり、飛羽真たち側の勝利で今回の戦いは決着。しかし、デュランダルの攻撃をまともに食らい、飛羽真は重傷を負ってしまいます。相当ひどいケガだったから、数話くらい引っ張るのかなと思ったけど…、次回予告を見る限り、そうでもなさそうだなぁ。

 

 

 

 

倫太郎が合流したことで、その結束をさらに深めた飛羽真たち。そんな時、芽依の身体に異変が生じる。ワンダーワールドが見えるようになってしまった彼女から、本当にメギドが生まれてしまうのか!?

 

次回は、芽依から生まれる(かもしれない)メギドが争点となるお話に。絶対この話は来るだろうなと予想はしていましたが、思ったより早かったなぁ。5~6話くらい引っ張る内容でもないし、この話が、ブレイズの強化フォーム登場回につながるってことなのかな。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

…というワケで、記事は「『機界戦隊ゼンカイジャー』第5カイ ちょっとした感想」に続きます。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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『ウルトラマンクロニクルZ ヒーローズオデッセイ』第13話 ちょっとした感想

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サタンビゾーのスペックを空で言える筋金入りのオタク

 

 

 

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今回の『ウルトラマンクロニクルZ ヒーローズオデッセイ』は、映画『ウルトラマンティガ ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』の特集回前編。冒頭の勉の観る彼の世界の『ウルトラマンガイア』の一編から、我夢が勉の世界にやって来てサタンビゾーを撃破するところまでが放送されました。

 

前回までの映画『ダイナ』とは違い、カットすべきところが玩具店の店主登場シーン位しかないからか、ナレーションは最低限に、映画本編をほぼそのままノーカットで放送。かつての『列伝』と同じく、映画のロゴまでキチンと放送されました。『ダイナ』のアスカの方は映せない事情があった(のだろうと推測される)とはいえ、ここまで差があると、ちょっとなんとも言えない感じになるな…。

 

なお、前回(第12話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

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上述の通り、今回紹介されたのは、冒頭~ガイアV2のサタンビゾー撃破シーンまで。玩具店のシーン以外はほぼノーカットで放送され、それを観ていれば当然物語の流れが分かるからか、ナレーションは最低限、ゼロの語りもアバンタイトルのみに留められていました。

 

冒頭、勉が自分の世界の『ガイア』を観ているシーンでは、なぜか状況解説のナレーションが挿入。ナレーション自体があるのはいいけどさ、「我夢は黒い服の男(もう1人の我夢=サタンビゾー)を追っていた!」みたいな、このシーンも本編に直接関係しているようにミスリードする感じになってたし、別に無くても良かったんじゃないのかなぁ。最初、勉がビデオテープを母親に取られちゃうシーンをカットするために挿入されたのかなとも思ったけど、そんなことはなかったし…。

 

このような勉が『ガイア』を観るシーンでは、ビデオテープやテレビデオなど、リアルタイム世代やそれ以上の世代には懐かしいアイテムが続出。今まではあんまり気にしないで観てたけど、これらのアイテムを全く知らない世代も増えてきてるんだよね。映画公開から20年以上経ってるんだし、ジェネレーションギャップが発生するのは当たり前か―。

 

そして、勉の日常パートと登場人物の紹介を経て、ガイアV2登場サタンビゾーの戦闘シーンへ。何度観てもこのシーンは、時間は短いながらもアクション面・合成面ともに秀逸な出来ですよね。特に、ガイアV2が振り向きざまにフォトンエッジを放つシーンはメチャクチャカッコいい。ガイアV2でのフォトンエッジによる敵撃破も珍しいから、このシーンら色んな意味で観る価値のあるカットなんですよね~。

 

 

 

 

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赤い玉の力が弱まり、我夢は自分の世界に戻った。しかしその間に、勉の世界では新たな怪獣が出現しようとしていた。「もう一度、勉の元へ!」我夢の技術と思いが、今彼に再び時空を超えさせた!

 

次回は、引き続き映画『ガイア』の分割放送。次回予告から察するに、キングオブモンスにガイアが追い詰められるシーンまで放送されるようです。となると、再来週は最後の戦闘パート部分のみの放送か。時間的にちょっとアンバランスな分割じゃないか?

 

※なお、4月9日より『新幹線変形ロボシンカリオンZ』が放送開始する関係で、『ウルクロZ』の感想記事の投稿日は、毎週月曜日に変更予定です。詳細は追ってお知らせします。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

さあ、第14話のレビューは↓コチラだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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『機動戦士ガンダム』ちょっとした感想 Phase-13(第37~39話)

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今回は、機動戦士ガンダム』の感想記事第13回目です。

 

一年戦争を引っ掻き回す、“ニュータイプ”の存在!今回ご紹介の3話では、前回登場したニュータイプの概念が、どのお話でもクローズアップされる形に。その超人的な能力が戦闘中にも生かされ、物語を盛り上げてくれます。また、お話も終盤に差し掛かっているため、主要登場人物にも次々と変化が。人間ドラマの盛り上がりも見逃せません。

 

お、前回(第34~36話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第37話「テキサスの攻防」

1979年12月15日放送
登場した敵他:ギャン、シャア専用ゲルググリック・ドム巡洋艦チベ、戦艦ザンジバル、ムサイ

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「戦いをまともにしようとするから、こういう目に遭うのだよ…。ガンダム!」


STORY:ソロモン攻略戦を乗り越え、つかの間の落ち着きを取り戻したホワイトベース。しかし、その陰では打倒ガンダムに燃えるマ・クベが、放牧用コロニー:テキサスで待ち構えていた。彼の作戦にはまったアムロガンダムはテキサスへと引き込まれ、モビルスーツ:ギャンと激しい戦いを繰り広げる!シャアが専用のゲルググで試験的に出撃する中、戦いの中でアムロララァは、お互いのことを感じ取る。これが、「新しいタイプ」の力なのか!?


決戦、アムロマ・クベ!そして、アムロララァの秘めたる力とは?今回は、第1クール終盤頃からアムロたちを苦しめてきたジオン公国軍の1人:マ・クベとの決着回。作戦や遠距離攻撃を使ってできるだけ前線に出ずに戦おうとするマ・クベのギャンに対し、正々堂々と戦おうとするアムロガンダムの対比が面白く、その一騎打ちは今までのお話の中で個人的に最も魅せられたものになりました。また、今回より本格的にアムロララァの情人とは違う何かがある描写が登場。「ニュータイプ」の概念に通じる言葉も登場します。


ソロモン攻略戦を終えて敵の警戒網を脱出し、落ち着きを取り戻したホワイトベースアムロたちが交代でレーダー網のチェックに入る中、定期的な体調チェックの中で、アムロとフラウは久々に1対1で話し合います。同じ頃、マ・クベ率いる艦隊は放牧用コロニー:テキサスの領域で待機。マ・クベは専用モビルスーツ:ギャンに乗り、リック・ドム隊を率いてガンダムホワイトベース撃破を誓うのでした。ソロモンを叩かれたことで、ジオン公国軍の戦力は大きく低下。別の軍事要塞を最後の砦とすることに決め、その防衛に当たらせているから、ホワイトベースは一時的に敵がほとんどいない空域を航行することになります。このシーンのナレーションで、「宇宙要塞ア・バオア・クー」の名前が登場。のちに最終決戦の舞台となる場所です。こうして少し落ち着いたホワイトベースの中で、会話をしていたのがアムロとフラウ。いつ頃から、お互い話さなくなったのか―。そうつぶやくアムロに対し、フラウは寂しげな表情を見せるのでした。既にニュータイプとして覚醒しつつあり、フラウたちとは別の次元に生きる人間になってしまったアムロ。フラウがこのシーンで妙によそよそしいのは、久しぶり彼と話したということだけでなく、こうした彼に対する、自分から離れていく寂しさもあったからなのでしょう。一方同じ頃、打倒ガンダム&ホワイトベースに燃えるマ・クベは、自身の専用モビルスーツ:ギャンを中心とした、放牧用コロニー:テキサス周辺での攻撃作戦を立案。それを実行に移します。ギャンが今回初登場。中世の騎士をイメージしたようなデザインがメチャクチャカッコいいです。ジオン公国軍モビルスーツの中で、一番好きかも…。

 

シャアとララァがテキサスに降り立っていた頃、ホワイトベースはテキサスの領域へと侵入。これをキャッチしたマ・クベは、まず自身の艦隊とリック・ドム隊に攻撃を命令します。これに対して出撃したのが、Gアーマー。すぐにガンダムGファイターにボルトアウトし、破竹の勢いでリック・ドム隊を倒していきます。そんな中、ガンダムをじっと見つめるモビルスーツが1体。それこそが、マ・クベの乗るギャンでした。テキサスはもともと放牧等を目的としたコロニーで、内部はひたすらだだっ広い荒野。そのため戦争の舞台とはならず目立った攻撃も受けていませんでしたが、内部装置の故障により天候が偏ってしまったため、その荒野は荒れ果てる一方でした。テキサスを馬車で走る中で、今まで感じたことのないような「脳に電撃が走るような感覚」を覚えたララァ。のちに、この原因がアムロにあることが判明します。ニュータイプ同士、何らかの形でつながっており、お互いの思いを感じ取ることができる…ということでしょうか。同じ頃テキサスの領域では、ホワイトベースが侵入。これを確認したマ・クベは、部下たちに攻撃をさせ、Gアーマーがこれに応戦。戦闘が勃発します。あれだけガンダムホワイトベースを倒すことに燃えていたマ・クベですが、いざ戦場に出るとなかなか前線に出てきません。彼らしいズルい作戦だとは感じますが、マ・クベはこの艦隊の指揮官だから、すぐに前線に出てこないのは当たり前ともいえるでしょう。そんな彼からの指示を受けたリック・ドム隊に対し、GアーマーガンダムGファイターにボルトアウトしたうえで応戦。ほとんど苦戦することなくリック・ドム隊を撃破していきます。


ホワイトベース巡洋艦チベ等を撃破する中、マ・クベの乗るギャンを発見したガンダムは、そのままそれを追跡してテキサス内部へ。そこでガンダムは、ギャンとの激しい戦闘を繰り広げることになります。一方、マ・クベがギャンで出撃したことを知ったシャアは、試作段階の新型モビルスーツゲルググのテストをかねて出撃。2体の戦いを見つつ、ギャンをアシストしようとします。ついにギャンを発見したガンダム。これに対しギャンは、盾を使ったミサイル攻撃や小型爆弾の散布等を主に使い、できるだけ前線に立たずしてガンダムを倒そうとしてきます。ギャンは先述の通り、中世の騎士のようなデザイン。なのにもかかわらず、マ・クベはそんな騎士道精神とは真逆の、ずる賢い戦いを仕掛けてきます。アムロに「こざかしい!」と言わせるくらいの、マ・クベの作戦。戦争の勝ち方にカッコいいもクソもないので、マ・クベの戦い方は、これはこれでありだと感じます。しかし、このような戦い方をするマ・クベに、あえてギャンのようなデザインのモビルスーツをチョイスしたのは…制作側なりの皮肉が込められているような気もしましたね。こうしてガンダムとギャンが戦う中、その情報を聞きつけたのがシャア。彼は試作段階だった自身専用ゲルググに乗り、そのテストおよびララァに「モビルスーツ同士の戦闘」を教えるために出撃します。今回、別のモビルスーツであるゲルググも初登場。ガンダムとほぼ互角の戦い方をして見せますが、全体的にはそれでもガンダムの方が戦いを有利に進めていました。


自ら決着をつけるため、シャアの介入を拒否したマ・クベ。彼は真っ向からガンダムと対峙し、本当の1対1での勝負を仕掛けてきます。両者一歩も引かないビームサーベルでの鍔迫り合いを見せる中、ガンダムビームサーベル2本がギャンを挟撃。これによりギャンは爆散し、戦いはアムロガンダムの勝利に終わります。その時アムロは、ララァの声を聴くのでした。シャアのゲルググによるアシストがよほど不快だったのか、感情をあらわにしてそれを退けさせ、ガンダムとの1対1の勝負をしようとするマ・クベ。完全に彼は焦っておりこのまま行ってもいい結果は見えない気がしますが、この時の塩沢さんの演技が素晴らしく、思わず見入ってしまいました。そんなマ・クベは、ガンダムビームサーベルで正々堂々と勝負。両者一歩も引かない戦いが続きますが、徐々にガンダムがギャンを押す形になっていました。ガンダムパイロット=アムロがタダ者ではないとマ・クベが確信したその時、ガンダムビームサーベル2本がギャンを挟撃。これに挟み込まれて潰される形でギャンは爆散し、戦いはガンダムの勝利に終わるのでした。マ・クベは先ほどまでずる賢い戦い方をしていましたが、さすが指揮官になることだけはあり、まともにガンダムとやりあってもなかなかの強さを発揮。しかし、最終的にはアムロには及ばず、倒されてしまいます。倒される前のシーンで、マ・クベアムロを「新しいタイプと言うヤツか!」と確信する描写が存在。これがニュータイプのことを意味しているのでしょう。さらに、爆散直前には有名な「あれはいいものだ」と言うセリフも発言。ゆったり言ってるのかと思ったら、死ぬ間際ということもあって早口だったのがちょっと意外でしたね。そしてラスト、お互いの声をテレパシーのような形で聞く、アムロララァ。そう、彼らはただの人間ではない。ニュータイプなのだ…!

 

 

 

第38話「再会、シャアとセイラ」

1979年12月22日放送
登場した敵他:シャア専用ゲルググ巡洋艦チベ、ムサイ

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キャスバル兄さん!兄さん、何を考えてるの…!?」


STORY:マ・クベを倒したアムロは、自分を見つめるララァ、そしてシャア専用ゲルググを探し、やがて後者と交戦しこれを排除。シャアはこの戦いで、アムロニュータイプであると確信した。その後、ワッケイン司令がテキサスに向かう中、ホワイトベースはテキサス内でのアムロ捜索に乗り出す。そこでセイラはシャアと再会し、ブライトは無線越しに真実を知った!今明かされる、シャアとセイラの秘密。愛しのキャスバル兄さんは、もういないのか―?


以前から兄妹であると語られていたシャアとセイラ。今回は彼らが主役であり、彼らの過去が明かされるお話となりました。ガンダムの戦闘パートは前半でのシャア専用ゲルググとのバトルのみにとどめられ、中盤以降は2人の描写が中心。全てを無線機越しで聞きながらも、できるだけ動揺を抑え配慮しようとするブライトの姿も見逃せません。そして、ついにワッケイン司令が戦死。物語は、新たな局面を迎えます。


前回、マ・クベのギャンを撃破したアムロガンダム。彼はどこかで自分を見つめているララァ、そして砂塵に消えたシャア専用ゲルググを探し、テキサスをさまよいます。これに気づいたシャアは、ララァを退避させてガンダムに応戦。しかしガンダムは驚異的な機動力と戦闘能力を発揮し、シャア専用ゲルググを追い込んでいきます。戦いの中でシャアは、アムロもまたニュータイプであると確信するのでした。ガンダムシャア専用ゲルググの戦いは、序盤の早い段階から挿入。シャアが先手を打つ形でガンダムの背後からビームライフルで狙いますが、ガンダムはなんとそれをすべて回避。おまけにシャアが予想もしなかったようなビームサーベルによる攻撃を仕掛け、シャア専用ゲルググに大きなダメージを与えます。卓越した射撃の腕前を誇るシャアの銃撃すら、ニュータイプとして覚醒しつつあるアムロの前ではほぼ無力。不意打ちを食らってにもかかわらず、1発を除いてすべてよけて見せ、反撃を仕掛けてきます。この反撃もかなり大胆であり、ビームサーベルを逆手持ちして飛び上がり、そのまま翻ってシャア専用ゲルググを刺し貫くというもの。さすがのシャアもこれは回避できず、脚部に大ダメージを受けます。もはやシャアすらをも超えた感じのあるアムロ。もう、アムロにとってシャアは、実力的にはライバルじゃないんだなぁ…。その後も戦闘は続き、ガンダムは再びシャア専用ゲルググにダメージを与えることに成功。シャアはやむを得ず撤退し、偽の爆発を起こしてなんとかその場をしのぎます。シャア専用ゲルググは、腹部を刺し貫かれて大破。シャアは撤退を余儀なくされます。このまま追えば確実にシャアを倒せていましたが、あいにくガンダムの方がパワー切れ。結局シャアを取り逃がしてしまうハメになります。命拾いしたね、シャア…。


マ・クベ亡き後の艦隊は、デラミンがそれを指揮。彼はキシリア配下のバロムの艦隊の到着を待ってからホワイトベースへ攻撃を仕掛けようとしますが、そのバロムの艦隊は到着前にワッケイン司令のマゼランに発見され、破壊されてしまいます。このことを知ったデラミンは、そのままテキサスからの脱出を指示。ホワイトベースの追撃を振り切ろうとしますが、セイラのGファイターがそれを許さず、デラミンの艦隊も全滅するのでした。テキサスではガンダムとギャンおよびシャア専用ゲルググとの勝負がついていましたが、宇宙ではホワイトベースとデラミンの艦隊がにらみ合っており、膠着状態。ホワイトベースガンダムとの交信を待ってから攻撃を仕掛けようとしていたのに対し、デラミンの艦隊は応援部隊であるバロムの艦隊の到着を待っていました。しかし、そのバロムの艦隊は、ワッケイン司令のマゼランにより破壊されてしまうのでした。ワッケイン司令、再び登場。今回は艦隊ではなく自身の艦1隻で航行しており、それだけでバロムの艦隊を撃破します。ワッケイン自身の乗る艦も、なかなか強いんだなぁ。これを受け、デラミンは艦隊を発進。ホワイトベースを振り切ってそのままテキサスの領域を抜けようとしますが、セイラのGファイターホワイトベースが追撃。なんとGファイター1機でデラミンの艦隊は全滅させられてしまうのでした。セイラのGファイターが大活躍。たった1機だけで巡洋艦チベと複数のムサイを一気に破壊し、勝利をおさめます。まあリック・ドムなども余裕で破壊しちゃうくらいのGファイターだから、中型の宇宙戦艦くらい破壊するのはたやすいこと…だったのかなぁ。


デラミンの艦隊を打ち破ったホワイトベースは、テキサスに戻って現地に着地。バギーなどを出してアムロの捜索に当たらせます。そして荒野を走る中で、セイラはシャアと再会。彼の目的を訊きだします。それを受けセイラは彼を止めようとしますが、シャアはそれを拒否して、むしろセイラをホワイトベースから降りるよう説得。両者はそのまま別れることになりましたが、そのすべてのやり取りをブライトは聞いていました。バギーでアムロを探す中、セイラが出会ったのはあのシャア。このシーンこそ、今回の一番の見どころであり、最も肝となる部分です。既にシャアを兄だと認識しているセイラは、彼にザビ家を倒すためだけにジオン公国軍に所属するのはやめるよう説得します。これに対しシャアは、自分たちの過去を語ったうえで、自身はザビ家を倒すだけではない、新たなる目的があるのだと語るのでした。シャアがセイラに語るシーンで、彼らの過去の詳細が判明。ジオン公国創始者であるジオン・ズム・ダイクンの子供として生まれたシャア=キャスバルとセイラ=アルテイシアでしたが、ジオンは病死。しかしそれは、実際はデギン・ザビの暗殺であり、それを察知していたジオンは、あらかじめシャアとセイラを地球に逃げさせ、暮らさせていたのでした。ザビ家を倒すことが、真のジオン公国を取り戻すために不可欠なこと。しかしシャアは、ニュータイプという存在を知りまたジオンの遺言を思い出したことで、さらに違った世界の創造のために動き出そうとしていました。お互いを思いつつも、その思想の違いから再び別れることになってしまったシャアとセイラ。これら一連のことを無線越しに聞いていたのが、ブライトでした。今回のブライトは、疲れたフラウをいたわったり、こうして聞いたセイラのこともあえて仲間には黙っていたりなど、人を思うシーンが多くあり印象に残りました。


シャアと別れた後、セイラはアムロを発見。ブライトはガンペリーを出して回収しようとしますが、ワッケイン司令がシャアの戦艦ザンジバルと交戦していることを知り、直接ホワイトベース出して回収。そのまま宇宙へ向かいます。しかし、既にワッケイン司令のマゼランは破壊された後であり、彼らはワッケイン司令を救うことができませんでした。同じ頃、ホワイトベースは奇妙な漂流物を回収。それを回収したブライトは、あえて船員たちに詳細を伝えず、セイラに対1対1でそれについて問うのでした。セイラと別れた後、シャアは戦艦ザンジバルで出航し、航行中にワッケイン司令のマゼランと遭遇。両者ビームの撃ちあいとなり、これには戦艦ザンジバルが勝利します。テキサスの領域は小惑星やスペース・デブリがあり、ホワイトベースはそれを盾にして戦っていましたが、ワッケイン司令のいる場所はちょうどそういったものがない場所。よって両者真っ向勝負での撃ちあいになってしまい、ワッケイン司令は戦死してしまいます。途中からホワイトベース側の描写が中心になり、ワッケイン司令が戦死した描写が直接なされていないのがGood。こうすることで、「ホワイトベースが間に合わなかった」ということをより視聴者に強く印象付けてくれています。そしてラスト、セイラ宛ての漂流物を回収したホワイトベース。それをブライトはセイラに問いただし、その中身と差出人に驚くのでした。差出人はシャアで、中身はセイラが地球に戻れるくらいの金塊。全ては、彼なりの妹を思っての行動でした。ここでブライトがあえて職権を使わず、セイラの口から真実を言わせようとしているのが、ブライトの優しさを感じられていいですね~。作画がかなり不安定になってるのが残念だけど…。

 

 

 

第39話「ニュータイプ、シャリア・ブル」

1979年12月29日放送
登場した敵他:エルメスブラウ・ブロシャア専用ゲルググリック・ドム、空母ドロス、戦艦ザンジバル、ムサイ

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ニュータイプは万能ではない。戦争の生み出した、人類の悲しい変種かもしれんのだ。」


STORY:ソロモンを占拠し、コンペイトウと名付けて前線基地に作り替えていた連邦軍。しかし、それを襲う謎の敵に苦しめられていた。その正体は、ララァの乗る新型モビルアーマーエルメス。それと時を同じくして、ギレンの指示を受けシャアたちに合流したシャリア・ブルは、ブラウ・ブロに乗りガンダムに挑む。初めてのニュータイプ同士の戦いに身を投じるアムロだったが、その差は歴然。ガンダムの驚異的な機動性は、シャリアたちを戦慄させる…!


ホワイトベースジャブローを発って以降、重要な戦いや展開が連続した『ガンダム』。今回もニュータイプに関する様々な描写が登場し物語に関わってくることになりますが、どちらかと言えば単発回のノリになっていました。シャリア・ブルはニュータイプではないかと思われる男性であり、今回アムロは初めてニュータイプ同士の戦いを経験することに。でも、あまりにも能力に差がありすぎて、全然勝負になってなかったなぁ。


ソロモンを攻略した連邦軍は、その残骸を利用して新たな基地建設に着手。ジオン公国軍を叩くための前線基地にしようと考えます。作業は急ピッチで進みますが、それを妨害する謎の声とビーム攻撃に苦しめられていました。その正体は、ララァの操縦するモビルアーマーエルメス連邦軍の要請を受け出撃したアムロは、その存在を感じ取りますが、発見するまでには至りませんでした。今回より、ララァが乗るモビルアーマーエルメスが登場。彼女のようなニュータイプが使用することを前提とした設計になっており、今まで登場したモビルアーマーとは大きくデザイン等が異なる形になっていました。エルメスコクピットは最低限の設備しかなく、また放ったビットから自在に敵を狙ってビーム攻撃が可能。連邦軍が敵の姿すら発見できずどんどんやられていったのは、この攻撃のせいだったんですね。このビームの威力自体もなかなか侮れず、マゼランやジムなどを一撃で粉砕するほど。敵にほとんど発見される心配なくここまで攻撃できるなんて、もうほとんどエルメス無敵じゃん…。しかし、そんなエルメスの操縦はニュータイプララァの能力に大きく依存しているため、それが弱点でもありました。そして、このような敵の存在をいち早く感じ取ったのがアムロ。彼はレーダーには映らない何かしらの発行体(=エルメス)を発見しそれを追撃しますが、その正体をつかむことはできませんでした。ララァの声を聴き、ただ者ではない何かがいることを感じ取ったアムロ。こっちもこっちで、かなりニュータイプとして覚醒しつつあるな…。


エルメスを長時間動かしたことでララァが消耗したため、シャアは彼女とともにソロモンをいったん離脱。その後、彼は戦艦ザンジバル内で、木星帰りの男:シャリア・ブルと出会います。ギレンの指示を受けニュータイプとしての素質を認められた彼は、以前から開発が続けられていたブラウ・ブロで、ガンダムを倒すべく出撃していきます。それを少し良く思わないララァに対し、シャアは柔軟な考えを見せます。サブタイトルにも出てくるシャリア・ブルという男が、ここで登場。この手の特殊能力持ちの人間って、創作では意表を突く人物(子供だったり、か弱そうな人間だったり等)であることが多いような気がしますは、シャリアは普通の男性軍人でした。シャリアは木星で戦果を挙げた後ジオン公国に帰国し、そこでギレンからニュータイプの素質を認められ、直々にキシリアのもとへ向かうよう命じられた軍人。見た目はなかなかハンサムなおじさんで、声もイケボですが、その目の色が深く澄んだ群青色をしているのが、ただ者ではないことをにおわせてくれています。そういう人種の設定なのかなと思ったけど、ララァの目の色も特殊な色(エメラルドグリーン)してるし、ニュータイプであることをアピールするために、このような目の設定になっているんだろうなぁ。そんな彼は、第33話でテスト航行が行われていたブラウ・ブロで出撃。その目的は、もちろんガンダムをはじめとする連邦軍を叩くことでした。自分にニュータイプの素質があるといわれて以降も、決して調子に乗らず、誠実に任務をこなそうとするシャリア。今回だけの登場キャラクターですが、単発登場にとどめるにはもったいない魅力を持つキャラだと感じましたね。


ブラウ・ブロで出撃したシャリアたちを見送り、エルメスの調整を部下に続けさせていたシャアとララァ。同じ頃、ブライトはセイラと1対1で会い、前回入手した金塊と、彼女の意思について確認。彼女が下した決断は、兄の意思に反する形でホワイトベースに残って戦い続け、金塊は船員たちで平等に分けてもらうというものでした。彼女の覚悟を感じ取ったブライトは、それを承諾します。ララァの使うエルメスは、実戦投入されているとはいえまだ開発中の段階。今回の出撃でララァが極度に消耗してしまったのを受け、脳波による操縦の調整が加えられることになります。この影響によりエルメスのビットのビーム射程距離が短くなりますが、シャアはそれをマイナス要素とはとらえていませんでした。射程距離が長ければ長いほど、当然的に発見されるリスクは減るのでいいのかなと思われがちですが、シャアはこれに対し「射程距離が長すぎると、こちら側も敵を探しにくくなる」と発言。なるほど、そういう考え方もあるのだなと驚かされましたね。一方のホワイトベースでは、前回に続きブライトとセイラが1対1で話し合いの最中。ブライトは彼女の口から真実を聞き、驚愕するもあえて攻めるようなことをしません。それに対するセイラの決断は、兄であるシャアの意向とは真逆のものでした。あくまでもホワイトベースの一員として、この戦争を戦い抜くと誓ったセイラ。ブライトはその考え方に対しセイラに今後待ち受けるであろう厳しい戦いに言及しつつも、彼女の考え方を尊重するのでした。前回もそうでしたが、セイラに対するブライトの接し方がGood。もう戦いにかなり慣れてきたからなのか、序盤のような尖りっぷりはだいぶ薄れてきましたね。


ブラウ・ブロの接近を察知したホワイトベースは、ガンダムガンキャノンガンタンクGファイターに出撃を指示。しかし、そのトリッキーな攻撃の前にガンキャノンは大ダメージを受け、撤退を余儀なくされてしまいます。一方のガンダムは、ブラウ・ブロに対し真っ向からやりあい、ほとんどダメージを受けることなく着実に敵を攻撃。シャリアはガンダムの機動とアムロの能力に驚き、最期はガンダムの攻撃の前に散っていくのでした。ブラウ・ブロとの戦いは、アムロにとっては2度目のバトルになるということもあってか、ほとんどガンダムの一方的な戦い方で決着がつくことに。ブラウ・ブロ自身も決して弱くはなく、ガンキャノンの両脚を破壊するなどの攻撃を見せているのですが、いかんせんアムロガンダムが強すぎましたね。ブラウ・ブロは第33話の感想記事でも言及した通り分離・合体のできるモビルアーマーですが、なんとガンダムはその攻撃をほぼ完全に読み切り、ビーム攻撃等をすべて回避。受けたダメージらしいダメージはシールドの一部破損程度で、ガンダム自身は無傷でブラウ・ブロを撃破します。初のニュータイプ同士の戦闘なのだから、もうちょっと白熱した戦闘になるのかなと思ったのに、こんな一方的な形になるとは意外だなぁ。しかし、ガンダムも実はだいぶガタが来ており、とうとう今回の戦闘後にそれが露呈することに。ガンダムの操縦系統には、大きな改善が求められていました。アムロの能力はガンダムのポテンシャルを大きく上回っており、とうとう今回ガンダムがそれに追いつけなくなりオーバーヒート。このままではガンダムは戦えない状態になってしまいます。さあ、この危機を、アムロたちはどう乗り越えるのか―?

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第40話と第41話をご紹介予定です。『機動戦士ガンダム』。君は、生き延びることができるか…?

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

ガンプラ Pick Up!

今回紹介したお話に登場したモビルスーツガンプラを、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

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『トミカ絆合体アースグランナー』EG-5(終) 総括感想

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今回は、トミカ絆合体アースグランナー』の総括感想記事です。

 

トミカ50周年記念作品」として、2020年ほぼ唯一の子供向けロボットアニメとして走り抜けてくれた本作。徹底的に暗さや難しさを排除したその作風は、ほんのちょっとだけ「勇者シリーズ」も彷彿とさせる檜山修之さんも出てるしね!)タカラトミーらしいロボットアニメだったなと感じました。

 

なお、第4クール時の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 


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『アースグランナー』を1年間見続けて感じたのは、「令和のこの時代にここまで徹底的に子供向けロボットアニメをやったのは驚異的だな」ということ。かつての『シンカリオン』や『ドライブヘッド』も、出来るだけ小難しい要素を排除した作風になっていましたが、本作はそれら以上にシンプルな作りになっていました。

 

かといって、ストーリーがないがしろにされているわけでもなく、きちんと散りばめた要素や伏線は、最後の最後でキチンと回収。正直お話の中では、あまりストーリーに影響を与えなかったり、話数調整のための引き延ばし回もありましたが、一年4クールを通して改めて振り返ってみると、意外に構成はよく練られていたんじゃないかなぁと思います。

 

そして、肝心要のロボ(アースグランナー)たちの活躍も劇中では豊富に挿入。合体バリエーションを多く出さず、登場する機体数を絞り、アースグランナー1つ1つの活躍を深く描いていたのには好感が持てましたね。

 

まあ、その分タカラトミーとしてはタイプチェンジトミカを出しまくって販促に繋げようとしてたんだろうけど、こちらはあんまり上手く行ってなかった印象かな…。GT-Rトミカとカッコいい車種もあったけど、劇中ではほとんど活躍しないものが多かったからなぁ。

 

その他の面に目を向けると、やはりキャラ1人1人を大事にしてたのがとても印象的。「こんなの絶対単発キャラだろ」というなキャラも、再登場したり最終回でその後が描かれたりと、本当に丁寧でした。この“姿勢”は、もっと注目されるべき点だと思いますね。

 

 

 

新しい放送枠を、偶然か狙ってかニチアサの真裏に作り、徹底的な子供向け作品として作られた『アースグランナー』。本作はタカラトミーにとって、いろんな意味でまさに挑戦的な作品だったと言えるでしょう。

 

こうした『アースグランナー』の精神を次に受け継ぐのが、4月9日から始まる『新幹線変形ロボシンカリオンZ』。タカラトミースポンサーのロボットアニメ作品の、さらなる発展と人気の拡大を、これからも応援したいですね!

 

 

 

 

 

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